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第ニ章 工業都市《ムジカ・ジェノマーナス》
“戦闘特化型”《エンシェントA.I.》ゼロ・ステインとの死闘①
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サラ達はメシュ・ガーデンを『ムジカ・ジェノマーナス』の絶対防衛の呪縛から解き放つ為、都市の中心部にある“核へと足を踏み入れた。
「懐かしいな。」
ラッドが声をあげた。
「そうでした。『雷』のレオン。
あなたは昔この核に侵入し、電力を一時ストップさせた。」
「そうだ。お前の電力を断つつもりだったんだ。メシュ・ガーデン。
しかし、そのお前の電力を守っているというアンドロイドに阻まれた。」
「あのアンドロイドは俺よりも強い。サラが相手でも勝てるかどうか。」
メシュ・ガーデンは確かな情報を述べた。
「もちろんサラが戦うことはあり得ん。俺が倒すからな。」
『炎帝』ロン・マーは自分が戦う気満々だった。
「俺もリベンジといきたいな。前回は勝負がつく前に退くしかなかった。だからこの辺り一帯の電力だけ奪うことしか出来なかった。」
ラッドも負けた訳ではなく、退いた為、勝負はついていないようだ。
「着いた。」
メシュ・ガーデンは静かに答えた。
目の前には臨戦態勢のアンドロイドが一体。
「私はアンドロイド、ゼロ・ステイン。あなた方が誰なのか何しに来たのか分かっている。
この都市の情報は全て私に流れ込んで来ているので。
私を倒しに来たのだろう。
メシュ・ガーデンの制御を解除する為に。」
「その通りです。ならばメシュ・ガーデンの力が必要なのもあなたは分かっているのでしょう?出来たらその解除のスイッチを押させて下さい。」
サラは話し合いでゼロ・ステインの説得を試みた。
「残念だがそれは出来ない。私はメシュ・ガーデンほど、より人間の思考を深く考えるようには出来ていない。しかも“戦闘特化型”ゆえ、いかにしてあなた方を殺すかの方が優先される。このように、、、」
ウィイイイン、
ドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
突如、壁からマシンガンがいくつも現れ、サラ達をハチの巣にした。
しかし、
5人は全くの無傷だった。
「召喚:【陸奥傘】!!」
ゲンが5人を覆ういくつもの傘を召喚した。
「この傘は【陸奥鉄】って特殊な鉄で出来ている。砲弾は効かん。」
だが、ゼロ・ステインはサラに接近し、攻撃を仕掛けてきた。
「拳技『ナント:炎王拳』!!」
その瞬間にロンが拳技を放った。
拳のパンチから巨大な火柱が放たれゼロ・ステインに襲いかかる。
ゼロ・ステインはロンの攻撃を避けきれず、腕が灼熱により溶かされた。
しかし、たちまち修復される。
「テメーの相手はこの俺だ。俺を倒せても剣技使い2人に最強のアンドロイド、最後がサラだ。テメーの道は長げーぞ。
もっとも、俺の次はないがな!」
というとロンはゼロ・ステインに向かっていった。
ロンの拳技は拳や蹴りが燃え盛る火炎となっておりその都度火柱が立ち上る。
ゼロ・ステインは幾度となく四股を消滅されたが、デジタル復元によりすぐに再生する。
「まるでただの映像と喧嘩してるみてーだ!
メシュ・ガーデン、お前らアンドロイドはどうしたら倒せるんだ?」
ロンはキリのない戦いに嫌気がさしてきた。
「例え身体ごと吹き飛ばしても、再生するだろう。
つまり、倒すことは不可能。
ゼロ・ステインの動力源も分からん。」
「不死か!久々に全力で戦わなきゃダメな相手ってことか!面白くなってきた!」
ロンは人である以上、いつか体力が尽き倒れるだろう。多少の手傷を負う位でも永遠と戦えるわけではない。いずれ敗れる。
「私が生身の人間なら簡単に倒されたでしょう。
しかし、ロボットにはロボットの特性がある。
『妙技:無数刃』」
ゼロ・ステインの身体は無数の針となってロンの身体に向かっていった。
「拳技『ナント:炎転回放』!!」
ロンは炎の回転球のように包まれそのまま火柱を出している。
しかし、無数刃の名の通りゼロ・ステインの攻撃の針は止むことなく、ロンに突き刺さる。
「いかん!」
ゲンとラッドが無数の針を弾きだしロンを助けた。
ゲンもラッドも剣技を使い凌ぐのが精一杯だ。
ロンは瀕死の重傷を負ったが、サラが近寄ってきた。
「✴︎✴︎✴︎(神よ、この者を癒したまえ…)✴︎✴︎✴︎」
サラは神の奇跡の力でロンに治癒を施した。
ピーピピピピピピピッ。
メシュ・ガーデンはどうすれば不死のロボット、ゼロ・ステインを倒せるのか計算していた。
一刻も早くゼロ・ステインを倒す方法を探さねば、ゲン、ラッドの命も危ないだろう。
「懐かしいな。」
ラッドが声をあげた。
「そうでした。『雷』のレオン。
あなたは昔この核に侵入し、電力を一時ストップさせた。」
「そうだ。お前の電力を断つつもりだったんだ。メシュ・ガーデン。
しかし、そのお前の電力を守っているというアンドロイドに阻まれた。」
「あのアンドロイドは俺よりも強い。サラが相手でも勝てるかどうか。」
メシュ・ガーデンは確かな情報を述べた。
「もちろんサラが戦うことはあり得ん。俺が倒すからな。」
『炎帝』ロン・マーは自分が戦う気満々だった。
「俺もリベンジといきたいな。前回は勝負がつく前に退くしかなかった。だからこの辺り一帯の電力だけ奪うことしか出来なかった。」
ラッドも負けた訳ではなく、退いた為、勝負はついていないようだ。
「着いた。」
メシュ・ガーデンは静かに答えた。
目の前には臨戦態勢のアンドロイドが一体。
「私はアンドロイド、ゼロ・ステイン。あなた方が誰なのか何しに来たのか分かっている。
この都市の情報は全て私に流れ込んで来ているので。
私を倒しに来たのだろう。
メシュ・ガーデンの制御を解除する為に。」
「その通りです。ならばメシュ・ガーデンの力が必要なのもあなたは分かっているのでしょう?出来たらその解除のスイッチを押させて下さい。」
サラは話し合いでゼロ・ステインの説得を試みた。
「残念だがそれは出来ない。私はメシュ・ガーデンほど、より人間の思考を深く考えるようには出来ていない。しかも“戦闘特化型”ゆえ、いかにしてあなた方を殺すかの方が優先される。このように、、、」
ウィイイイン、
ドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
突如、壁からマシンガンがいくつも現れ、サラ達をハチの巣にした。
しかし、
5人は全くの無傷だった。
「召喚:【陸奥傘】!!」
ゲンが5人を覆ういくつもの傘を召喚した。
「この傘は【陸奥鉄】って特殊な鉄で出来ている。砲弾は効かん。」
だが、ゼロ・ステインはサラに接近し、攻撃を仕掛けてきた。
「拳技『ナント:炎王拳』!!」
その瞬間にロンが拳技を放った。
拳のパンチから巨大な火柱が放たれゼロ・ステインに襲いかかる。
ゼロ・ステインはロンの攻撃を避けきれず、腕が灼熱により溶かされた。
しかし、たちまち修復される。
「テメーの相手はこの俺だ。俺を倒せても剣技使い2人に最強のアンドロイド、最後がサラだ。テメーの道は長げーぞ。
もっとも、俺の次はないがな!」
というとロンはゼロ・ステインに向かっていった。
ロンの拳技は拳や蹴りが燃え盛る火炎となっておりその都度火柱が立ち上る。
ゼロ・ステインは幾度となく四股を消滅されたが、デジタル復元によりすぐに再生する。
「まるでただの映像と喧嘩してるみてーだ!
メシュ・ガーデン、お前らアンドロイドはどうしたら倒せるんだ?」
ロンはキリのない戦いに嫌気がさしてきた。
「例え身体ごと吹き飛ばしても、再生するだろう。
つまり、倒すことは不可能。
ゼロ・ステインの動力源も分からん。」
「不死か!久々に全力で戦わなきゃダメな相手ってことか!面白くなってきた!」
ロンは人である以上、いつか体力が尽き倒れるだろう。多少の手傷を負う位でも永遠と戦えるわけではない。いずれ敗れる。
「私が生身の人間なら簡単に倒されたでしょう。
しかし、ロボットにはロボットの特性がある。
『妙技:無数刃』」
ゼロ・ステインの身体は無数の針となってロンの身体に向かっていった。
「拳技『ナント:炎転回放』!!」
ロンは炎の回転球のように包まれそのまま火柱を出している。
しかし、無数刃の名の通りゼロ・ステインの攻撃の針は止むことなく、ロンに突き刺さる。
「いかん!」
ゲンとラッドが無数の針を弾きだしロンを助けた。
ゲンもラッドも剣技を使い凌ぐのが精一杯だ。
ロンは瀕死の重傷を負ったが、サラが近寄ってきた。
「✴︎✴︎✴︎(神よ、この者を癒したまえ…)✴︎✴︎✴︎」
サラは神の奇跡の力でロンに治癒を施した。
ピーピピピピピピピッ。
メシュ・ガーデンはどうすれば不死のロボット、ゼロ・ステインを倒せるのか計算していた。
一刻も早くゼロ・ステインを倒す方法を探さねば、ゲン、ラッドの命も危ないだろう。
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