クルスの調べ

緋霧

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三章

第43話 終わり

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 目を覚ましたら、知らないところにいた。
 どうやら、ベッドの上に寝かされているようだ。
 ぼうっとする頭で周りを見渡す。
 病室、そんな感じの部屋だった。
 私の左腕に点滴が繋がっている。体の痛みは全くない。

 体を起こした。

「ひっ」

 上半身が血まみれだった。

 かけられた布団を取り除くと、下半身も血まみれだ。全身の至る所が血に染まっている。
 首に感触を感じて手をやると、何かが嵌められていた。これは封力の首輪だ。

「あ、あぁ…」

 ここは。ここはまだブライトウェルの施設のどこかだ。
 だってそうじゃなければこんな血まみれであるはずがないし、首輪だって外されている。
 しかしなぜか手足は拘束されていなかった。

 逃げよう。今なら逃げられる。そんな気がした。
 左腕の点滴を引き抜くと、チクッとした痛みを感じた。こんな血まみれの体は、痛みを感じていないのに。

 ベッドから下りて窓の外を見る。外は真っ暗だ。大時計が、触媒で淡く照らされていた。針は、2時30分過ぎを指している。
 窓は意外にも鍵が普通に外せ、普通に開けられた。幸いにもここは1階のようだ。
 さすがに体はふらつくが、何とか力を入れて私は窓から外へ飛び出した。

 真っ暗な道をひたすら走った。走ったと言ってもだいぶ体がフラつくので、速度は全然出ていない。
 それでも何かに躓き転んでも、突き当たって壁にぶつかっても走った。裸足のまま走った。どこでもいい。あそこから少しでも遠くへ行ければ。
 走って走って、体力の限界を感じて倒れこむように止まった。
 相変わらず全身の痛みは感じないが、きっとそれはあの薬のせいだろう。でもこれだけ出血していればリィンはきっと気づいてくれる。ここで待っていればきっと来てくれる。



 いつの間にか気を失っていたようだ。
 空はもうだいぶ白んで周りも明るい。ここはどこかの路地裏のようで、人は全く見えない。

「…!」

 血まみれだったはずの全身は、何の痕跡もなかった。
 検査着のようなものを着せられ、怪我の一つも見当たらない。

『ははっ何これ…』

 思わず日本語で口に出してしまった。
 訳が分からない。
 首には首輪が嵌っている。これはちゃんと現実のようだ。
 怪我の一つもないのでは、それはリィンには見つけられないだろう。
 私は近くに転がっていた酒瓶を割った。ちょうどいい所にちょうどいいものがあるものだ。
 破片を手に取り、腹部に突き刺す。躊躇いなんて一つもなかった。

「ぐぅっ…!」

 痛い。とんでもなく痛い。でももっともっと深く、リィンが気づいてくれるように。
 力を込めて破片を深く埋め込む。

「うああっ…」

 それを勢いよく引き抜くと、止めどなく血が流れて地面に血だまりを作っていく。
 私はそこに倒れこんだ。

「うっ…ぐっ…」

 リィン、私はここだよ。ここにいる。
 助けて、助けてセス…。



 私は深い森の中にいた。

 あぁ、またここか。
 日本でいう三途の川的な場所。
 私はまた死にかけているのだ。

 とりあえず歩く。
 歩いて歩いて、また目を覚ませるように。
 目を覚ましたら、どうかセスたちがいてほしい。



「……」

 目が覚めた。
 周りを見てみるとここは逃げ出す前に寝かされていた場所のようだった。

「……っ」

 両手を鉄枷で拘束されている。
 私は連れ戻されたのだ。リィンが私を見つける前に、見つかってしまったのだ。
 今度は左手の甲に点滴が繋がっている。簡単には針を引き抜けないよう、包帯で厳重に留めてある。
 腹部の痛みはない。きっと治癒術で治癒されたのだろう。

 ここに連れ戻されるくらいなら、あのまま死んでしまいたかった。

「……!」

 視界には入らないところで物音がした。
 そして誰かが近づいてくる音がする。
 誰だ。誰だ。

 視界に入ったのは

『う、うわあああああっ!!』

 ニルヴァだった。

「シエル」

『ニルヴァ…!来るな…来るなあああ!』

 近づいてくるニルヴァから逃れようにも鉄枷に捕らわれた両手が自由にならない。
 ガチャガチャと金属がぶつかる音がうるさく響いた。

「――――――」

 ニルヴァが私を覗き込んで何か言っている。
 だが、その言葉は全く聞き取れなかった。
 最初に私の名前を呼んだその一言以外、ニルヴァの発する言葉が何一つわからない。
 ルブラ語だろうか。そんなもので話されても私に分かるわけがない。

 また、またニルヴァは私を拷問にかけるのだろうか。
 拷問にかけて、治癒して、また拷問して、それを繰り返すのだろうか。

『わあああああ!!』

 どれだけ暴れてもうるさい音を立てるだけで鉄枷は外れない。
 涙がボロボロと止めどなく流れ落ちた。
 そんな私をニルヴァはただ黙って見つめている。

『言ったじゃないか、騎士団だって!!言ったら楽にしてくれるって言ってたのに!!』

 あの地下牢で薬を打たれて、ニルヴァに何かを聞かれて、私はたぶん騎士団の手の者であることを喋った。
 吐いたら早く死ねるって、ニルヴァは言っていたのに。

 ニルヴァが視界から消えた。
 そして次に戻ってきた時には、注射器を手にしていた。

『うわあああああっ!!いやだ、いやだあああ!!』

 あの薬を打たれた時の気持ち悪さを思い出す。吐きそうで、頭がグラグラとして、思考ができなくなって。
 聞かれたことに、無意識に答えてしまう。

 ニルヴァが暴れる私の腕を強い力で押さえつけた。
 そこに、針が近づいてくる。
 嫌だ。助けて。

『助けてセス――――!!』

 ニルヴァが一瞬躊躇ったように動きを止めてから、私の腕に針を刺した。



 眠っていたようだ。
 目を開けると視界がぼやけていた。
 誰かがいる気配がする。
 誰かの声がする。
 何を言っているのかわからない。
 ぼやけて何も見えない。
 私はまた、目を閉じた。



 目を開けたら地下牢にいた。
 あの時と同じように座った格好で手足を拘束されている。

『ひっ…』

 ここにいるということは。
 これから行われることは。

『あ、あぁ…いやだ…』

 嫌だ。
 体を激しく動かしても枷は外れない。
 このままここにいたらまた拷問される。終わらない苦痛が始まる。
 嫌だ、嫌だ。
 助けて。

「シエル」

 いつの間にかニルヴァが目の前に立っていた。
 私の影が蠢きだして、体に絡みつく。

『ニルヴァやめて…いやだ…痛いのはもう、いやだ…やめてええぇぇぇ!!』

「シエル…」

 もう一度ニルヴァが私の名を呼ぶ。

『もう、殺して…殺してよ!!』

 影が私の腕を締め上げる。
 痛い。痛い。痛い。

『う、うわああああっ!痛い!!いやだ、いやだあああ!』

 もう嫌だ。もう痛いのは嫌だ。
 死んでしまいたい。
 お願いだよ、もう殺して。



 眠い。
 視界がぼやけている。
 頭がぼうっとして何も考えられない。
 何も考えたくない。
 体の痛みはなかった。
 また治癒されたのだろう。
 複数の声がするけど何を言っているのかわからなかった。
 ここはルブラ語で話すやつばっかりだな。
 眠ってしまおう。
 そしてもう二度と、目が覚めなければいいのに。



 目を覚ましたら誰かが私の点滴を交換していた。
 白衣を着た、30代後半くらいの見知らぬ男だった。

「……」

 誰だろう。ブライトウェルの治癒術師か医術師だろうか。

「意識が戻ったのか」

 私が目を開けているのに気づいて声をかけて来た。

「…お願いします。僕を殺してください」

 見知らぬ男に懇願する。
 ニルヴァがまた来る前に。また拷問される前に。

「……!」

 その人は私の言葉に目を見開いて息を飲んだ。

「ここは騎士団の施設だ。君は助け出された。ここにはヒューイ中佐も、リィンも、セスも、ガヴェイン大尉もいる。もう大丈夫なんだ。君は助かったんだ」

 何を言っているんだろう。
 そんな嘘に、私が騙されるとでも思っているのか。
 そんな嘘を吐いたところで、一体何になるというのか。
 新手の精神攻撃か?ずいぶんとみんなの名前を調べあげている。
 私が騎士団の名を出してしまったから、この作戦の全容がニルヴァにわかってしまったのだろう。

「殺してください。お願いします。もう、殺して…そんな嘘は聞きたくない…」

 涙が溢れた。
 みんながここにいるなんて、そんな言葉は聞きたくなかった。
 助けなんて来ない。
 私がここにこうして捕えられている限り、リィンは私の居場所を知ることはない。
 誰も来ない。
 私はもうみんなの所には帰れない。
 涙を拭おうとしたけれど、鉄枷に阻まれた。

 ほら、私はまだこうやって鉄枷に拘束されている。
 みんながここにいるなら、私にこんなことをするはずがないじゃないか。

「呼んでくるから」

 そう言って男の人は部屋から出て行った。

 酷く眠い。
 眠ってしまおう。
 きっと私の元に来るのはニルヴァだ。
 そして「仲間が来ると思ったか?」なんて言って不敵に笑うのだ。
 そんなのは見たくない。これ以上絶望に落とされたくない。
 だから眠ってしまおう。

 どうかもう二度と目を覚まさないように、深く深く眠れますように。



 気づいたらまたあの森の中にいた。
 歩かずにそのまま地面に座る。
 みんなは、今頃どうしているのだろう。
 私の痕跡が消えて、少しは心配してくれているのかな。
 捜してくれているのかな。

 セスは私に言った。
 平和な世界に慣れすぎて、悪意に満ちた人間の怖さを知らないのだと。
 それは決して、偽善で対峙していいものではないのだと。
 本当にその通りだった。

 こんな目に合うのなら、引き受けなければよかった。
 こんな目に合ってまで、彼らを助けたかったわけじゃなかった。
 私はカルナでセスをただ待っていればよかったのだ。
 私じゃなければ、きっとこの作戦はうまくいっていた。
 別に囮となる人が見つかるまで時間がかかってもよかったじゃないか。
 そんなに急ぐ必要もなかったのに。
 そうしたら、セスと一緒に旅ができた。
 時間がある時は毎日手合せして、エスタまで一緒に行けたのだ。

 ヨハンにも、会ってみたかった。
 自分と同じ立場の人と、話してみたかった。

 後悔してももうすべてが遅い。
 年長者の言うことは素直に聞いておくべきだった。
 きっとセスも、だから言ったのに、って思っているだろうな。

 私はもう二度と目覚めなくていい。
 ここが三途の川的な場所なら、こうしていればきっとそのまま死ねる。
 だからこの森は歩かない。私はここで、死ぬまでずっとこうしていよう。
 どうせみんなの元へは帰れないのだから、その方がいい。
 死を待つ間にこうやってここにいられるならまだ、現実よりはマシなはずだ。
 ここにいれば痛みを感じることはないのだから。



「……!」

 あぁ、またここに帰ってきてしまった。
 あのままああしていれば死ねるんじゃなかったのか。
 視界に入る景色が何も変わっていない。
 私はまだ生かされている。
 左手の甲には相変わらず点滴が繋がれていた。
 もちろん、鉄枷も嵌められている。

 もうずいぶんと食事を摂った記憶がない。
 別段空腹も感じない。
 どれくらいの時間が経過しているのかもわからないが、この点滴が私の命を繋いでいるのだろうか。
 これを抜いたら、死ねるのだろうか。
 何とか、抜けないものか。

 点滴のチューブを、左手で何とか引いてみる。

 無理だ。できない。痛いだけで抜けない。厳重に包帯で巻いて留められている針を、左手で抜くのには無理がある。

 死にたい。
 どうにかして死ねる方法はないものか。
 
「シエル…?」

 私の名前を呼びながら誰かが近づいてくる。
 誰かが、というか、この声は覚えがある。
 ここにいるはずのない人の声。

「シエル…よかった、目を覚ましてくれて…」

 私を覗き込んできたのは一番会いたい人だった。

「…セス…?」

 まさか、そんな。
 これは幻だ。
 だってセスがここにいるわけない。
 セスなら、私をこんな鉄枷で拘束したりしない。
 私はきっと幻覚を見ているんだ。
 私を覗き込むセスはまるで泣きそうなほど切ない顔をしている。およそ私が知るセスではない。
 きっと私があまりにも会いたいと望んだから、幻影として出てきてくれたんだ。

「シエル…俺が、わかるのか…」

 そして今度はずいぶんと優しい顔でセスがそう言った。
 セスの方も私に自分が見えていることが不思議なような言い方だ。

「セス…辛いよ…」

 幻影のセスに素直な気持ちを吐露する。
 聞いて欲しかった。自分の気持ちを。
 
「ごめんね、辛い思いをさせて」

 悲しそうな表情を浮かべてセスが言う。
 なぜセスが私に謝るのかわからなかった。
 セスがそうしているわけじゃないのに。今目の前にいるセスはただ、私の見ている幻なのに。

「どうにもできないんだ。どこにも行けないし、死ねないんだ。死ぬ方法がわからない。誰も僕を殺してくれない。お願いだ、僕を殺して。セス、僕を殺してよ…」

 幻影のセスに懇願する。
 涙がポロポロと流れ落ちた。

 もう限界だった。

 このセスは私が見ている幻だから無理なのかもしれないけど、殺して欲しかった。
 幻にすがりたいほどに限界だった。

「シエル…」

 セスは、酷く辛そうな顔をしている。

「君を死なせないために、こうしているんだ。君はもう、助かった。ここは騎士団の第2待機施設なんだよ」

 あの白衣の男と同じことをセスは言う。
 幻影のセスまで、私に残酷な嘘を吐く。

「嘘だよ…信じられない。だってここにはニルヴァがいる。ここが騎士団の施設なら、ニルヴァがいるはずない」

「ニルヴァはいない。ニルヴァは…俺が殺した」

「……」

 私の言葉にセスが視線を逸らして言った。
 何が本当で何が嘘なのかわからない。
 
「嘘だ…だって僕はここで、ニルヴァに…薬を打たれた。また地下牢に連れていかれて、拷問も受けた」

「君に薬を…鎮静剤を打ったのは俺だ。調教施設でニルヴァに打たれた薬の幻覚作用のせいで、君には俺のことがニルヴァに見えていたんだ。地下牢にだって行っていない。君はずっとここにいた。それは夢だ」

 セスが苦しそうに絞り出して言う。
 嘘だ。
 だってあれはニルヴァだった。あれがセスだったなんて、そんなことは嘘だ。いくらなんでもそんなことがあるはずない…。
 それに。

「そんなのは嘘だ。セスなら…セスならこんなことしない…。僕を枷で縛り付けたりしない…」

「ごめん…でも君をこうやって枷で拘束しているのは、俺の判断だ。君は一度、ここから逃げ出した。自分で自分を傷つけて、死の一歩手前にいた。だからこれ以上君が自分を傷つけないように、ここから逃げ出さないように、俺は君をこうして縛り付けている。君の首輪をあえて外させないのも、同じ理由だ」

「…嘘だ…」

 嘘だ。嘘だ。信じられない。
 期待して絶望に落とされるのは嫌だ。だから信じたくない。

「本当だ。誰が来たら信じられる?連れてくるよ。みんなここにいるんだ。みんな君を心配して…何度も何度も声をかけていたんだよ」

「本物のセス」

 幻影じゃなくて本物のセス。
 他の誰よりも本物のセスに会いたい。そうしたら信じられる。

「俺は幻覚じゃない、本物だよ」

 私の言葉にわずかな驚きを見せてセスが言った。

「嘘だよ…僕が会いたいと望んだから幻影として出てきてくれたんでしょう?僕は幻影じゃなくて本物のセスに会いたい…」

「…俺は、本物だよ。ほら」

 セスは繰り返しそう言うと、優しく微笑んで私の手を握った。
 冷たい手だった。冷たくて、気持ちが良かった。

「冷たい…」

「それはごめんね。でも本物だろう?そろそろ、信じてくれると嬉しいのだけど」

「…本当に、セスだ…」

 あぁ、本当に、本物だった。

 ここは本当に騎士団の施設で、今まで見ていたニルヴァは全部幻覚だった。
 最初に血まみれだったのも、地下牢にいたのも、全部幻覚だった。
 訳の分からない言葉に聞こえたのも、きっと幻聴だった。
 私は助かった。
 セスとリィンが助けにきてくれたんだ。
 もうこれ以上、痛い思いをすることはないんだ。
 もう、終わったんだ。全て。

 目を閉じたら涙が溢れた。

「うっ…ふ…うわあああああ!」

 そして小さい子供のように声を上げて泣いた。
 泣いて泣いて、ひたすらに泣いた。

 セスは何も言わずに、ずっと私の手を握っていてくれた。
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