Heavens Gate

酸性元素

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魔人衝突編

ちょっとの幸せとちょっとの不幸③

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「隊長!無知性魔族の群れが接近しています!Stage3.Roth Bartロットバルトです!」
前線のやや手前、射撃部隊の車内で隊員がアンに報告する。
「いきなり…?今まで知性だらけだったのに…数は?」
「数は推定……あれ?おかしい……どんどん増えてる!ものすごい速度で増加しています!5000、いや、6000、8000……2万……」
車に設置された計測値の値が目まぐるしく上昇していく。
「あと何分でこっちに来る?!」
「この移動速度では3分も持ちません!前線に行かれたら終わりです!」
「もう…なんでこの夜中に…総員装備を整えて!あと念の為司令部に連絡を取って!どうせ向こうも把握してる!目標は発見し次第狙撃に移る!魔導兵も銃を構えて天井に待機!」
「了解!」
隊員たちは震えた声で返事をする。
「…来る!不可避の弓フェイルノート!」
アンは反射に近い速度で魔道具を取り出し、上空へと弓を向け、矢を発射する。その直後、雲を吹き飛ばし、魔力の光線が上空から地面へと迫る。アンの発車した弓は空中で分裂し、襲いくる光線を打ち消していく。が、全て打ち消せる訳もなく、光線は地面へと降り注いだ。アンの乗っていた車は間一髪でそれらを回避するが、後方の2台の車が光線に巻き込まれ、跡形もなく消滅した。
「あー……へいへい、こちらリカード.エルドリッジ。人間の部隊発見致しやした。ぶっ殺します。最悪俺が死んでも問題ないですので。はーい。」
魔族は通信機を切ると、上空から部隊を見下ろした。
「くっ……!レナ!来て!」
車の下で待機していたレナに、アンは呼びかける。」
「わかってる!|魔力視覚(カレイドスコープ)発動.視覚共有展開!」
アンの視覚に魔力が映し出される。
「感覚強化はしなくて良い!レナの負荷が強まる!」
「ダメ!アンタがこれを使ったら、消費する魔力も多くなる!合図は送るから弓だけ引いてて。……無知性は群れをなす性質を持ってるにしても、アレほどの量が従うのはおかしい。……操作してる本体があるはず!」
「……分かった。」
アンは弓を雲の先へと構える。
「捉えた!撃って!」
アンは弓から手を離すと、共有した視覚の指し示す方向へ弓を発射した。
赤血雷衝ブラッドレッドジャッジメント!」
赤黒い弓が雲を貫通し、対象を捉えた。
リカードの騎乗していた無知性魔族の体が爆散する。魔族は浮遊魔法で落下を止める。
「ウッソだろオイ……あの人間……あの距離まで打てる念動型…やべえなあクソ!おい無知性ども!装填まだかオラ!」
「アン……どう?」
「今ので大体位置は捉えた。弾丸の感覚で無知性のそれぞれの場所も。」
「……相変わらずとんでもないよホント。無知性落ちてくるからその処理は任せたよ!」
レナは後ろで待機する隊員に呼びかける。
「はい!」
隊員は一切迷うことなく返答した。
黒の狩人ブラックハント!」
アンは再び上空へ向けて矢を発射する。発射された弓はRoth Birtの核を捉える。しかしそれでは終わらなかった。貫通した矢は次の対象へと向きを変え、淡々と獲物を捉えていく。
「はあ?!マジっすか?!おいおいおいおい…!」
「それじゃもう20本…行きますかあ!」
黒色の矢は次々と発射され、一瞬にして半数以上が消失した。
「クッソ……!俺は死ぬってやつですかい……じゃあ良いよ……コイツら入らねえ!俺がやる!」
リカードは空中に魔法陣を展開する。
「魂魄の鎖.地にひれ伏せ<>愛する我が身が答えるならば-故に!」
展開された3つの輪が、パズルがはまるように繋がっていく。Roth Birtから魔力が集まる。
「やばい…逆説詠唱だ…!あれは普通の魔法陣より強力になる!」
咄嗟に目を開いたレナの視界には、臆することなく一心に大将を見つめるアンの姿が映っていた。むしろその表情には別の不安さえ宿っていた。
「分かってる。安心して。」
レナは魔法陣を展開し、詠唱を開始した。
「星の息吹.天の戦慄き.廻れ-」
「『狂死冥命マッドデッドパレイドリア!」
膨大な魔力が放出される。
「『白撃ジ.アストローズ
アンから放たれた矢は、魔力攻撃を貫通し、魔族の体を貫いた。
「くっそ…マジかよあの人間…!」
リカードは悔しげな表情を浮かべ、塵に還っていく。
「はあ…はあ…」
「ちょっと休んで。あの矢は体への負担が大きい。」
「……まずい事になった。」
アンが震える声で呟くように言う。
「え?」
「てっきりあの魔族は核を支柱にして操作してると勘違いしてた。よっぽどの魔力と技術がなきゃあれまでの操作はできない。」
「まさか……」
「アレはそのよっぽどだった!核を支柱にしてるなら操作主を殺せば操作してる魔族は死んで落下してくるだけ!だけどわざわざ自分から攻撃してきたのは……」
「自分が死んでも別に問題がなかった……!アンタの魔力を消耗させるために……!」
「やばい……!全力で止めるしかない!このままじゃ数万の魔族が全線を襲う!できるだけ多くの魔族を…」
彼女が振り返った先の光景は、まさしく最悪の予想そのものだった。
上空から大量の魔族がほぼ自由落下に等しい速度で降下してくるその映像は、もはや美しくも感じられた。
「魔族を撃ち落とせ!出来るだけ多く!」
上空へ弾が放たれていく。が、当然その程度では止まらなかった。万単位の魔族は隊員へと理不尽に降り注ぐ。とあるものは右手で押しつぶされ、とあるものは落下の衝撃で投げ出され、とあるものは足を掴んで振り回された。
「た、隊長!隊長!ああああああああ!」
「っそ……!」
アンは自身の魔力を振り絞り、周囲の魔族を一掃した。
「はあ…はあ……立てる?」
「無理だ!無理だ……もう。結局これが人間の限界じゃないですか!奴らに群がられたら終わり!それが人間ですよ!……だったらもう死んだほうがいい。どうせこのまま全滅して……」
突然アンは隊員の胸ぐらを掴み、睨みつけた。
「じゃあアンタは死にたいんだ。たとえ自分の家族が、恋人が、友人が、故郷が、記憶が、理性が、意識が、全て消えてなくなろうとどうでも良いって訳だ。……そうなんだったら死んで良い。つーか死ね。……アタシは死ぬために戦っちゃいない。勝つためにも戦ってない。生きるために戦ってる。……生きる理由が沢山ある。趣味とかその他諸々とか。……それが無いんなら死んだほうがマシだ。」
「そ、そんな……貴方はそれでも……」
「こうなったのはアタシの責任!それは確か。だからこの状況に対しては幾らでも責めてもらって良い。だけど生きたいなら生きろ。自分の背負ったモノを簡単に投げ出すな!責めるなら生き残ってもっと責めろ!」
アンは再び弓を引く。が、放たれた矢は魔族を貫くことはなかった。
「しまった……!弓の引きが…!」
「よく言ったね、成長したもんだよあのクソガキが。」
老婆の声が後ろから聞こえる。
「伏せな!」
アンは咄嗟に伏せる。次の瞬間、弾丸らしきものが魔族を貫いていた。
「師匠!」
「ガハハハハ!本部からの伝達でねえ!殲滅に来たよ!」
そこにいたのは、アンナ.マクラウドその人だった。
「そんじゃ弓引きな!弦切らすんじゃないよ!」
「了解です師匠!」
「師匠呼びやめろっての!」
アンナは銃の引き金を引く。射出された弾丸は周囲を唸る。否、駆け回る。生きているよう、ではなくまさしく生きていた。
黒の狩人ブラックハント!」
アンも続けて矢を放つ。黒い矢は正面から魔族の核を捉える。アンナが暗殺者とするなら、アンは狩人。互いに相容れぬような放物線を描きつつも、その実ズレなど生じなかった。
「おいどうした?!もう息切れかい!」
「そこまで操作の息持ちませんって!」
「そうかい…そんじゃアタシが貰うよ!」
アンナは背中についた銃に持ち変える。
「ガトリング…?!あんなのでどうにかなるわけ…」
「伏せて!巻き込まれる!」
アンは我先にと頭を下げる。
「|星乱波幢(アストロガノン)!」
ガトリングから弾が乱射される。しかしそれは直ぐに乱射ではなくなった。発射された弾数約1200発。それら一発一発が唸り、周囲の魔族を殺していく。乱射と言うにはあまりにも正確無比だった。
「おら!テメエらも参加しな!老人に任せるつもりかい?!」
叱咤激励を受けた隊員はビク、と体を跳ねる。
「矢、貯めました!アタシも参加できます!」
「よっしゃあ!やろうぜクソガキども!」
「アン!出力強化する!肩貸して!」
「ありがと!」
レナはアンの肩に再び手を置く。途端、アンの装填した弓が倍以上の数に増える。
「ははは!良いねえその魔能力!」
突然、アンナの背後から魔族が飛びかかる。
「ああ、生きてたのかい、あんた。」
「はあ…はあ…やっぱ出来るだけ死にたかねえからなあ…」
「じゃ死ね。出来る限りを全うしな。」
リカードの手がアンナの手首に触れると同時に、銃撃によって彼の体は塵に還っていた。
「さあて…ラストスパートだ!」
弓と弾が戦場を駆け抜けていく。青い体液と赤い体液が混ざり、殲滅を終える頃には、既に赤紫の沼地が完成していた。
「ふう……なんとかなったね。」
「信じられない……アレが神級魔導士……」
「まあ……シャーロットさんと戦場駆け回ったくらいだしね。魔族の討伐数で言えばダントツであの人が上だし。」
「さて……そっちの被害は?」
「……以下13名死亡、残り35人はまだ行けます。」
「……んな顔すんなよ、アタシが来たって死ぬもんは死ぬさ。」
「分かってます。分かってますよ……」
アンは下を向いたままだった。生き残っても罪悪感が残る。やはりそれが命の駆け引きである。そう自分に言い聞かせた回数は最早覚えていない。
「ボサッとすんなクソガキども!行くよ!」
言われるがまま、レナたちは車に乗り込み、エンジンを入れる。
「何処に行くんです?」
「発生源だよ。ここまで魔族が増えてんだ、何かしら発生源がねえとおかしくない。……魔力視覚、使える奴はお前のの他には?」
「レナが使えます。」
「よし……使ってみな、魔力感知と同時に使えば分かるさ。」
「「……!!」」
ただ一点の場所、そこから感じる夥しい数の魔族。魔族が魔族を産み、そして崩壊を繰り返していく。
「何…これ…!」
「魔族ってのは奴らが発する特有の魔力から生まれていく。勿論交尾もするがな。故に危険区域周辺じゃ他の場所に比べて魔族が生まれやすい。そこまでは良いな?要するに、だ。ありゃそれを利用したようなもんだよ。魔族が持つ魔力を糧にまた別の魔族を生み出していく……。最悪のマトリョーシカさ。飛行型の魔族に関してちゃ自立性が高えからな、扱いが難しい。ただ歩行型はそうはいかねえ。繁殖力が高えから飛行型よりよっぽど早く増殖しやがる。しかもこの速度の増殖だ。2時間もすれば全部埋め尽くして危険区域まで到達するだろう。」
「そんな……!」
「絶望するにゃまだ早えよ。」
「この地点を目指して出発して!説明は今からする!……聞いて!今魔族が大量に増殖してる。それも物凄い速度で。原理は分からないけどとにかくそうなってる。……それを今から止めに行く!良いね?!現地に着いたら2手に分かれて魔族を撃ち殺していく!一体一体の魔力事態はそこまで高くないから魔装銃でも問題ない!とにかく一体でも多く殺すこと!それが最優先!良いね?!」
「了解!」
「ずいぶん立派になったもんだよ…」
作戦会議が終わり、その場に座り込んだレナは、アンナの微かな呟きを耳に捉えた。
「気になるのかい?」
「いえ…別に。」
「アイツはね……昔はもっと殺伐としてたんだよ。」
ーーーー
『ふう……』
別にその公園に思い入れがある訳ではない。単に一服するのに丁度良かっただけ。公園である人を待ち続けた経験故馴染んでしまったため。
だが見つけてしまった。取り残されてしまった子供を。
『はあ……おいそこのガキ!何してんだい?』
年は6つくらいだろうか。見窄らしい、と言うわけではないが、正直活力のあるようには見えなかった。
『誰…?』
『はあー……あんたもしかして…親』
『殺された。変な奴に。お父さんもお母さんも殺された。皆んな。』
危険区域の住人だったのか。となれば孤児院に住んでいるのだろう。
『みんなアタシの事虐めるの。いつもボーッとしてて気持ち悪いって。』
『そうかい…』
『…………』
沈黙だった。ああ、空っぽなんだろうな、この子は。残されたものは2パターンある。何も残らなくなるか、生の理由を必死に見つけるかだ。前者であっただけの話。だったのだが……。
『あー……そうだな。ガキども見返したいか?』
『別に。』
『そこはしたいって言えよ!無気力だなあ最近の若え輩は!』
『昔の方が良かったとか言う人嫌い。』
『なんでそこら辺はちゃんと信念あんだよ!あーそうだな……ほれ!パンチして見せろ!』
アンナは掌を突き出す。
『老人に暴力は振るっちゃいけないって……』
『あーめんどくせー!さっさと殴れ!』
『…えい!』
『よわよわしー…まあそうだな、お前の暮らしてるとこがいづれえってんならここに来たらいいさ。』
『ん。』
相変わらずのだった。だが何処か生が宿っていた。
『また来やがったよ……』
『……』
『あーもうモジモジしやがって!よう、また来たな。』
『ん。』
『ふー……アサだらけだな。見せてみな。…ったくひでぇなあ。アザになったらどうすんだよ女の顔に…』
『あのね……アタシに話しかけてくれた人…全然いなくて…貴方が初めてで…』
『初めてってこたあねえだろ。』
『お母さんとお父さんとか…それ以外で初めてで…』
彼女はそこで涙を流した。全て溢れたのだろう。アンナは抱きしめることしかできなかった。

『ねえ、おばさん。』
『何がオバサンだよ、まだアタシはピッチピチの60代だよ。それにアタシはアンナっつー名前があってだなあ…』
『アン。』
『あ?』
『アタシの名前、アン。似てるね、アンとアンナ。』
『そうかい…』
『それ使わせて。』
アン、と言う少女はアンナの銃を指差した。
『あのなあこの世にゃ銃刀法ってのがあってだなあ…』
『えー……』
『じゃあアレだな…弓……いやそれもダメだな。吹き矢…もっとダメだな。ボール……これで良いか?』
『うん!』
『そんな目キラキラで言われちゃあな……ほらとってこい!』
アンナはボールを投げる。アンはジタバタとした足取りで走って取りに行く。
『はあ……犬さながらだな。』
アンナは軽い笑みを浮かべた。

『お前アレだな……もうちょい見た目拘ったら大分変わると思うぜ?』
『え?』
アンナがふと口にした事があった。彼女にとっては些細な言葉であったが、彼女にとっては人生の起点と呼べる言葉だった。
『おいおい…なんだその服は?随分前と比べてハデだが…』
『ふふふ……言われた通りオシャレに気使ってみた。』
『うん…服のチョイスが古臭いと言われるアタシだが少なくとも途轍もなくダサいのは分かるぞ。』
『えええ?!なんで?!』
もう10になる彼女は随分と明るくなった。それは嬉しい限りであったが……それらは時に暴走を招いてしまう。
『お前……孤児院の少ねえ配給にそれ頼んだのか?』
『うう…うううう…』
『あー泣くな泣くな!』
『なんでえ…?』
『もっと研究すれば良いんじゃねえの?』
『分かった。』
拗ねたような表情でその日は帰って行った。週に数回ペースであったが、アンナにとってこの時間がかけがえのないものになりつつあった。
『自作してきた。』
単刀直入にそう告げられた。
『自作ってお前……ええ……』
『だって頼めないし…』
『まあ…頑張った方なんじゃねえの?』
『つまりダメってことじゃん!』
やはり拗ねて帰っていった。しばらくそんな事が続いているうち、彼女のその嗜好はどんどんと歪んでいった。
『下着自作してみた。』
『あ?』
動揺どころではなかった。あっけに取られた、という表情のそのままのイメージを抽出したような反応だった。
『発育迎え始めたから布面積少ない下着から始めようかと…』
『やり始めて2年でここまで歪むかよ…』
アンが12歳にしてこうなってしまった原因が自分にもある事に頭を抱えるしかなかった。
『まあどうせダメって言うだろうから…精進します!』
『なんで体育会系の挨拶なんだよ!』
アンナの中には呆れと罪悪感が入り混じっていた。
『ねえ……アタシさ…魔導士になろうかと…』
『やめとけやめとけ、あんまり良いもんじゃねえよ。』
『いや、実を言うと……一応適正あって…』
『知ってるよそれは。……とっくのとうに気づいてた。』
『じゃあ…』
『その上でやめろっつってんだよ。お前はなんでなりたいんだ?』
『え…それは…』
『殺された家族の為……とは言えねえだろ?お前はあれを悲しいとは思っていても恨みがましくは思ってねえのさ。』
『………』
図星だったらしい。
『それも正常な感覚の一つさ。恨みを持てって言われたって持たねえやつもいるよ。……だがそれがないなら向いてねえよ、魔導士にゃ。』
『アタシは……
『やめろ。それ以上言ってみろ。アタシはお前を許しはしねえ。アタシがいるから入るだと?!ふざけんじゃねえよ!そんな程度の信念でどうこうなるとでも思ってんのかテメェは!』
『……!』
アンは下唇を強く噛んだ。そして無言でその場から去っていった。
『………これで良いさ。』
満足そうにアンナは呟いた。
が、
『受かったよ。主席で。』
数年後、アンは再び現れた。
『おいおいマジかよ……主席が凄えとは聞いてたが……』
『射撃成績のランキング、1位にアンナってあったんだけど。』
『ああ……はいはい。』
『ねえ、教えてよ。言え、教えてください師匠!』
『はあ?!師匠?!』
『アタシが認めてもらえないなら、貴方を超えればいい。』
『そんな単純な話じゃ……』
『……生きる意味を教えてくれたのは貴方だし、生きる理由も貴方。その為に戦います。』
『……言っても無駄だなこりゃ。良いぜ、教えてやるよ。』
『よっしゃあああ!』
『なんでところどころ体育会系の要素出すんだよ……』
ーーーー
「ったく……もうとっくにアタシなんか超えてんだよお前は。」
「何か言いましたか、師匠。」
「いや、何も。」
クレアはふと、ケインの事を思い出した。そういやアイツもアンと似た雰囲気を感じた。確かシャーロットのとこに居たっけな。……つくづくアイツとアタシは似たもの同士って訳か。
「クックック……」
「なんなんですか師匠。一人で笑って気持ち悪いですよ。」
「テメェこの野郎……まあいい。……そろそろだな。」
「まだ遠いですよ?そりゃ目標に当たるには当たりますが……」
「ちげーよ。まあ見てな?」
「え?……まさか。」
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