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エピローグーそして時は流れてー 終
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いーじーちゃんが、熱いお茶を飲み損ねてゴホッとむせる。涙目になったいーじーちゃんが、言い訳するように俺の発言を訂正した。
「俺が産んだのは花南だけだよ。ほかは全部一花が……」
「わかってるって、そーいう意味じゃなくて、あの執着チカじーちゃんに強引に迫られて産ませるはめになったんでしょどーせ。それって産まされたも同然だって」
「……合意のうえだ。季春、そんなこと言うんじゃない……」
うーん、合意だろうけどさあ。
親族一同、いーじーちゃんがチカじーちゃんに馬乗りされてる構図しか思い描けないから……。ま、でもチカじーちゃんは一人目(俺の親父だ)いーじーちゃんに産んでもらった時に、いーじーちゃんの身体が一時危ない状態になったのに肝が冷えて二度と産ませないと宣言して、後は自分が産んだっていうから、いーじーちゃんのことほんとに大切にしてはくれてるよな。そういう風に思いやってくれるアルファと運命だったらいいよなー。……チカじーちゃんはいーじーちゃんのこと搾りとりすぎだとは思うけど……。
「あー、俺だって本当の運命が近くにいたらすぐにでも結婚してやるのに!」
俺はお茶菓子に出されたいーじーちゃんが漬けた自家製のオリーブのピクルスをかじって唸った。抑制剤のおかげで日常生活に支障はないものの、月に一度の発情期はどうにも切なくなって人恋しくなる。隣のクラスでは、既に番になって結婚しているカップルもいる。羨ましい。唸りながらピクルスをもきゅもきゅ食べ続けていると、冷静な声でいーじーちゃんは俺に忠告した。
「相手は慎重に選ぶんだぞ。安易に噛ませないように……」
「あー……、いーじーちゃんはチカじーちゃんに無理矢理犯られちゃったんだもんね」
「……」
「あ、ご、ごめん……」
慌てて口を塞いでも既に遅し。
しまった。言い過ぎた。いーじーちゃんとチカじーちゃんの馴れ初めは、親族みーんな知っているが本人たちの前では禁句になっている。しゅんとしてしまったいーじーちゃんが可哀想になって、俺は慌ててフォローにまわった。
「で、でも、チカじーちゃんは家族でも引くくらいいーじーちゃん好きだよね。いーじーちゃんめちゃくちゃ愛されてるし大切にされてるよ、うん。子供や孫にも囲まれて、いーじーちゃんは幸せもんだよ」
あはは、と汗をかきながら笑うと、いーじーちゃんは、そうだな、と頷いてくれた。
「俺はしあわせだよ」
俺の顔を見て……、いや、俺を通して十四歳のチカじーちゃんに告白するようにそう言って、いーじーちゃんは、ほんとに幸せそうに微笑ってくれた。
終
「俺が産んだのは花南だけだよ。ほかは全部一花が……」
「わかってるって、そーいう意味じゃなくて、あの執着チカじーちゃんに強引に迫られて産ませるはめになったんでしょどーせ。それって産まされたも同然だって」
「……合意のうえだ。季春、そんなこと言うんじゃない……」
うーん、合意だろうけどさあ。
親族一同、いーじーちゃんがチカじーちゃんに馬乗りされてる構図しか思い描けないから……。ま、でもチカじーちゃんは一人目(俺の親父だ)いーじーちゃんに産んでもらった時に、いーじーちゃんの身体が一時危ない状態になったのに肝が冷えて二度と産ませないと宣言して、後は自分が産んだっていうから、いーじーちゃんのことほんとに大切にしてはくれてるよな。そういう風に思いやってくれるアルファと運命だったらいいよなー。……チカじーちゃんはいーじーちゃんのこと搾りとりすぎだとは思うけど……。
「あー、俺だって本当の運命が近くにいたらすぐにでも結婚してやるのに!」
俺はお茶菓子に出されたいーじーちゃんが漬けた自家製のオリーブのピクルスをかじって唸った。抑制剤のおかげで日常生活に支障はないものの、月に一度の発情期はどうにも切なくなって人恋しくなる。隣のクラスでは、既に番になって結婚しているカップルもいる。羨ましい。唸りながらピクルスをもきゅもきゅ食べ続けていると、冷静な声でいーじーちゃんは俺に忠告した。
「相手は慎重に選ぶんだぞ。安易に噛ませないように……」
「あー……、いーじーちゃんはチカじーちゃんに無理矢理犯られちゃったんだもんね」
「……」
「あ、ご、ごめん……」
慌てて口を塞いでも既に遅し。
しまった。言い過ぎた。いーじーちゃんとチカじーちゃんの馴れ初めは、親族みーんな知っているが本人たちの前では禁句になっている。しゅんとしてしまったいーじーちゃんが可哀想になって、俺は慌ててフォローにまわった。
「で、でも、チカじーちゃんは家族でも引くくらいいーじーちゃん好きだよね。いーじーちゃんめちゃくちゃ愛されてるし大切にされてるよ、うん。子供や孫にも囲まれて、いーじーちゃんは幸せもんだよ」
あはは、と汗をかきながら笑うと、いーじーちゃんは、そうだな、と頷いてくれた。
「俺はしあわせだよ」
俺の顔を見て……、いや、俺を通して十四歳のチカじーちゃんに告白するようにそう言って、いーじーちゃんは、ほんとに幸せそうに微笑ってくれた。
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