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スピンオフ編 《悠真、初彼女疑惑!? 本庄家でクリスマス〈高校1年ver.〉》
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▶1. 氷の貴公子、本庄悠真(16)
冬の朝。1限目直前の教室。
いつものように誰とも目を合わせず、静かに席に座る少年がいた。
本庄 悠真(ほんじょう・ゆうま)。高校1年生。
整った顔立ち、スラリとした体格、物静かで無駄な会話をしない。
そして頭脳明晰・スポーツ万能。
……結果、クラスではこう呼ばれている。
「氷の貴公子」。
別に本人がツンとしてるわけでも、誰かを冷たくあしらっているわけでもない。
ただ、「興味のないことは話さない」だけ。
しかも、誰にでも親切で、提出物は完璧。
職員室に呼びに行けば先生が逆に恐縮するほどの「ザ・優等生」。
だが、そんな“クール完璧男子”も――
(やばい、今日クリスマスイブやん……)
心の奥では、たったひとりの女の子のことで、朝から心臓が落ち着かないでいた。
▶2. 彼女の名前は――谷川 ひより
クラスメートの谷川 ひより。
同じクラスになったのは、この春が初めてだった。
清楚系美少女。やわらかい髪と、大人しめな目元。
美術部所属。口数は少ないが、周囲への気遣いができる優しい子。
静かな雰囲気が、どこか自分と似ていて――
でも、なぜか一緒にいると、落ち着く。
唯一、ひよりとは、ふたりきりでも会話が自然に続く。
だが、だからこそ――
悠真は彼女の前では、どうしてもツンデレ気味になってしまう。
(……なんか、こう、ちゃんと話したいのに、距離感バグるっちゅうか……)
(それにしても、あの子、俺のことどう思ってんのやろ)
(この前、美術室のスケッチブックに“猫とたこ焼き”描いとったの、まさかうちん家の話ちゃうよな?)
※実家が“伝説のたこ焼き一家”と呼ばれていた過去は、まだ彼女には話していない。
▶3. 放課後、突然のお誘い
放課後。鞄を閉めようとしていた悠真のもとへ、ひよりがそっとやってきた。
ひより:「……あのさ、本庄くん」
悠真:「ん?」
ひより:「今日……家、空いてる?」
悠真:「……は?」
ひより:「いや、その……。明日クリスマスで、今日は家族と過ごす日って感じじゃないかなと思って……。
もし、空いてるなら……話したいこと、あって」
(えっ……え、え、これって何のフラグ?)
(ちょ待て、落ち着け本庄。これはただの話し合いや。美術部的な会話の可能性もある。
そもそも女子が男子の家に突然来るとか、漫画か)
悠真:「……まぁ、別に。空いとるけど」
ひより:「じゃあ……行ってもいい?」
悠真:「あ、ああ……ええよ。来れば……」
(うわっ、語尾関西なりかけた!キープ標準語……!)
▶4. 本庄家・リビングにて
玄関チャイムが鳴ったのは、夕方5時前。
「ピンポーーーン♪」
母・舞子が、全力で出ていった。
舞子:「いらっしゃ~い!よう来てくれたねぇ~!寒かったやろ!?」
ひより:「あ……こんにちは。おじゃまします……」
悠真:「母さん、テンションいつもより2割増しやから気にせんでええからな」
舞子:「ちょ、あんた、制服のボタンちゃんと閉めてる!?
そんなんやったら“氷の貴公子”って呼ばれてる意味なくなるで!」
悠真:「やめろや、その名前で呼ばんといて……」
ひより:「……あっ、本当に呼ばれてるんだ……」
悠真:「ちがっ、それは誰かが勝手に言ってるだけで……」
舞子:「なぁ?なぁ?氷のくせに家ではよう喋るやろ?」
悠真:「だから言うなって!!!」
(うわ~~終わった~~家庭用モードバレた~~)
▶5. ツンデレの壁、崩れる
ひより:「……ふふっ」
悠真:「な、なにが?」
ひより:「ごめん。なんか、想像してたよりずっと……楽しそうな家だなって」
悠真:「いや、別に楽しさとかそんなんちゃうけど。普通やろ、うちん家」
ひより:「ううん。いいな。うち、兄弟もいないし、こんなに笑ってるお母さん見たことないから……」
悠真:「……」
(なんやろ、この子の“ふっ”て笑う顔、ずるい。目ぇ逸らしたくなるくせに、見てまう)
ひより:「でね、今日来たの……ただ話したいだけじゃなくて。
……ちょっと、聞いてほしいことがあって」
悠真:「……なに?」
ひより:「わたし、本庄くんのこと、もっと知りたいなって……思ってる」
悠真:「……」
ひより:「いまの“家での悠真くん”とか、意外で、すごくいいなって思って……。
だから……これからも、もっと話してもいい?」
悠真:「……そんなん、こっちが言いたいぐらいやし」
ひより:「……え?」
悠真:「あーちゃうねん、いや、ちが……あの、
お前のこと、もっと知りたいなって、うちも思っとるって話やんか……」
ひより:「……“うち”?」
悠真:「――はっ!!」
(出た!!大阪弁!!完全に“うち”って言った!!)
ひより:「……関西、出身?」
悠真:「……母さんがな。ほんで、家ん中ではもう、出まくんねん。……バレたな」
ひより:「ふふ……そっちの悠真くんも、好きだよ」
悠真:「……ずるいわ、お前」
冬の朝。1限目直前の教室。
いつものように誰とも目を合わせず、静かに席に座る少年がいた。
本庄 悠真(ほんじょう・ゆうま)。高校1年生。
整った顔立ち、スラリとした体格、物静かで無駄な会話をしない。
そして頭脳明晰・スポーツ万能。
……結果、クラスではこう呼ばれている。
「氷の貴公子」。
別に本人がツンとしてるわけでも、誰かを冷たくあしらっているわけでもない。
ただ、「興味のないことは話さない」だけ。
しかも、誰にでも親切で、提出物は完璧。
職員室に呼びに行けば先生が逆に恐縮するほどの「ザ・優等生」。
だが、そんな“クール完璧男子”も――
(やばい、今日クリスマスイブやん……)
心の奥では、たったひとりの女の子のことで、朝から心臓が落ち着かないでいた。
▶2. 彼女の名前は――谷川 ひより
クラスメートの谷川 ひより。
同じクラスになったのは、この春が初めてだった。
清楚系美少女。やわらかい髪と、大人しめな目元。
美術部所属。口数は少ないが、周囲への気遣いができる優しい子。
静かな雰囲気が、どこか自分と似ていて――
でも、なぜか一緒にいると、落ち着く。
唯一、ひよりとは、ふたりきりでも会話が自然に続く。
だが、だからこそ――
悠真は彼女の前では、どうしてもツンデレ気味になってしまう。
(……なんか、こう、ちゃんと話したいのに、距離感バグるっちゅうか……)
(それにしても、あの子、俺のことどう思ってんのやろ)
(この前、美術室のスケッチブックに“猫とたこ焼き”描いとったの、まさかうちん家の話ちゃうよな?)
※実家が“伝説のたこ焼き一家”と呼ばれていた過去は、まだ彼女には話していない。
▶3. 放課後、突然のお誘い
放課後。鞄を閉めようとしていた悠真のもとへ、ひよりがそっとやってきた。
ひより:「……あのさ、本庄くん」
悠真:「ん?」
ひより:「今日……家、空いてる?」
悠真:「……は?」
ひより:「いや、その……。明日クリスマスで、今日は家族と過ごす日って感じじゃないかなと思って……。
もし、空いてるなら……話したいこと、あって」
(えっ……え、え、これって何のフラグ?)
(ちょ待て、落ち着け本庄。これはただの話し合いや。美術部的な会話の可能性もある。
そもそも女子が男子の家に突然来るとか、漫画か)
悠真:「……まぁ、別に。空いとるけど」
ひより:「じゃあ……行ってもいい?」
悠真:「あ、ああ……ええよ。来れば……」
(うわっ、語尾関西なりかけた!キープ標準語……!)
▶4. 本庄家・リビングにて
玄関チャイムが鳴ったのは、夕方5時前。
「ピンポーーーン♪」
母・舞子が、全力で出ていった。
舞子:「いらっしゃ~い!よう来てくれたねぇ~!寒かったやろ!?」
ひより:「あ……こんにちは。おじゃまします……」
悠真:「母さん、テンションいつもより2割増しやから気にせんでええからな」
舞子:「ちょ、あんた、制服のボタンちゃんと閉めてる!?
そんなんやったら“氷の貴公子”って呼ばれてる意味なくなるで!」
悠真:「やめろや、その名前で呼ばんといて……」
ひより:「……あっ、本当に呼ばれてるんだ……」
悠真:「ちがっ、それは誰かが勝手に言ってるだけで……」
舞子:「なぁ?なぁ?氷のくせに家ではよう喋るやろ?」
悠真:「だから言うなって!!!」
(うわ~~終わった~~家庭用モードバレた~~)
▶5. ツンデレの壁、崩れる
ひより:「……ふふっ」
悠真:「な、なにが?」
ひより:「ごめん。なんか、想像してたよりずっと……楽しそうな家だなって」
悠真:「いや、別に楽しさとかそんなんちゃうけど。普通やろ、うちん家」
ひより:「ううん。いいな。うち、兄弟もいないし、こんなに笑ってるお母さん見たことないから……」
悠真:「……」
(なんやろ、この子の“ふっ”て笑う顔、ずるい。目ぇ逸らしたくなるくせに、見てまう)
ひより:「でね、今日来たの……ただ話したいだけじゃなくて。
……ちょっと、聞いてほしいことがあって」
悠真:「……なに?」
ひより:「わたし、本庄くんのこと、もっと知りたいなって……思ってる」
悠真:「……」
ひより:「いまの“家での悠真くん”とか、意外で、すごくいいなって思って……。
だから……これからも、もっと話してもいい?」
悠真:「……そんなん、こっちが言いたいぐらいやし」
ひより:「……え?」
悠真:「あーちゃうねん、いや、ちが……あの、
お前のこと、もっと知りたいなって、うちも思っとるって話やんか……」
ひより:「……“うち”?」
悠真:「――はっ!!」
(出た!!大阪弁!!完全に“うち”って言った!!)
ひより:「……関西、出身?」
悠真:「……母さんがな。ほんで、家ん中ではもう、出まくんねん。……バレたな」
ひより:「ふふ……そっちの悠真くんも、好きだよ」
悠真:「……ずるいわ、お前」
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