夢見る頃を過ぎても

篠原皐月

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第16話 本音と建て前

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 結局、大方の予想通り清人の優勝で卓球大会が終了して各自の部屋に引き揚げた後、用事があるからと断った清人を部屋に残し大浴場に行って来た聡は、部屋に戻ってくると机に乗せたノートパソコンのディスプレイを凝視している清人を見て、次の行動をどうしようかと若干迷った。
 下手に声をかけたら迷惑がられるかと、前日同様無造作に置かれているダンボール箱を避けつつ奥の寝室に行って寝てしまうのも手かと思ったが、結局なるべく音を立てない様にポットのお湯で備え付けのお茶を二人分淹れてから、清人の背後に回って静かに声をかけてみる。

「兄さん、お茶を煎れましたので、良かったらどうぞ」
 そう言いながら聡はパソコンから少し離れた右側に湯呑みを一つ置き、その際に何気なく覗き込む結果になったPC画面に、密かに驚き目が釘付けになった。対する清人は湯呑みと聡をチラリと見て軽く頷く。

「……ああ」
 静かな答えが返って来た事に安堵しながら清人に背を向けた聡が、ソファーに座って予め目の前のテーブルに置いておいた自分用の湯呑みに手を伸ばすと、予想外の事態が発生した。机でそのまま茶を飲むかと思っていた清人が、わざわざ湯呑み茶碗を手にしてソファーに移動し、聡の正面に座って優雅に茶を啜り始めたのだ。

(え? なんでわざわざこっちに来て飲むんだ? いや、顔を突き合わせて飲むのが嫌だと言う訳では無いし、それならそもそも茶は煎れないが……。何となく緊張する)
 室内に満ちた沈黙と、微妙な空気に気付かないふりをしながら聡が大人しく茶を飲んでいると、更に予想外の事態が発生した。

「……聡、ちょっと話が有るんだが」
「うっ……、ふへっ、は、はいっ! なんでしょうかっ!?」
(って!? 今、俺の事を名前で呼んだよな? この前の女性遍歴の話の後、これで漸く二回目なんだが、どうしてだ?)
 唐突に話し掛けてきた清人に、聡は驚愕して茶を吹き零しかけながら、何とか返事をした。それを若干呆れた様に見やってから、清人がどこか言いにくそうに話し出す。

「その……、この間、真澄さんがお前に色々している件についてなんだが……」
 それを聞いて、聡は思わず先程真澄から聞いた内容を思い出しながら身構えた。

「いえ、あの、その事についてなら、俺はあまり気にしていないので……。お気遣いなく」
「そうか?」
「はい……」
 互いに短く答えた後は、再び室内に重苦しい沈黙が満ち、聡はいたたまれなくなった。

(気まず過ぎる……。この際思い切って、兄さんが俺や母さんに対してどう思ってるのか聞いてみるか?)
 そんな思案を巡らせていた聡に、再び清人が声をかけた。

「さっきの話の続きだが……、真澄さんは悪くない」
「はあ……」
(じゃあ全面的に俺が悪いって事か?)
 聡は思わず怒りを覚えたが、続く清人の台詞でそれを瞬時に引っ込めた。

「原因は俺だからな」
「え? あ、いや、それは……」
「真澄さんは俺の為に、お前にちょっかい出してるだけだ。真澄さんは昔から並みの男よりも義侠心溢れる人で、正義感が強い人だからな。だから決して性格が悪いとか、他人をいたぶるのが趣味と言う訳ではないから、そこは誤解するな」
「いえ、勿論そんな風には思っては……」
「加えて香澄さん同様、お節介が過ぎるのは血筋だから、ここは潔く諦めてくれ」
 淡々とそんな事を言われて、聡は密かに考え込んだ。

(これは……、要するに、真澄さんを庇ってるんだよな?)
 そんな推論を裏打ちするような、清人の台詞が続く。

「真澄さんが俺の事でお前達親子の事を敵視してたのは、昔から何となく察していた。だが今までそれを口にした事は無いし、香澄さんが亡くなってからは香澄さんの代わりに、折に触れ『小笠原の方と連絡を取ったらどうか』と勧めていた位だからな。……俺が面倒臭がって、半ば無視していたが」
「そうでしたか……」
(ひょっとして、今夜の真澄さんとの会話、兄さんに聞かれていたとか?)
 そんな事を考えながら神妙に頷いた聡の前で、更に一口茶を飲んでから清人が話を続けた。

「真澄さんは、公私の区別はきちんと付ける人だから、仕事に私情は持ち込まない。その代わり仕事に関しては手段を選ばず、かなりえげつない事でもやってのける。それはお前も十分、分かっているだろう?」
「……重々、承知しています」
 昨年の妨害工作を思い出して思わず項垂れた聡だが、清人は真顔で言葉を継いだ。

「だが基本的に繊細な人で、他人に対して優しくて思いやりのある人だから、プライベートで嫌がらせしようとする場合、仕事上のそれと比較したら可愛いものだから安心しろ。少なくても命に関わったり、破産するしないの状態にまで陥る事は無い筈だ」
「ありがとうございます」
(真澄さんを褒めた上、庇っているんだよな? 何となく言葉の端々に、微妙な物を感じるんだが)
 何とも言えない表情で取り敢えず礼を言ってから聡が押し黙ると、そこで聡の携帯がメール着信した旨を軽やかなメロディーで知らせてきた。

「すみません、ちょっと失礼します」
 それに多少救われた思いで、聡は清人に断りを入れて立ち上がり、壁際のカウンターで充電中だった携帯電話を取り上げて内容を確認した。そして予想外の人物からのメールだった為、聡は思わず遠い目してしまう。

(う……、このタイミングで真澄さんからメールとは……)
 多少怖じ気付きながらも、無視する事などできる筈もないメールを開いてみた聡は、予想外の内容に怪訝な声を上げた。

「え?」
「どうした?」
 座ったまま不審そうに声をかけてきた清人の台詞に、再びピロポロピロリ~ンと鳴り響く音が重なる。問われた聡は清人以上に当惑した顔で、携帯電話を手にしたまま答えた。

「それが……、真澄さんからのメールだったんですが、件名が一文字しか入力されてない上、本文が空欄なんです」
 それを聞いた清人は、怪訝そうに眉を寄せた。
「打ち間違いか?」
「恐らくは……。あ、だけどこれもか?」
 二通目のメールを開いて首を傾げた聡だが、そこで更にピロポロピロリ~ンとメール着信音が鳴り響く。

「五月蠅いので電源を切っておいた方が良いですか?」
「そんな事をしたら後が怖いぞ?」
「……そうですね」
 一応お伺いを立ててみた聡だったが、予想通りの答えが返ってきた。更にそれに被さる様に、再度しつこく携帯電話が鳴り響く。思わず聡は清人と顔を見合わせてから、大人しく音だけを鳴っては止め、鳴っては止める行為を繰り返す事に専念した。
 それからほぼ途切れる事無く五分ほど携帯が鳴り続けてから、漸く聡の携帯電話が沈黙した。それを確認してから聡がゆっくりとメール着信履歴を呼び出し、これまでの記録一覧を眺める。そして真澄の意図を完全に理解できた聡は、疲れた様に清人にそれを差し出して呻いた。

「……あまりの可愛らしさに、眩暈がしてきました」
「何だ?」
 目の前に差し出された携帯電話を受け取り、清人はゆっくりと画面を下から上へとスクロールさせた。すると、着信履歴に出ている一文字ごとの件名を古い物から新しい物へと順番に繋げて読んでいくと、ある一文になっている事を認める。

《あんたのせいで清人君に怒られたわ。覚えてらっしゃい、この表六玉のうらなりカボチャ!》

「………………」
 この文章を完成させる為だけに、立て続けに四十一通のメールを聡に送りつけた真澄を、どう擁護すべきかと清人は一瞬悩んだ。しかしすぐに、聡に携帯電話を返しながら、真顔で言い聞かせる。

「本当に、可愛いものだろう? さっきも言った様に仕事絡みではえげつないが、プライベートではこんなものだ。しかも仕事で忙しい時は、些末な事に時間と労力を割かれるのを異常に嫌う。だからお前にちょっかい出すのも、どうせこの休み中だけだ。あと三日だけ耐えろ、大して実害は無い」
 そう言い切ってテーブル上の空の湯呑み茶碗を二つ手に取り、立ち上がって壁際に移動した清人の背中に、聡は一応確認を入れてみた。

「……そうすると、些細な実害はあると言う事ですよね?」
 その問いに、清人が何やらごそごそと動きながら、如何にも当然の様に告げる。

「さっき俺が叱っておいたから、俺の目の前で堂々と危害を加える様な真似はしない筈だ」
「ありがとうございます」
「その分陰険かつ姑息、尚且つ巧妙に仕掛けてくるだろうがな。最悪でも下剤を盛られる程度だ。だから飲食物にだけは気をつけておけ」
「…………ご忠告感謝します」
 本気でうんざりしながら背中を向けている清人に向かって軽く頭を下げた聡だったが、ここで何故か清人から「くっ……」という様な、笑いを堪えている気配が漂ってきた気がした為、慌てて顔を上げた。

(何だ? 今、兄さんが笑っていた様な気がしたんだが、俺の気のせいか?)
 そこで清人が、そんな風に戸惑っている聡を、更に混乱の渦に叩き込む行為に及んだ。
 先程から佇んでいた場所と物音から、二杯目の茶を淹れているであろう事を容易に察していた聡だったが、振り返ってソファーに戻ってきた清人は予想に反して両手に一つずつ湯呑み茶碗を持ち、無言で片方を聡の前に置いたのだ。

「…………は?」
 まさか茶を淹れて貰えるとは予想だにせず、思わず間抜け面を晒してしまった聡に、清人が些か気分を害した様に声をかけた。
「……飲まないのか?」
「頂きます!」
 弾かれた様に湯呑みに手を伸ばした聡は、躊躇う事無くその中身を口の中に流し込んだ。一瞬(とんでもない物が入っているのか?)と疑心暗鬼に陥った聡だったが、普通のお茶だった事に心から安堵し、と同時に疑問符が頭の中を駆け巡る。

(どうしたんだ? この前家に入れて貰った時は、俺の分は淹れてくれなかったのに……。中身がまともだから、嫌がらせの一環では無いと思うが、理由が良く分からない)
 自分の正面に座り、涼しい顔で茶を啜っている清人の顔をこっそり盗み見ながら、聡は必死に頭の中で考えを巡らせた。

(単なる気まぐれか、機嫌が良いのか……。話の流れ的には、真澄さんからのあれこれで同情されているか、真澄さんの行為に対する一種の詫びのつもりなのか?)
 そんな事を考えているうち、ふと先程PCで見た画面の内容を思い出し、無意識に口に出してしまった。

「あの……、兄さんは株取引をされているんですか?」
 それを聞いた清人は手と口の動きを一瞬止めて聡に視線を向けたが、平然と問い返した。

「……少しな。どうしてそんな事を聞く?」
「この前川島さんが、兄さんが執筆業の他に副収入もある話をしていまして。先程PCに映し出されていた画面が、どこかの証券会社の取引フォームの一部と株式時価変動グラフの様に見えたもので、それなのかと」
「ああ、さっきのあれは、時間外取引を突っ込んだところだ」
 別に気を悪くした風はなく、淡々と答えた清人に、聡は続けて慎重に問い掛けた。

「先程の画面に出ていたのは、確か、柏木産業の株式のグラフだったかと思いますが……」
「結構目敏いな。それが?」
「兄さんは柏木産業の株主なんですか?」
 殆ど確信に近い心境で尋ねれば、清人は小さく笑いながら頷く。
「一応な。それがどうかしたのか?」
 そこで聡は僅かに躊躇しながら、推論を口にしてみた。

「……何となく、小口株主ではなく、結構な数量を保持している様な気がするんですが」
「どうしてそう思うんだ?」
 教師が生徒に答えを求める様に、清人が尋ね返してくると、聡は素直にその根拠を述べる。

「あなたが中途半端な事をする筈は無いし、やる事全てにれっきとした理由がある筈ですから。単に優良企業の株だから、時々配当金や転売利益を目的に買う、という事はしないでしょう」
「それならどうしてだと思う?」
 僅かに面白がっている様な表情すら見せながら、再度問い掛けてきた清人に、聡は真顔のまま告げた。

「……真澄さんが、柏木産業創業家の人間だからではないですか?」
「意味が分からんな」
 薄く笑っている笑顔はそのままに、しかし瞬時に目つきは鋭い物に変化させて自分を威嚇してきた兄に、聡はこの話題についてこれ以上踏み込むのを止めた。

「関係の無い事を、言ってしまったみたいです。申し訳ありません」
「全くだ。突然訳が分からん事を言い出すな」
 そう言って二杯目の茶を飲み干した清人に、聡はもう一つだけ尋ねてみる事にした。

「先程から話を聞いていて思ったんですが、兄さんは……、真澄さんの性格とか行動パターンを良く把握しているんですね」
 その問いに、清人が事も無げに答える。

「彼女とは長い付き合いだからな。初対面の時からだとかれこれ二十年は経ってるし、そんなに頻繁に顔を合わせる訳では無くても、それなりに分かってくるのは当然だ」
「因みに兄さんは、そんな真澄さんの事を好きですか?」
「勿論好きだが?」
「え?」
 不意打ちで質問を受けたら多少は狼狽するかと思いきや、サラッと清人が返してきた為、逆に聡の方が言葉に詰まった。しかしそれには構わず、清人が淡々と話を続ける。

「俺は、率先して嫌いな人間と場所と時間を共有したがる様な自虐趣味は無い」
 そう断言した清人に、聡は思わず溜め息を吐いた。

「……そうでしょうね。それならあなたにとって、真澄さんはどんな存在か、聞かせて貰っても良いですか?」
「真澄さんは香澄さんが妹の様に可愛がっていた姪で、清香が一番懐いてる従姉で、俺の義理の従姉だな。それ以上でも以下でも無いが、それがどうかしたのか?」
 打てば響く様に返ってきた言葉に、聡はこれ以上の詮索を完全に諦めた。

「……いえ、ありがとうございました。もう結構です。それじゃあ俺は先に寝ますので。御馳走様でした」
「ああ」
 自分の話に付き合ってくれた事と、淹れてくれた茶に対する礼を述べ、聡はソファーから立ち上がった。それに清人も小さく頷き返し、聡から一拍遅れて立ち上がる。
 清人は再び机に向かって再び何やらPCを眺めながら操作を始め、聡は隣接する寝室に入ってベッドに倒れ込んだ。

(二人揃って同じ様な言い回しをするとは……。結局似た者同士なんじゃないのか? あの二人……)
 半ば呆れつつ、次に聡が複雑な表情を浮かべる。

(しかし柏木の株を持っているとは……。単に柏木側に認めさせたかっただけなのか、要所で何か切り札にでも使うつもりなんだろうか?)
 一人で一組の男女の事について色々考えを巡らせているうちに、精神的疲労がかなり蓄積していた聡は、呆気なく夢の国へと旅立って行った。
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