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いちばんはじめ
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「やっべー……ちょっくらやらかしちゃったかねぇ」
「大体。聞いてないよね、こんな事」
ぐちゃぐちゃになった死体を見ながら、そう呟き、後ろにいる可愛い感じの女性に作り笑いをする。
リセットカウンター8。
この【世界】に飛ばされてからそんなに経っていない。
7回の記憶は当然ないが、戦い方だけは何となく知っている。感覚が残ってる。
だけど、少しの、知殼、の解放でここまでキメれるとは思わなかった。
やばいと思った瞬間、咄嗟に攻撃を打っていた。
なのに、まだ、なにも終わっていない。
勘で察する。
この先に、どんな敵がいるのか。
だから、状況は苦しいままで、どう足掻いても一時突破特攻型の俺では対処出来ない。
何をしようとするにも、状況を拗らせるだけ。
それはとてつもなくめんどくさい。
だから避けたい。
ここで突きつけられる選択肢は、リセットを押して、次の【世界】を選んで去るか、もう少し粘るか、の2つ。
幼い頃から戦闘アニメを見て、ヒーローに憧れていた俺からすると、理想は、当然のように思い描ける。
ここで軽く迷って、でも申し訳なさそうな振りをして、
「ごめん、僕じゃ助けれない」
そう言って諦めて悲しそうな顔をするのだ。
残念でしたのお決まりというところだろう。
からの!ヒロインの補佐役みたいな人に口説かれて、渋り出して、しばらくすると、
さっきの諦めどこ?何に感化されてるの?
などのツッコミを入れたくなる程に澄ました顔で、立ち向かう。
こんな状況では、少なくとも、俺が憧れていた未来を夢見るなら、それ以外は有り得ないのだ。
目標達成をしない限り、元の平和な、俺が普通の大学生でいられる世界に戻れない。分かっている。
しかし、困ったことに俺はめんどくさいことは大嫌いなのだ。
普段の大学生活といってもだらだら過ごし、頑張ったことがあるんか?と言われるくらい。
そんな俺がここの【世界】で収集をつける?
何を馬鹿げたことを言っているんだ。
無駄無駄。無理だよ、こんなめんどくさそうなとこ。
もっと楽そうなとこでやり直せばいい、きっとあるさ。
そう思い込む。
手首の時計型スクリーンには、カウンター8。それでいて新しい【世界】に居るということは、前の7回を諦めたってことだ。
そろそろ、目標である、俺が任されている【世界の収集】とやらを成し遂げて、こんなクソゲーから抜け出さなければ、と思いつつも、
「ええい!王道展開がなんだって言うんだ!」
渋った振り、申し訳ない顔なんて一切してやるもんか。
そう意気込んでリセットボタンをポチィーする。
その時だった。
後ろから、声がした。
なんて聞こえたかを置いておいても、
多分、俺はその声に惹かれたんだと思う。
「大体。聞いてないよね、こんな事」
ぐちゃぐちゃになった死体を見ながら、そう呟き、後ろにいる可愛い感じの女性に作り笑いをする。
リセットカウンター8。
この【世界】に飛ばされてからそんなに経っていない。
7回の記憶は当然ないが、戦い方だけは何となく知っている。感覚が残ってる。
だけど、少しの、知殼、の解放でここまでキメれるとは思わなかった。
やばいと思った瞬間、咄嗟に攻撃を打っていた。
なのに、まだ、なにも終わっていない。
勘で察する。
この先に、どんな敵がいるのか。
だから、状況は苦しいままで、どう足掻いても一時突破特攻型の俺では対処出来ない。
何をしようとするにも、状況を拗らせるだけ。
それはとてつもなくめんどくさい。
だから避けたい。
ここで突きつけられる選択肢は、リセットを押して、次の【世界】を選んで去るか、もう少し粘るか、の2つ。
幼い頃から戦闘アニメを見て、ヒーローに憧れていた俺からすると、理想は、当然のように思い描ける。
ここで軽く迷って、でも申し訳なさそうな振りをして、
「ごめん、僕じゃ助けれない」
そう言って諦めて悲しそうな顔をするのだ。
残念でしたのお決まりというところだろう。
からの!ヒロインの補佐役みたいな人に口説かれて、渋り出して、しばらくすると、
さっきの諦めどこ?何に感化されてるの?
などのツッコミを入れたくなる程に澄ました顔で、立ち向かう。
こんな状況では、少なくとも、俺が憧れていた未来を夢見るなら、それ以外は有り得ないのだ。
目標達成をしない限り、元の平和な、俺が普通の大学生でいられる世界に戻れない。分かっている。
しかし、困ったことに俺はめんどくさいことは大嫌いなのだ。
普段の大学生活といってもだらだら過ごし、頑張ったことがあるんか?と言われるくらい。
そんな俺がここの【世界】で収集をつける?
何を馬鹿げたことを言っているんだ。
無駄無駄。無理だよ、こんなめんどくさそうなとこ。
もっと楽そうなとこでやり直せばいい、きっとあるさ。
そう思い込む。
手首の時計型スクリーンには、カウンター8。それでいて新しい【世界】に居るということは、前の7回を諦めたってことだ。
そろそろ、目標である、俺が任されている【世界の収集】とやらを成し遂げて、こんなクソゲーから抜け出さなければ、と思いつつも、
「ええい!王道展開がなんだって言うんだ!」
渋った振り、申し訳ない顔なんて一切してやるもんか。
そう意気込んでリセットボタンをポチィーする。
その時だった。
後ろから、声がした。
なんて聞こえたかを置いておいても、
多分、俺はその声に惹かれたんだと思う。
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