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後日談ーもう一度あの時をー 双子の義弟18
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「郁ぅ……」
大酒を飲み大声で喚き、一通り発散してシクシク泣きだしたノアを連れて同居している家に帰れたのは深夜だった。
エレベーターのないアパートの三階まで、体格のいい男を引きずって連れていくのはとても骨が折れた。部屋の鍵を開けて、リビングから続くドアを開きノアの個室に入ると、ベッドの上に弟の大きな体をドスンと落としウィリーは息を吐いた。
「もう今日は遅い。大人しく寝ろよ、ノア」
「……郁と番になりたかった」
酒くさい息を吐きながら、ノアは本日何度目となるかわからないセリフを呟く。言いながらまた泣くので、面倒見のいいウィリーはベッドの端に腰かけてノアの頭を撫でた。
「ああ、気持ちはよくわかる。どうしようもない悪ガキだったお前にも、優しくしてくれたもんな、郁は」
「郁と愛しあいたかった」
「そうだろうな。……俺は部屋に戻るから。今日はもう寝ろよ……?」
ウィリーの話を聞いているのかいないのか、ノアはおぼつかない指先で着ていたシャツのボタンを外し始めた。
「郁のシャツを脱がしてnipplesを舐めたかった」
「ノア……」
シャツのボタンを外し終えると、ジーンズのベルトを抜いて、ジッパーを下ろす。
「それからズボンを脱がせてpenisをしゃぶりたかったし、しゃぶってほしかった」
「おい、やめろって、俺は出てくから! 弟のマスターベーションなんか見たくないぞ、一人でやれよ! おやすみ!」
ウィリーは立ち上がると、慌ててノアの部屋から出ていった。
ベッドの上に一人になったノアは、目を閉じて妄想を続ける。
「ノア」
穏やかな声、優しい指先。
妄想の中の郁は、子供の頃のように髪を撫でて微笑んでくれる。そして、細い指先で唇を擦ると、ノアを見て妖しく目を細めた。
「俺がほしいの?」
「うん。ほしかった。何を捨てても」
手を伸ばすと、郁は屈んでキスをしてくれた。
これは偽者だ。自分が作り出した都合良く動いてくれる郁。郁はこんなこと俺にしない。わかってる。
昼間見た、仲睦まじく寄り添う郁と室見の姿が一瞬脳裏をよぎる。少し胸が痛んだが、その映像を振り払って最初の妄想の郁のイメージを呼び戻す。
今夜くらいは、妄想が行き過ぎても許してほしい。
「郁……好きだ」
身体を引き寄せて自分の上に乗せて、ぎゅうっと抱き締めると、郁は大人しく抱かれ控えめに背中に手を回してくれた。
あの薄暗いカフェでメロンソーダをぶちまけた時、郁は俺が引っ掻いた手の甲をさっと隠した。俺が気に病まないようにと、血が滲んでいても何でもないと笑ってくれた。
人知れずヒートを抑えようと耐えてバスルームに籠っていた。バスローブの襟元から覗く鎖骨が綺麗で、ドキドキした。初めて性的な興奮を覚えた。
壮絶な色気を振りまいているのに無自覚で、無邪気な笑顔で俺とウィリーを抱き締めた。
俺のI love you.にI loveyou.と返した。
「I love you.Noah...but」
妄想の郁がノアの唇を舐めて優しく囁く。
「Let's do this once and for all.」
ノアは泣きながら笑った。妄想の中の郁まで、都合良く動ききってくれない。でも、そんな真面目な郁が好きだった。
「You are telling me.」
ノアはそう答えて、妄想の郁との最後の夜を過ごした。
大酒を飲み大声で喚き、一通り発散してシクシク泣きだしたノアを連れて同居している家に帰れたのは深夜だった。
エレベーターのないアパートの三階まで、体格のいい男を引きずって連れていくのはとても骨が折れた。部屋の鍵を開けて、リビングから続くドアを開きノアの個室に入ると、ベッドの上に弟の大きな体をドスンと落としウィリーは息を吐いた。
「もう今日は遅い。大人しく寝ろよ、ノア」
「……郁と番になりたかった」
酒くさい息を吐きながら、ノアは本日何度目となるかわからないセリフを呟く。言いながらまた泣くので、面倒見のいいウィリーはベッドの端に腰かけてノアの頭を撫でた。
「ああ、気持ちはよくわかる。どうしようもない悪ガキだったお前にも、優しくしてくれたもんな、郁は」
「郁と愛しあいたかった」
「そうだろうな。……俺は部屋に戻るから。今日はもう寝ろよ……?」
ウィリーの話を聞いているのかいないのか、ノアはおぼつかない指先で着ていたシャツのボタンを外し始めた。
「郁のシャツを脱がしてnipplesを舐めたかった」
「ノア……」
シャツのボタンを外し終えると、ジーンズのベルトを抜いて、ジッパーを下ろす。
「それからズボンを脱がせてpenisをしゃぶりたかったし、しゃぶってほしかった」
「おい、やめろって、俺は出てくから! 弟のマスターベーションなんか見たくないぞ、一人でやれよ! おやすみ!」
ウィリーは立ち上がると、慌ててノアの部屋から出ていった。
ベッドの上に一人になったノアは、目を閉じて妄想を続ける。
「ノア」
穏やかな声、優しい指先。
妄想の中の郁は、子供の頃のように髪を撫でて微笑んでくれる。そして、細い指先で唇を擦ると、ノアを見て妖しく目を細めた。
「俺がほしいの?」
「うん。ほしかった。何を捨てても」
手を伸ばすと、郁は屈んでキスをしてくれた。
これは偽者だ。自分が作り出した都合良く動いてくれる郁。郁はこんなこと俺にしない。わかってる。
昼間見た、仲睦まじく寄り添う郁と室見の姿が一瞬脳裏をよぎる。少し胸が痛んだが、その映像を振り払って最初の妄想の郁のイメージを呼び戻す。
今夜くらいは、妄想が行き過ぎても許してほしい。
「郁……好きだ」
身体を引き寄せて自分の上に乗せて、ぎゅうっと抱き締めると、郁は大人しく抱かれ控えめに背中に手を回してくれた。
あの薄暗いカフェでメロンソーダをぶちまけた時、郁は俺が引っ掻いた手の甲をさっと隠した。俺が気に病まないようにと、血が滲んでいても何でもないと笑ってくれた。
人知れずヒートを抑えようと耐えてバスルームに籠っていた。バスローブの襟元から覗く鎖骨が綺麗で、ドキドキした。初めて性的な興奮を覚えた。
壮絶な色気を振りまいているのに無自覚で、無邪気な笑顔で俺とウィリーを抱き締めた。
俺のI love you.にI loveyou.と返した。
「I love you.Noah...but」
妄想の郁がノアの唇を舐めて優しく囁く。
「Let's do this once and for all.」
ノアは泣きながら笑った。妄想の中の郁まで、都合良く動ききってくれない。でも、そんな真面目な郁が好きだった。
「You are telling me.」
ノアはそう答えて、妄想の郁との最後の夜を過ごした。
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