ベア・キングダム

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第三部:「ベア・キングダム」

第8話「森に残る咆哮」

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夜明けの雲は低かった。
白でも黒でもなく、湿った灰の層が森の上に重ねられ、風の筋だけが薄く方向を示していた。
“馬の背”の土は冷えて固く、湿地は息を潜め、葦の先端に丸い露が震えている。
バルトは尾根の中央に立ち、前脚を土の点に置いたまま、遠い足音に耳を澄ませた。

(来る。今日の歌は、うるさいだろう。——それでも、線は動かない。)

フィンが尾根の片端から走って戻り、鼻を鳴らした。

「南の旗が二つ増えた。金糸会の本隊と、工匠の“橋部隊”。その影に、鎧の列が厚くなってる。……ローデリヒは先頭じゃない。」

ミラが紙を指で整え、短く言う。

「隊長交代。“押す”派を立てた。」

フェンリュクが雲腹すれすれで低く鳴き、影を細く伸ばした。

「東の祈りは、薄い。代わりに“賛歌”が増えた。聖具商は静かだ。歌っているのは、商会の“福音係”。」

グロムが石の拳を握り、湿地の縁を踏み固める。

「壁は低く、広く。——いつも通り。」

リリは赤いリボンを結び、広場へ走る伝令に短く指示をした。

「関所。油の預かり、二重確認。“夜の道”は閉じて。白布の前で、村長と子どもに“掟”を読ませてください。」

フィンが目を細める。

「子どもに?」

リリは頷く。

「“短く、はっきり”。それを一番上手に言えるのは、子どもだから。」

バルトは鼻を鳴らし、土に新しい短い爪痕を刻んだ。
呼び線。
尾根の両端へ向かう合図。

(見える線と、聞こえる線。——嗅げる線も増やす。)

朝日が灰の裾から顔を出す頃、南の列が姿を現した。
金糸の縁取りが増え、幌には歯車と銀の糸の紋。
工匠の旗は光を鈍く返し、槍の列は布を巻かずに穂先を立てた。
先頭の騎士は、昨日のローデリヒではない。
顎の形が饒舌な男で、馬上から堂々と尾根を見下ろした。

「ここが“王の場”か。噂どおり、狭い。」

ミラが一歩前へ進み、手を広げる。

「狭いから、通れるのです。掟を守るなら。」

男は笑った。
それは笑い声の型をなぞった音で、温度がなかった。

「掟は承知。“王の場”を尊重する。——ただ、本日は“祝祭”につき、通行数を倍に。」

フィンの毛がわずかに逆立つ。

「何の祭だ。」

男は肩をすくめる。

「商会の成立祭だ。人が金を回す日には、森も歩を合わせる。」

リリが短く首を振る。

「森の“間”は、人の祝祭とは無関係です。五台。五人。昨日と同じ。」

男の笑みは薄く歪み、視線が尾根の左右へ滑った。
湿地の葦が風に揺れ、音のない沼が黒く光る。

「昨日は昨日。今日は今日。——“柔軟性”が掟を生かす。」

ミラが静かに返す。

「柔らかくして折れる掟は、最初から掟ではありません。」

その時、南の列の後方で、短い角笛が二度鳴った。
槍隊が前に出、盾が半ば上がり、工匠が測量棒を肩から外して前列へ出る。
棒の先には、細い鉄の輪が取り付けられ、薄い布が巻かれている。
輪が回れば、尾根の幅を測れる道具だ。
先頭の男が指を鳴らすと、輪が回り始める。
工匠が口の中で数字を刻み、槍が半歩ずつ進む。

「測量だと?」

フィンが呟き、牙を隠したまま尾根の中央に身を伏せた。
フェンリュクが影を薄く削り、上空で一度回る。
高いところで、別の影が薄く滑った。
東の“賛歌”の列から、白い布を纏った男が手を上げ、歌の節で足並みを揃えさせる。
賛歌は美しい。
だから、うるさい。
リリは短く息を吐いた。

(歌で、耳を塞ぐつもり。——なら、目で止める。)

関所から村長の声が届いた。
年老いた喉の声が、子どもの澄んだ声に重なる。

“火は外。
刃は遠く。
足は遅く。
声は低く。”

広場の白布の前で、子どもの手が円をなぞり、犬が尻尾を振る。
その律が、尾根の土に静かな鼓動を作った。
バルトは前脚の力をほんの少しだけ強め、土の点に体重を載せた。

(ここが、目。ここが、耳。ここが、喉。)

槍の列が尾根の起点に到達した。
先頭の男が声を張る。

「通行五に加え、祝祭の列五。計十。王の名誉にかけて安全を誓う。」
ミラが即座に首を振る。

「拒否。」

男の顔の笑みが消え、わずかに目に鋼の色が入る。

「では、力を示せ。」

彼は指を鳴らした。
工匠の輪が回転を止め、槍が同時に二歩進む。
バルトは動かなかった。
呼吸が一つ深くなる。
フィンが低く吠え、尾根の縁に“眠り草”の匂いが薄く溢れる。
湿地の草がざわめき、細い虫の羽音がやんだ。
フェンリュクが高空で翼を一度叩き、風の層を裏返す。
歌が一瞬、遅れる。
その遅れを、バルトは掴んだ。

咆哮が、出た。
森の朝を裂く音。
雲の腹に届く響き。
湿地の水面が微かに震え、葦が同じ方向へ揺れ、槍の穂先の布が震えて細い埃が舞った。
それは怒りの声であり、警告の声であり、祈りの声だった。
言葉ではない。
しかし、意味はある。

“止まれ。
——ここは、線だ。”

槍の列が一歩止まり、工匠の輪が歯を欠く音を立て、賛歌が一節飛んだ。
先頭の男の馬が鼻息を荒くし、男の口元が固くなった。
フィンの毛が逆立つのが収まり、グロムの拳が握られてから緩む。
リリは喉の奥で短く息を吸い、胸に押し込む。

(届いた。——まだ、届く。)

静止は瞬間だった。
その瞬間に、別の音が割り込んだ。
金糸会の列の陰から、細い笛の音。
合図。
尾根の脇、湿地の葦の帯から、低い車輪がぬるりと現れた。
革と木で作られた“浮き車”。
軽い荷を載せ、葦の上を滑るために設計された小舟のような装置。
それが尾根の側面をかすめ、列の外を抜けようとした。
ミラの顔色が変わり、フィンが吠える。

「右側!」

フェンリュクが影を落とし、風の筋をその“浮き車”の上にぶつける。
だが、葦は風になれている。
車は少し揺れても、進む。
グロムが尾根から湿地へ一歩踏み込んだ。
水が彼の足首で跳ね、泥が指の間を滑る。
石の体が重く沈む。
バルトは中央の点から動かない。
だが、前脚の爪だけが、ほんの少し尾根の表皮を削った。
それは合図だった。
尾根の内側に掘っておいた浅い溝。

“火止めの喉”ではなく、“水呼びの舌”。

湿地の水がその溝へ吸い上がり、尾根の側面から一瞬だけ“水の舌”が伸びた。

“浮き車”の下、葦の束が水を吸って沈む。

車の腹がわずかに傾き、前へ滑った先で、葦の根が絡みつく。
軋む音。
車は止まった。
乗っていた二人が慌てて棒を突き、逆に泥へ押し込んだ。
フィンが低く笑う。

「浮いても、喉は通れない。」

先頭の男の顔が強張った。
槍の列がさらに半歩前へ出る。
その半歩は、尾根の幅を食い、掟の“間”を削る半歩だ。
リリが布を掲げるように両手を上げ、短く叫んだ。

「止まれ!」

彼女の声は高くない。
けれど、広場で子どもが繰り返した“低い声”の律と結びついて、尾根にいた者の耳に落ちた。
ローデリヒではない先頭の男は、歯を噛み、顔の筋を一度だけ緩めた。
そして、手を下ろした。
槍の列が止まる。
賛歌が減音する。
工匠の輪が地面から離れる。

“浮き車”の男たちが棒を引き抜き、車を放り捨てる。

彼らは湿地の泥に膝まで沈み、忌々しげに舌打ちをした。
ミラは紙を持ち直し、掟の端に一行を加える。

“浮き車、禁止。”

フィンが尻尾で土を叩き、短く頷く。

「一つ、塞いだ。」

だが、南の列は引かない。
先頭の男は深く息を吸い、声を落とした。
「掟は尊重した。
では、王の“場”で王の“責任”を見せてくれ。
——森の安全。
黒骨を追い払え。
北で“叫び”を鳴らす者がいる限り、我々は“護衛”の名で押し入る。」
北の風がひやりと変わった。
フィンが耳を立て、フェンリュクが影を動かす。
リリの目が鋭くなり、グロムの拳が静かに握られた。
バルトは前脚を中央の点から離し、尾根の北側へ一歩踏み出した。

(北。——見せる時だ。)

尾根の北端、平たい岩。
黒骨の飾りは昨日より高く掲げられ、細い骨の間に皮が張られている。
風が鳴れば、骨と皮が不快な共鳴を生む。
輪の前に、灰を塗ったオーク。
昨日の顔だ。
彼は静かに笑い、骨の輪に指をかける。

「“王の場”、また見に来た。今日は鳴らそう。——“王の責任”を、見せろ。」

バルトは岩に上がり、輪とオークの間に立った。
風が頬の毛を撫でる。
雲腹は低い。
骨の穴は多数。
皮は薄い。
音は高く、長い。

(鳴らせば、巣が割れる。雛が跳ねる。狐が走る。——やめさせる。)

フィンが右へ回り、リリが左へ、グロムが後ろへ。
フェンリュクは上から風の層を押さえる。
オークが輪を鳴らす。
音が吸い込み、満ちようとする。
その瞬間、バルトは輪の“結び目”だけを前脚で掴んだ。
輪全体ではなく、力の集まる一箇所。
そこを捻る。
骨が軋み、皮が縮む。
音が立ち上がらず、喉で止まる。
オークの目が細くなる。

「器用だな。」

小鬼が左右から投げ縄を投げ、輪を引き戻そうとする。
フェンリュクが影で視界の端をかすめ、フィンが縄の根元を噛んで引き、リリが眠り草を輪の縁に薄く塗る。
グロムが大地を一度踏み、微震で骨の継ぎ目をずらす。
輪は音を持たないまま、風の中で乾いた木のように鳴り損ねた。
オークは短く歯を見せ、輪から手を外した。

「今日は、やめておく。」

彼は一歩退き、薄い笑みを残して森の影に溶けた。
小鬼たちも舌を鳴らして去る。
骨の飾りは地に落ち、泥に汚れ、音を持たずに沈んだ。
バルトは骨を拾わない。
拾えば、道具になる。
彼は骨を足で押し、土の浅い穴に落とし、湿った苔をかけた。

(声は、土に飲ませる。)

尾根に戻ると、南の列の先頭の男は口の端をわずかに引いた。

「見事。——それなら、我々は掟に従おう。」

彼は指を鳴らし、槍の列を五人へ縮め、荷車を五台へ減らす合図を送った。
工匠は棒を引き、輪を外し、聖具商は両手を胸に当てて祈り、金糸会の男は腕輪の金糸を指で弾いて音を立てずに笑った。
隊列が尾根へ入り、“王の場”を通る。
足は遅く、荷は軽く、声は低く、刃は遠く。
掟は遂行された。
見届けた者の目に、その“当たり前”が、新しく刻まれていく。

(これでいい。今日の線は、通った。)

尾根を渡り切った隊列が外へ消え、湿地の風が静かに戻ってきた頃、東から別の影が現れた。
白い外套の端に、銀糸の簡素な刺繍。
リューネの旗を小さく掲げる使者。
カレド・ファーレンだった。
彼は馬を降り、尾根の手前で膝を土につけ、低く言う。

「リューネは“覚書”に署を加える準備に入った。“ベア・キングダム”。掟は、森の内側でも外側でも、有効と認める方向で。」

ミラが短い息を吐き、紙を胸に抱え直す。
フィンは尾をゆっくり振り、グロムは拳を胸に当てた。
フェンリュクは雲腹の下で一度だけ輪を描き、影を薄く落とした。
リリの目に、安堵の光が一瞬だけ浮かび、すぐに消えた。

(認められる名は、線を濃くする。でも、線の数は増えない。——選び続けるだけ。)

カレドは続けた。

「ただし、条件が一つ。“王の場”の選定と告知。誰もが事前に知れるように、印と匂いだけでなく、書にも残してほしい。」

リリは頷き、布に新しい小さな円を描くよう手を動かした。

「“王の場”は、一つ。湿地の馬の背。——増やさない。」

ミラが紙に“王の場”の位置を記し、欄外に短い一文を添える。

“(王の場は移動しない。
移す時は、必ず“前夜の風”に告げる。)”

フェンリュクが喉を鳴らし、風の層に短い影の記号を置いた。

(空にも掲示。……悪くない。)

谷へ戻る道すがら、リリは肩で息をしながら笑った。

「終わった、のかな。」

フィンが首を傾げ、鼻で彼女の肘を軽く突いた。

「終わらない、のが秩序だ。でも、今日の“終わり”は、悪くない。」

グロムは石の肩を回し、湿地の泥を最後に一度だけ振り落とした。
フェンリュクは止まり木へ降り、翼を丁寧に畳む。
カレドは外套の裾を整え、遠い街の雲を一度見る。
ミラは紙束の角を小さく叩き、リリの書いた“匂いの掟”に目を通し、柔らかく笑んだ。

「紙に匂いは乗らない。でも、言葉に匂いを混ぜることはできる。」

バルトは皆の少し後ろを歩き、谷の入口で一度だけ立ち止まって振り返った。
湿地の上に立つ尾根は、細く、頼りなく見える。
だが、通った列は“遅く、軽く、静かに”を覚えていく。

(線は、細くていい。——深ければ、いい。)

広場の白布の前で、子どもが円をなぞり、村長が杖でその横に立っていた。
彼はバルトを見ると、片目を閉じるほどの短い合図をした。

「読んだ。覚えた。」

リリは白布の端を撫で、樹脂の匂いが薄く残っていることを確かめる。
ミラは布の隅に針で小さな印を縫い、風でずれぬように留めた。
カレドは短く礼をし、封蝋の筒を一つだけ掲げた。

「これで、“名”は地図に乗る。小さく。だが、消えない線で。」

フィンが尻尾で土を叩き、グロムが石塀に腰を下ろす。
フェンリュクは止まり木で片目を閉じ、片目で夕陽の色を見ていた。
バルトは広場の端に置いた木玉へ前脚を乗せ、子どもが見ている前で一度だけ転がした。
拍手は小さく、笑いは短く、空気は柔らかい。

(舞台の拍手じゃない。でも、これでいい。)

その夜。
谷に風が降り、星は薄く、雲は低かった。
火は小さく、声は低く、刃は遠く。
掟は生きている。
バルトは谷の中央に座り、目を閉じた。
胸の奥で、小さな拍手が古い記憶と重なって響く。
そこへ、風の底で別の音が混じった。
遠い北の方角。
山脈の肩越しに、深い岩が二度、寝返りを打つ音。
ザルガスではない。
もっと古く、もっと鈍く、もっと大きい。
フィンが顔を上げ、耳を立てた。
フェンリュクが翼の間に風を挟み、目を細めた。
グロムがゆっくりと立ち上がり、北を見た。

「……山が、笑った。」

リリの背に冷たいものが走り、赤いリボンが風に震えた。
カケスが遅れて梢へ飛び上がり、甲高く鳴いた。

「北。氷の匂い。石の歌。」

バルトは静かに前脚を土に置き、短く爪を刻んだ。
新しい線。
谷から北へ、細く、深く。

(“ベア・キングダム”。名は、今ここにある。——次の線は、北へ。)

彼は立ち上がり、谷を見渡し、夜空を仰いだ。
吠えはしない。
けれど、胸の奥で咆哮は形になる。
それは、明日のための呼吸。
皆が眠り、見張り木が風を受け、白布が夜気に揺れ、樹脂が薄く匂い、土が静かに冷える。
森の王は、眠らない眠りに身を置いた。
耳は開き、鼻は風を読み、心は線をなぞる。

(ここで、守る。ここで、選ぶ。ここで、背負う。——そして、次へ。)

夜の底で、梟が一度鳴き、狐が二度足を運び、遠い遠い北で氷がきしんだ。
掟の布は音もなく揺れ、匂いは消えず、土の線は朝まで深く残った。

“ベア・キングダム”。

その名は、今、地図に小さく刻まれ、風に薄く歌われ、森の心臓に静かに沈んでいった。
そして、森に残った咆哮は、誰の耳にも聞こえないまま、明日への合図となって広がっていった。
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