神様のせいで異世界に引っ越すことになったので、神子の力で好きにさせてもらいます。

ももなんばん

文字の大きさ
15 / 34

しおりを挟む
 最後尾に並び少ししてから私の番がやってきた。門番のおじさんにステータスを見せるようにいわれたため素直に見せた、もちろん犯罪歴なしの部分のみだ。

「うん、問題ないな所属を見せないところを見ると無所属だな、ならば通行料1,000ラナだ」

ぇ?街に入るだけでお金がいるの?

「いい忘れていた、どこかのギルドや神殿などに所属していないと大きな街などでは通行税を取られところもある。」

ルナがこっそり教えてくれたので素直に払う。入ってもいいと言われたので街の中に入ると大通りなのだろう、両側に様々な商店が並んでいた。

いかにもお上りさんのようにきょろきょろとあたりを見回してしまう、街並みが珍しいのもあったが何より街行く人々が気になった。

聞いていた通り様々な人種の人々が歩いている目が引かれるのはやはり獣人族の人たちで、耳やしっぽが生えていて目立っている、中には肌が鱗に覆われている人もいた。ほかにもいろいろな人がいて私にはどの種族かわからない人たちも多くいた。

そのまま当てもなく歩いていると広場に出た。広場にはたくさんの屋台や露店などが出ておりお祭りのようだ、店員の呼び込みの声や街ゆく人たちの話声でずいぶんにぎやかだった。

少し足をゆるめ色々見ながら歩いていく、食べ物やちょっとした雑貨、アクセサリーのお店もある私にはよくわからないものも売っていたりして面白く思いながら歩いて回った。そのまま見ながら歩いていると、薬草やポーションを売っている露店を見つけた、気になったので、近づいてみると客と思われたのか

「いらっしゃいませ」

と、妙齢の女性の店員さんに声をかけられた。

せっかくなので商品を見せてもらおうと思い近づくと

「魔導士さんですか?うちはMPポーションも扱っているんですよ、いかがですか?」

さらに商品を勧められた。気になり値段を聞いてみることにした

「おいくらですか」

買う気があると思われたのかニコニコしながら説明してくれた

「はい、MPポーションが8,000ラナ ついでに HPポーションが3,000ラナ、STポーションが5,000ラナです。うちは初級ポーションしか置いていませんがお値段はお安くなっていますMPポーションも通常ですと10,000ラナはしますよ。いかがですか」

もう一度進められたことで気になり鑑定で見てみることにした。ひとつMPポーションを持ってじっと見つめる



鑑定

初級MPポーション

ランク E



とでたランクがE、私の作るポーションは最近ではAランクのものが作れるようになっている、Fランクで商品になるなら私も露店など開くことができるのではないかと思いながら参考までにポーションを一本ずつ買ってみることにした

「HP、ST、MPポーション一本ずつお願いします」

支払いが終わった後ついでに気になっていたことを聞いてみることにした

「こういう露店はどうやって開くんですか?どこで許可を取るのでしょうか?」

店員さんは少し不思議そうな顔をしながら教えてくれた

「もちろん商会ギルドですよ」

どうやら当然のことを聞いてしまったようで、だから不思議そうな顔をされたのだろう

「すみません、かなり田舎から来たばかりでまだどこのギルドにも入っていないのでよくわからないことが多くて、教えてくださってありがとうございます」

商品を受け取り、お礼を言って離れることにした。

そのあとも少し露店を見て回り日が落ちてきてから今夜どうするか考えた。結局当てもないのでここまで連れてきてくれたおじさんのお店に行くことにした、踊る子猫亭を探して一本裏の道に入った大通りや広場ほど人はいなかったがそれほど変わりはなくお店や住宅が並んでいるようだ。

 そのまま、しばらく踊る子猫亭を探しながら歩いていると看板が見えた、名前の通り子猫が描かれたかわいらしい看板である。

 中に入るとカウンター席が何脚かとテーブル席が三つの食事処になっている

「いらっしゃいませ」

と女性の声に顔を向けるとそこにはなんと猫耳のかわいらしい人が立っていた。

少し驚いていたらカウンターの奥からおじさんが声をかけてくれた

「お嬢ちゃん、来てくれたのかい。エミリーこのお嬢さんがさっき話したスライムを倒してくれた方だよ」

「まぁ、ありがとうございました。今日の使いも本当は私が行けばよかったんですが用事が出来てしまって。うちの人はあまり強くないので助かりました。」

これは奥さんのほうが強いのだろうか、不思議に思っていたのが顔にでいていたのか

「私は昔は冒険者をしていまして、今でも街道に出るくらいのモンスターなら何とでもなるんですよ」

と笑顔で答えてくれた、おじさんは少し気まずそうに

「俺は昔から家の手伝いで生産スキルが多くてな、それでもスライム一匹くらいなら何とかなるんだぞ」

と必死に説明している。夕飯時にはまだ早いためかお客さんはいないがおじさんは準備があるからとカウンターの奥に戻っていった。そのあとはエミリーさんと話をし今日街に入ってからの話をしたら露店での商品は粗悪品も混ざっているため気を付けたほうがいいとか、どこかのギルドに入ったほうが今後便利であるなどいろいろと教わった。またこの街は初級から中級にかけてのダンジョンが多く冒険者になるならこの街から始めるといいとおすすめされた。冒険者になりたいわけではないが魔法錬金術を使って売り物を作るなら、町の外に出て素材を回収するほうがいいのではないだろうか、となれば冒険者になることも視野に入れて考えていく必要がある。ついでとばかりに相談してみると

「だったら両方のギルドに入ることもできるの。ただ神殿は特殊で掛け持ちは基本出来ないことになってるの。ただ、商会ギルドは会費をランクによって支払わなくてはならないし、冒険者ギルドではクエストをある程度受けないとランクが上がらないうえに、クエスト失敗が続いたり問題行動を起こすと退会させられることになるのよ、あなたがもし今すぐ店を出したいんじゃないならまず冒険者ギルドに入ってみるといいんじゃないかしら。魔導士は重宝されるからPTにもすぐに入れてもらえると思うわ。」

「PTですか、必ず入らないといけないものですか」

私はちょっと普通じゃないステータスをしているためあまりよくわからない人と一緒に行動するのは嫌な予感がしたため聞いてみた、するとエミリーさんは

「絶対にPTを組む必要はないんだけど、あなたは魔導士でしょう、前衛がいたほうがかなり戦いが楽になるわ、ただし報酬の取り分や戦闘で使用したアイテムの支払いなどで、うまくいかないこともあるから一度冒険者ギルドで相談してみたらどうかしら。どおうしても合うPTがなければ戦闘奴隷を買って前衛にすることもできるけど使える奴隷はそれなりにするし、初級や中級クラスの冒険者では手が出ないかもしれないわね、傷物やわけありなどなら変わって来るとは思うけど、あまりお勧めはしないわ」

奴隷の話が普通に出たことに私は驚いた、だがこの世界で生きていく以上素材集めのためにも戦闘はできるほうがいいだろう。本で調べたところ素材の中にはモンスターのドロップ品が必要なものもあるようで買えばそれなりの金額がするものがあるのが分かっている。

これはかなり抵抗はあるが奴隷購入も視野に入れなくてはならないだろうもっとも金額などの折り合いがつけばではあるが、それに冒険者ギルドで紹介してくれるというPTでいい人たちと出会えないと決まったわけでもないだろう。

「分かりました。明日冒険者ギルドに行ってきます、とりあえずしばらくの間こちらの宿を使わせていただきたいのですが大丈夫ですか?」

「うちは、最長で5日の予約ができるよ、ただし前払いになっているけど大丈夫かしら」

エミリーさんが聞いてきたので大丈夫な旨を伝え15,000ラナを先払いした

その時奥からおじさんが

「まだ少し早いけど食事にしないか?出来立てはうまいぞ!」

と誘われた。その時おとなしく肩に乗っていたルナがピクリと反応したどうやらお腹がすいていたらしい、考えてみれば今日はお昼を食べていなかったので当然である。

「おじさんルナも一緒に食事したいんだけど大丈夫ですか?」

快く了解してくれたのでルナと一緒に部屋で食事をとることにした。これからお客も来るだろうしルナの姿を見せるわけにいかなかっだ。奥のほうにある階段を上がると客室がいくつかありその一室で食事をすることになった。

おじさんの料理は自分で言っていただけあってとても美味しかったルナも満足そうだその後は少し今後のことをルナと話し合ってやはりとりあえずは、冒険者ギルドに入るのがいいだろうということになった。

その後は疲れていたこともあり少し早かったが、お風呂もないため洗浄の魔法を使って眠ることにした。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身

にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。  姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

異世界で大往生した私、現代日本に帰還して中学生からやり直す。~最強の補助魔法で、冴えないおっさんと最強美女を操って大金持ちになります~

タカノ
ファンタジー
異世界へ転移し、聖女として崇められ、愛する家族に囲まれて88歳で大往生した……はずだった。 目が覚めると、そこは現代日本。 孤児の中学2年生、小金沢ヒナ(14)に戻っていた。 時間は1秒も進んでおらず、待っていたのは明日のご飯にも困る極貧生活。 けれど、ヒナの中身は酸いも甘いも噛み分けたおばあちゃん(88歳)のまま! 「もう一度、あの豊かで安らかな老後(スローライフ)を手に入れてみせる!」 ヒナは決意する。異世界で極めた国宝級の【補助魔法】と【回復魔法】をフル活用して、現代社会で大金を稼ぐことを。 ただし、魔法は自分自身には使えないし、中学生が目立つと色々面倒くさい。 そこでヒナがビジネスパートナー(手駒)に選んだのは―― 公園で絶望していた「リストラされた冴えないおっさん」と、 借金取りに追われる「ワケあり最強美女」!? おっさんを裏から魔法で強化して『カリスマ社長』に仕立て上げ、 美女をフルバフで『人間兵器』に変えてトラブルを物理的に粉砕。 表向きはニコニコ笑う美少女中学生、裏では彼らを操るフィクサー。 「さあ善さん、リオちゃん。稼ぎますよ。すべては私の平穏な老後のために!」 精神年齢おばあちゃんの少女が、金と魔法と年の功で無双する、痛快マネー・コメディ開幕!

処理中です...