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第一章 エフライム王国
古代王朝『モンゴル帝国』の末裔
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エフライム王国は魔族の4度目の侵攻を退けた。
最大の功労者はやはり
『ナザレ』のサラ
【モノノフ】ゲン・ギセイ
だろう。
魔族との戦いが終わった後だ。
ゲン・ギセイはサラのもとにやって来た。
「あんたが噂の剣士か。俺の名はゲン・ギセイ。
あれが剣技『ナザレ』ってやつか。大した技だな。」
「よく知っていますね。あなたが使っていたのは魔法ですか?」
サラは率直に自分が知らないことを尋ねた。
「【琉金】のことか。召喚魔法っつうんだ。俺に力を貸してくれる神獣達だ。
俺の先祖は古代の王朝『モンゴル帝国』っていう世界一の大陸支配国の王だったんだ。
チンギス・ハンて名前だが、別の名前もあってな。
源義経って名前で太古の【ニホン】から来た戦の天才がその正体だったとか。その時代では秘密だったそうだがな。
だから俺のゲン・ギセイって名前も今は失われた【ニホン】って国の字で書くと『源 義成』と書いて『みなもとのよしなり』って名前でもあるんだ。」
サラには細かなことは分からなかったが、この男が王族の末裔であることは分かった。
しかし、召喚魔法の使い手であることの関連性は不明のままだ。
「まぁ簡単に言うとまだまだこんなもんじゃないってこった!
ダーハッハッハッハッハ!!」
ゲンは豪快に笑った。
こんなもんじゃないとはどういう意味なのかサラは考えた。
もっと強いということなのか。
とはいえ、召喚魔法を使いサラと同レベルの魔族を滅ぼす力を持っているのは確かだ。
もっと強いとなれば、魔族を打ち滅ぼす大きな力になる。
サラはこのゲンという男の底が知りたいと思った。
「世界に数人いると言われる【モノノフ】は皆召喚魔法を使えるのですか?」
話に入ってきたのは大魔導士リナだった。
「どうかな?俺が知ってるのは【モノノフ】は古代の【ニホン】に関わりのある何かを扱えるって話だ。
だが俺自体、他の【モノノフ】には会ったことがない。何人もいるなら出てきて魔族退治をやってほしいもんだがな。」
ゲンが喋り終わった時、サラは思い出したように話始めた。
「ゲン、あなたの力を貸して欲しい。工業都市『ムジカ・ジェノマーナス』にいる、《番人》と呼ばれるメシュ・ガーデンという人に会いたいのです。」
「メシュ・ガーデンか。魔族が工業都市に攻め込めない理由。文明崩壊前に造られた最強のアンドロイド。こいつと会ってどうする?」
「共に魔族を打ち滅ぼしてもらおうかと。」
「どうかな。太古の制約に縛られて『ムジカ・ジェノマーナス』を守るためだけに動いているA.Iロボットだ。どう説得するのかもわからん。」
「A.Iだからこそ話を理解出来るはずです。魔族はいつか世界を滅ぼしてしまう。『ムジカ・ジェノマーナス』も例外ではない。」
「あんたには神の奇跡が味方している。何か起こると期待しよう。」
最大の功労者はやはり
『ナザレ』のサラ
【モノノフ】ゲン・ギセイ
だろう。
魔族との戦いが終わった後だ。
ゲン・ギセイはサラのもとにやって来た。
「あんたが噂の剣士か。俺の名はゲン・ギセイ。
あれが剣技『ナザレ』ってやつか。大した技だな。」
「よく知っていますね。あなたが使っていたのは魔法ですか?」
サラは率直に自分が知らないことを尋ねた。
「【琉金】のことか。召喚魔法っつうんだ。俺に力を貸してくれる神獣達だ。
俺の先祖は古代の王朝『モンゴル帝国』っていう世界一の大陸支配国の王だったんだ。
チンギス・ハンて名前だが、別の名前もあってな。
源義経って名前で太古の【ニホン】から来た戦の天才がその正体だったとか。その時代では秘密だったそうだがな。
だから俺のゲン・ギセイって名前も今は失われた【ニホン】って国の字で書くと『源 義成』と書いて『みなもとのよしなり』って名前でもあるんだ。」
サラには細かなことは分からなかったが、この男が王族の末裔であることは分かった。
しかし、召喚魔法の使い手であることの関連性は不明のままだ。
「まぁ簡単に言うとまだまだこんなもんじゃないってこった!
ダーハッハッハッハッハ!!」
ゲンは豪快に笑った。
こんなもんじゃないとはどういう意味なのかサラは考えた。
もっと強いということなのか。
とはいえ、召喚魔法を使いサラと同レベルの魔族を滅ぼす力を持っているのは確かだ。
もっと強いとなれば、魔族を打ち滅ぼす大きな力になる。
サラはこのゲンという男の底が知りたいと思った。
「世界に数人いると言われる【モノノフ】は皆召喚魔法を使えるのですか?」
話に入ってきたのは大魔導士リナだった。
「どうかな?俺が知ってるのは【モノノフ】は古代の【ニホン】に関わりのある何かを扱えるって話だ。
だが俺自体、他の【モノノフ】には会ったことがない。何人もいるなら出てきて魔族退治をやってほしいもんだがな。」
ゲンが喋り終わった時、サラは思い出したように話始めた。
「ゲン、あなたの力を貸して欲しい。工業都市『ムジカ・ジェノマーナス』にいる、《番人》と呼ばれるメシュ・ガーデンという人に会いたいのです。」
「メシュ・ガーデンか。魔族が工業都市に攻め込めない理由。文明崩壊前に造られた最強のアンドロイド。こいつと会ってどうする?」
「共に魔族を打ち滅ぼしてもらおうかと。」
「どうかな。太古の制約に縛られて『ムジカ・ジェノマーナス』を守るためだけに動いているA.Iロボットだ。どう説得するのかもわからん。」
「A.Iだからこそ話を理解出来るはずです。魔族はいつか世界を滅ぼしてしまう。『ムジカ・ジェノマーナス』も例外ではない。」
「あんたには神の奇跡が味方している。何か起こると期待しよう。」
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