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再最終章
お化け屋敷へ
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「よ~し、次のアトラクションのペアはじゃんけんで決めようぜ!」
口の周りにべっちょりとソフトクリームを付けたままの智が叫んだ。
ずっとこれまでなんだかんだと麻友とペアになれていないことに不穏を感じながらも、そんな流れを断ち切るかのように大っぴらにはしゃいだ振りで言ってみたのだ。
「まぁ、たまにはいいかもね。」
陽子がさらっと言ったものだから、智は益々興奮したように一人じゃんけんなんぞ始めてしまった。
「じゃんけん、こうか?こうか?」
一人で騒いでいる智を他人を見るような目つきで麻友が見ているのに気付き、優也がばれないようにそっと麻友の耳元に囁いた。
「・・・グー出すからね。」
「さぁ、じゃんけん・・・」
智の合図で始まったが、
「ほい!」
という段階で、陽子と正樹はチョキ。
麻友と優也はグーで、智と春美はパーだった。
「やっぱりバカはパーを出すのね。」
春美の呟きに智以外はみんな頷いていた。
智は頭を抱えて、
「何でだよ~。変わんねぇじゃん!」
と叫んでいた。
「ちなみに次は何にする?」
陽子が言うと、
「この間オープンしたお化け屋敷に入ってみようぜ。」
と正樹が言った。
瞬間、智の動きが止まった。
「えっ。」
智が正樹の顔を睨みつけた。
「そ、そんなの、面白くないだろ!」
「いや、結構怖くて面白かったって話だぜ。」
「へぇ~、いいじゃん。」
優也が麻友の手を取って、
「じゃあ、俺ら一番乗りね。」
と歩き出した。
「もう、優也ったら、積極的~!」
陽子が茶化すものだから、麻友はもういっそどうとでもなれとばかりに、
「そうね、私たちが何でも一番ね。」
と大きく繋いだ手を振ってみせた。
麻友の耳は真っ赤に染まり、心臓は壊れんばかりに8ビートを奏でていた。
口の周りにべっちょりとソフトクリームを付けたままの智が叫んだ。
ずっとこれまでなんだかんだと麻友とペアになれていないことに不穏を感じながらも、そんな流れを断ち切るかのように大っぴらにはしゃいだ振りで言ってみたのだ。
「まぁ、たまにはいいかもね。」
陽子がさらっと言ったものだから、智は益々興奮したように一人じゃんけんなんぞ始めてしまった。
「じゃんけん、こうか?こうか?」
一人で騒いでいる智を他人を見るような目つきで麻友が見ているのに気付き、優也がばれないようにそっと麻友の耳元に囁いた。
「・・・グー出すからね。」
「さぁ、じゃんけん・・・」
智の合図で始まったが、
「ほい!」
という段階で、陽子と正樹はチョキ。
麻友と優也はグーで、智と春美はパーだった。
「やっぱりバカはパーを出すのね。」
春美の呟きに智以外はみんな頷いていた。
智は頭を抱えて、
「何でだよ~。変わんねぇじゃん!」
と叫んでいた。
「ちなみに次は何にする?」
陽子が言うと、
「この間オープンしたお化け屋敷に入ってみようぜ。」
と正樹が言った。
瞬間、智の動きが止まった。
「えっ。」
智が正樹の顔を睨みつけた。
「そ、そんなの、面白くないだろ!」
「いや、結構怖くて面白かったって話だぜ。」
「へぇ~、いいじゃん。」
優也が麻友の手を取って、
「じゃあ、俺ら一番乗りね。」
と歩き出した。
「もう、優也ったら、積極的~!」
陽子が茶化すものだから、麻友はもういっそどうとでもなれとばかりに、
「そうね、私たちが何でも一番ね。」
と大きく繋いだ手を振ってみせた。
麻友の耳は真っ赤に染まり、心臓は壊れんばかりに8ビートを奏でていた。
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