神様のせいで異世界に引っ越すことになったので、神子の力で好きにさせてもらいます。

ももなんばん

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出発

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今日は旅立ちの日だ、とは言っても特に変わったことはないアイテムボックスにテントだけを入れていつもと同じように外界に出て歩いて行った。いつも行く場所を過ぎるあたりから急にルナが肩に乗ってきた、ローブの中に入り顔だけちょこんと出している。

「どうしたの?疲れたの」

「疲れたわけではないが、こっちのほうが色々都合がいいのだ。わしはミラクルキャットともよばれるほど皆のあこがれの存在だからな」

 そういえばそんな話だったね、結局どうゆう意味か聞いてなかったなぁ今聞いちゃえ

「ねぇ、ルナ、幸運をもたらすってどうゆう意味なの?」

「そのままの意味だ、幸運値が上がるお前の場合はすで特に高いからな世のSランク中でも一番かもしれない」

「Sランク中でも一番てどうゆう意味?ランクの中でも違いがあるの?」

「ある。どのランクでも成り立てと次のランク間近では大きな差がある、とくにSランクは次のランクがないため成り立てとベテランでは大きな差がある。」

「それって要するにAランク以上は全部Sランクってこと?」

「そういうことになるな」

「大雑把じゃない?」

「もともと生命力を数値化するのはとてもむつかしい。大雑把にならざるを得んのだ。緊急時に思わぬ力を出すことなどもあるだろう?」

火事場のバカ力ってことか、確かにそういうこと考えたら細かく決めることができないなぁと思いながら歩いていると、ついにいつも歩きまわっている範囲を出たようだ。一応道は続いているがこのまま進んでもいいのだろうかルナに聞こうとしたら。

「このまま道なりに歩くと夕方には町につくだろう、モンスターに気を付けるのだ。」

「わかったでもそんなに町から遠くなくて素材もとれる場所なのによく今まで人が来なかったねぇ」

「ここは、お前のための神域なのだ他のものが入ってもあの神域には入れないし気づくこともない」

とてもありがたいけど神様ってやっぱり過保護なのかな?

道なりに歩いているとたまにスライムが出たが問題なく倒すことができたそして森を抜けると野原が広がっている、それでも道はつづいていたので歩いていくと遠くにきちんと整備されているらしき道が見えた。

そこを、荷物を載せた荷馬車が歩いていた。

 あの荷馬車と同じ方向に進んでいけば町に着くんだろうか?ルナに聞いてみよう

「あの馬車の方向と同じ方向に行けば少し大きめの街があるその町が色々都合がいいので最初に行っておくべきだろう」

街かぁ、人に会うのずいぶん久しぶりだなぁとか考えながら歩いていれば街道にたどり着いた。

後はこのまま道なりに進んでいけば街に着くのだろうと歩いているとガラガラと後ろから荷馬車が近づいてきた、そのまま通り過ぎるのかと思ったら乗っているおじさんに話しかけられた

「町に向かっているんだろう?1,000ラナ出すなら町まで乗せて行ってやるよ。」

1ラナ=1円と聞いているがここでの運賃が1,000ラナなのが高いんか安いのかわからなかった、そもそも乗ってしまってもいいのかもわからない。悩んでいると耳元で小さくルナが

「問題ない、金額は相場か安いくらいだろう、それにここは街に近く人通りも多くある恐らく大丈夫だろう。だが気を抜いてはダメぞ」

大丈夫とのことなので早速乗せてもらうことにする。

「じゃぁ、お願いします1,000ラナは先払いですか?」

「ああ、先に頼むよ」

と言われたため腰紐につながっている小さな布袋から1,000ラナ取り出すふりをしてアイテムボックスから出した。私のお金や私物は基本的にアイテムボックスから取り出すことができる。とっても便利であるが手ぶらで旅をするのはおかしいので。腰に財布代わりに見せかけた小さな袋と背中には着替えなどの軽めのものだけを入れたバックを下げている。

 ちなみにこの世界にお札はなくすべて硬貨である 石貨 銅貨 鉄貨 大鉄貨 銀貨 大銀貨 金貨 白金貨 となっていて 石貨1枚=1円 ですべて10枚ごとに次の硬貨に移ることになる 銅貨一枚」10円

白金貨一枚1,000万円である 私の財産は前の世界から引き継いで3500万円ほどであるおかしな使い方さえしなければ生活に困ることはなさそうではある。

 おじさんに大鉄貨を1枚渡すとおじさんは御者台の横に乗るように促した。

「お嬢さんは冒険者なのかい?」

冒険者あるんだよね。まぁモンスターが出るんだから誰かが退治しなくてはいけないので当然ではあるのだが、この辺りは家の本で勉強したのである、この世界はだいたい神殿、冒険者ギルド、商会ギルドの3つが特に力が強く国によっては貴族や王族などもいるようだが、先の3つに比べるとパッとはしない。

「違いますよ、ちょっとわけがあって遠くから旅してるだけです」

「ハハッ魔導士の杖を持って獣魔を連れてかい?」

おじさんはおかしそうに言うが事実しか言ってない私としてはそれ以上は、話しようがなかった。ただ、ルナが獣魔であるとすぐにわかるのだなぁと思った。天使猫とばれなければいいのかな?

「まぁ、事情があるなら無理には聞かないよ」

なぜか変な納得の仕方をしてくれたおじさんだが、助かるのでそのままにしておいた、だましたわけじゃないものいいよね?

しばらくいろんなことを話しながら馬車に乗っていると前方の茂みが気になった恐らくスライムだろう、

近ずいたら攻撃できるように魔法に集中していると、ちょうどいいタイミングで茂みから出てきたスライムに魔法の炎をぶつけて倒すことができた。

おじさんは驚いたように

「一発で倒すとはすごいな、それにしてもこんなところでスライムに出くわすとは運が悪いのか、お嬢ちゃんがいてくれて運がいいのかどっちにしても助かったよ。」

一発でとは?最初から魔法を使っていれば1発で倒すことができていたので不思議に思っているとルナが小声で

「お前は魔力が高いから魔法の威力も高いのだ」

と教えてくれた。

それからまた少し話をしていると、おじさんが前方を指さしたどうやら街に近ずいたらしい。

「俺は商人用の検査を受けるからお嬢ちゃんは一般人用の検査の列に並ぶんだぜ、それと俺んちは宿屋をやってる「踊る小猫亭」だ、さっきのお礼に一泊夕飯朝食付きで3000ラナちょっと中心街から外れるが安くてうまい飯が出るぜよかったらうちに泊まってくれよ」

簡単に場所の説明を聞きながら進んでいくと城門前に着いた

おじさんに言われるまま、数人並んでいる列の最後尾に並ぶことにした。
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