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第十五話 ゼルバ、怖いわ……
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私の話を聞き終えたゼルバは、スッとソファから立ち上がった。なぜ立ち上がったのか分からず、私は不思議そうな表情でゼルバを見つめた。
「どうしたの? ゼルバ」
私の問いかけに、ゼルバは迫力のある笑みを浮かべながら答えた。
「ちょっとその女ぶん殴ってくる」
「!?」
この顔は本気ね!? 私は立ち上がり、大慌てでゼルバの腕にしがみ付いた。
「だ、だめよ! なにを言ってるの!? 女の子を殴っちゃダメよ!」
「いや、俺は殴るよ。その女は殴られるに値する言動をした。女とか関係ないから」
「こ、怖いわゼルバ……!」
ゼルバが怒ってる……!
普段温厚な人が怒るとここまで怖いのね!?
私は心の底から怯えた。
すると、そんな私の状態に気がついたゼルバは、バツが悪そうにほおをかいた。
「レノン。そんなに怯えないでよ。俺だって普段は女性に暴力なんて振るわないよ?」
「ほ、本当? じゃあ殴るなんて言わないで。そんなこと、私望んでないわ」
「……」
ゼルバはちょっと考えるように黙り込むと、不貞腐れたような表情をしながらドカリとソファに座った。
「分かった。分かったよ! 腹は立つけど手は出さないよ!」
「約束よ? 絶対やめてね?」
「分かったってば。――その代わりさ」
ゼルバはこちらへ顔を向けると、私のほおをそっと撫でた。
「もう別れるなんて言わないでくれよ。レノンがこれから先もずっと俺のそばに居てくれるって言うなら、俺はなにもしないよ」
「ゼルバ……」
「俺、レノンのこと本気で好きなんだ。君を失ったら生きてゆけないよ。俺を捨てないでくれ」
ゼルバの言葉で、私の胸がじんわり温かくなってきた。
嬉しい……。
あの女性に言われたことが気にならなくなるくらい嬉しい。
それに、ちょっと怖かったけど私のためにあんなに怒ってくれたのも嬉しい。
周りの人にどう思われようが関係ない。
大事なのは私たちの気持ちなのね。
それをゼルバはたくさんの言葉と態度で気付かせてくれた。
私は居ても立っても居られなくなって、ゼルバに勢いよく抱き付いた。
「ありがとうゼルバ! 私もゼルバが居なくなったら生きてゆけないわ! 大好き!」
「!」
ゼルバの腕がゆっくりと私の腰に回される。そのまま力強く抱き締められた。
「……レノン。初めて俺のこと好きって言ってくれたね」
「……。だって、照れ臭かったんですもの」
「嬉しいよ、レノン。ありがとう……」
ゼルバはそう言うと、グイッと私の体を持ち上げた。そのままそっとソファに押し倒される。
びっくりする私をよそに、ゼルバの顔が近付いてくる。
お子様な私でも、流石にゼルバがなにをしようとしているのか分かった。
ゆっくり目をつぶると、唇になにか柔らかいものが当たった。
「……」
私、今ゼルバとキスをしている。
キスってスゴイ。こんなに幸せな気持ちになれるのね。
うっとりとキスに酔いしれていたら、ゼルバの舌が私の唇を舐めた。そのままツンツンつつかれる。
「?」
なぜ唇を舐めるのかしら?
私はこれからどうすればいいの? 初めてのキスに困惑した私は、ゼルバの名前を呼ぼうとして口を開いた。すると、ぬるっとゼルバの舌が私の口の中に入ってきた。そのままネロネロと舐められる。
「!?」
びっくりしてゼルバの胸をドンドン叩いた。
だが、それでもゼルバは退いてくれない。
思う存分私の口の中を蹂躙して、舌は離れていった。
私は息が苦しくて、涙目でゼルバを見つめる。
すると、ゼルバがどこか苦しそうな表情で私の上から退いた。
「ご、ごめん……。やり過ぎた……」
「……」
「ちょっと離れるよ。このままじゃ止まらなくなりそうだから」
「え、えぇ……」
私もソファから起き上がり、乱れた服や髪の毛を直した。
ど、どうしよう……。
ゼルバと大人のキスをしてしまった。
恥ずかしいわ……。でも、でも……ちょっとだけ気持ちよかった。
……もう一度したいかも。
そんなことを考えて、私はブルブルと首を振った。
い、いいえ! そんなこと思ってはダメよ! はしたないわ!
でも……でも……。
キスをしたいようなしたくないような悶々とした表情でゼルバを見つめる。
すると、同じく悶々とした表情のゼルバと目が合った。ゼルバの喉仏がゴクンと動いたのが分かる。
「レ、レノン……。そんな物欲しそうな顔で見ないでよ。またしたくなる」
「だ、だって……気持ち良かったんですもの……」
「!」
私の言葉を聞いたゼルバは、『あーもう!』と言って頭をかきむしった。
どうしたのかしら?
目を丸くしていたら、突然ゼルバが私の腕を引っ張った。
ゼルバと体が密着する。
至近距離でゼルバと見つめ合い、胸がドキドキした。
「レノン。悪い子だ。俺を煽って……」
「あ、煽ってないもん」
「煽ってるよ。そんな表情、俺以外に見せちゃダメだよ?」
そんな表情ってなに? と言おうと思ったのだが、再びゼルバの唇が私の唇を塞ぎ、結局私はそれ以上何も言えなかったのだった。
「どうしたの? ゼルバ」
私の問いかけに、ゼルバは迫力のある笑みを浮かべながら答えた。
「ちょっとその女ぶん殴ってくる」
「!?」
この顔は本気ね!? 私は立ち上がり、大慌てでゼルバの腕にしがみ付いた。
「だ、だめよ! なにを言ってるの!? 女の子を殴っちゃダメよ!」
「いや、俺は殴るよ。その女は殴られるに値する言動をした。女とか関係ないから」
「こ、怖いわゼルバ……!」
ゼルバが怒ってる……!
普段温厚な人が怒るとここまで怖いのね!?
私は心の底から怯えた。
すると、そんな私の状態に気がついたゼルバは、バツが悪そうにほおをかいた。
「レノン。そんなに怯えないでよ。俺だって普段は女性に暴力なんて振るわないよ?」
「ほ、本当? じゃあ殴るなんて言わないで。そんなこと、私望んでないわ」
「……」
ゼルバはちょっと考えるように黙り込むと、不貞腐れたような表情をしながらドカリとソファに座った。
「分かった。分かったよ! 腹は立つけど手は出さないよ!」
「約束よ? 絶対やめてね?」
「分かったってば。――その代わりさ」
ゼルバはこちらへ顔を向けると、私のほおをそっと撫でた。
「もう別れるなんて言わないでくれよ。レノンがこれから先もずっと俺のそばに居てくれるって言うなら、俺はなにもしないよ」
「ゼルバ……」
「俺、レノンのこと本気で好きなんだ。君を失ったら生きてゆけないよ。俺を捨てないでくれ」
ゼルバの言葉で、私の胸がじんわり温かくなってきた。
嬉しい……。
あの女性に言われたことが気にならなくなるくらい嬉しい。
それに、ちょっと怖かったけど私のためにあんなに怒ってくれたのも嬉しい。
周りの人にどう思われようが関係ない。
大事なのは私たちの気持ちなのね。
それをゼルバはたくさんの言葉と態度で気付かせてくれた。
私は居ても立っても居られなくなって、ゼルバに勢いよく抱き付いた。
「ありがとうゼルバ! 私もゼルバが居なくなったら生きてゆけないわ! 大好き!」
「!」
ゼルバの腕がゆっくりと私の腰に回される。そのまま力強く抱き締められた。
「……レノン。初めて俺のこと好きって言ってくれたね」
「……。だって、照れ臭かったんですもの」
「嬉しいよ、レノン。ありがとう……」
ゼルバはそう言うと、グイッと私の体を持ち上げた。そのままそっとソファに押し倒される。
びっくりする私をよそに、ゼルバの顔が近付いてくる。
お子様な私でも、流石にゼルバがなにをしようとしているのか分かった。
ゆっくり目をつぶると、唇になにか柔らかいものが当たった。
「……」
私、今ゼルバとキスをしている。
キスってスゴイ。こんなに幸せな気持ちになれるのね。
うっとりとキスに酔いしれていたら、ゼルバの舌が私の唇を舐めた。そのままツンツンつつかれる。
「?」
なぜ唇を舐めるのかしら?
私はこれからどうすればいいの? 初めてのキスに困惑した私は、ゼルバの名前を呼ぼうとして口を開いた。すると、ぬるっとゼルバの舌が私の口の中に入ってきた。そのままネロネロと舐められる。
「!?」
びっくりしてゼルバの胸をドンドン叩いた。
だが、それでもゼルバは退いてくれない。
思う存分私の口の中を蹂躙して、舌は離れていった。
私は息が苦しくて、涙目でゼルバを見つめる。
すると、ゼルバがどこか苦しそうな表情で私の上から退いた。
「ご、ごめん……。やり過ぎた……」
「……」
「ちょっと離れるよ。このままじゃ止まらなくなりそうだから」
「え、えぇ……」
私もソファから起き上がり、乱れた服や髪の毛を直した。
ど、どうしよう……。
ゼルバと大人のキスをしてしまった。
恥ずかしいわ……。でも、でも……ちょっとだけ気持ちよかった。
……もう一度したいかも。
そんなことを考えて、私はブルブルと首を振った。
い、いいえ! そんなこと思ってはダメよ! はしたないわ!
でも……でも……。
キスをしたいようなしたくないような悶々とした表情でゼルバを見つめる。
すると、同じく悶々とした表情のゼルバと目が合った。ゼルバの喉仏がゴクンと動いたのが分かる。
「レ、レノン……。そんな物欲しそうな顔で見ないでよ。またしたくなる」
「だ、だって……気持ち良かったんですもの……」
「!」
私の言葉を聞いたゼルバは、『あーもう!』と言って頭をかきむしった。
どうしたのかしら?
目を丸くしていたら、突然ゼルバが私の腕を引っ張った。
ゼルバと体が密着する。
至近距離でゼルバと見つめ合い、胸がドキドキした。
「レノン。悪い子だ。俺を煽って……」
「あ、煽ってないもん」
「煽ってるよ。そんな表情、俺以外に見せちゃダメだよ?」
そんな表情ってなに? と言おうと思ったのだが、再びゼルバの唇が私の唇を塞ぎ、結局私はそれ以上何も言えなかったのだった。
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