277 / 293
第一章 久遠なる記憶
重なり合う時の中で 4
しおりを挟む
『……ふふ。始まりますよ』
丘の上で、沈みゆく都を冷ややかに見つめる、相柳の瞳が、見開かれる。
『始まる? ……あ、娃⁉︎』
鯀の視線は、都の中心、一点へと注がれる。
『そうです。古より伝えられし、"神子"が起こす奇跡が……』『神子?』
<天仙娘娘>ブリッジのモニターに映し出される、祭祀場に建てられた物見台。そこを登ってくる人影に、クルーらも気づく。楊は、その一部を拡大した。光の繭のようなに光を放つ、人らしき形が見える。
「あれ!」「あ、あの白靄の人⁉︎」
人影は、吹き荒ぶ風雨に晒される、物見台の最上層に立つと、船団を見守りながら、両手を高く持ち上げた。
「何をする気ですか……」劉は、皆と共に、息を殺して様子を窺う。
『恐るな! 私が皆を護る! 漕ぎ出せ!』
<アマテラス>ブリッジに娃の気高く、威厳に満ちた声が響いていた。
勇猛な倭人と呼ばれた男達は、風雨に波立つ水面に、掛け声と共に舟を進める。舟に乗り組む女子供達は、投げ出されないよう、舟縁をしっかりと握りしめながら、身を寄せ合う。
田畑、日々を過ごした家々、街並みはすっかり水に浸かり、幾つかの屋根が辛うじて顔を出すのみ。破壊された家屋の建材が流れてくる。皆、溢れる涙を必死に堪える。今この時を皆で生き抜くために……
漕ぎ手の倭人らは、風雨に荒れる波を読み、その谷間を巧みに舟を進める。
「こんな嵐の中を……」カミラは、驚きを隠せない。
「すげぇぜ……アンタら」ティムは、込み上げてくる熱いものを堪えながら、操縦桿を硬く握っていた。
城郭南西隅に位置する小山(現在、鳳山という名が残っている)まで、直線距離で約1キロ半。だが、暴風雨の吹き荒れる中での船路は、遥かに遠い。
『神子……言うなれば、宝玉以上の宝やもしれぬ。天に繋がり、地を動かす。この大地と水の化身。南都の今時、正大母にこそ、その気配を感じておりましたが……果たして』
相柳は、都にできた湖面で一進一退の避難船団の様子を、冷ややかに見つめている。
『娃が……?』
相柳が、何を言っているのか、わからない……
……いや……
"わかりたくない"
PSI-Linkシステムから流れ込む、音声変換されない鯀の心の声は、そう言っているように、<天仙娘娘>の一同には思えた。
「波動収束反応⁉︎ 三時方向に大濁流‼︎」レーダー盤を睨み、周辺観測を続けていたサニが、顔を上げて叫ぶ。
<アマテラス>の一同が、前方モニター右側に注視すると同時に、轟音と共に、西側からこれまでにない濁流が、水煙を上げながら襲いくる。かろうじて水面に顔を出す、城壁に打ち付けられた濁流は、大波となって天高く盛り上がり、避難船団の横っ腹に、蛇の鎌首のようになって襲い掛かろうとしていた。
「まずい! 舟が!」叫ぶティム。インナーノーツは、何もできないまま、呆然とモニターに釘付けになっていた。
『な、波が‼︎』『きゃああああ‼︎』
絶望に満ちた絶叫がブリッジに割れ響く。
「させない!」「ナオ⁉︎」
高波にPSIブラスターを撃ち込めば、あるいは! ……直人の身体は、勝手に動いていた。
「ま、待って! 空間歪曲反応⁉︎ 何これ⁉︎」サニの声と共に、信じられない光景がモニターに映し出される。
頭上高く上がった濁流の大波は、その中央から鋭い刃物で両断されたかのように二つに割れ、避難民を避けるようにして、壁の外へと落下した。
『波が……割れた⁉︎』避難民らは唖然としている。
『今です! 行きなさい!』
娃の声が届いたかどうか、わからないが、その場の避難者らは何かを感じ取ったのか、皆、振り返って物見台の上の娃を仰ぎ見る。娃は微動だにせず、天に祈りをささえたまま立ち尽くしていた。
『正大母様!』『ああ、何という……』『我々のために……』難を逃れた避難民らは、涙を浮かべて彼らの女王に、深々と首を垂れる。
『母上様……』娃の娘は、母から受け継いだ、胸元の大珠を握りしめていた。
『まさか……娃……お主は……』
自然の摂理を無視した現象を、はっきりと目にした鯀は、激しく狼狽している。
これが、娃の起こした奇跡だというのか? そんな事が、そんな事ができる人間が……娃が……
<天仙娘娘>の周辺に天を覆う雲とは異なる、黒々とした靄が浮かび上がる。
「な、何だ? これ⁉︎」モニターを取り巻き始める気配に、明明は警戒を露わに、迎撃体制をとる。
「副長、解析は⁉︎」「やってる‼︎」
「PSIバリア、偏向反応⁉︎ 何、これ⁉︎ パラメータが勝手に‼︎」智愛は、何とかしようと、コンソールに手を走らせながら口走る。
「総員、第一種警戒体制!」劉は、指示を出しながら、肌で、得体の知れない不吉さを感じ取っていた——
物見台から、暴風雨に前進を阻まれる船団を見守っていた娃は、天を仰ぎ、静かに瞑想を始めた。
「な、なんだ⁉︎」
アランが監視する船体管制モニターの中で、突然、<アマテラス>のPSIバリアパラメータもまた、書き変わっていく。
「第三PSIバリアパラメータに異常! PSIパルス同調率、急速上昇!」「何⁉︎」
カミラが、アランに対処を指示しようと、口を開きかけたその時、音声変換された娃の、魂の声が<アマテラス>のブリッジに、静かに流れ始める。
『……聞こえるか……我が裡に宿しものよ……』
「えっ……?」直人は、目を丸め、フォログラムに投影された娃を振り返り見る。娃の光像の瞳が、しっかりと直人の瞳をとらえていた。
『聞こえるか……私の声が……』
「これって……?」「ああ……でも」
サニとティムもフォログラムの娃を呆然となって見つめる。
『我が裡に宿し、水の御霊、火の御霊……太陽の鳳よ……』
「語りかけている……俺達に……︎」「まさか⁉︎ そんな事が」
システム的に、説明がつかないと、わかっていながら、アランとカミラも、今起こっている現象を受け入れざるを得なかった。
IN-PSID本部IMCで<アマテラス>を見守るスタッフ達も、驚きを隠せない。
「……時空を超えた、コミュニケートだというのか? ……所長、こんな事が……」狼狽した東が、藤川に見解を求める。真世、アルベルト、田中も藤川を見遣り、言葉を待つ。
「ううむ……」
だが藤川も、左手に握った補助杖を固く握りしめたまま、状況を見守る他ない。
『私に力を……一時で良い……力を貸し与え給え』
娃は、力強くインナーノーツに語りかけている。
『! ……やろう! なおと! 皆んなを助けよう!』娃のフォログラムから、光の塊が浮き出ると、亜夢の姿を形作る。
「亜夢⁉︎」
『……水は、我が宥めよう……』亜夢と同じようにして、アムネリアも姿を現した。
「アムネリア……」
直人は、重なり合う娃、亜夢、アムネリアの三人の姿に強い意志を感じていた。
「もう、乗りかかった船だ! とことん付き合うっきゃないっしょ!」「だね! いっちょ、やりますか」ティムもサニも、腹は決まっているとばかりに、笑顔を見せる。その二人の笑顔に釣られるように、アランも微笑を浮かべていた。
カミラは、皆に頷いて答え、モニター越しのIMCを見据え、口を開く。
「所長! まずはこの状況を打開する事が、先決と考えます! この、"娃"の意志に従い、行動します!」
迷いのない、インナーノーツ皆の強い決意を受け、藤川は大きく頷いた。
『良かろう。現れた事象は全て、無関係ではあるまい。必ず、<天仙娘娘>とも繋がるはずだ。頼むぞ』
「了解!」
短く応答し、カミラは姿勢を正して、声を張る。
「総員、PSI-Linkフルコンタクト! 娃の意志に集中! 直ちに行動、開始!」
丘の上で、沈みゆく都を冷ややかに見つめる、相柳の瞳が、見開かれる。
『始まる? ……あ、娃⁉︎』
鯀の視線は、都の中心、一点へと注がれる。
『そうです。古より伝えられし、"神子"が起こす奇跡が……』『神子?』
<天仙娘娘>ブリッジのモニターに映し出される、祭祀場に建てられた物見台。そこを登ってくる人影に、クルーらも気づく。楊は、その一部を拡大した。光の繭のようなに光を放つ、人らしき形が見える。
「あれ!」「あ、あの白靄の人⁉︎」
人影は、吹き荒ぶ風雨に晒される、物見台の最上層に立つと、船団を見守りながら、両手を高く持ち上げた。
「何をする気ですか……」劉は、皆と共に、息を殺して様子を窺う。
『恐るな! 私が皆を護る! 漕ぎ出せ!』
<アマテラス>ブリッジに娃の気高く、威厳に満ちた声が響いていた。
勇猛な倭人と呼ばれた男達は、風雨に波立つ水面に、掛け声と共に舟を進める。舟に乗り組む女子供達は、投げ出されないよう、舟縁をしっかりと握りしめながら、身を寄せ合う。
田畑、日々を過ごした家々、街並みはすっかり水に浸かり、幾つかの屋根が辛うじて顔を出すのみ。破壊された家屋の建材が流れてくる。皆、溢れる涙を必死に堪える。今この時を皆で生き抜くために……
漕ぎ手の倭人らは、風雨に荒れる波を読み、その谷間を巧みに舟を進める。
「こんな嵐の中を……」カミラは、驚きを隠せない。
「すげぇぜ……アンタら」ティムは、込み上げてくる熱いものを堪えながら、操縦桿を硬く握っていた。
城郭南西隅に位置する小山(現在、鳳山という名が残っている)まで、直線距離で約1キロ半。だが、暴風雨の吹き荒れる中での船路は、遥かに遠い。
『神子……言うなれば、宝玉以上の宝やもしれぬ。天に繋がり、地を動かす。この大地と水の化身。南都の今時、正大母にこそ、その気配を感じておりましたが……果たして』
相柳は、都にできた湖面で一進一退の避難船団の様子を、冷ややかに見つめている。
『娃が……?』
相柳が、何を言っているのか、わからない……
……いや……
"わかりたくない"
PSI-Linkシステムから流れ込む、音声変換されない鯀の心の声は、そう言っているように、<天仙娘娘>の一同には思えた。
「波動収束反応⁉︎ 三時方向に大濁流‼︎」レーダー盤を睨み、周辺観測を続けていたサニが、顔を上げて叫ぶ。
<アマテラス>の一同が、前方モニター右側に注視すると同時に、轟音と共に、西側からこれまでにない濁流が、水煙を上げながら襲いくる。かろうじて水面に顔を出す、城壁に打ち付けられた濁流は、大波となって天高く盛り上がり、避難船団の横っ腹に、蛇の鎌首のようになって襲い掛かろうとしていた。
「まずい! 舟が!」叫ぶティム。インナーノーツは、何もできないまま、呆然とモニターに釘付けになっていた。
『な、波が‼︎』『きゃああああ‼︎』
絶望に満ちた絶叫がブリッジに割れ響く。
「させない!」「ナオ⁉︎」
高波にPSIブラスターを撃ち込めば、あるいは! ……直人の身体は、勝手に動いていた。
「ま、待って! 空間歪曲反応⁉︎ 何これ⁉︎」サニの声と共に、信じられない光景がモニターに映し出される。
頭上高く上がった濁流の大波は、その中央から鋭い刃物で両断されたかのように二つに割れ、避難民を避けるようにして、壁の外へと落下した。
『波が……割れた⁉︎』避難民らは唖然としている。
『今です! 行きなさい!』
娃の声が届いたかどうか、わからないが、その場の避難者らは何かを感じ取ったのか、皆、振り返って物見台の上の娃を仰ぎ見る。娃は微動だにせず、天に祈りをささえたまま立ち尽くしていた。
『正大母様!』『ああ、何という……』『我々のために……』難を逃れた避難民らは、涙を浮かべて彼らの女王に、深々と首を垂れる。
『母上様……』娃の娘は、母から受け継いだ、胸元の大珠を握りしめていた。
『まさか……娃……お主は……』
自然の摂理を無視した現象を、はっきりと目にした鯀は、激しく狼狽している。
これが、娃の起こした奇跡だというのか? そんな事が、そんな事ができる人間が……娃が……
<天仙娘娘>の周辺に天を覆う雲とは異なる、黒々とした靄が浮かび上がる。
「な、何だ? これ⁉︎」モニターを取り巻き始める気配に、明明は警戒を露わに、迎撃体制をとる。
「副長、解析は⁉︎」「やってる‼︎」
「PSIバリア、偏向反応⁉︎ 何、これ⁉︎ パラメータが勝手に‼︎」智愛は、何とかしようと、コンソールに手を走らせながら口走る。
「総員、第一種警戒体制!」劉は、指示を出しながら、肌で、得体の知れない不吉さを感じ取っていた——
物見台から、暴風雨に前進を阻まれる船団を見守っていた娃は、天を仰ぎ、静かに瞑想を始めた。
「な、なんだ⁉︎」
アランが監視する船体管制モニターの中で、突然、<アマテラス>のPSIバリアパラメータもまた、書き変わっていく。
「第三PSIバリアパラメータに異常! PSIパルス同調率、急速上昇!」「何⁉︎」
カミラが、アランに対処を指示しようと、口を開きかけたその時、音声変換された娃の、魂の声が<アマテラス>のブリッジに、静かに流れ始める。
『……聞こえるか……我が裡に宿しものよ……』
「えっ……?」直人は、目を丸め、フォログラムに投影された娃を振り返り見る。娃の光像の瞳が、しっかりと直人の瞳をとらえていた。
『聞こえるか……私の声が……』
「これって……?」「ああ……でも」
サニとティムもフォログラムの娃を呆然となって見つめる。
『我が裡に宿し、水の御霊、火の御霊……太陽の鳳よ……』
「語りかけている……俺達に……︎」「まさか⁉︎ そんな事が」
システム的に、説明がつかないと、わかっていながら、アランとカミラも、今起こっている現象を受け入れざるを得なかった。
IN-PSID本部IMCで<アマテラス>を見守るスタッフ達も、驚きを隠せない。
「……時空を超えた、コミュニケートだというのか? ……所長、こんな事が……」狼狽した東が、藤川に見解を求める。真世、アルベルト、田中も藤川を見遣り、言葉を待つ。
「ううむ……」
だが藤川も、左手に握った補助杖を固く握りしめたまま、状況を見守る他ない。
『私に力を……一時で良い……力を貸し与え給え』
娃は、力強くインナーノーツに語りかけている。
『! ……やろう! なおと! 皆んなを助けよう!』娃のフォログラムから、光の塊が浮き出ると、亜夢の姿を形作る。
「亜夢⁉︎」
『……水は、我が宥めよう……』亜夢と同じようにして、アムネリアも姿を現した。
「アムネリア……」
直人は、重なり合う娃、亜夢、アムネリアの三人の姿に強い意志を感じていた。
「もう、乗りかかった船だ! とことん付き合うっきゃないっしょ!」「だね! いっちょ、やりますか」ティムもサニも、腹は決まっているとばかりに、笑顔を見せる。その二人の笑顔に釣られるように、アランも微笑を浮かべていた。
カミラは、皆に頷いて答え、モニター越しのIMCを見据え、口を開く。
「所長! まずはこの状況を打開する事が、先決と考えます! この、"娃"の意志に従い、行動します!」
迷いのない、インナーノーツ皆の強い決意を受け、藤川は大きく頷いた。
『良かろう。現れた事象は全て、無関係ではあるまい。必ず、<天仙娘娘>とも繋がるはずだ。頼むぞ』
「了解!」
短く応答し、カミラは姿勢を正して、声を張る。
「総員、PSI-Linkフルコンタクト! 娃の意志に集中! 直ちに行動、開始!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
大絶滅 2億年後 -原付でエルフの村にやって来た勇者たち-
半道海豚
SF
200万年後の姉妹編です。2億年後への移住は、誰もが思いもよらない結果になってしまいました。推定2億人の移住者は、1年2カ月の間に2億年後へと旅立ちました。移住者2億人は11万6666年という長い期間にばらまかれてしまいます。結果、移住者個々が独自に生き残りを目指さなくてはならなくなります。本稿は、移住最終期に2億年後へと旅だった5人の少年少女の奮闘を描きます。彼らはなんと、2億年後の移動手段に原付を選びます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる