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第一話『時を喰らう懐中時計』
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ちり、と澄んだ鈴の音がして、月詠堂の引き戸が開いた。
店主の月詠時也が顔を上げると、そこに立っていたのは、上等なスーツを着こなした一人の女性だった。
雨の日の夕暮れ時、店の軒先で傘の雨粒を丁寧に払って入ってきた彼女の肩は、それでも湿って濃い色をしていた。
「……ようこそ、月詠堂へ」
時也の静かな声に、女性は少し驚いたように目を瞬かせた。
年の頃は三十歳手前だろうか。
綺麗に整えられた化粧の下に、深い疲労と憔悴の色が浮かんでいる。
まるで、上質な絵の具で描かれた、ひび割れ寸前の肖像画のようだ。
「あの……こちらで、古いものを鑑定していただけると伺ったのですが」
震える声で、彼女は言った。
神崎美咲と名乗ったその女性は、鞄から取り出したハンカチで、神経質そうに額の汗を拭う。
「ええ、まあ。…何かお探しかな?」
「探している、というより……ご相談、です」
美咲は意を決したように顔を上げ、時也をまっすぐに見た。
「私、時間を失くしてしまうんです」
彼女の話は、始めは要領を得なかった。
都心のIT企業で働き、常に時間に追われる生活。
先日、大事な約束をすっぽかしたことが原因で、長年付き合った婚約者と破局したこと。
そんな失意の折に、亡くなった祖母の遺品の中から、美しい銀の懐中時計を見つけたこと。
「それをお守りのように持ち歩くようになってから、なんです。おかしくなったのは」
美咲はそう言って、問題の懐中時計を桐のカウンターの上に置いた。
アール・ヌーヴォー様式の、流れるような植物の文様が刻まれた美しい時計だ。
鈍い銀の光が、店の薄暗い照明を吸い込んでいた。
「仕事に集中していると、気づけば数時間が経っている。その間の記憶が、全くないんです。まるで、誰かに時間を盗られたみたいに……」
時也は、懐中時計にそっと指先を伸ばした。
触れた瞬間、ひやりと、氷のような冷たさが指先から腕を駆け上る。
そして感じた。
底なしの飢え。
満たされることのない、暗く冷たい『渇望』の念を。
「……これは」
これは、ただの品物ではない。
人の強すぎる想いが宿り、歪み、自らの意思を持ってしまった「あやかし」だ。
「この時計、しばらくお預かりしてもよろしいかな。原因を、探ってみましょう」
時也の静かな申し出に、美咲はこわばった表情を少しだけ緩め、すがるような目をして深く頷いた。
◆◇◆
美咲が帰った後、時也は店の奥にある私室で、改めて懐中時計と向き合った。
傍らでは、顕現したあやかしたちが、心配そうにそれを見つめている。
「主様、なんだか嫌な感じがするわ。飢えて、乾いて……人の精気を吸う物の匂いがする」
妖艶な美女の姿をとる、べっ甲の櫛のあやかし――琥珀が、眉をひそめた。
時也は頷き、目を閉じて時計に意識を集中させる。
銀の蓋を開けると、精巧な文字盤が現れた。
その針は、今も正確に時を刻み続けている。
だが、その針の音に混じって、時也の耳には別の音が聞こえていた。
嘆きと、後悔と、そして狂おしいほどの願いが渦巻く声が。
――時間ガ、足リナイ。
――モット、時間ガアレバ。
――アノ人ヲ、救エタノニ。
時也の脳裏に、映像が流れ込んでくる。
薄暗い工房。無数の歯車と工具の匂い。
そして、狂ったように時計作りに没頭する、一人の男の姿。
彼がこの時計の作り手。
そして、最初の持ち主。
神崎美咲の曽祖父だ。
彼は才能ある時計職人だったが、妻は生まれつき病弱だった。
男は、妻の治療費を稼ぐため、寝る間も惜しんで働き続けた。
「もっと時間があれば、もっと良い時計が作れる。もっと金があれば、妻は助かる」
その一心で、彼は仕事にのめり込んだ。
そして、ある日。
彼が生涯最高傑作と呼ぶべき懐中時計を完成させた、まさにその日。
彼の妻は、誰にも看取られることなく、一人寂しく息を引き取った。
男は慟哭した。
時間を忘れて時計作りに没頭したせいで、最愛の妻の死に目にさえ会えなかった。
「もし、時間を自由に操れたなら」
その強迫観念にも似た後悔と願いが、血を吐くような想いと共に、最高傑適であるはずの懐中時計に注ぎ込まれた。結果、時計は持ち主の時間を喰らうあやかしと成り果てたのだ。
「……なるほどな」
目を開けた時也は、静かに呟いた。
「持ち主の『時間を大切にしたい』という想いを逆さまに喰らう。皮肉なものだ」
「で、どうするのさ、主様。あの女の人、なんだか危うい感じだったけど」
琥珀の言葉に、時也は懐中時計を桐の箱に収めながら答える。
「ああ。時計は手放したが、彼女の心は、まだあの時計に囚われている」
美咲の心にあった「失った時間を取り戻したい」という焦燥感は、時計のあやかしにとって極上の餌だ。
おそらく今頃、彼女は時計を失った喪失感と、時間を操ることへの抗いがたい誘惑に苦しんでいるはずだった。
◆◇◆
その予感は、的中した。
深夜、店の引き戸を乱暴に叩く音で、時也は目を覚ました。
表に出ると、そこにいたのは案の定、神崎美咲だった。
降りしきる雨に濡れそぼり、髪を振り乱した彼女は、昼間とは別人のように虚ろな目をしている。
「あの時計を返して! あれがないと、私は……私は、空っぽになっちゃう!」
半狂乱で叫び、店に押し入ろうとする美咲。
その背後で、ゆらりと黒い影が揺らめいた。
懐中時計のあやかしが、彼女の焦燥感を糧に力を増し、その心を完全に支配しようとしているのだ。
『サア、我ラト共ニ。オ前ガ望ムダケノ時間ヲ、クレテヤル』
あやかしの甘い囁きが、時也の耳にも届く。
美咲はそれに抗えず、まるで操り人形のように、時也が立つ店の奥へと手を伸ばした。
時也は、彼女と、その背後の影との間に、静かに立ち塞がった。
「その品は、お前の時間を豊かにするものではない。お前自身を喰らうだけだ」
「うるさい! あなたに何がわかるのよ! 時間がなければ、何もかも失うだけじゃない!」
「…本当にそうか?」
時也は、懐中時計の記憶の中から、ある情景を強く念じた。
それは、時計職人が、病気の妻と過ごした何気ない日常の記憶。
縁側で、咳き込む妻の背中を優しくさすりながら、二人で茜色の夕日を眺めている。
ただ、それだけの、ささやかで、しかし何物にも代えがたいほど幸せに満ちた時間の記憶。
◆◇◆
その温かい記憶の奔流に触れた瞬間、美咲の動きが止まった。
彼女の瞳から、虚ろな光が消え、代わりに大粒の涙がとめどなく溢れ出す。
「ああ……あ…」
彼女の脳裏に、失った婚約者との思い出が蘇っていた。
仕事の電話を優先して、彼が淹れてくれたコーヒーを冷めさせてしまったこと。
記念日のディナーを、急な会議でキャンセルしたこと。
彼が本当に望んでいたのは、高価なプレゼントではなく、ただ共に過ごす、ささやかな時間だったのに。
「私が無くしていたのは、時計のせいじゃない……。私自身が、一番大切な時間を、自分の手で捨てていたんだ……」
美咲は、その場に崩れ落ちて嗚咽した。
その悔恨の涙に呼応するように、彼女の背後に渦巻いていた黒い影が、ゆっくりと薄れていく。
曽祖父の満たされなかった想いが、同じ後悔を抱いた曾孫の涙によって、百年近い時を経て、ようやく浄化されていくかのようだった。
やがて、懐中時計から感じられた冷たい渇望の念は、完全に消え失せていた。
◆◇◆
後日。
憑き物が落ちたように晴れやかな顔で、美咲が月詠堂を再訪した。
「先日、彼に会って、謝りました。もう一度、やり直してみようって」
はにかみながらそう報告する彼女は、初めて会った時とは別人のように生き生きとしていた。
彼女は、棚に置かれた懐中時計に目をやると、穏やかに微笑んだ。
「その時計は、ここにいるべきなんです。過去に囚われていたのは、この時計じゃなくて、私の方でしたから。私にはもう、必要ないんです」
そう言って、彼女は晴れやかに店を去っていった。
「やれやれ、色恋沙汰は見てるこっちが疲れるわねえ」
呆れたように言う琥珀に、時也は小さく笑った。
彼の傍らでは、顕現した白磁の君が、安心したようにこくりと頷いている。
時也は、琥珀が淹れてくれた温かいお茶を一口飲むと、静かになった懐中時計をそっと撫でた。
そして、窓の外に広がる、穏やかな夜の帳を静かに見つめるのだった。
店主の月詠時也が顔を上げると、そこに立っていたのは、上等なスーツを着こなした一人の女性だった。
雨の日の夕暮れ時、店の軒先で傘の雨粒を丁寧に払って入ってきた彼女の肩は、それでも湿って濃い色をしていた。
「……ようこそ、月詠堂へ」
時也の静かな声に、女性は少し驚いたように目を瞬かせた。
年の頃は三十歳手前だろうか。
綺麗に整えられた化粧の下に、深い疲労と憔悴の色が浮かんでいる。
まるで、上質な絵の具で描かれた、ひび割れ寸前の肖像画のようだ。
「あの……こちらで、古いものを鑑定していただけると伺ったのですが」
震える声で、彼女は言った。
神崎美咲と名乗ったその女性は、鞄から取り出したハンカチで、神経質そうに額の汗を拭う。
「ええ、まあ。…何かお探しかな?」
「探している、というより……ご相談、です」
美咲は意を決したように顔を上げ、時也をまっすぐに見た。
「私、時間を失くしてしまうんです」
彼女の話は、始めは要領を得なかった。
都心のIT企業で働き、常に時間に追われる生活。
先日、大事な約束をすっぽかしたことが原因で、長年付き合った婚約者と破局したこと。
そんな失意の折に、亡くなった祖母の遺品の中から、美しい銀の懐中時計を見つけたこと。
「それをお守りのように持ち歩くようになってから、なんです。おかしくなったのは」
美咲はそう言って、問題の懐中時計を桐のカウンターの上に置いた。
アール・ヌーヴォー様式の、流れるような植物の文様が刻まれた美しい時計だ。
鈍い銀の光が、店の薄暗い照明を吸い込んでいた。
「仕事に集中していると、気づけば数時間が経っている。その間の記憶が、全くないんです。まるで、誰かに時間を盗られたみたいに……」
時也は、懐中時計にそっと指先を伸ばした。
触れた瞬間、ひやりと、氷のような冷たさが指先から腕を駆け上る。
そして感じた。
底なしの飢え。
満たされることのない、暗く冷たい『渇望』の念を。
「……これは」
これは、ただの品物ではない。
人の強すぎる想いが宿り、歪み、自らの意思を持ってしまった「あやかし」だ。
「この時計、しばらくお預かりしてもよろしいかな。原因を、探ってみましょう」
時也の静かな申し出に、美咲はこわばった表情を少しだけ緩め、すがるような目をして深く頷いた。
◆◇◆
美咲が帰った後、時也は店の奥にある私室で、改めて懐中時計と向き合った。
傍らでは、顕現したあやかしたちが、心配そうにそれを見つめている。
「主様、なんだか嫌な感じがするわ。飢えて、乾いて……人の精気を吸う物の匂いがする」
妖艶な美女の姿をとる、べっ甲の櫛のあやかし――琥珀が、眉をひそめた。
時也は頷き、目を閉じて時計に意識を集中させる。
銀の蓋を開けると、精巧な文字盤が現れた。
その針は、今も正確に時を刻み続けている。
だが、その針の音に混じって、時也の耳には別の音が聞こえていた。
嘆きと、後悔と、そして狂おしいほどの願いが渦巻く声が。
――時間ガ、足リナイ。
――モット、時間ガアレバ。
――アノ人ヲ、救エタノニ。
時也の脳裏に、映像が流れ込んでくる。
薄暗い工房。無数の歯車と工具の匂い。
そして、狂ったように時計作りに没頭する、一人の男の姿。
彼がこの時計の作り手。
そして、最初の持ち主。
神崎美咲の曽祖父だ。
彼は才能ある時計職人だったが、妻は生まれつき病弱だった。
男は、妻の治療費を稼ぐため、寝る間も惜しんで働き続けた。
「もっと時間があれば、もっと良い時計が作れる。もっと金があれば、妻は助かる」
その一心で、彼は仕事にのめり込んだ。
そして、ある日。
彼が生涯最高傑作と呼ぶべき懐中時計を完成させた、まさにその日。
彼の妻は、誰にも看取られることなく、一人寂しく息を引き取った。
男は慟哭した。
時間を忘れて時計作りに没頭したせいで、最愛の妻の死に目にさえ会えなかった。
「もし、時間を自由に操れたなら」
その強迫観念にも似た後悔と願いが、血を吐くような想いと共に、最高傑適であるはずの懐中時計に注ぎ込まれた。結果、時計は持ち主の時間を喰らうあやかしと成り果てたのだ。
「……なるほどな」
目を開けた時也は、静かに呟いた。
「持ち主の『時間を大切にしたい』という想いを逆さまに喰らう。皮肉なものだ」
「で、どうするのさ、主様。あの女の人、なんだか危うい感じだったけど」
琥珀の言葉に、時也は懐中時計を桐の箱に収めながら答える。
「ああ。時計は手放したが、彼女の心は、まだあの時計に囚われている」
美咲の心にあった「失った時間を取り戻したい」という焦燥感は、時計のあやかしにとって極上の餌だ。
おそらく今頃、彼女は時計を失った喪失感と、時間を操ることへの抗いがたい誘惑に苦しんでいるはずだった。
◆◇◆
その予感は、的中した。
深夜、店の引き戸を乱暴に叩く音で、時也は目を覚ました。
表に出ると、そこにいたのは案の定、神崎美咲だった。
降りしきる雨に濡れそぼり、髪を振り乱した彼女は、昼間とは別人のように虚ろな目をしている。
「あの時計を返して! あれがないと、私は……私は、空っぽになっちゃう!」
半狂乱で叫び、店に押し入ろうとする美咲。
その背後で、ゆらりと黒い影が揺らめいた。
懐中時計のあやかしが、彼女の焦燥感を糧に力を増し、その心を完全に支配しようとしているのだ。
『サア、我ラト共ニ。オ前ガ望ムダケノ時間ヲ、クレテヤル』
あやかしの甘い囁きが、時也の耳にも届く。
美咲はそれに抗えず、まるで操り人形のように、時也が立つ店の奥へと手を伸ばした。
時也は、彼女と、その背後の影との間に、静かに立ち塞がった。
「その品は、お前の時間を豊かにするものではない。お前自身を喰らうだけだ」
「うるさい! あなたに何がわかるのよ! 時間がなければ、何もかも失うだけじゃない!」
「…本当にそうか?」
時也は、懐中時計の記憶の中から、ある情景を強く念じた。
それは、時計職人が、病気の妻と過ごした何気ない日常の記憶。
縁側で、咳き込む妻の背中を優しくさすりながら、二人で茜色の夕日を眺めている。
ただ、それだけの、ささやかで、しかし何物にも代えがたいほど幸せに満ちた時間の記憶。
◆◇◆
その温かい記憶の奔流に触れた瞬間、美咲の動きが止まった。
彼女の瞳から、虚ろな光が消え、代わりに大粒の涙がとめどなく溢れ出す。
「ああ……あ…」
彼女の脳裏に、失った婚約者との思い出が蘇っていた。
仕事の電話を優先して、彼が淹れてくれたコーヒーを冷めさせてしまったこと。
記念日のディナーを、急な会議でキャンセルしたこと。
彼が本当に望んでいたのは、高価なプレゼントではなく、ただ共に過ごす、ささやかな時間だったのに。
「私が無くしていたのは、時計のせいじゃない……。私自身が、一番大切な時間を、自分の手で捨てていたんだ……」
美咲は、その場に崩れ落ちて嗚咽した。
その悔恨の涙に呼応するように、彼女の背後に渦巻いていた黒い影が、ゆっくりと薄れていく。
曽祖父の満たされなかった想いが、同じ後悔を抱いた曾孫の涙によって、百年近い時を経て、ようやく浄化されていくかのようだった。
やがて、懐中時計から感じられた冷たい渇望の念は、完全に消え失せていた。
◆◇◆
後日。
憑き物が落ちたように晴れやかな顔で、美咲が月詠堂を再訪した。
「先日、彼に会って、謝りました。もう一度、やり直してみようって」
はにかみながらそう報告する彼女は、初めて会った時とは別人のように生き生きとしていた。
彼女は、棚に置かれた懐中時計に目をやると、穏やかに微笑んだ。
「その時計は、ここにいるべきなんです。過去に囚われていたのは、この時計じゃなくて、私の方でしたから。私にはもう、必要ないんです」
そう言って、彼女は晴れやかに店を去っていった。
「やれやれ、色恋沙汰は見てるこっちが疲れるわねえ」
呆れたように言う琥珀に、時也は小さく笑った。
彼の傍らでは、顕現した白磁の君が、安心したようにこくりと頷いている。
時也は、琥珀が淹れてくれた温かいお茶を一口飲むと、静かになった懐中時計をそっと撫でた。
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