42 / 65
三章 湯けむり温泉、ぬるぬるおふろ
ぬるぬるとろとろ、ローションの湯
しおりを挟むシャワーで泡を流す。真っ赤に頬を染めた凛が、そっと胸元に着いた泡をぬぐった。
「せっかく綺麗にしたのに、出したからどろどろだね」
「もう一回洗う?」
「えーっ、もうやだやだ! 早く温泉に入りたいー!」
秋の風でくしゃみをしながら凛はわがままを言った。それもそうだということで、お風呂に浸かる事になった。桶にお湯をすくって身体を流して、温泉に浸かる。
「アルカリ性単純温泉かぁ……えーと、美肌の湯だって」
温泉のお湯はぬるぬるとしていた。それは石鹸のように肌の汚れや余分な皮脂を落とす効果がある。凛は白濁の湯に浸かりながら、手でお湯をすくって航と綾瀬の肩にかける。
「すごくぬるぬるしてるよね、このお湯」
「…………ローション、いや、せいえ…………なっ、なにをするんだ凛ちゃん!」
「綾瀬さんはまーたろくでもないことばっかり言って! 温泉の協会とかそのへんから怒られるって!」
どうしようもないことを言い出す綾瀬の口をふさぐ。綾瀬はおそらく黙っていたら女性にも男性にも不自由しないだろうが、黙らないから不自由しているし、一ノ瀬兄弟の毒牙にかかっている。
そんな、真面目な顔でとんでもない事を言い出す綾瀬は口を押さえられながら……頬を膨らませる。腹立ちまぎれに凛の肌を撫でる。
「ひゃっ、どこさわってるの!? やっ、やだぁ……」
「あれー、凛。ぬるぬるのお湯で擦られてるね……お兄ちゃんも混ぜてよ」
「えっ、ええーっ! お兄ちゃんも何言ってるの!? あっ……!」
温泉の中、二人に左右から挟まれて、肌をいやらしく撫でられる。とろとろのお湯、桃のように赤く上気する頬。首元から、胸に手が伸びて……手のひらで乳首が押しつぶされる。
「ああっ、ダメっ! ち、ちくび、こすらないでぇ……あん、とろとろ」
二人の指がばらばらに乳首をいじる。航の方は強くねじるように、綾瀬の方は優しく。それと同時に太ももを、腰を、お腹を、性器を触られる。
先ほど射精したばかりなのに、凛の性器は既に緩やかに勃ちあがっていた。白く濁ったお湯でよく見えないが、二人にもそれが伝わる。こしゅ、こしゅ、としごかれる。
「あんっ、あん、す、すっごい! あ、二人がかりで触られてるっ……!」
「凛の乳首、真っ赤になってていちごみたいだね……ね、アーヤ。一緒に吸っちゃおうっか」
「いいね」
「は!?」
何を言っているんだろう。そう思っていると、二人が胸元に唇を寄せて乳首を口に含む。舌でぺろ、と舐めて、ぢゅ、と吸う航。歯を立てて、かみかみ、と甘く噛む綾瀬。凛の胸元に電流のように甘い快楽が走る。
「あっ、あっ、あ、ああああっ! ち、ちくびっ、一緒に吸われちゃってるっ! あん、だめっ、だめだめ、だめぇ……!」
水の流れる音。そこに混じるぢゅ、ぢゅぱ、という濡れた音。凛の甘い喘ぎ声が山奥の秘湯に密やかに響く。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる