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29.秀明の憂鬱
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その日の夜、帰宅した秀明は、一階で義妹達から美子が夕食も食べずに既に休んでいる事を聞き、彼女達を心配しない様に宥めてから、様子を見る為に二階へと向かった。
夫婦で使っている二間続きの部屋に入ると、確かに手前の部屋には人影は無く、秀明は鞄を置いて静かに奥の寝室に入ってみる。
「美子? 寝ているのか?」
ベッドに歩み寄りながら控え目に声をかけてみると、熟睡はしていなかったのか、美子がゆっくりと起き上がった。
「お帰りなさい。出迎えなくて、ごめんなさい」
そんな事を神妙に言われた秀明は、ベッドの端に腰かけながら笑い飛ばした。
「構わないさ。近年、稀に見るブス顔だ。お前がそんな顔で皆の前に出たら、この家の全員が動揺する」
「……酷い言われようね」
確かに泣き腫らしたみっともない顔だとは自覚していたものの、面と向かって指摘されて面白い筈も無く、美子は顔を顰めた。しかしその反応が面白かったのか、秀明は益々楽しそうに話を続ける。
「事実だろうが。俺の奥さんは泰然自若に見えて、実は結構負けず嫌いな上、やせ我慢が好きだからな」
「分かっているなら放っておいて」
「そうはいくか。勤務中と分かってて、わざわざ電話をかけてくるなんて、何事かと思ったぞ」
クスクスと笑いながらさり気無く自分の左手を取り、薄暗い照明の下で見下ろしてきた夫を見て、美子は憮然とした表情になった。そしていつの間にか黙り込んでいた秀明が、小さく溜め息を吐いたと思ったら、真顔で言い聞かせてくる。
「全く……。明日になっても痛む様なら、ちゃんと外科で診て貰えよ?」
「そうするわ。明日の朝には、普通に起きるから」
「ああ、取り敢えず、大丈夫そうだな。今夜はゆっくり休め」
そして再び横になった美子を眺めてから、秀明はスーツから私服に着替え、夕飯を食べる為に一階へと下りて行った。そして食堂に入ると、秀明が二階に行っている間に彼の分の夕食をテーブルに揃えていてくれた美野が、心配そうに声をかけてくる。
「お義兄さん。美子姉さんの様子はどうでしたか?」
「ちょっと色々精神的に疲れただけで、今日ぐっすり休めば明日は大丈夫だろう。手の怪我も大した事は無さそうだし、心配要らないさ」
そう断言したのを聞いて、彼女は明らかに安堵した顔付きになった。
「そうですか。じゃあ用意ができましたから、食べて下さい」
「ああ、ありがとう」
そして秀明は広い食堂で、(本当に面倒な事になった)と内心で愚痴りながら、一人で夕飯を食べ始めた。
それから十分程して昌典も帰宅したが、いつも出迎える筈の美子の姿が無い事に困惑した表情になった。
「戻ったぞ。美子は?」
居間に入ったものの、そこにも姿が無かった美子について尋ねると、食堂から戻っていた美野が、ソファーから立ち上がりながら理由を説明した。
「あ、お帰りなさい、お父さん。美子姉さんは少し体調が優れないから、お夕飯は私が作ったの。今出すから、ちょっと待ってて」
「そうなのか? 分かった。頼む」
しかしどことなくその場を逃げ出す様な素振りの美野を見て、昌典は僅かに顔を顰め、ソファーに座って安曇を抱えてあやしていた美恵に声をかけた。
「美恵。美子は病院にでも行ったのか?」
「そういうわけじゃ無いから安心して。姉さんの事だから、明日にはいつも通りになってるわよ」
美子以上に藤宮家の一員である事に誇りを持っている父親に対して、美実も美子も口を割らない為詳細は分からないながらも、かなりの確率でこの家の事を罵倒された事など間違っても口にできるかと、康太と妹達に口止めした美恵はしらを切ったが、その微妙な雰囲気を察せられない昌典では無く、僅かに目を細めて詰問した。
「……今日、何があった?」
「別に。何も?」
そこで昌典は冷や汗を流しながらも辛うじて笑みを浮かべた美恵から、その隣にいた康太に視線を移した。
「谷垣君?」
しかし探検家だけに康太の肝の据わり方は半端ではなく、平然と義父に微笑み返す。
「俺が出版社に出向いている間に、お客が来たらしいですが、これといって変わった事は無かったと思いますが?」
「ほう? そうか。客が……」
これ以上問い質しても口を割らない事は分かり切っていた為、(この男といい秀明といい、食えん奴ばかりだ)と義理の息子達に内心で舌打ちしていると、ドアを開けて美幸に連れられた美樹が居間に入って来た。
「あ、お父さん、お帰りなさい」
「おじーちゃん、おかえり~」
「おう、美樹。良い子にしてたか?」
「うん!」
「今日来たお客様にも、きちんと挨拶したか?」
孫娘に出迎えられて相好を崩した昌典にホッとしたのもつかの間、笑顔のまま美樹に誘導尋問を繰り出したのを見て、美恵は肝を冷やした。そんな叔母の心境など全く知らない風情で、美樹が笑顔で頷く。
「うん! こんに~ちゃ、って」
「そうかそうか。それで? どんなお客だった?」
「あのね? おきゃくで、おちゃで、さよーなら、だよ?」
にこにこと美樹が告げた内容を聞いて、昌典は微妙に顔を歪めて再度尋ねた。
「美樹。どういうお客だったのかな?」
「おきゃくで、おちゃで、さよーなら、なの!」
「……分かった。もう良い」
美野の完璧な指導で美樹からの情報収集を断たれた昌典は、諦めて屈めていた身体を起こした。そして会話に区切りがついたのを見た美幸が、声をかける。
「じゃあ、美樹ちゃん。おじいちゃんにご挨拶したし、お風呂に入ろうか」
「うん。おじーちゃん、おやすみです!」
「ああ、おやすみ」
そしてドアから出て行った二人の後を追うように、昌典も食堂に向かってから、美恵は安堵して胸を撫で下ろした。
「秀明……。帰っていたか。何やら美子が、体調が良くないとか言っているようだが」
食堂に入ると秀明が一人で夕食を食べていた為、昌典は自分の席に着きながら声をかけた。それに対し、箸の動きを止めた秀明が、笑顔で言葉を返す。
「ええ、食べ始める前に、様子を見て来ました。大した事は無さそうですので、一晩ぐっすり休めば明日は大丈夫でしょう」
「それなら良いが……」
そして昌典の分の料理を揃えた美野が食堂から出て行くのと同時に、昌典は鋭い視線を義理の息子に向けた。
「美子の調子が悪いのは、日中来たらしい客のせいだな?」
しかし秀明はその視線に全く動じる事無く、食べる合間に答える。
「何の事を仰っておられるのか。確かに客人は来たらしいですが」
美恵達と意思統一をするまでも無く、美子から電話で粗方の事情を聞いていた秀明は、詳細を話した場合に激怒する事確実な義父に対して、一言たりとも真実を漏らす気は無かった。しかし昌典は益々目つきを険しくして、問い質してくる。
「誰が来て、何があった?」
「お義父さん、申し訳ありません。俺はその時、就業時間の真っ最中だったもので。家の中の事まで、知る由もありません」
しかし一見真っ当な主張に思えるそれを、昌典は鼻で笑い飛ばした。
「まさか本気で言っているわけではないだろうな? 我が家に係わる事で、お前が把握していない事など、あるわけないだろうが」
「それは買い被り過ぎです、お義父さん」
互いに薄ら笑いを浮かべながら、睨み合う事暫し。昌典は溜め息を吐いてから話題を変えた。
「まあ、良い。一つ、お前の意見を聞きたい事がある」
「何でしょう?」
「実は今日の日中、社長室で小早川君と会ってな」
「……え?」
話題が変わった事で安堵したのも束の間、予想外の事を言われた秀明は、本気で一瞬固まった。そんな彼の様子を探る様に眺めつつ、昌典が意見を求めてくる。
「彼も悪意とか悪気は無かったわけだから、この際美子を説得して、きちんと二人の話し合いの場を設けようかと思うのだが」
しかし昨日までならともかく、今の美子が素直に昌典の説得に耳を傾けるとは思えなかった秀明は、若干動揺しながら控え目に反論してみた。
「全面的に賛成ですが……、実行に移すまで少し時間を空けた方が良いかと」
「ほぅ? お前がそう言うとは思わなかったな」
少々わざとらしく応じてから、昌典はサクッと切り込んできた。
「今日ここに出向いたのは、彼に関係する人間か?」
「さぁ……、それは存じませんが」
表面的には淡々と、しかし内心では義父の洞察力の鋭さに感心しながら秀明が応じると、昌典はあっさりと話を終わらせた。
「分かった。今の話は当面保留だ。美子にも言わないでおく。それで構わないな?」
「はい」
それから昌典は食べる事に集中し、食べ終えた食器を手に隣接する台所に向かった秀明は、あまりの間の悪さに頭痛を覚えた。
夫婦で使っている二間続きの部屋に入ると、確かに手前の部屋には人影は無く、秀明は鞄を置いて静かに奥の寝室に入ってみる。
「美子? 寝ているのか?」
ベッドに歩み寄りながら控え目に声をかけてみると、熟睡はしていなかったのか、美子がゆっくりと起き上がった。
「お帰りなさい。出迎えなくて、ごめんなさい」
そんな事を神妙に言われた秀明は、ベッドの端に腰かけながら笑い飛ばした。
「構わないさ。近年、稀に見るブス顔だ。お前がそんな顔で皆の前に出たら、この家の全員が動揺する」
「……酷い言われようね」
確かに泣き腫らしたみっともない顔だとは自覚していたものの、面と向かって指摘されて面白い筈も無く、美子は顔を顰めた。しかしその反応が面白かったのか、秀明は益々楽しそうに話を続ける。
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「そうはいくか。勤務中と分かってて、わざわざ電話をかけてくるなんて、何事かと思ったぞ」
クスクスと笑いながらさり気無く自分の左手を取り、薄暗い照明の下で見下ろしてきた夫を見て、美子は憮然とした表情になった。そしていつの間にか黙り込んでいた秀明が、小さく溜め息を吐いたと思ったら、真顔で言い聞かせてくる。
「全く……。明日になっても痛む様なら、ちゃんと外科で診て貰えよ?」
「そうするわ。明日の朝には、普通に起きるから」
「ああ、取り敢えず、大丈夫そうだな。今夜はゆっくり休め」
そして再び横になった美子を眺めてから、秀明はスーツから私服に着替え、夕飯を食べる為に一階へと下りて行った。そして食堂に入ると、秀明が二階に行っている間に彼の分の夕食をテーブルに揃えていてくれた美野が、心配そうに声をかけてくる。
「お義兄さん。美子姉さんの様子はどうでしたか?」
「ちょっと色々精神的に疲れただけで、今日ぐっすり休めば明日は大丈夫だろう。手の怪我も大した事は無さそうだし、心配要らないさ」
そう断言したのを聞いて、彼女は明らかに安堵した顔付きになった。
「そうですか。じゃあ用意ができましたから、食べて下さい」
「ああ、ありがとう」
そして秀明は広い食堂で、(本当に面倒な事になった)と内心で愚痴りながら、一人で夕飯を食べ始めた。
それから十分程して昌典も帰宅したが、いつも出迎える筈の美子の姿が無い事に困惑した表情になった。
「戻ったぞ。美子は?」
居間に入ったものの、そこにも姿が無かった美子について尋ねると、食堂から戻っていた美野が、ソファーから立ち上がりながら理由を説明した。
「あ、お帰りなさい、お父さん。美子姉さんは少し体調が優れないから、お夕飯は私が作ったの。今出すから、ちょっと待ってて」
「そうなのか? 分かった。頼む」
しかしどことなくその場を逃げ出す様な素振りの美野を見て、昌典は僅かに顔を顰め、ソファーに座って安曇を抱えてあやしていた美恵に声をかけた。
「美恵。美子は病院にでも行ったのか?」
「そういうわけじゃ無いから安心して。姉さんの事だから、明日にはいつも通りになってるわよ」
美子以上に藤宮家の一員である事に誇りを持っている父親に対して、美実も美子も口を割らない為詳細は分からないながらも、かなりの確率でこの家の事を罵倒された事など間違っても口にできるかと、康太と妹達に口止めした美恵はしらを切ったが、その微妙な雰囲気を察せられない昌典では無く、僅かに目を細めて詰問した。
「……今日、何があった?」
「別に。何も?」
そこで昌典は冷や汗を流しながらも辛うじて笑みを浮かべた美恵から、その隣にいた康太に視線を移した。
「谷垣君?」
しかし探検家だけに康太の肝の据わり方は半端ではなく、平然と義父に微笑み返す。
「俺が出版社に出向いている間に、お客が来たらしいですが、これといって変わった事は無かったと思いますが?」
「ほう? そうか。客が……」
これ以上問い質しても口を割らない事は分かり切っていた為、(この男といい秀明といい、食えん奴ばかりだ)と義理の息子達に内心で舌打ちしていると、ドアを開けて美幸に連れられた美樹が居間に入って来た。
「あ、お父さん、お帰りなさい」
「おじーちゃん、おかえり~」
「おう、美樹。良い子にしてたか?」
「うん!」
「今日来たお客様にも、きちんと挨拶したか?」
孫娘に出迎えられて相好を崩した昌典にホッとしたのもつかの間、笑顔のまま美樹に誘導尋問を繰り出したのを見て、美恵は肝を冷やした。そんな叔母の心境など全く知らない風情で、美樹が笑顔で頷く。
「うん! こんに~ちゃ、って」
「そうかそうか。それで? どんなお客だった?」
「あのね? おきゃくで、おちゃで、さよーなら、だよ?」
にこにこと美樹が告げた内容を聞いて、昌典は微妙に顔を歪めて再度尋ねた。
「美樹。どういうお客だったのかな?」
「おきゃくで、おちゃで、さよーなら、なの!」
「……分かった。もう良い」
美野の完璧な指導で美樹からの情報収集を断たれた昌典は、諦めて屈めていた身体を起こした。そして会話に区切りがついたのを見た美幸が、声をかける。
「じゃあ、美樹ちゃん。おじいちゃんにご挨拶したし、お風呂に入ろうか」
「うん。おじーちゃん、おやすみです!」
「ああ、おやすみ」
そしてドアから出て行った二人の後を追うように、昌典も食堂に向かってから、美恵は安堵して胸を撫で下ろした。
「秀明……。帰っていたか。何やら美子が、体調が良くないとか言っているようだが」
食堂に入ると秀明が一人で夕食を食べていた為、昌典は自分の席に着きながら声をかけた。それに対し、箸の動きを止めた秀明が、笑顔で言葉を返す。
「ええ、食べ始める前に、様子を見て来ました。大した事は無さそうですので、一晩ぐっすり休めば明日は大丈夫でしょう」
「それなら良いが……」
そして昌典の分の料理を揃えた美野が食堂から出て行くのと同時に、昌典は鋭い視線を義理の息子に向けた。
「美子の調子が悪いのは、日中来たらしい客のせいだな?」
しかし秀明はその視線に全く動じる事無く、食べる合間に答える。
「何の事を仰っておられるのか。確かに客人は来たらしいですが」
美恵達と意思統一をするまでも無く、美子から電話で粗方の事情を聞いていた秀明は、詳細を話した場合に激怒する事確実な義父に対して、一言たりとも真実を漏らす気は無かった。しかし昌典は益々目つきを険しくして、問い質してくる。
「誰が来て、何があった?」
「お義父さん、申し訳ありません。俺はその時、就業時間の真っ最中だったもので。家の中の事まで、知る由もありません」
しかし一見真っ当な主張に思えるそれを、昌典は鼻で笑い飛ばした。
「まさか本気で言っているわけではないだろうな? 我が家に係わる事で、お前が把握していない事など、あるわけないだろうが」
「それは買い被り過ぎです、お義父さん」
互いに薄ら笑いを浮かべながら、睨み合う事暫し。昌典は溜め息を吐いてから話題を変えた。
「まあ、良い。一つ、お前の意見を聞きたい事がある」
「何でしょう?」
「実は今日の日中、社長室で小早川君と会ってな」
「……え?」
話題が変わった事で安堵したのも束の間、予想外の事を言われた秀明は、本気で一瞬固まった。そんな彼の様子を探る様に眺めつつ、昌典が意見を求めてくる。
「彼も悪意とか悪気は無かったわけだから、この際美子を説得して、きちんと二人の話し合いの場を設けようかと思うのだが」
しかし昨日までならともかく、今の美子が素直に昌典の説得に耳を傾けるとは思えなかった秀明は、若干動揺しながら控え目に反論してみた。
「全面的に賛成ですが……、実行に移すまで少し時間を空けた方が良いかと」
「ほぅ? お前がそう言うとは思わなかったな」
少々わざとらしく応じてから、昌典はサクッと切り込んできた。
「今日ここに出向いたのは、彼に関係する人間か?」
「さぁ……、それは存じませんが」
表面的には淡々と、しかし内心では義父の洞察力の鋭さに感心しながら秀明が応じると、昌典はあっさりと話を終わらせた。
「分かった。今の話は当面保留だ。美子にも言わないでおく。それで構わないな?」
「はい」
それから昌典は食べる事に集中し、食べ終えた食器を手に隣接する台所に向かった秀明は、あまりの間の悪さに頭痛を覚えた。
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