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2章 パペ部
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翌日以降もリューグナーはちょくちょくパペ部にやってきては試合をしたがった。でも、メンバーが揃っていなかったり、追っかけ女子の圧力で部屋に近寄れなかったりとなかなか試合は実現しなかった。それに僕だけは未だパペット戦の許可が下りず、みんなの試合を見てるだけだったし、リューグナーだけじゃなく、僕だってウズウズしていた。事件のあった翌日にはパペット戦ができると思っていたけど、「精密検査の結果、もう少し様子を見ることするわ」と母さんからパペット戦禁止令が出てしまった。ランクAのままなら問題無いと思うんだけどなあ。それとも本当に異常があるんだろうか......いやいや、そんなことはないよな。ライラに僕のナノマシンと脳波のチェック、それとライラの自己診断はいつもしてもらってるし。たぶん、何かの間違いだろう。
「冬弥ぁ、今日もだめなの? もしかして、あんた、ずるしてない? 」
「小町ぃ、僕のどこを見たらそう見えるんだよぉ。ライラ共々今すぐにでも試合がしたいです! だよ」
「なら、僕と戦いましょう、冬弥くん」
リューグナーはここ数日で日本語が一気にうまくなった。外国語を習うには現地の女子と仲良くなるのが早道って誰かが言ってたがほんとだな。
「ん? リューグナーか、今日は美咲と一緒じゃないの? お、それに、お供の女子はどうしたの? ああ、試合ね、ごめんね、僕はパペット戦禁止令が出てるんだよ、ゲスト戦でもダメだと思う」
「そうなんですか? ケティに診断させましたが、貴方は何も問題ないようですが? 単に逃げてるだけですよね? 」
これまでのリューグナーとは口調が明らかに違っていた。この話し方どこかで......そうか、あの事件の時にめった打ちしてきたパワードスーツから聞こえてきた声! で、でも、母さんから聞いた名前は確か、リック?......リック サムエルだったはず。おかしいな、この癇に障る、人を馬鹿にしたような言い方は絶対に奴なんだけど。
ライラがリューグナーのことを調べようとスキャンしたみたいだけど、ケティに阻まれたようだ。ますます怪しいじゃないか!
「何からも逃げてないよ、僕だってできることならすぐにやりたいさ。いろいろあるんだよ」
「へえ、まあ、貴方の逃げっぷりは今に始まったことじゃないですしね。いいでしょう。では、沙織さん、またお願いできますか? 」
「ちょっと待て、お前、さっきからおとなしく聞いてればなんだよ、その言い方、ちょとくらいかっこいいからって何様のつもりだよ? 」
「冬弥くん、ほんとのことを言っただけですよ。私も時間が無いですからね。別に弱い人と無理して戦おうとは思いません」
どこからツッコミを入れていいのか分からないけど、僕は無性に腹が立っていたし、ライラも我慢の限界だった。「やってやる、パペットに乗れ!」そう言おうと思った瞬間、沙織がリューグナーをひっぱたいていた。
「リューグナーくん、冬弥くんに謝ってください、冬弥くんがパペットに乗れないのは彼のせいじゃありません。それに、乗れたからといって貴方と戦う理由もないですよね? 」
その場にいたパペ部のメンバーは沙織がキレたのを初めて見た。しかも、僕をかばって、あのおとなしい沙織が......僕は沙織のお陰で冷静になるとリューグナーを睨み返した。
「沙織、冬弥をかばっているのですか。こんな弱いやつを。ちょっとがっかりですねえ、いいでしょう。私と戦ってください。勝てたら冬弥くんに謝りますよ」
「ほんとですね? でも、今日はもう戦ってしまっていて、パペットの調整に時間がかかります。明日の放課後にお願いしてもいいですか? 」
「OKです。戦いの条件ですが、ステージ選択はお任せします。それから私はレーザーロングソードだけを使いますが、貴方は好きな武装を使っていいですよ。それと、私が勝ったら沙織、私と残りの日本での時間一緒に居てもらいますよ、いいですね? 」
「な! なんて条件出してんのよ! 沙織、聞くことないわよ、どうせ、冬弥が我慢すればいいだけなんだし」
「ううん、小町ちゃん、私が戦いたいの。大丈夫だから。ね? リューグナーくん、その条件で明日お待ちしています」
「小町、いいのか、ほんとに、僕のことだったら気にしなくていいんだよ? 」
沙織は微笑んで、明日のパペット戦の準備に入った。
「冬弥ぁ、今日もだめなの? もしかして、あんた、ずるしてない? 」
「小町ぃ、僕のどこを見たらそう見えるんだよぉ。ライラ共々今すぐにでも試合がしたいです! だよ」
「なら、僕と戦いましょう、冬弥くん」
リューグナーはここ数日で日本語が一気にうまくなった。外国語を習うには現地の女子と仲良くなるのが早道って誰かが言ってたがほんとだな。
「ん? リューグナーか、今日は美咲と一緒じゃないの? お、それに、お供の女子はどうしたの? ああ、試合ね、ごめんね、僕はパペット戦禁止令が出てるんだよ、ゲスト戦でもダメだと思う」
「そうなんですか? ケティに診断させましたが、貴方は何も問題ないようですが? 単に逃げてるだけですよね? 」
これまでのリューグナーとは口調が明らかに違っていた。この話し方どこかで......そうか、あの事件の時にめった打ちしてきたパワードスーツから聞こえてきた声! で、でも、母さんから聞いた名前は確か、リック?......リック サムエルだったはず。おかしいな、この癇に障る、人を馬鹿にしたような言い方は絶対に奴なんだけど。
ライラがリューグナーのことを調べようとスキャンしたみたいだけど、ケティに阻まれたようだ。ますます怪しいじゃないか!
「何からも逃げてないよ、僕だってできることならすぐにやりたいさ。いろいろあるんだよ」
「へえ、まあ、貴方の逃げっぷりは今に始まったことじゃないですしね。いいでしょう。では、沙織さん、またお願いできますか? 」
「ちょっと待て、お前、さっきからおとなしく聞いてればなんだよ、その言い方、ちょとくらいかっこいいからって何様のつもりだよ? 」
「冬弥くん、ほんとのことを言っただけですよ。私も時間が無いですからね。別に弱い人と無理して戦おうとは思いません」
どこからツッコミを入れていいのか分からないけど、僕は無性に腹が立っていたし、ライラも我慢の限界だった。「やってやる、パペットに乗れ!」そう言おうと思った瞬間、沙織がリューグナーをひっぱたいていた。
「リューグナーくん、冬弥くんに謝ってください、冬弥くんがパペットに乗れないのは彼のせいじゃありません。それに、乗れたからといって貴方と戦う理由もないですよね? 」
その場にいたパペ部のメンバーは沙織がキレたのを初めて見た。しかも、僕をかばって、あのおとなしい沙織が......僕は沙織のお陰で冷静になるとリューグナーを睨み返した。
「沙織、冬弥をかばっているのですか。こんな弱いやつを。ちょっとがっかりですねえ、いいでしょう。私と戦ってください。勝てたら冬弥くんに謝りますよ」
「ほんとですね? でも、今日はもう戦ってしまっていて、パペットの調整に時間がかかります。明日の放課後にお願いしてもいいですか? 」
「OKです。戦いの条件ですが、ステージ選択はお任せします。それから私はレーザーロングソードだけを使いますが、貴方は好きな武装を使っていいですよ。それと、私が勝ったら沙織、私と残りの日本での時間一緒に居てもらいますよ、いいですね? 」
「な! なんて条件出してんのよ! 沙織、聞くことないわよ、どうせ、冬弥が我慢すればいいだけなんだし」
「ううん、小町ちゃん、私が戦いたいの。大丈夫だから。ね? リューグナーくん、その条件で明日お待ちしています」
「小町、いいのか、ほんとに、僕のことだったら気にしなくていいんだよ? 」
沙織は微笑んで、明日のパペット戦の準備に入った。
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