神様のせいで異世界に引っ越すことになったので、神子の力で好きにさせてもらいます。

ももなんばん

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特賞

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「あの、わたし商店街の福引きで特賞あたったんで、手続きのために事務所に呼ばれたんですが、なんで物語を読まされてるんでしょうか?」




 商店街での買い物で、福引の券をもらったので、ガラガラくじをしたところ、なんと特賞が当たり景品はミステリ-ツアー又は、金一封とのことで喜んで説明のためにと言われすぐ傍の建物の一室について入ったところ、いかにも、事務所といった部屋で会議などでよく使われそうな長テーブルを二台くっつけた席に案内され、書類を渡され手続きに関係あるのかと思い読んでみたら、なぜか、神様のお話であった。

 もしかして詐欺とかで、高いツボやら印鑑やら買わされるのではないかと若干警戒しながら尋ねたところ。

「ぁ、いえいえ、旅行に関係あるもですので先に読んでいただいただけですよ。」

わたしの正面に座っている、ニコニコと恵比須顔のおじさんが説明してくれました。

「旅行に関係ある?てことは、こうゆう宗教感の国に行くってことですか?」

「ぇ~はい、まぁ、こうゆう国とゆうか世界とゆうか・・・」

なぜか後半から言いづらそうにもごもごと、聞き取りにくくよくわからなかったが、なんか怪しいのはよくわかったので、ここは、さっさとお断りして帰るしかない。

「あの、すみませんちょっと急用ができましたので、今回のお話はお断りさせていただきます。では、失礼しますね。」

さっさと席を立ち帰ろうとしたら、おじさんが慌てて。

「いえ怪しい話じゃありません、ですから話だけでも聞いてください、説明が終わってからお断りいただいて構いませんので、断られても話を聞いていただければ金一封は差し上げますので、ぜひ、何とか話だけでも~」

おじさんの必死さと、金一封への未練と、扉一枚隔てたら人通りの多い商店街であるという安心感で、説明だけでも聞くかなと思いなおし、もう一度席に着く。

 とりあえず、このおじさんが何を言っても適当に聞き流し、お断りして金一封だけいただいて帰ろう。

「わかりました、とりあえずお話を聞かせていただきます。」




そしておじさんは説明を始めた、途中何度帰ろうかと思いもしたが、その度におじさんが必死に引き留めてくるのでとりあえず最後まで聞いたところ、結構長かった。適当に簡略におじさんの話を説明すると。




 まず、ミステリーツアーの行先は先ほど読んだお話の世界である。国じゃなくて世界だそうだ。

なぜそんなところに行くのかとゆうと、実はこちらの世界の偉い神さまが、お話の世界、めんどいな異世界でいいか、異世界の神様お気に入りの人間の神子様とやらを気に入ってこちらの世界に連れてきてしまったとのこと。本来なら神同士の争いになるところ、連れてこられた神子様の同意は得ていたためかろうじて回避。だが、それで済まないのがあちらの神様の感情で、一人連れて行ったんだから、一人こっちに連れてこいとのこと。しかも、だれでもいいわけではなく、神子様と同等又はそれ以上の魔力があるものに限る。

 そこで、このおじさんたちが、偉い神様に代わり世界中で選定した結果、数名の候補が上がりその中に私もいたらしい。選定条件は魔力と、この世界から急にいなくなるため、おかしなことにならないように調整しやすい環境にいるもであった。

調整しやすい=人とのかかわりが少ないもの。

 私は、大学生のころ両親を事故で亡くし、親戚もいなかったけど、その時二十を超えていたので両親の残してくれた貯金と生命保険で無事大学を卒業して就職した。しかも、今日その会社を退社してきたのだ。

ついでに言うと友達はいない、学生の頃は当然いたが、就職した会社がブラックぎりぎりの会社で、忙しくて、友達と遊んでる暇がなくなり、たまの休みはほぼ寝て過ごし、友達の誘いを断ってばかりの日々が数年続いた結果、今や、だれとも連絡を取っていないありさまである。それらの条件がつごうがいいらしいい。

 前半の電波な説明は置いとくとして、私の事情を知っているのは、どうゆうことなのか、、、正直怖い。







意を決して訪ねてみる。

「あの、なんで個人情報知ってるんですか?」

私がよほどいぶかしげに見えたのか相手は慌てて

「あ、あの、私も一応神の端くれでして、ちょっと力をつかえばわかるんですよ。もちろん普段はこんなことに力は使いません、一応本来の仕事も忙しいもので。」

本来の仕事あるんだーと思いながらも、個人情報に関しては引っ越しの予定がすでにあるし、いざとなったら警察だ。

これ以上突っ込んでもよくわからない返事しか返ってこない予感がするのでとりあえず話を変えることにした。




「そうですかー、では話も終わったようですのでこれで失礼したいのですが、」

金一封もらえないかなーと言い出しづらく思っていたら

「え!??あちらのせかいいかないんですか???」

行くのが当然のような返事が返ってきた、行くわけない、そもそも信用できない、異世界とか、なぜ信じると思ったのか、そちらのほうが謎である。

とはいえ、かなり変なおじさんなのであまり刺激してもと思い少し気にしながら

「ええ、私も将来の夢などありまして、この世界を離れる気はありませんのでこの話はなかったことに、」

「将来の夢ですか!どの様なことがされたいのですか。場合によってはお手伝いできるかと思いますので是非教えていただきたいのですが。

食い気味に返された、やっぱり怪しいよね何とかさっさと帰えろうと決意し席を立った。扉のほうに足を進めようとして異変にきずいた。

扉がない、それどころか机以外何もない白一色の部屋ですらない空間になっていた。
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