氷の上司に、好きがバレたら終わりや

naomikoryo

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スピンオフ編《悠真、三者面談(中3)で関西魂を封印できず》

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▶1. 三者面談前日、恐怖の予感

「なぁ母さん、頼むから今年の三者面談は普通に終わらせてくれへん?」

夕飯時、食卓で唐揚げを頬張りながら、悠真は真顔で言った。

舞子:「なによぉ~、そんな失礼なこと言う子どこに育ったんやろな~~?」

悠真:「うちや。あんたが産んで育てたんや」

舞子:「まぁでも、うちも年取って丸なったし、今年は黙っとくか~……」

悠真:「言うて去年も“あんた将来芸人になったらどう?”って担任に言うたやん」

舞子:「だって先生が笑ってたから!」

悠真:「苦笑いやったわ!!完全に“この親ヤバい”って目ぇしてたわ!!」

舞子:「もうええって~~。うちはな、“息子の魅力を全力で伝えたい”だけやねん。母の義務やん?」

悠真:「どこの義務教育やねんそれ!!」

誠:「……君たち、会話が安定のテンポですね」

舞子:「夫婦漫才に対抗して、親子コントや!」

悠真:「もうコントも漫才も、学校では封印中やから!」

 

▶2. 三者面談、始まる

中3の三者面談――
受験を控えた緊張感ある時期。
担任の高浜先生(40代、バリバリの東京生まれ)は、いつも冷静沈着な理系タイプ。

「それでは……本庄くん、そしてお母様、お入りください」

ドアを開けた瞬間、
舞子はすでにテンションが高かった。

「いやぁ~先生、お世話になっとります!ほんま、毎日うちの子、ありがとうございますぅ~!」

悠真:(ああ、アカン。すでに“親しみ系ボリューム”で喋ってる……!)

高浜先生:「あっ、こちらこそ。では、おかけください。……さて、進路の件ですが」

悠真:「はい。僕は第一志望、都立南高校で考えています」

高浜先生:「そうですね。本庄くんなら内申も申し分ありませんし、模試でも合格圏内。推薦の可能性も十分にあります」

舞子:「おぉっ!ほら見て!うちの子、デキる男やろ!?」

高浜先生:「えっ……い、いえ……まぁ、その通りですね」

悠真:「もうちょっと静かに言うてくれんか……」

舞子:「無理や!これは関西人の血が騒ぐ案件や!」

 

▶3. 褒められるたびにボケる母

高浜先生はさらに話を続ける。

「それに、委員会活動やクラス内の調整もよくできていますね。
どの先生にも“本庄くんは冷静で周囲をよく見ている”と評判です」

舞子:「ほらな!?な!?なぁ先生、もしアイドルやったら、悠真ってどのポジションです?」

高浜先生:「……えっ?」

悠真:「いや、なに聞いてんねんマジで」

舞子:「センターってタイプちゃうねんけどな?けど、“いつも右後ろで静かにキメてる美形”っておるやん?」

高浜先生:「あぁ……いますね、たまに……」

舞子:「そう!それや!うちの子、右後ろポジや!!」

悠真:「もう帰ってええ……?」

高浜先生:「……えぇと、進路の話、続けてよろしいですか?」

舞子:「もちろん!でもその前に、先生。“タコパ事件”ってご存知です?」

悠真:「あーーー出たーーー!!!」

 

▶4. “タコパ”がまた蒸し返される

舞子:「去年、小6の冬に女子が7人、うち来てな!
そんでな、“たこ焼きがきっかけでモテが爆増した”って事件あって!」

高浜先生:「…………は?」

悠真:「いやもう、何回蒸し返すん!?それ受験に関係ある!?」

舞子:「あるある!あの時の経験が、悠真の“コミュ力”を伸ばしたんやって!」

高浜先生:「……それは……斬新な解釈ですね」

舞子:「受験って、“筆記と面接”やろ!?その両方に活かされるやん!」

悠真:「もう完全に“焼き師の思考”やん」

 

▶5. 面談終了、先生のひと言

高浜先生は、最後に静かに言った。

「……お母様、とても……お元気で、素晴らしいです。
お子さんの明るさの原点を見た気がします」

舞子:「せやろ?元気はタダやからな!!」

高浜先生:「……あの、来年もぜひ、お越しください」

悠真:「留年せぇってことか!!」
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