1 / 1
曇りのち雨
しおりを挟む
私はこの時期になるといつも思い出すことがある。
その話を思い出す前に私はいつも通りネットで天気予報を見た。
『今日の天気は曇りのち雨です。雨具を持ち歩いた方が良いでしょう。今週はお盆シーズンですので渋滞に気をつけてください。現在は百三十分の交通渋滞の状態です』
雨具を持ち歩いた方がいい……か、あの時もそんな天気だったな
回想
きょっ、今日こそ直哉(なおや)に告白するんだ!! でも……
私がそう悩んでいたら直哉が
「なあ美帆これから時間あるか……いややっぱり今話す。…………俺は美帆のことが好きだ!! 付き合ってくれ!!」
ちょちょちょなっなにこの状況!? えっ直哉が私のことを!?
その時私は照れ隠しで思わず
「ばっバカじゃないの!! 私が直哉のこと好きなわけないでしょ!!……まっまあどうしてもっていうなら(小声)」
「そうか……俺のこと好きじゃないか……だったら絶対美帆が俺のこと好きになるようにしてみせる!!」
「……私はもうとっくに直哉の好きなのに」
「……え、何か言っ…………」
その時
ドーンと言う音と直哉が車に轢かれ飛ばされている光景を見た私は
「な……にこれ、直哉がなんで轢かれ……夢? そうよこれは夢に決まって……違うこれは夢じゃない……きゅ、救急車呼ばないと……なっ直哉が死んじゃう!! 直哉が死ぬ……そんなの嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ。どうして指が震えるのよ!! ばっ番号が…………」
私がそう焦っていると横から知らない男性が
「君!! どうして救急車を呼ばないんだ!! この男の子が死んだら君のせいだぞ!!」とそういいながら救急車を呼んだ
その時直哉が何か言っていたので口元に耳を近づけた。
「大……丈夫だから俺が……死んでも美帆のせいじゃ……ないから…………あはは好きになってもらう……って言ったばかり……なのにな」
「私ね本当は……本当は直哉のこと好きなの!! さっきのは照れ隠しだから!!! ねえ死なないでよ直哉!!!」
その時直哉は
「……ごめん……聞こえなかった……だんだん、音が……いし……きが…………」
「ちょっと直哉目を覚ましてよ!! 直哉!! 直哉ぁぁぁぁ!!」
その時救急車を呼んだ男が焦りながらこう言った
「やばいやばい死んじゃった……このままじゃ轢いた俺が捕まっちまう!!」
……は? こいつが……こいつが直哉を!!!
その瞬間男は逃げた
「逃げるな!!!!…………」
その日の天気予報は曇りのち雨
まるでこの世界が直哉の存在を隠したいんじゃないかみたいに感じた。
嘘だ……私はただこの状況を信じたくない……どうして直哉なの? 私でいいじゃん!! 直哉の代わりなら私がなるから直哉を返して……お願いします神さま
私の涙も雨に流された。
周りから見たら涙なのか雨なのか分からないんだろうな
回想終わり
「あの時からだよ直哉……私の心はね曇りきったんだよ。
去年までは『お前には心がないのか?』っていろんな人から言われるし……でも今は……直哉の手紙のおかげで……心の曇りがなくなってきたんだよ。
本当に驚いたんだから直哉の七周忌の時に直哉のお母さんと一緒に直哉の部屋に入った時
『見て美帆ちゃん!! これ……って……』
って言うから何かと思ったら直哉が私に宛てて書いた手紙でさ……いつ書いたの?
……って直哉の墓の前で何言ってるだって話だよね。また来るから待っててね直哉、私次直哉に会った時たくさん話せるように頑張るから見ててね……じゃあね」
そして私は涙を流しながらそういい家に帰った。
美帆が帰ったあとの直哉の墓
「……たく、美帆のやつ……俺のとこに毎日来てるだろ!!……でも最初の頃の美帆は曇り……今は曇りのち雨って感じか? って何で俺は天気で例えようとしてんだろうな……それに別に上手くないし……あっ父ちゃん!! 早すぎるだろ、もう死んだのかよ」
「直哉に言われたくないわ!! 俺より早く死んだだろ……まあこれからはずっと一緒だけどな……それに今はお盆だろ、会わなくてよかったのか?」
「……誰にだよ」
「誰にってそりゃあ……プププ愛しの愛しの美帆ちゃんだろ」
「……なっ何言ってんだよ父ちゃん!!!!……でもまあ、もうあっちに帰るから父ちゃんはもう少ししたら来るんだろ?」
「まあ……な、その間は幽霊として彷徨っとくわ……あっ~はっはっは」
「分かった、分かったから……じゃあな」
「それじゃあな直哉また会おう」
「ああまたな父ちゃん」
帰る前に美帆に会うか……
おしまい
その話を思い出す前に私はいつも通りネットで天気予報を見た。
『今日の天気は曇りのち雨です。雨具を持ち歩いた方が良いでしょう。今週はお盆シーズンですので渋滞に気をつけてください。現在は百三十分の交通渋滞の状態です』
雨具を持ち歩いた方がいい……か、あの時もそんな天気だったな
回想
きょっ、今日こそ直哉(なおや)に告白するんだ!! でも……
私がそう悩んでいたら直哉が
「なあ美帆これから時間あるか……いややっぱり今話す。…………俺は美帆のことが好きだ!! 付き合ってくれ!!」
ちょちょちょなっなにこの状況!? えっ直哉が私のことを!?
その時私は照れ隠しで思わず
「ばっバカじゃないの!! 私が直哉のこと好きなわけないでしょ!!……まっまあどうしてもっていうなら(小声)」
「そうか……俺のこと好きじゃないか……だったら絶対美帆が俺のこと好きになるようにしてみせる!!」
「……私はもうとっくに直哉の好きなのに」
「……え、何か言っ…………」
その時
ドーンと言う音と直哉が車に轢かれ飛ばされている光景を見た私は
「な……にこれ、直哉がなんで轢かれ……夢? そうよこれは夢に決まって……違うこれは夢じゃない……きゅ、救急車呼ばないと……なっ直哉が死んじゃう!! 直哉が死ぬ……そんなの嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ。どうして指が震えるのよ!! ばっ番号が…………」
私がそう焦っていると横から知らない男性が
「君!! どうして救急車を呼ばないんだ!! この男の子が死んだら君のせいだぞ!!」とそういいながら救急車を呼んだ
その時直哉が何か言っていたので口元に耳を近づけた。
「大……丈夫だから俺が……死んでも美帆のせいじゃ……ないから…………あはは好きになってもらう……って言ったばかり……なのにな」
「私ね本当は……本当は直哉のこと好きなの!! さっきのは照れ隠しだから!!! ねえ死なないでよ直哉!!!」
その時直哉は
「……ごめん……聞こえなかった……だんだん、音が……いし……きが…………」
「ちょっと直哉目を覚ましてよ!! 直哉!! 直哉ぁぁぁぁ!!」
その時救急車を呼んだ男が焦りながらこう言った
「やばいやばい死んじゃった……このままじゃ轢いた俺が捕まっちまう!!」
……は? こいつが……こいつが直哉を!!!
その瞬間男は逃げた
「逃げるな!!!!…………」
その日の天気予報は曇りのち雨
まるでこの世界が直哉の存在を隠したいんじゃないかみたいに感じた。
嘘だ……私はただこの状況を信じたくない……どうして直哉なの? 私でいいじゃん!! 直哉の代わりなら私がなるから直哉を返して……お願いします神さま
私の涙も雨に流された。
周りから見たら涙なのか雨なのか分からないんだろうな
回想終わり
「あの時からだよ直哉……私の心はね曇りきったんだよ。
去年までは『お前には心がないのか?』っていろんな人から言われるし……でも今は……直哉の手紙のおかげで……心の曇りがなくなってきたんだよ。
本当に驚いたんだから直哉の七周忌の時に直哉のお母さんと一緒に直哉の部屋に入った時
『見て美帆ちゃん!! これ……って……』
って言うから何かと思ったら直哉が私に宛てて書いた手紙でさ……いつ書いたの?
……って直哉の墓の前で何言ってるだって話だよね。また来るから待っててね直哉、私次直哉に会った時たくさん話せるように頑張るから見ててね……じゃあね」
そして私は涙を流しながらそういい家に帰った。
美帆が帰ったあとの直哉の墓
「……たく、美帆のやつ……俺のとこに毎日来てるだろ!!……でも最初の頃の美帆は曇り……今は曇りのち雨って感じか? って何で俺は天気で例えようとしてんだろうな……それに別に上手くないし……あっ父ちゃん!! 早すぎるだろ、もう死んだのかよ」
「直哉に言われたくないわ!! 俺より早く死んだだろ……まあこれからはずっと一緒だけどな……それに今はお盆だろ、会わなくてよかったのか?」
「……誰にだよ」
「誰にってそりゃあ……プププ愛しの愛しの美帆ちゃんだろ」
「……なっ何言ってんだよ父ちゃん!!!!……でもまあ、もうあっちに帰るから父ちゃんはもう少ししたら来るんだろ?」
「まあ……な、その間は幽霊として彷徨っとくわ……あっ~はっはっは」
「分かった、分かったから……じゃあな」
「それじゃあな直哉また会おう」
「ああまたな父ちゃん」
帰る前に美帆に会うか……
おしまい
20
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる