41 / 51
第40話:打倒魔王
しおりを挟む
「あれ? シアン君?」
有象無象を切り裂いて現れた遥は、俺を見て不思議そうに首を傾げたが、すぐに得心したような顔をした。
「危ないわよ、こんなところに……ああ、あなたなら大丈夫よね」
なにを根拠にそう考えているのかはわかりかねるが、遥はそれを信じて疑っていないようだ。
まあ、俺が試合で目立つ前から生徒会メンバーをそそのかすようなことをしているのだから、それ相応のなにかがあるのだろう。
「い、いや、外から帰ってきたらこんな状況で……助かりました」
「ふーん」
疑問の視線が俺を貫く。
しかし、今更かもしれないが彼女に注目されるのはよくない。
なにせ、俺の前で西宮 悠河のことを話すくらいだ。
超理論で俺と西宮 悠河を結びつけるがあるかもしれない。
「でも、街の人たちは襲われてないみたいですね」
広範囲の探知で周囲を探ったところ、街の住人の数はだいたい同じように思えた。
理由はわからないが、足元の魔族に聞けばわかるだろう。
「そうみたいね。冒険者はともかく、一般人には目もくれなかったらしいわよ」
「そうなんですか」
戦闘能力が高い人間を狙う習性でもあるのか。
そういえば、誘拐された人間も冒険者たちだと聞いた。
そして、次はウチの学校が標的だ。
あのキメラは宿主の能力に依存しているのかもしれないな。
「ええ、もしかしたら最近多い誘拐事件となにか関係があるかもしれないわね」
「たしかに」
聡い子である。
「だから、あなたが倒した足元の魔族に聞いてみましょうか」
「……ん?」
そういえば、縛った魔族を放置していたような……。
「それ。足元の」
「わ、わぁ! こんなところに魔族がー」
「相変わらずごまかすのね」
「……ごまかしてないですよ」
本当にめんどうくさいやりとりである。
いっそのこと真実をぶちまけて楽になりたい気持ちはあるのだが、俺の頭の奥の方でそれはマズイと警鐘を鳴らしている。
「そういえば君の知名度、この前の試合で格段に高まってるわよ」
「そうなんですか……」
やはり、上位クラスをボコボコにするのはまずかったらしい。結果はともかく、動機に対しての後悔はないが。
おそらく表情が曇ったのだろう、遥は不思議そうにする。
「不思議な子ね」
「あはは……」
突然、近くにいた複数の敵が吹き飛んだ。
その方向を見やると、ブロンズの髪がわずかに視認できた。
「……あれ、こっちになにかあると思って来たんだけど……気のせいかしら~?」
「せ、先生っ!」
予想外の救世主に、俺は必死に助けを求めた。
「あら、シアン君……こんなとこにいちゃ危ないわよ?」
いつもと違う様子に気づいたのか、モーラが乗っかってくれた。
「そこの魔族は……あなたが?」
地面に倒れている魔族を指差してモーラが問う。
「いえ、私が来たときにはすでに」
「そうなの……」
モーラは考える素振りを見せる。
そんなのはいいから俺を学校内へ連れ戻してくれ。
俺はモーラに駆け寄って横腹を小突く。
「とりあえず、そこの魔族は連れて帰って、いろいろ聞かないとね~」
モーラの視線が遥に向かう。
「……そうですね。私が魔族を連れて行きますから、先生はその子をお願いします」
大人の技量なのだろう。モーラは遥に魔族を持ち帰らせるように誘導し、俺の手を引いた。
その敏腕に感服である……手?
「あれ、なんで手を握ってるんですか?」
「危ないでしょ~?」
俺の問いかけに、モーラはにやーっと悪い顔をする。
一言言ってやりたかったが、向かってくる敵を次々と素手で殺す様子にその気も萎えたのだった。
遥の様子が気になり、こちらもまた敵を一振りで絶命させている彼女を見ると、見たこともないような表情で、イラだちを見せていた。
☆☆☆
遥や生徒会などの奮闘の結果もあり、今回の事件で死者は現れなかった。
そして、俺が倒した魔族を尋問したところ、例の誘拐事件との関連性、そしてその実態が見えてきた。
「魔族は人間の魔力を搾り取っているらしいんだよ」
学園長室に二人っきりで、婆さんは真剣な面持ちで俺に語る。
「それで?」
「魔力枯渇で衰弱した人間が、先の魔物の原型ってわけさね」
俺もこれを聞いてなにも感じないほど落ちぶれてはいない。
人を道具のように扱うやつらに、ふつふつと怒りが込み上げてくる。
「……婆さんは、どんな考えなの?」
「話を最後まで聞かないか。その組織は、リーダーに集めた魔力を注ぎ込んで、そいつを魔王に担ぎ上げようとしているらしいんだがね……」
「あぁ、勇者の方針か……」
普段はそこまで仲良くない国家同士だが、勇者召喚に関しては魔族以外ほぼ全ての種族、国が協力している。
今までその連中の方針は打倒魔族、もとい首領である魔王だったが、今回の主犯は魔王を打ち倒さんとする魔族の勢力である。
勇者召喚に投資した連中――ここでは勇者連盟と呼ぶが、それが一切こちら側に干渉してこなかったと聞く現魔王か、害をもたらした、魔王と敵対する勢力を狙うのか意見が割れるだろう。
「ここもいろいろ催促されるんだろうねえ……」
一気に婆さんのシワが増えた気がする。
「……だが、ウチの領民に手を出しておいて、ただで済ませるわけにゃいかないね」
その瞳には、確かな怒りが見えた。
婆さんの気持ちに俺も賛成だ。もしかすれば、アイラやリアも怪我をしていたかもしれない。後願の憂いを断つためにも、早々に潰しておいた方がいいだろう。
だが、婆さんは簡単にはここを離れられない。
ならば、アイラやリアを置いて行くことになろうとも、俺がやるしかない。
「俺が魔族領に行くよ」
「……まだまだガキンチョなのに、争いのために使ってすまないね……」
婆さんの謝罪なんて、初めて聞いた。
その面持ちも悲痛で、見てられなかった。
「気にしないで。俺がなんのために婆さんの修行に付き合ってきたと思ってんの」
目が合った。
「いつか、婆さんに恩返しするためだよ」
嘘だ。俺は楽しく生きるために努力した。
だが、子供を戦地に送り出す親の気持ちは、察するに余りある。
だから、俺は嘘をついた。みんなが楽しく生きるために。
有象無象を切り裂いて現れた遥は、俺を見て不思議そうに首を傾げたが、すぐに得心したような顔をした。
「危ないわよ、こんなところに……ああ、あなたなら大丈夫よね」
なにを根拠にそう考えているのかはわかりかねるが、遥はそれを信じて疑っていないようだ。
まあ、俺が試合で目立つ前から生徒会メンバーをそそのかすようなことをしているのだから、それ相応のなにかがあるのだろう。
「い、いや、外から帰ってきたらこんな状況で……助かりました」
「ふーん」
疑問の視線が俺を貫く。
しかし、今更かもしれないが彼女に注目されるのはよくない。
なにせ、俺の前で西宮 悠河のことを話すくらいだ。
超理論で俺と西宮 悠河を結びつけるがあるかもしれない。
「でも、街の人たちは襲われてないみたいですね」
広範囲の探知で周囲を探ったところ、街の住人の数はだいたい同じように思えた。
理由はわからないが、足元の魔族に聞けばわかるだろう。
「そうみたいね。冒険者はともかく、一般人には目もくれなかったらしいわよ」
「そうなんですか」
戦闘能力が高い人間を狙う習性でもあるのか。
そういえば、誘拐された人間も冒険者たちだと聞いた。
そして、次はウチの学校が標的だ。
あのキメラは宿主の能力に依存しているのかもしれないな。
「ええ、もしかしたら最近多い誘拐事件となにか関係があるかもしれないわね」
「たしかに」
聡い子である。
「だから、あなたが倒した足元の魔族に聞いてみましょうか」
「……ん?」
そういえば、縛った魔族を放置していたような……。
「それ。足元の」
「わ、わぁ! こんなところに魔族がー」
「相変わらずごまかすのね」
「……ごまかしてないですよ」
本当にめんどうくさいやりとりである。
いっそのこと真実をぶちまけて楽になりたい気持ちはあるのだが、俺の頭の奥の方でそれはマズイと警鐘を鳴らしている。
「そういえば君の知名度、この前の試合で格段に高まってるわよ」
「そうなんですか……」
やはり、上位クラスをボコボコにするのはまずかったらしい。結果はともかく、動機に対しての後悔はないが。
おそらく表情が曇ったのだろう、遥は不思議そうにする。
「不思議な子ね」
「あはは……」
突然、近くにいた複数の敵が吹き飛んだ。
その方向を見やると、ブロンズの髪がわずかに視認できた。
「……あれ、こっちになにかあると思って来たんだけど……気のせいかしら~?」
「せ、先生っ!」
予想外の救世主に、俺は必死に助けを求めた。
「あら、シアン君……こんなとこにいちゃ危ないわよ?」
いつもと違う様子に気づいたのか、モーラが乗っかってくれた。
「そこの魔族は……あなたが?」
地面に倒れている魔族を指差してモーラが問う。
「いえ、私が来たときにはすでに」
「そうなの……」
モーラは考える素振りを見せる。
そんなのはいいから俺を学校内へ連れ戻してくれ。
俺はモーラに駆け寄って横腹を小突く。
「とりあえず、そこの魔族は連れて帰って、いろいろ聞かないとね~」
モーラの視線が遥に向かう。
「……そうですね。私が魔族を連れて行きますから、先生はその子をお願いします」
大人の技量なのだろう。モーラは遥に魔族を持ち帰らせるように誘導し、俺の手を引いた。
その敏腕に感服である……手?
「あれ、なんで手を握ってるんですか?」
「危ないでしょ~?」
俺の問いかけに、モーラはにやーっと悪い顔をする。
一言言ってやりたかったが、向かってくる敵を次々と素手で殺す様子にその気も萎えたのだった。
遥の様子が気になり、こちらもまた敵を一振りで絶命させている彼女を見ると、見たこともないような表情で、イラだちを見せていた。
☆☆☆
遥や生徒会などの奮闘の結果もあり、今回の事件で死者は現れなかった。
そして、俺が倒した魔族を尋問したところ、例の誘拐事件との関連性、そしてその実態が見えてきた。
「魔族は人間の魔力を搾り取っているらしいんだよ」
学園長室に二人っきりで、婆さんは真剣な面持ちで俺に語る。
「それで?」
「魔力枯渇で衰弱した人間が、先の魔物の原型ってわけさね」
俺もこれを聞いてなにも感じないほど落ちぶれてはいない。
人を道具のように扱うやつらに、ふつふつと怒りが込み上げてくる。
「……婆さんは、どんな考えなの?」
「話を最後まで聞かないか。その組織は、リーダーに集めた魔力を注ぎ込んで、そいつを魔王に担ぎ上げようとしているらしいんだがね……」
「あぁ、勇者の方針か……」
普段はそこまで仲良くない国家同士だが、勇者召喚に関しては魔族以外ほぼ全ての種族、国が協力している。
今までその連中の方針は打倒魔族、もとい首領である魔王だったが、今回の主犯は魔王を打ち倒さんとする魔族の勢力である。
勇者召喚に投資した連中――ここでは勇者連盟と呼ぶが、それが一切こちら側に干渉してこなかったと聞く現魔王か、害をもたらした、魔王と敵対する勢力を狙うのか意見が割れるだろう。
「ここもいろいろ催促されるんだろうねえ……」
一気に婆さんのシワが増えた気がする。
「……だが、ウチの領民に手を出しておいて、ただで済ませるわけにゃいかないね」
その瞳には、確かな怒りが見えた。
婆さんの気持ちに俺も賛成だ。もしかすれば、アイラやリアも怪我をしていたかもしれない。後願の憂いを断つためにも、早々に潰しておいた方がいいだろう。
だが、婆さんは簡単にはここを離れられない。
ならば、アイラやリアを置いて行くことになろうとも、俺がやるしかない。
「俺が魔族領に行くよ」
「……まだまだガキンチョなのに、争いのために使ってすまないね……」
婆さんの謝罪なんて、初めて聞いた。
その面持ちも悲痛で、見てられなかった。
「気にしないで。俺がなんのために婆さんの修行に付き合ってきたと思ってんの」
目が合った。
「いつか、婆さんに恩返しするためだよ」
嘘だ。俺は楽しく生きるために努力した。
だが、子供を戦地に送り出す親の気持ちは、察するに余りある。
だから、俺は嘘をついた。みんなが楽しく生きるために。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
構造理解で始めるゼロからの文明開拓
TEKTO
ファンタジー
ブラック企業勤めのサラリーマン・シュウが転生したのは、人間も街も存在しない「完全未開の大陸」だった。
適当な神から与えられたのは、戦闘力ゼロ、魔法適性ゼロのゴミスキル《構造理解》。
だが、物の仕組みを「作れるレベル」で把握できるその力は、現代知識を持つ俺にとっては、最強の「文明構築ツール」だった――!
――これは、ゴミと呼ばれたスキルとガラクタと呼ばれた石で、世界を切り拓く男の物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
主人公の義兄がヤンデレになるとか聞いてないんですけど!?
玉響なつめ
恋愛
暗殺者として生きるセレンはふとしたタイミングで前世を思い出す。
ここは自身が読んでいた小説と酷似した世界――そして自分はその小説の中で死亡する、ちょい役であることを思い出す。
これはいかんと一念発起、いっそのこと主人公側について保護してもらおう!と思い立つ。
そして物語がいい感じで進んだところで退職金をもらって夢の田舎暮らしを実現させるのだ!
そう意気込んでみたはいいものの、何故だかヒロインの義兄が上司になって以降、やたらとセレンを気にして――?
おかしいな、貴方はヒロインに一途なキャラでしょ!?
※小説家になろう・カクヨムにも掲載
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる