5 / 5
運命の初詣
しおりを挟む
大晦日から元旦にかけて、街中は正月の雰囲気に包まれていた。
商店街のイルミネーションはクリスマスの華やかさから一転して、新年を祝う紅白の提灯や飾りが並んでいる。
大輔は、家で静かに年を越し、元日の午後、ふと思い立ってアパートの近くの神社へと初詣に向かうことにした。
「あの約束、覚えてるかな……」
大輔は歩きながら、商店街での真奈美との会話を思い出していた。
お互いに初詣の日に神社で会えたら連絡先を交換する、というあの不思議な約束。
何時に行くかも決めていない。
だが、もし本当にここでまた会えたら、それはただの偶然じゃないような気がしていた。
大輔は神社へ続く道を歩きながら、心のどこかで期待と不安が入り混じる複雑な気持ちを抱えていた。
「でも、もし会えなかったらそれはそれで……
まあ、いいか。」
**
一方で、真奈美も自分のアパートから神社へと向かっていた。
卒論を終えてからようやく気持ちに余裕が出てきた真奈美は、昨年の出来事を振り返りつつ、年の初めを穏やかに迎えることを楽しみにしていた。
「あの時の約束……
どうしよう、会えるかな。」
彼女も大輔との再会を思い出していた。
商店街でのあの楽しい夜、そして連絡先を交換せずに初詣で会えたら、その時に交換しようという約束が、頭の片隅にずっと残っていた。
真奈美は家を出て神社へと向かう途中、なんとなく焦る気持ちがあった。
「もし先に着いていても、ずっと待つのもなんだか恥ずかしいし……
勿論、行かないと後悔するだろうし…」
そんなことを考えながら歩いていた。
**
神社に到着すると、参拝客がすでに多く集まっていた。
大輔は境内の人々を見渡しながら、
「これじゃあ、見つけるのは難しいかもな。」
と心の中で呟いた。
列に並んで参拝しようとしたが、どこか落ち着かない気持ちが残っていた。
「あの約束、真奈美ちゃんも覚えてるかな……」
彼は気を紛らわすように参拝を済ませ、境内の周りをゆっくりと歩き始めた。
そこでふと、神社の階段に座っている女性の姿が目に入った。
どこか見覚えのある姿。
「あれ……?」
大輔は一瞬立ち止まり、その女性をじっと見つめた。
心の中で
「まさかな…」
と思いながら近づくと、その女性がゆっくりと顔を上げた。
**
「えっ……!」
真奈美も驚いた表情で顔を上げ、大輔の姿を確認した。
「真奈美ちゃん!」
大輔は少し嬉しそうな声を出して、彼女の方へ歩み寄った。
「本当に会えたね。」
真奈美は微笑みながら言った。
「なんだか、夢みたい。
会えるとは思ってなかったから……」
「俺もだよ。
こんなに人が多い中で、本当に会えるとは思ってなかった。
でも、やっぱり会えたってことは、何かの縁だよな。」
大輔は少し照れくさそうに笑った。
「そうだね。これで本当に偶然じゃなくなったかも。」
真奈美も同じように笑顔を返した。
**
二人は神社の境内で立ち話を始めた。
大勢の参拝客が行き交う中、二人だけの特別な空間がそこにあるような気がした。
「そういえばさ、初詣って子供の頃から毎年行ってた?」
大輔がふと思い出したように尋ねた。
「うん、毎年家族と一緒に行ってたよ。
でも、私の家族はあまり真面目に参拝するって感じじゃなくて、屋台で何か食べるのが一番の目的みたいな感じだったかな。」
真奈美は笑いながら答えた。
「小さい頃はお祭りみたいに楽しんでたよ。
いつも焼きそばとかたこ焼きとか食べるのが楽しみで、参拝はおまけって感じだったかも。」
「わかるわかる。
俺も子供の頃、初詣に行くときは必ず屋台で買い食いしてたよ。
お賽銭よりも屋台での出費の方が多かった気がするな。」
大輔は懐かしそうに笑った。
「だよね。
あと、私はいつもおみくじを引いて、結果に一喜一憂してた。
小さい頃って、吉とか大吉とかすごく気にするじゃない?
でも、『凶』が出たらその場でぐちゃぐちゃに丸めて、こっそり捨てちゃったことがあったの。」
真奈美は少し照れながら言った。
「おみくじかあ。
俺も引いてたな。
特に高校生くらいの時は、毎年恋愛運のところだけを真剣に読んでたよ。
ほら、年頃だから気になるんだよな。」
大輔は少し照れ笑いを浮かべながら続けた。
「だけど、ほとんど『焦らず待て』とか『慎重に進め』って書いてあって、逆に焦ることが多かったかも。」
「それ、わかる!
私も恋愛運が悪いとすごく落ち込んでた。
『今年もダメか…』って思い込んで、その年は恋愛に消極的になってた気がする。」
真奈美も共感して笑った。
「まあ、おみくじなんて気にしすぎると余計に振り回されちゃうよな。
今となっては、結果を見て笑い飛ばすくらいの方が気楽だよ。」
大輔はそう言いながら、ふと真奈美を見て、
「今年はいい年になるといいな」
と呟いた。
「そうだね、今年は良い年にしたいな。」
真奈美も穏やかに返しながら、大輔に目を向けた。
**
「ところで、大輔くんの初詣の一番の思い出って何?」
真奈美が興味を持って尋ねた。
「俺の一番の思い出か……
そうだな、中学生の時かな。
あの時、すごく雪が降ってて、神社の境内が真っ白になってたんだ。
家族と一緒に行ったんだけど、寒すぎてお参りどころじゃなくてさ。
俺はずっとポケットに手を突っ込んで震えてたんだけど、弟が急に『雪だるま作ろう!』って言い出して、その場で家族みんなで雪だるまを作り始めたんだよ。」
大輔は懐かしそうに微笑んだ。
「え、神社で雪だるま作ったの?
それ、面白いね!」
真奈美は驚きながらも笑い声をあげた。
「そう、神社の境内の端っこでね。
お参りはそっちのけで、結局みんなで雪遊びしてた。
おみくじも引かずに、その日はただ雪だるま作って、家に帰ったんだ。
参拝よりもそっちの方が楽しかったんだろうな。」
大輔は肩をすくめながら続けた。
「いいな、それってすごく楽しそう。
お参りよりも、家族での思い出の方が残ってるんだね。」
真奈美は少し感慨深げに言った。
「まあ、家族で過ごす時間って、意外とそういう何でもない瞬間が一番心に残るんだよな。」
大輔は少し照れくさそうに言いながら、真奈美に目を向けた。
「そうだね、私もそんな思い出が欲しいな。」
真奈美は微笑みながら、ふと視線を前に戻した。
初詣に関する思い出を披露し合いながら、二人は新年の始まりに少し心を温かくするひとときを過ごした。
お互いの話に共感し合いながら、今度の年はどんな思い出が作れるのか、静かに期待していた。
**
そして、約束通り、連絡先を交換する時が訪れた。
「じゃあ、約束通り……
これでちゃんと連絡取れるね。」
真奈美がスマホを差し出すと、大輔も自分のスマホを取り出し、連絡先を交換した。
「よかった、これでいつでも話せるな。」
大輔はほっとしたように笑った。
「そうだね、今度はちゃんとお互いに予定を決めて会おうよ。
偶然に頼りすぎると、次はどうなるかわからないから。」
真奈美は少し冗談めかして言った。
「そうだな、次はちゃんと計画立てよう。」
大輔は笑いながら同意した。
「でも、その前に…」
「ん?」
「明日、偶然にあの公園で会えたら、私たち…
つ、付き合わない?」
「本当に?」
「う、うん。」
真奈美はちょっと頬を赤らめて小さく頷いた。
「よーし!
じゃあ、夜明け前からずっと公園を見てることにしよう!」
「えっ?」
「俺の部屋から、あの公園が見えるんだ。」
「そうなの?」
真奈美は少し素っ頓狂な声を出した。
「ちょっと、卑怯だったかな?」
「……実は…」
「ん?」
「私の部屋からも、あの公園が見えるの…」
「ええ~!」
段々声が大きくなっていた二人は、周りの人々が自分たちに注目していることも気付かずに、そんな会話を続けた。
**
その後、二人は神社の階段をゆっくりと手をつなぎながら降りた。
そして、再び新しい年の始まりを共に過ごすことができたことに安堵していた。
初詣の日にこうして再会できたのは、偶然ではなく、やはり何かの縁だったのだろう。
新しい年が、これからどんな出来事をもたらすのか、二人は期待と共にその先の道を歩み始めた。
終わり
商店街のイルミネーションはクリスマスの華やかさから一転して、新年を祝う紅白の提灯や飾りが並んでいる。
大輔は、家で静かに年を越し、元日の午後、ふと思い立ってアパートの近くの神社へと初詣に向かうことにした。
「あの約束、覚えてるかな……」
大輔は歩きながら、商店街での真奈美との会話を思い出していた。
お互いに初詣の日に神社で会えたら連絡先を交換する、というあの不思議な約束。
何時に行くかも決めていない。
だが、もし本当にここでまた会えたら、それはただの偶然じゃないような気がしていた。
大輔は神社へ続く道を歩きながら、心のどこかで期待と不安が入り混じる複雑な気持ちを抱えていた。
「でも、もし会えなかったらそれはそれで……
まあ、いいか。」
**
一方で、真奈美も自分のアパートから神社へと向かっていた。
卒論を終えてからようやく気持ちに余裕が出てきた真奈美は、昨年の出来事を振り返りつつ、年の初めを穏やかに迎えることを楽しみにしていた。
「あの時の約束……
どうしよう、会えるかな。」
彼女も大輔との再会を思い出していた。
商店街でのあの楽しい夜、そして連絡先を交換せずに初詣で会えたら、その時に交換しようという約束が、頭の片隅にずっと残っていた。
真奈美は家を出て神社へと向かう途中、なんとなく焦る気持ちがあった。
「もし先に着いていても、ずっと待つのもなんだか恥ずかしいし……
勿論、行かないと後悔するだろうし…」
そんなことを考えながら歩いていた。
**
神社に到着すると、参拝客がすでに多く集まっていた。
大輔は境内の人々を見渡しながら、
「これじゃあ、見つけるのは難しいかもな。」
と心の中で呟いた。
列に並んで参拝しようとしたが、どこか落ち着かない気持ちが残っていた。
「あの約束、真奈美ちゃんも覚えてるかな……」
彼は気を紛らわすように参拝を済ませ、境内の周りをゆっくりと歩き始めた。
そこでふと、神社の階段に座っている女性の姿が目に入った。
どこか見覚えのある姿。
「あれ……?」
大輔は一瞬立ち止まり、その女性をじっと見つめた。
心の中で
「まさかな…」
と思いながら近づくと、その女性がゆっくりと顔を上げた。
**
「えっ……!」
真奈美も驚いた表情で顔を上げ、大輔の姿を確認した。
「真奈美ちゃん!」
大輔は少し嬉しそうな声を出して、彼女の方へ歩み寄った。
「本当に会えたね。」
真奈美は微笑みながら言った。
「なんだか、夢みたい。
会えるとは思ってなかったから……」
「俺もだよ。
こんなに人が多い中で、本当に会えるとは思ってなかった。
でも、やっぱり会えたってことは、何かの縁だよな。」
大輔は少し照れくさそうに笑った。
「そうだね。これで本当に偶然じゃなくなったかも。」
真奈美も同じように笑顔を返した。
**
二人は神社の境内で立ち話を始めた。
大勢の参拝客が行き交う中、二人だけの特別な空間がそこにあるような気がした。
「そういえばさ、初詣って子供の頃から毎年行ってた?」
大輔がふと思い出したように尋ねた。
「うん、毎年家族と一緒に行ってたよ。
でも、私の家族はあまり真面目に参拝するって感じじゃなくて、屋台で何か食べるのが一番の目的みたいな感じだったかな。」
真奈美は笑いながら答えた。
「小さい頃はお祭りみたいに楽しんでたよ。
いつも焼きそばとかたこ焼きとか食べるのが楽しみで、参拝はおまけって感じだったかも。」
「わかるわかる。
俺も子供の頃、初詣に行くときは必ず屋台で買い食いしてたよ。
お賽銭よりも屋台での出費の方が多かった気がするな。」
大輔は懐かしそうに笑った。
「だよね。
あと、私はいつもおみくじを引いて、結果に一喜一憂してた。
小さい頃って、吉とか大吉とかすごく気にするじゃない?
でも、『凶』が出たらその場でぐちゃぐちゃに丸めて、こっそり捨てちゃったことがあったの。」
真奈美は少し照れながら言った。
「おみくじかあ。
俺も引いてたな。
特に高校生くらいの時は、毎年恋愛運のところだけを真剣に読んでたよ。
ほら、年頃だから気になるんだよな。」
大輔は少し照れ笑いを浮かべながら続けた。
「だけど、ほとんど『焦らず待て』とか『慎重に進め』って書いてあって、逆に焦ることが多かったかも。」
「それ、わかる!
私も恋愛運が悪いとすごく落ち込んでた。
『今年もダメか…』って思い込んで、その年は恋愛に消極的になってた気がする。」
真奈美も共感して笑った。
「まあ、おみくじなんて気にしすぎると余計に振り回されちゃうよな。
今となっては、結果を見て笑い飛ばすくらいの方が気楽だよ。」
大輔はそう言いながら、ふと真奈美を見て、
「今年はいい年になるといいな」
と呟いた。
「そうだね、今年は良い年にしたいな。」
真奈美も穏やかに返しながら、大輔に目を向けた。
**
「ところで、大輔くんの初詣の一番の思い出って何?」
真奈美が興味を持って尋ねた。
「俺の一番の思い出か……
そうだな、中学生の時かな。
あの時、すごく雪が降ってて、神社の境内が真っ白になってたんだ。
家族と一緒に行ったんだけど、寒すぎてお参りどころじゃなくてさ。
俺はずっとポケットに手を突っ込んで震えてたんだけど、弟が急に『雪だるま作ろう!』って言い出して、その場で家族みんなで雪だるまを作り始めたんだよ。」
大輔は懐かしそうに微笑んだ。
「え、神社で雪だるま作ったの?
それ、面白いね!」
真奈美は驚きながらも笑い声をあげた。
「そう、神社の境内の端っこでね。
お参りはそっちのけで、結局みんなで雪遊びしてた。
おみくじも引かずに、その日はただ雪だるま作って、家に帰ったんだ。
参拝よりもそっちの方が楽しかったんだろうな。」
大輔は肩をすくめながら続けた。
「いいな、それってすごく楽しそう。
お参りよりも、家族での思い出の方が残ってるんだね。」
真奈美は少し感慨深げに言った。
「まあ、家族で過ごす時間って、意外とそういう何でもない瞬間が一番心に残るんだよな。」
大輔は少し照れくさそうに言いながら、真奈美に目を向けた。
「そうだね、私もそんな思い出が欲しいな。」
真奈美は微笑みながら、ふと視線を前に戻した。
初詣に関する思い出を披露し合いながら、二人は新年の始まりに少し心を温かくするひとときを過ごした。
お互いの話に共感し合いながら、今度の年はどんな思い出が作れるのか、静かに期待していた。
**
そして、約束通り、連絡先を交換する時が訪れた。
「じゃあ、約束通り……
これでちゃんと連絡取れるね。」
真奈美がスマホを差し出すと、大輔も自分のスマホを取り出し、連絡先を交換した。
「よかった、これでいつでも話せるな。」
大輔はほっとしたように笑った。
「そうだね、今度はちゃんとお互いに予定を決めて会おうよ。
偶然に頼りすぎると、次はどうなるかわからないから。」
真奈美は少し冗談めかして言った。
「そうだな、次はちゃんと計画立てよう。」
大輔は笑いながら同意した。
「でも、その前に…」
「ん?」
「明日、偶然にあの公園で会えたら、私たち…
つ、付き合わない?」
「本当に?」
「う、うん。」
真奈美はちょっと頬を赤らめて小さく頷いた。
「よーし!
じゃあ、夜明け前からずっと公園を見てることにしよう!」
「えっ?」
「俺の部屋から、あの公園が見えるんだ。」
「そうなの?」
真奈美は少し素っ頓狂な声を出した。
「ちょっと、卑怯だったかな?」
「……実は…」
「ん?」
「私の部屋からも、あの公園が見えるの…」
「ええ~!」
段々声が大きくなっていた二人は、周りの人々が自分たちに注目していることも気付かずに、そんな会話を続けた。
**
その後、二人は神社の階段をゆっくりと手をつなぎながら降りた。
そして、再び新しい年の始まりを共に過ごすことができたことに安堵していた。
初詣の日にこうして再会できたのは、偶然ではなく、やはり何かの縁だったのだろう。
新しい年が、これからどんな出来事をもたらすのか、二人は期待と共にその先の道を歩み始めた。
終わり
0
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
遠回りな恋〜私の恋心を弄ぶ悪い男〜
小田恒子
恋愛
瀬川真冬は、高校時代の同級生である一ノ瀬玲央が好きだった。
でも玲央の彼女となる女の子は、いつだって真冬の友人で、真冬は選ばれない。
就活で内定を決めた本命の会社を蹴って、最終的には玲央の父が経営する会社へ就職をする。
そこには玲央がいる。
それなのに、私は玲央に選ばれない……
そんなある日、玲央の出張に付き合うことになり、二人の恋が動き出す。
瀬川真冬 25歳
一ノ瀬玲央 25歳
ベリーズカフェからの作品転載分を若干修正しております。
表紙は簡単表紙メーカーにて作成。
アルファポリス公開日 2024/10/21
作品の無断転載はご遠慮ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
