夢見る頃を過ぎても

篠原皐月

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第58話 偽りのプロポーズ

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 清香が盛大に荒れた翌日の日曜日は晴天で、真澄は自室のバルコニーで壁に背中を預け、膝を抱えたままぼんやりと青い空を見上げていた。

(ちょっと寒いけど、良いお天気よね……)
 色々な怒りを先週仕事で発散し、抜け殻になっていた真澄は、ふとある事を思い出した。

(そう言えば、以前誘拐されかかったのって、ちょうど今頃だったわ)
 そんな事を考えて、思わず苦笑する。

(助けに来てくれた時、格好良かったのよね、清人君。柄にもなく王子様だ、とか思っちゃって……)
 そして泣き笑いの表情になった真澄は、項垂れて独り言を零した。
「もうあれから何年経ってるのよ。本当に馬鹿よね、私」
 真澄に腫れ物に触る様に接していた屋敷の者達は、その呟きを耳にする事はなかった。

 その柏木邸に、昼過ぎに友之が姿を現した。彼が手土産を提げて応接間に入ると、柏木家親子三代に加え正彦が顔を揃え、気まずそうな空気を纏わせている為、思わず小さな溜め息を吐く。

「さっきの電話では、真澄さんが帰って来ていると聞きましたが、機嫌は直ったんですか?」
 使用人の女性に、ケーキの箱を手渡しながらソファーに座っている浩一に問いかけると、溜め息混じりの返事が返ってきた。

「……ああ、今朝泊まっているホテルに押し掛けて、母さんは叔母さん達と前々から予定されていた温泉旅行に出掛けたと伝えたら、仏頂面ながら付いて来てくれた」
 それを聞いた友之は、自分の母親の予定を思い出した。
「そう言えば、そんな事を言ってたな……」
「この状況で旅行に出掛ける玲子伯母さんは大物だよ」
「俺達の母親もな」
 すかさず合いの手を入れた正彦に、友之は苦笑いで返してから、再度問い掛けた。

「それで? 真澄さんは?」
「部屋のベランダに座り込んで、魂が抜けたみたいにほけっとしてる。清人の事を口に出そうものなら途端に切れるから、行方不明になってる事も、説明できていないままなんだが……」
 苦虫を噛み潰した様な顔付きで浩一が説明すると、ここで友之が断りを入れた。

「ちょっと話をしてきても良いですか?」
「ああ、それは構わないが……、大人しく聞いて貰えるかどうかは分からないぞ?」
「分かってます」
 穏やかに頷いてから友之は踵を返し、応接間を出て二階へと上がった。勝手知ったる屋敷を迷わず進み、目的の部屋のドアの前に立ってノックしてみる。返答が無いのは想定内である為、友之は黙って室内に入り、バルコニーに続く窓を見やった。

 窓の向こうに真澄の姿は無かったが、そこに近付くと、窓の横の壁に背中を預け、膝を抱える様にして中空を見上げている真澄を発見した。しかし次の瞬間、十一月も下旬にさしかかろうという、寒さが増しているこの時期にも関わらず、暖かそうなウール素材であっても、何も羽織らないワンピース姿である事を認めて、眉根を寄せる。しかし窓を開けた友之は、いつもの笑顔で真澄に声をかけた。

「真澄さん、こんにちは」
「…………来てたの」
 対する真澄はチラリと視線を斜め上に上げ、素っ気なく答えた後は再び空を眺め始めたが、そんな態度に気を悪くする事無く、友之は真澄の横に片膝を立てて座り込んだ。

「ええ、来てたんですよ。ちょっとこれを渡そうと思って」
 そう言いながら友之は右手でジャケットのポケットを探り、左手で真澄の左手を取った。そしてその薬指に、ポケットから取り出した指輪を滑らせる。煌めく石を付けたそれは、真澄の為にあつらえた様にその指にぴったりとはまった。

「ああ、やっぱりピッタリだな」
 満足そうに呟いた友之だったが、真澄は自分の指にはめられた指輪を呆然と見やる。
「……友之?」
 訳が分からないと言った風情で真澄が声をかけると、友之は続けて予想外過ぎる事を口にした。

「真澄さん、俺と結婚しませんか?」
「……いきなり何?」
 何回か瞬きしてから、まだ固い表情で真澄が問い掛けると、友之は真剣な表情になって話を続けた。

「いきなりじゃありませんよ? 前々から考えていたんです。俺と真澄さんなら結構釣り合いますよ? 家格や財産は勿論、容姿や身長も。年齢は三歳下ですが、三十過ぎればそんな事は大した違いではありません。加えて気心は知れてるし、お祖父さんだって反対はしませんよ。どうですか?」
 その友之の申し出に真澄は直接答えず、友之を見つめながら問い返した。

「友之……、私のどこが良いの?」
「優しい所、かな? 気が強い様に見えて、絶対に他人が嫌がる事はしないし、率先して行動する割には、自分の事を後回しにしてしまう所とか」
「そう……」
 即答した友之だったが、真澄はさほど感動した様子は見せず、黙って自分の指にはまった指輪に視線を落とした。少しの間そんな相手の反応を待っていた友之だったが、真澄が何も語らない為再度問い掛ける。

「それで……、真澄さん。先程の話の返事が欲しいんですが」
 すると真澄は自分の指からゆっくりと指輪を引き抜き、それを友之に差し出しながら静かに告げた。
「……ごめんなさい、友之。私、あなたとは結婚出来ないわ」
「じゃあ、俺以外の誰かと結婚しますか?」
 掌を広げ、指輪を受け取りながら友之が穏やかにそう尋ねると、真澄が小さく首を振る。

「ううん、誰とも結婚しない。多分一生ね」
「どうしてそう思うのか、聞いても良いですか?」
 その問い掛けに、真澄は友之からバルコニーの床に視線を落とし、自嘲気味に笑いながら、その思うところを告げた。

「今、その指輪をはめてみて分かったの。誰の指輪だとしても欲しくは無いし、したくはないから。だからもう、一生独身で構わない」
 しかし真澄のその言葉に、友之は僅かにからかうような口調で応じた。

「ちょっと言葉が足りませんね。誰かさんからの指輪限定で、欲しいんじゃないですか?」
「……何が言いたいの?」
「さあ?」
 気分を害した様に真澄が睨みつけると、友之は曖昧に笑って指輪を元の様にポケットにしまってから、真澄同様庭の方に身体を向けた。そして独り言の様に話し始める。

「昔々……、ある所に、一人の貧相な子供がいました」
「友之?」
 いきなり誰に言うともなく語り始めた友之の横顔を、横に居る真澄は怪訝な顔で見やったが、友之は淡々と続けた。

「複雑な生い立ちのせいで、小さい頃から世の中を斜めに見ていて、外面はともかく性格に問題のある子供でしたが、ある時その子供に転機が訪れました」
「ちょっと友之。あなたさっきから何を一人で」
「喧嘩に巻き込まれて怪我をした時に、助けて貰ったお姫様に一目惚れしたのです」
「……はぁ?」
 完全に当惑した声を上げた真澄には視線を向けないまま、友之は淡々と一人語りを続けた。

「その時、お姫様に無様な姿を晒してしまった子供は、自分をとても恥ずかしく、情けなく思いました。そしてまたお姫様に会える保証もないのに、万が一また会えた時、二度とみっともない姿を晒さない様、一念発起して頑張りました。その甲斐あって、何年か後にお姫様と再会できた時には、見違える位立派な少年になっていたのです」
「あの……、友之? それって……」
 そこまでの話を聞いて、さすがに訝しげに真澄が口を挟んだが、友之は変わらず話を続けた。

「お姫様と再会できた少年はとても喜びましたが、本人にも周囲にもお姫様の事を好きだとは言いませんでした。お姫様を可愛がっている王様が、その少年を毛嫌いしていた為、必要以上にお姫様に近付いたり好きだと言ったりしたら、王様にお姫様が怒られたり、喧嘩になると思ったからです」
「…………」
 思わず無表情になって黙り込んだ真澄をチラリと見てから、友之は少し困った様に続ける。

「お姫様が、家族思いの優しい人だと分かっていた少年は、自分のせいでその人の周りで波風を立てたくはありませんでした。加えてお姫様は誰にでも分け隔て無く優くて面倒見が良いので、自分に対しての好意も、他人に対するそれと大して変わりないと思っていたのでした」
「そんな! だってそれは!?」
 慌てて何か言いかけ、しかし不自然に言葉を途切れさせた真澄に顔を向けながら、友之は小さく肩を竦めた。

「他人に対しては冷静に冷徹に対処できる少年も、自分の心の中で中心に位置しているお姫様に関する事には臆病なままで、お姫様にプレゼントを贈る事も、躊躇うような臆病な人間になってしまいました。お姫様は何でも持っていて、何を贈れば喜んで貰えるか分からなかった上、優しいお姫様は誰が何を贈っても笑顔で受け取ってくれるけれど、陰で嫌がられて捨てられたりしたら耐えられないと思ったからでした」
「ちょっと! 私、そんな事しないわよっ!!」
 流石に憤慨して詰め寄った真澄を、友之は冷静に宥める。
「まあまあ、そう興奮しないで。架空のお姫様の話なんですから」
 それに真澄が盛大に噛み付いた。

「喧嘩売ってるの? 友之。どこをどう聞いても、私と清人君の事でしょう!?」
「俺は清人さんの事だなんて、一言も言ってませんが? 何か思い当たる節でもありましたか?」
「…………白々しい」
 すっとぼけた友之を真澄が半眼で睨み付けてから、怒った様にプイと視線を逸らすと、友之は小さく苦笑いしてから話を再開した。

「どこまで話したかな……。ああ、そうだ……。色々な名目をつけて買ってあげたり譲ったりとかはありましたが、成人しても告白どころか、ちゃんとした誕生日プレゼントの一つもお姫様に贈れなかった男ですが、偶々お姫様が欲しがっている物を耳にしてからは、あちこち探し回りました」
「欲しがっているもの?」
「去年あたり、誰かさんにポロッと言ったんじゃありませんか? 来生隆也の作品が好きだとか」
 そう問われた真澄は一応素直に記憶を探り、すぐに去年の秋に清香の大学祭に出向いた帰りに、清人とそんな話をした事を思い出した。しかし真澄はそれに対して、言い訳がましく反論する。

「確かに言ったけど、あれは単に昔お父様達が払った金額で返しそびれた分を返す為に、これ幸いと購入して送りつけたに過ぎないわ」
「すみません真澄さん。一体何を言ってるんですか?」
「だって……、偶々ちょうど良いのがあったから、纏めて返してすっきりしたかったのよ」
 憮然とした表情でボソボソと告げた真澄に、友之は額に手を当てながら深い溜め息を吐いた。

「……やはり何か、根本的な所が間違っている気がするんですが」
「どこがよっ!!」
 思わず声を荒げた真澄に全く動じず、友之は淡々と話し出した。

「昨日浩一さんから、清人さんから真澄さんに絵が送られてきたと聞いて、八月の末か九月の頭に偶然街で清人さんを見かけたのを思い出して、今日の午前中、そこの画廊に行ってみたんです。一度母に付き合って行った事がある店舗だったので、珍しい所で見かけたなと思って、覚えていまして」
「八月から九月?」
 意外そうな顔を向けた真澄に、友之は真顔で小さく頷いてから続けた。

「ええ。そこのオーナーに聞いてみたら、思った通り真澄さんの誕生日に合わせて、そこから清人さんの名前で配送していました。清人さんはそこには、夏前から顔を出していたみたいですが、昨年末辺りから方々でずっと、来生隆也の作品を探していたみたいですね」
「だって……、どうして?」
 思わずと言った感じの真澄の問い掛けに、友之は笑いを含んだ声で答えた。

「それは……、やっぱりお姫様に喜んで欲しかったからじゃないですか? 画廊で絵を見た時も『これなら絶対に気に入って貰える』と、それはそれは嬉しそうに笑って、大金を惜しまず払ったそうですから。……本当に馬鹿ですよね。別に高価な物じゃなくても清人さんがくれた物なら、真澄さんは紙屑だろうが雑巾だろうが、喜んで貰って大事にするに決まっているのに」
「友之……、あなた私に、本当に喧嘩売ってるわけ?」
 ピクリと顔を引き攣らせた真澄に構わず、友之の呆れ果てたと言わんばかりの独白が続いた。

「もう、本当に大馬鹿ですよ。どうでも良い女には適当に手を出して、後腐れ無く別れてを繰り返しているのに、本命には下手に手を出したりしたら嫌われるんじゃないかと怖じ気づいて、自分の気持ちを伝える事すら出来ないんですから」
「……何か認識が間違ってるのは、そっちの方だと思うんだけど」
 尚も頑強に抵抗する真澄に、友之は苦笑いしながら肩を竦める。

「本当に頑固ですよね……。まあ、そんな所も魅力的なんですが」
 しかし、ここで真面目な顔付きになった友之は、些か厳しく真澄に言い聞かせた。

「ですが真澄さん。せっかく贈ってくれた絵を投げつけたのだけは感心しません。絵と、それをぶつけた浩一さんと、贈った清人さんには謝って下さい」
 その頃には、流石に自分の非を理解していた真澄は、その友之の指摘に素直に頷く。

「……分かったわ。そうするから」
 それを聞いて、友之はいつもの様に穏やかな笑みを浮かべて立ち上がり、真澄にも立つ様に促した。

「外で十分頭が冷えた様ですね。体が冷える前に中に入って、絵を眺めながらお礼の言葉でも考えていて下さい。そしてお礼を言うついでに、もう一回じっくり二人で話し合うべきですよ?」
「……そうするわ」
 真顔で言い諭された真澄は、それに反論したり反抗する理由を見いだせず、立ち上がって大人しく頷いた。それに笑顔を見せ、友之が窓を開けながら室内に入る。

「良かったです。それじゃあ俺は席を外しますから」
「……あ、あのっ! 友之?」
「どうかしましたか?」
 室内に入って数歩ドアに向かって歩き出した所で、真澄に声を掛けられた友之は足を止め、怪訝な顔で振り返った。すると真澄が幾分逡巡してから、如何にも申し訳無さそうに口を開く。

「その……、さっきの指輪、ごめんなさい……」
 うなだれながら小声で謝罪してきた真澄に、友之は小さく噴き出してから、再度ポケットから問題の指輪を取り出して真澄に手渡した。

「別に、謝る必要はありませんよ。これの内側を見て下さい」
「内側? ……えっと、《with love fromT toY》……、え?」
 内側に彫られた文面を確認した真澄は目を丸くして、どういう事かと目線で友之に訴えた。それを受けて、友之が苦笑しながら事情を説明する。

「若気の至りってやつです。親の金を使うのが嫌で、バイトで稼いだなけなしの金を注ぎ込んだ、一品なんですよ。だけど本気で惚れ込んだ相手が、自分の事を同じ位愛していると思っていたら、他の男と手に手を取ってトンズラしまして。さっさと捨ててしまえば良いのに、未練たらしく持ってたそれを今回引っ張り出しました。真澄さんの左手の薬指のサイズが、ちょうどそれと同じだと知ってましたので」
「……そんな相手、いたの?」
 驚いて友之を見上げた真澄に、友之は自嘲気味に笑いかけた。

「いたんですよ。だから真澄さんの指にそれをはめながら、その気も無いのに口説いてるのに、うっかり頷かれたらどうしようかと冷や汗ものでした」
 その表情に、真澄は思わず笑いを誘われる。

「あら、酷い。私ってそんなに魅力が無い?」
「とんでもない、とても魅力的ですよ。清香ちゃんは俺達の自慢のお姫様ですが、真澄さんは俺達が崇拝する女王様ですから」
「やっぱり酷いわ。どこが女王様なのよ」
「どこもかしこも。そんな女王様に嬉々として従って、何でも真澄さんの望み通りにできる一番の下僕は、清人さんですから」
「下僕って……、あのね」
 疲れた様に溜め息を吐いた真澄を、友之は面白そうに笑って宥めた。

「言葉は悪いですが、だからこそ二人はお似合いなんですよ。真澄さんがああしろこうしろと上から目線で指図していないと、俺達も調子が出ませんしね。偶には引きこもるのも良いですが、全然似合いませんから、そろそろ止めた方が良いですよ?」
「もう……、やっぱり散々貶されてる気がするわ」
「お土産に、ベルデュールのケーキを買って来たんですよ。好きでしょう? 三十分位したら、それでお茶にしましょう。下で待っていますから」
 そう言いながら笑ってドアの方に向かって歩き出した友之を、真澄は再び呼び止めた。

「あの……、友之?」
「何ですか?」
「その……、ありがとう」
「どういたしまして」
 幾分気恥ずかしそうに視線を逸らしながら礼を述べた真澄に、友之は微笑んで短く答えてから部屋を出た。するとドアの横の壁に背中を預け、腕を組んでもたれかかっている正彦に気付く。

「……何だ、居たのか」
「居たんだよ」
 短い会話を交わしてさっさと廊下を歩き始めた友之から、半歩遅れる形で正彦が後を追った。

「ちょ~っとお前に、聞きたい事があるんだけどな?」
「何だ?」
「真澄さんの左手薬指のサイズを、どうしてお前が知ってるんだ?」
 ニヤニヤしながら階段を降りつつ尋ねてきた同い年の従兄弟を見やった友之は、同じ様に含み笑いをしながら曖昧に誤魔化した。

「まあ……、それなりに?」
「へえ? それなりに、ねぇ」
 それ以上突っ込んでこない正彦に些か物足りなさを覚えた友之は、無意識にポケットの上から指輪を押さえつつしみじみと口にした。
「だけど今回のこれで良く分かったな。俺が左手薬指のサイズが十号の女性と、縁がないって事が」
 それに対しての直接のコメントを正彦は避け、話題を逸らした。

「真澄さんの指に指輪をはめた事は、秘密にしておいてやるよ。清人さんにバレたら殺されかねんだろう」
「そうだな、頼む。後から真澄さんにも口止めしておかないと」
「しかしあの二人、やっぱり揃って規格外だよな。喧嘩の仲裁も命懸けだ」
「違いない」
 そこで顔を見合わせて笑った二人は、取り敢えず真澄の機嫌が幾らか改善した事を浩一達に告げる為、揃って応接間に戻って行った。
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