子兎とシープドッグ

篠原皐月

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本編

第11話 翻弄される男

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 綾乃に関して不穏な噂が流れているのを耳にしてから、祐司は何日か一人で悩んだ挙げ句、まだアドレス帳に残してある番号に、電話をかけてみる事にした。自分の番号が着信拒否設定にされていたり、番号自体を変えていたら打つ手無しだなと覚悟していたが、その懸念に反してすんなり相手に通じた事に、少々拍子抜けする。
 しかし型通りの挨拶に続いて、冷え切った声が耳に届いた為、祐司は瞬時に気持ちを引き締めた。

「それで? せっかく気分良く寝ようとしていたのに、久し振りに不愉快な声を聞いて、それが台無しになったんだから、さっさと用件を伝える位の心配りはして欲しいんだけど」
「悪い。その、ちょっと聞きたい事があってだな」
 皮肉混じりの声音に、祐司はたじろぎながらも話を進めようとしたが、それを幸恵が冷たく切り捨てる。

「だから何だと言ってるのよ。同じ事を何回も言わせないで」
 苛々とした口調で促され、祐司はこれ以上機嫌を悪くしない為、覚悟を決めて本題に入った。

「最近、社内で変な噂が流れているみたいで、それが気になって電話してみたんだ」
「変な噂って、何の事?」
「その……、君島って子の事なんだが。もしかしたらお前が周りに、何か余計な事を言ったんじゃないのか?」
 怪訝な声で応じた幸恵だったが、祐司が控え目にそう口にした途端、苛立たしげな声で言い返した。

「はぁ? 余計な事って何よ。私は少なくとも、嘘をついたりしていないわ」
「確かにそうかもしれないが、何か憶測で物を言ったりとか、周囲に誤解されるような言い回しをしていないかと思って。そういうのはお前の為にもならないと思うし、もう少し言動に気を付けた方が良いと思ったから」
「へぇ? それはそれは。わざわざ私の事を心配して、電話をかけてくれたわけか。それはどうもありがとう」
「いや、大した事じゃ無いし、人として当然の」
「ところで、どうして高木さんが君島さんとやらの事に言及しているのか、その理由を是非聞かせて頂きたいわ」
 一瞬口調を和らげて礼を述べた幸恵に、祐司は少し安堵したのも束の間、鋭く突っ込まれて口ごもる。

「別に、大した理由があるわけでは……。ただ不必要に騒ぎが大きくなっているみたいだし、少し気になったからだが」
「ふぅん? 部署も違うし同期でも無い新人なのに、高木さんに気を配って貰える彼女は、周りの女性達から相当やっかまれそうよねぇ。高木さん狙いの人って、社内に結構多いし。思い返してみれば、高木さんと付き合っていた当時、あんな事とかこんな事とかあったっけ。今となっては懐かしいわぁ」
「…………」
 完全な当て擦り以外の何物でもない台詞を聞いて、祐司が思わず押し黙ると、幸恵が皮肉っぽく話を続けた。

「高木さんったら、随分、彼女の事を気にしているみたいですね? 彼女の身元を、噂が出る以前から知ってたような雰囲気ですし?」
「いや、俺だけじゃなくて、弘樹の奴も知ってて」
「それはそうでしょうねぇ、就職をねじ込まれた社長の息子なら、当然ご存知でしょうねぇ」
 半ば馬鹿にした物言いをする幸恵に、早くも祐司の堪忍袋の緒が切れそうになった。

「おい、ちょっと待て。だからそのねじ込んだって言うのは何なんだ? 憶測で物を言うのも、いい加減にしておけよ?」
 しかしそんな忠告めいた祐司の台詞を、幸恵は鼻で笑い飛ばした。
「はっ! 随分笑わせてくれるわね」
「何だと?」
「小娘にあっさり誑し込まれてるんじゃ無いわよ! それとも親の権力目当てに、自分から尻尾振ってすり寄ったわけ? 知らないうちに、随分と情けない男に成り下がったわね、祐司? あんたのような男と別れて正解だったわ!」
 そこまで貶されて、祐司はとうとう頭に血を上らせて相手を怒鳴りつけた。

「ふざけるな! 誰が尻尾振ったって言うんだ! お前こそそんな偏見まみれの女じゃ無かった筈だが、別れてから一気に性格が悪くなったらしいな!?」
「付き合ってる間、私がどんな女だったって言うのよ! ええ、そうよ、気が合わなくて別れたんだから、あんたの好みの女じゃ無い事だけは確実でしょ? あんた好みの綾乃ちゃんに宜しくねっ!!」
「あ、おい、ちょっと待て!」
 幸恵の捨て台詞と共に、唐突に通話が途切れた。慌てて祐司がかけ直してみたものの、既に着信拒否された状態であり、携帯電話を握り締めたまま項垂れる。

「しくじった……。『あれほど首を突っ込むなと言ったのに』と、弘樹に嫌みを言われるな」
 重苦しい声で呟いてから少しの間黙り込んだ祐司だったが、このまま落ち込んでいても仕方がないと気持ちを切り替え、頭を上げた。

「一応、向こうにも電話をしておくか」
 そんな事を口にしてから、祐司は最近教えて貰ったばかりの番号を選択し、電話をかけ始めた。そしてそれほど待たされずに、応答がある。

「はい、君島です。高木さん、こんばんは。どうかしましたか?」
 耳に届いた穏やかな声に、幾分救われた気持ちになりながら、祐司は慎重に話し出した。

「ちょっと気になる事があって……」
「何でしょう?」
「その……、最近職場で根も葉もない噂が広がっているし、他にも嫌がらせめいた事をされてるって小耳に挟んだから、心配になって電話してみたんだ」
 真顔で問いかけた祐司だったが、綾乃は微塵も動揺せず、笑いすら含んだ声で言葉を返してきた。

「ああ、その事ですか。確かに書類の順番をバラバラにされたり、回覧物が回ってこなかったり、私物がゴミ箱の中から見つかったり、備品の在庫がいつの間にか切れていたりしてますが、別に支障はありませんよ?」
「……俺には、支障が有り過ぎるように聞こえるんだが」
 低い声で応じた祐司だが、相変わらず綾乃は何でもない事のように告げてくる。

「小・中の頃の嫌がらせと比べたら、本当に可愛いものですよ? あの頃は学校に行くのがもの凄く嫌でしたが、そのおかげでこんなに動じない性格になれたんだと思えば、無駄じゃなかったなと思います」
 それを聞いた祐司は(泣かされたりしてはいないみたいだが、それってどうなんだ?)と、正直頭を抱えたくなった。

「それは……、どうなんだろう?」
「仕事に実害は無いですし、笹木さんもその都度フォローしてくれてますから、大丈夫です。あ、それから、三部合同の懇親会も、笹木さんのおかげで参加できる事になりました」
「参加できるようになったって……、どういう事だ?」
 意味が分からなかった祐司が尋ねると、綾乃が簡潔に答える。
「総務部の取り纏め役の先輩に、参加受付を拒否されてました」
「そうか。色々すまない」
 電話の向こうには見えないながらも、祐司は思わず本気で頭を下げてしまったが、その気配を察したらしい綾乃が、困ったように宥めてきた。

「別に高木さんが謝る事じゃありませんよ? 幸恵さんが私の事を気に入らないのは、以前からの事ですから」
「それはそうだが。実は俺はその他にも、たった今あいつを余計に怒らせる事をしてしまって……」
「高木さんがですか?」
「ああ」
 神妙に自分の不手際を打ち明けた祐司だったが、綾乃はちょっと考えてからあっさり断言した。

「でも……、それって要するに『嫌い』が『大嫌い』になる程度ですよね? 『好き』が『嫌い』に変わるのと比べたら、大した事ありませんから大丈夫ですよ。あまり気にしないで下さい」
 明るくそう言われて、祐司は小さな溜め息を吐いた。

「……分かった。取り敢えずその懇親会は、予定を空けて俺も参加するから。何かあったらフォローする」
「本当ですか? ありがとうございます」
「じゃあ失礼するよ」
「はい、おやすみなさい」
 そして最後は平穏に通話を終わらせた祐司だったが、先程以上に項垂れる事になった。

(馬鹿か、俺は。反対に慰められてどうする。予想外に、落ち込んだりしていなかったのは良かったが)
 そんな事を考えて暫く自己嫌悪に浸ってから、祐司は再度違う番号に電話をかけ始めた。

「もしもし?」
「どうした、祐司」
 怪訝な声で問いかけてきた弘樹に、祐司が言い難そうに口を開く。
「その……、お前が企画した懇親会、ちょっと荒れるかもしれん」
 その一言で、弘樹はおおよその事情を察したらしく、声のトーンを若干下げて凄んできた。

「祐司……、お前、俺があれほど釘を刺しておいたのに、何か余計な事をしやがったな?」
 殆ど確信に近い問い掛けに、祐司は余計な言い訳などはせず、端的に事実を述べた。

「宥めようとして、却って幸恵を怒らせた」
 それを聞いた弘樹からは、どこか諦めたような声が返ってくる。
「まあ、そんな所だろうな。お前だったらやりかねないが、どだい無理な話だろう。そもそも喧嘩別れしてるのに、そんなお前が仲裁なんて、やるだけ無駄無駄」
「そうは言ってもだな!」
「確かに勤務先が同じだと、必要以上に気を遣うだろうが、ここは腹を括るしかないだろ」
「それは分かっているが……」
 そんなやり取りをしてから、弘樹がふと思い出したように言い出した。

「そう言えば、お前達はどうして喧嘩別れなんて事になったんだ? 別れた直後は不機嫌極まりない状態で、とうとう聞けずじまいだったんだが」
「どうして今、そんな事を聞くんだ」
 憮然としながら問い返した祐司を宥めるように、弘樹が冷静に指摘してきた。

「第三者の視点で、冷静な判断をした上で、適切なアドバイスができるかもしれないだろ? よりを戻すって言うのは論外にしても、今回の綾乃ちゃん絡みのこれを、気まずい関係を払拭する機会にすれば良いんじゃないか?」
「それは、確かに彼女は幸恵と仲良くしたがっているし、そうなると俺が険悪な仲って言うのは問題だろうが、それとこれとは……」
 弘樹の主張に一応の正当性を認めた祐司だが、流石に躊躇っていると、弘樹が更に軽く一押しした。
「この際だ。そう嫌がらずに言ってみろよ」
 そう言われた祐司は、渋々重い口を開いた。

「付き合ってる最中から、色々違うなと感じる事はあったんだ。幸恵は自己主張と自己顕示欲が、結構強いタイプだし」
「付き合う前から、そんな事は分かりそうなものだけどな。俺は嫌って程知ってるし」
「勿論、俺も分かっていたし、自分の意見をちゃんと持ってる人間の方が、好感が持てると思っていたから。今でもそうだが」
「まあ、確かにそうだよな。それで?」
 話の先を促した弘樹に、祐司は引き続き事情を説明した。

「長期出張から戻った翌日、幸恵が東京ドームで開催のゲームチケットを取ってくれてたんだ。内野指定席最前列の」
「野球か? でもお前の一押し球団って、東京ドームで試合しないよな?」
 戸惑った声を上げた弘樹に対して、祐司が補足説明をする。

「セ・パ交流戦の、巨人・ロッテ戦の奴だった」
「ああ、なるほど。それで? 長期出張お疲れ様って事で、慰労してくれたんだよな?」
「幸恵の奴、こともあろうに一塁側の席を取ってやがったんだ」
 急に苦々しげな口調で告げられた弘樹は黙り込み、次に幾分腹を立てたように確認を入れた。

「…………おい、祐司」
「何だ?」
「まさか、それが別れた理由とか、ふざけた事を言わないよな?」
「勿論それだけでは無いが、決定打はそれだった。あいつは熱烈な巨人ファンなんだ。あの時俺に、一緒に一塁側に座れと言いやがったんだぞ!?」
 そこで思わず声を荒げた祐司に、弘樹が負けじと怒鳴り返した。

「座ってやれよ! それ位、構わないだろうが!」
「俺はその時一ヶ月に渡るニューデリー出張で、色々神経が擦り切れてたんだ! せっかく直に見に行ったのに、何が楽しくて相手チームの応援席に座らなきゃならないんだ!!」
 そんな第三者にしてみれば、もの凄く馬鹿馬鹿しい、しかし本人にしてみればどうにも我慢できなかったらしい事情を聞いて、弘樹は頭痛を覚えた。

(確かにこいつ、地元密着型野球馬鹿だとは思っていたが、ここまでだったとは……。荒川の他にも、野球絡みで別れる羽目になった女がいそうだな)
 そう考えてうんざりしたものの、弘樹は何とか気を取り直して控え目に意見してみた。

「率直な意見を言わせて貰うと、お前は少々、大人げなさ過ぎるぞ? そういうキャラじゃないだろ」
「俺の見た目で、どういう人間か判断するのは人の勝手だが、俺がそれに従う義理は無い」
「それはそうだろうが」
「幸恵とはその事が引き金になって、それまでにお互いに積もり積もっていた鬱憤が一気に噴出したんだ。それで球場の前で売り言葉に買い言葉になった挙げ句、喧嘩別れした」
「お前、思ったより馬鹿だったんだな」
「好きに言ってろ」
 うんざりしながら感想を漏らした弘樹に、祐司が拗ねたように応じた。すると弘樹が宥めながら言い出す。

「良く分かった。お前達の関係修復は、ひとまず横に置いておいて、取り敢えず綾乃ちゃんの方を何とかしよう」
「何とかって、どうする気だ?」
「まだ確定していないからはっきりした事は言えないんだが、ちょっと手配してる事があるんだ。懇親会を楽しみにしていてくれ。上手くいけばそこで片が付く」
 自信満々にそんな事を言われた祐司は、却って不安を覚えた。

「何だが、余計に心配になって来たんだが……」
「お前は落ち着いて、どっしり構えてろ。そんな事じゃ、社内で女を乗り換えるような真似はできないぞ? それじゃあな!」
「乗り換えるって、人聞き悪すぎだろう!」
 思わず弘樹に抗議しかけた祐司だったが、その時既に電話は切られており、祐司は一人で歯噛みする事になった。
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