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シャーロット編
アイ、キボウ、セイギ⑤
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それからは流れるような日々だった。暫くは罪人として追われる日々が続いたが、人々も俺のことを忘れていった。
そうなってから、俺は傭兵として働き始めた。結局自分の能力が活用できるのはここぐらいしか無かったのだ。
英雄として表面上は讃えられながらも、裏では恐怖と罵声が飛び交った。
外を出歩いたら後ろ指、陰口。子供には石を投げられ、ロクに家も貸してもらえない。金はあるのにな。
そして政治の権力として利用しようとする奴もいたが、そこは圧力をかけて追い払った。だがそれが気に入らなかったのか、なんとしてでも自国のものとしたかったのかは知らないが、政府の差金で俺の生活は更に苦しくなった。
それでも誰も手を差し伸べない。と言うか、時代が進めば進むほど、その度合いは増していった。
その内俺は気がついたのだ。
『あれ‥?昔の俺ってなんだったっけ?』
度重なる負傷、自傷行為、餓死の積み重ねにより、俺の記憶はほとんどと言って良いほど消えてしまっていた。
そうしてついに、魔人戦争が始まった。
「よお、アンタ。名前なんて言うんだい?」
1人の女が話しかけに来た。
「シャーロット。シャーロット.ギルティ.ホワイト。」
「……そうか、あんたがシャーロットか。あたしはアンナ。アンナ.マクラウド。よろしくね。」
正直驚いた。この名を聞いたら皆萎縮するのに。彼女だけは驚かなかった。
この時代の兵など、9割以上が男で、それこそ女の兵など、本当に能力が特別な人間だけだった。
「へっ…!そうかい…よろしく、アンナ。」
女同士と言うこともあり、やはり彼女とは意気投合した。
久しぶりだった。こんな感覚は。彼女の存在が、再び俺に温かみを取り戻させてくれたのだ。
「やあやあ君たちどこ出身だい?」
「あ?誰だお前。」
「ナンパか?玉潰すぞ。」
「ひっでぇ対応…僕はヴェルサス.ドライハート。同じ隊だ、よろしくね。」
ヴェルサスとも意気投合し、3人でいる事が多くなった。互いに能力を買われた特別兵だったため、一緒にいる時間が短い、と言う事もなかった。
だけど、
だけどその程度じゃ乾きは潤せない。
「シャーロット…何があった?おい!」
「うるせぇ。…話しかけんな。」
『…化け物が。』
『いつ殺されるか分からんな…』
『しっ!聞こえるぞ!』
毎日。毎日毎日毎日毎日毎日。同じような陰口、罵声。そして敵からは恐怖と怒り。
即戦力としてほぼ24時間戦場に繰り出され、睡眠時間は僅か15分。頭がおかしくなりそうだった、
そしてアンナとヴェルサスは、別の部隊に送られていった。戦力の不足が原因だった。
それからはもう地獄一直線。話す相手もいない。殺す、罵声、恐怖、孤立、睡眠。殺す、罵声、恐怖、孤立、睡眠。殺す罵声恐怖孤立睡眠殺す罵声恐怖孤立睡眠殺す罵声恐怖孤立睡眠殺す罵声恐怖孤立睡眠殺す罵声恐怖孤立睡眠殺す罵声恐怖孤立睡眠殺す罵声恐怖孤立睡眠殺す罵声恐怖孤立睡眠殺す罵声恐怖孤立睡眠殺す罵声恐怖孤立睡眠殺す罵声恐怖孤立睡眠…
あああああああああああああああああああああああああ!
15分の間、頭に浮かぶのは自分。無数の有象無象、魑魅魍魎の
自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分。
テントからも罵声が飛ぶ。
死ね、死ね、死ね、死ね
死んでくれよ、グズが
生きてたって何にもならないよお前
戦場で誰もが俺をつけ回した。
きっと殺しに来たんだろう。
いつ死ねる?いつ死ねる?
死ねない。誰とも死ねないんだ。
そして最後にトドメを刺したのは、あの時だった。
魔族らが新型の爆弾を2カ国に落とし、緊張がが走っていた中、セリアムにそれを所持した魔族が上陸してしまった。
本来なら落とすものだが、設置型としても使用できる。
既に強力な結界を張っており、一撃で消さねば爆弾を使用されて終わり、と言うところまで行った。
そこで俺が使われたのだ。
言われるがまま、やった。
国土の一部を消し飛ばした。
『魔女だ…アレは…』
『恐ろしい…』
とっくに分かってた。どこまで強いフリをしたって、俺はあの時から変わっていない。国を滅ぼしたあの時から変わらぬ、罪を被った人殺し。覚悟を背負う器など無かったのだ。
何が潔白な罪だ。ドス黒い殺戮兵器でしか無いじゃないか。
「ははは…ははははは!やってやった!やってやったやってやった!見たかあいつらの顔!絶望してやがった……へへへ…へへへへ…
ああああああああああああああああああああああああ!」
遂に、と言うかなんと言うか。心がようやく壊れてくれた。
いつも通りの朝だろうが、どんな天井だろうが、もうどうで良かった。何もしたくない。起きたくない。
ただこのまま、全部忘れられれば楽になる。
このまま死ぬのを待てばいい。
死ぬことが生きる希望になった。なんと言うか矛盾だろうか。
「シャーロット……?なんで…お前…ごめんな…ホント…」
アンナは俺を抱きしめて泣いている。
ああ、こんな事もあったんだな。どうして俺はこんな事を無視してしまったんだろう。
「なあ…シャーロット!お前、ここ出られたらさ、前言ってた所行こうぜ!ほら、アタシの地元のロザリオ地区!あそこの公園とか…いや、アソコはちょっと地味か…あークソ!昔からあそこで石ばっか投げて遊んでたからなあ…しくじった…もうちょっといい場所…」
「そろそろ面会の時間は終わりです。」
「おい待てって!クソッタレ!シャーロット!待ってるからな!」
精神病棟、それも奥深くの厳重な警備の元で俺は管理された。
どうでも良い。このまま飼い慣らされるのが俺の性に合っていたんだ。
いっそこのままずっと………
そうして20年が経った。
最早理性など無い。
ただ呼吸機能が備わっただけの、人型の有機物。
の、筈だった。
『…例の研究、進んでいますか?』
『ええ、進んでいますとも。貴方方にもじきにお見せします。』
魔導兵と科学者が話している。
『魔道具の適合者を人為的に作り出す実験……唯一の成功者G-K58。彼は最高の適合者だ。』
思わず、錠を破っていた。
「な…?!何故‥突然…!」
「その実験体の場所、教えろ。」
「ヒィィィィ!」
畜生、なんでこうなるんだろう。俺は結局、人を助けないと生きられない。そんな人間なのだ。
「よお…お前か?実験体ってのは…」
実験場の壁を破り、残っていた1人の少年を助け出した。
「あ…え…?」
14歳程だろうか、そいつはすっかり萎縮してしまっていた。
「……余計なお世話だったか?だよなあ…やっぱり…」
「待って!あ、ありがとう!…助けてくれて…」
足が止まる、膝の力が抜ける。
「あ…あ…ううううう~」
俺はずっと望んでいたのだ、この言葉を。
だけど、その後も結局救えなかった方が多かったし、救っても感謝をする者は少なかった。
それでも、それでも良かったんだ。
「なあ…ジーク。俺は一つ挑戦をしたいと思う。」
「なんだよ?」
「お前とか俺みたいな、さ。歪んだ生き方しかできなくて、それで周りから弾かれたどうしようもないやつ…そいつらの場所を作りたいんだ。」
「……アンタの事だ、言うと思ったよ。良いぜ、俺は協力するさ。」
「……ありがとう。」
それでも、アイツらといる時は、俺は人でいられた気がしたから。
服装は修道服にした。来ているとなんとなく心が暖かかったから。
ロザリオ地区の公園。1人の老婆が座っていた。
「よお、おっせぇなあほんとに。」
「ああ……その…お前…こんなに…こんなに老けちまって…ごめんなあ……」
「馬鹿野郎。忘れなかっただけで良いんだよ。……お前はアタシよりよっぽど年上だろうさ。だけど誰よりも幼く、弱い。だったらもっと先があるって事だ。愛や希望は誰も救えねえ、救えるのは自分だけなんだぜ?これを言いたかったんだ、お前に。」
35年もかかってしまった。60代を超えた彼女の体には、尚も銃が握られていた。
「そっか……じゃあその為に、俺は誰かを愛し続けるよ。何処馬の骨とも知らなくてもいい。それが俺の生き方だ。」
「そうかい、そりゃあ良かった。」
アンナは満足げに笑うと、ベンチから立ち上がり、去っていった。
ケインが俺に言ったあの言葉、正直嬉しかった。
なんだか心が洗われた気がしてさ。
『そうか、これがお前のこれまでか。』
そうだよ。お前の番だぜ、ヴァイオレット。
何故お前はあんな事をした?そして何故復活できた?
『そうじゃな…他人の記憶を覗き見たのじゃ…見せても良かろう。』
白い空間が歪む。
景色は次へと移り変わった。
そうなってから、俺は傭兵として働き始めた。結局自分の能力が活用できるのはここぐらいしか無かったのだ。
英雄として表面上は讃えられながらも、裏では恐怖と罵声が飛び交った。
外を出歩いたら後ろ指、陰口。子供には石を投げられ、ロクに家も貸してもらえない。金はあるのにな。
そして政治の権力として利用しようとする奴もいたが、そこは圧力をかけて追い払った。だがそれが気に入らなかったのか、なんとしてでも自国のものとしたかったのかは知らないが、政府の差金で俺の生活は更に苦しくなった。
それでも誰も手を差し伸べない。と言うか、時代が進めば進むほど、その度合いは増していった。
その内俺は気がついたのだ。
『あれ‥?昔の俺ってなんだったっけ?』
度重なる負傷、自傷行為、餓死の積み重ねにより、俺の記憶はほとんどと言って良いほど消えてしまっていた。
そうしてついに、魔人戦争が始まった。
「よお、アンタ。名前なんて言うんだい?」
1人の女が話しかけに来た。
「シャーロット。シャーロット.ギルティ.ホワイト。」
「……そうか、あんたがシャーロットか。あたしはアンナ。アンナ.マクラウド。よろしくね。」
正直驚いた。この名を聞いたら皆萎縮するのに。彼女だけは驚かなかった。
この時代の兵など、9割以上が男で、それこそ女の兵など、本当に能力が特別な人間だけだった。
「へっ…!そうかい…よろしく、アンナ。」
女同士と言うこともあり、やはり彼女とは意気投合した。
久しぶりだった。こんな感覚は。彼女の存在が、再び俺に温かみを取り戻させてくれたのだ。
「やあやあ君たちどこ出身だい?」
「あ?誰だお前。」
「ナンパか?玉潰すぞ。」
「ひっでぇ対応…僕はヴェルサス.ドライハート。同じ隊だ、よろしくね。」
ヴェルサスとも意気投合し、3人でいる事が多くなった。互いに能力を買われた特別兵だったため、一緒にいる時間が短い、と言う事もなかった。
だけど、
だけどその程度じゃ乾きは潤せない。
「シャーロット…何があった?おい!」
「うるせぇ。…話しかけんな。」
『…化け物が。』
『いつ殺されるか分からんな…』
『しっ!聞こえるぞ!』
毎日。毎日毎日毎日毎日毎日。同じような陰口、罵声。そして敵からは恐怖と怒り。
即戦力としてほぼ24時間戦場に繰り出され、睡眠時間は僅か15分。頭がおかしくなりそうだった、
そしてアンナとヴェルサスは、別の部隊に送られていった。戦力の不足が原因だった。
それからはもう地獄一直線。話す相手もいない。殺す、罵声、恐怖、孤立、睡眠。殺す、罵声、恐怖、孤立、睡眠。殺す罵声恐怖孤立睡眠殺す罵声恐怖孤立睡眠殺す罵声恐怖孤立睡眠殺す罵声恐怖孤立睡眠殺す罵声恐怖孤立睡眠殺す罵声恐怖孤立睡眠殺す罵声恐怖孤立睡眠殺す罵声恐怖孤立睡眠殺す罵声恐怖孤立睡眠殺す罵声恐怖孤立睡眠殺す罵声恐怖孤立睡眠…
あああああああああああああああああああああああああ!
15分の間、頭に浮かぶのは自分。無数の有象無象、魑魅魍魎の
自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分。
テントからも罵声が飛ぶ。
死ね、死ね、死ね、死ね
死んでくれよ、グズが
生きてたって何にもならないよお前
戦場で誰もが俺をつけ回した。
きっと殺しに来たんだろう。
いつ死ねる?いつ死ねる?
死ねない。誰とも死ねないんだ。
そして最後にトドメを刺したのは、あの時だった。
魔族らが新型の爆弾を2カ国に落とし、緊張がが走っていた中、セリアムにそれを所持した魔族が上陸してしまった。
本来なら落とすものだが、設置型としても使用できる。
既に強力な結界を張っており、一撃で消さねば爆弾を使用されて終わり、と言うところまで行った。
そこで俺が使われたのだ。
言われるがまま、やった。
国土の一部を消し飛ばした。
『魔女だ…アレは…』
『恐ろしい…』
とっくに分かってた。どこまで強いフリをしたって、俺はあの時から変わっていない。国を滅ぼしたあの時から変わらぬ、罪を被った人殺し。覚悟を背負う器など無かったのだ。
何が潔白な罪だ。ドス黒い殺戮兵器でしか無いじゃないか。
「ははは…ははははは!やってやった!やってやったやってやった!見たかあいつらの顔!絶望してやがった……へへへ…へへへへ…
ああああああああああああああああああああああああ!」
遂に、と言うかなんと言うか。心がようやく壊れてくれた。
いつも通りの朝だろうが、どんな天井だろうが、もうどうで良かった。何もしたくない。起きたくない。
ただこのまま、全部忘れられれば楽になる。
このまま死ぬのを待てばいい。
死ぬことが生きる希望になった。なんと言うか矛盾だろうか。
「シャーロット……?なんで…お前…ごめんな…ホント…」
アンナは俺を抱きしめて泣いている。
ああ、こんな事もあったんだな。どうして俺はこんな事を無視してしまったんだろう。
「なあ…シャーロット!お前、ここ出られたらさ、前言ってた所行こうぜ!ほら、アタシの地元のロザリオ地区!あそこの公園とか…いや、アソコはちょっと地味か…あークソ!昔からあそこで石ばっか投げて遊んでたからなあ…しくじった…もうちょっといい場所…」
「そろそろ面会の時間は終わりです。」
「おい待てって!クソッタレ!シャーロット!待ってるからな!」
精神病棟、それも奥深くの厳重な警備の元で俺は管理された。
どうでも良い。このまま飼い慣らされるのが俺の性に合っていたんだ。
いっそこのままずっと………
そうして20年が経った。
最早理性など無い。
ただ呼吸機能が備わっただけの、人型の有機物。
の、筈だった。
『…例の研究、進んでいますか?』
『ええ、進んでいますとも。貴方方にもじきにお見せします。』
魔導兵と科学者が話している。
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思わず、錠を破っていた。
「な…?!何故‥突然…!」
「その実験体の場所、教えろ。」
「ヒィィィィ!」
畜生、なんでこうなるんだろう。俺は結局、人を助けないと生きられない。そんな人間なのだ。
「よお…お前か?実験体ってのは…」
実験場の壁を破り、残っていた1人の少年を助け出した。
「あ…え…?」
14歳程だろうか、そいつはすっかり萎縮してしまっていた。
「……余計なお世話だったか?だよなあ…やっぱり…」
「待って!あ、ありがとう!…助けてくれて…」
足が止まる、膝の力が抜ける。
「あ…あ…ううううう~」
俺はずっと望んでいたのだ、この言葉を。
だけど、その後も結局救えなかった方が多かったし、救っても感謝をする者は少なかった。
それでも、それでも良かったんだ。
「なあ…ジーク。俺は一つ挑戦をしたいと思う。」
「なんだよ?」
「お前とか俺みたいな、さ。歪んだ生き方しかできなくて、それで周りから弾かれたどうしようもないやつ…そいつらの場所を作りたいんだ。」
「……アンタの事だ、言うと思ったよ。良いぜ、俺は協力するさ。」
「……ありがとう。」
それでも、アイツらといる時は、俺は人でいられた気がしたから。
服装は修道服にした。来ているとなんとなく心が暖かかったから。
ロザリオ地区の公園。1人の老婆が座っていた。
「よお、おっせぇなあほんとに。」
「ああ……その…お前…こんなに…こんなに老けちまって…ごめんなあ……」
「馬鹿野郎。忘れなかっただけで良いんだよ。……お前はアタシよりよっぽど年上だろうさ。だけど誰よりも幼く、弱い。だったらもっと先があるって事だ。愛や希望は誰も救えねえ、救えるのは自分だけなんだぜ?これを言いたかったんだ、お前に。」
35年もかかってしまった。60代を超えた彼女の体には、尚も銃が握られていた。
「そっか……じゃあその為に、俺は誰かを愛し続けるよ。何処馬の骨とも知らなくてもいい。それが俺の生き方だ。」
「そうかい、そりゃあ良かった。」
アンナは満足げに笑うと、ベンチから立ち上がり、去っていった。
ケインが俺に言ったあの言葉、正直嬉しかった。
なんだか心が洗われた気がしてさ。
『そうか、これがお前のこれまでか。』
そうだよ。お前の番だぜ、ヴァイオレット。
何故お前はあんな事をした?そして何故復活できた?
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