33 / 66
第4章 思惑渦巻く王宮
1.狸達の来襲
しおりを挟む
参加者の殆どにとって青天の霹靂であった夜会から一週間が経過し、内心はどうあれ、シェリルは自分が置かれた状況にそれなりに順応していた。
「いやぁ、シェリル殿下は誠に謙虚なお人柄でいらっしゃる。今日実際にお目にかかれて、感服いたしました」
「本当に。市井でお暮らしと伺っておりましたが、立ち居振る舞い、お考え方が洗練されておられる」
「正に、生まれながらの姫君としか思えませんな」
自己紹介の言葉を述べるなり、見た目が全く異なるにも係わらず円卓越しに延々と自分への美辞麗句を並べ立てる中年男三人組に、王女としての装いもそれなりに板に付いてきたシェリルは、顔が引き攣りそうになるのを何とか堪えながら、殊勝な物言いで言葉を返した。
「そんな……。私は自分の至らない所は、きちんと認識しておりますので。皆様が私を立てて下さっているのはありがたいのですが、過剰な褒め言葉は控えて頂けますか? 気恥ずかしいですわ」
(ううぅ、歯が浮くっ! それに、本の中でしか知らなかった『褒め殺し』の言葉の意味を、こんなシチュエーションで体感することになるなんて……。もういい加減、まともに相手にするのは疲れるんだけど!)
(シェリル様、頑張って下さい! ほら、顔が引き攣ってますよ? 最後まで笑顔笑顔!!)
何とか笑顔は保ちつつ、内心で盛大に愚痴っていると、三人組の背後の壁際に待機しているリリスが、自分の頬を両手で指し示しつつ、手振りで励ましてくる。それでシェリルが何とか気合いを入れ直していると、相手はさり気なく話題を変えてきた。
「全く、シェリル姫のお人柄を、ミリア殿も是非見習って頂きたいものですな」
「誠に。最近では鼻持ちならない姫君になって、侍女達を横柄な態度でこき使っておられるとか」
「何事も傍若無人な振る舞いで、暴言も日常茶飯事だそうですな。同じ姫君でも甘やかされて育てられると、ろくな人間にならないという良い実例です」
(絶対、ミリアに実際会った事も無いくせに、好き放題言ってるわよね。盛大に反論したいのは山々だけど……)
如何にも真実らしく重々しく告げる男達に、この間似たような会話を何度もこなしてきているシェリルは、余裕で控え目に反論してみた。
「あの……、でも、ミリア様は、私が王宮に来て以来、結構親しくお声をかけて下さいますよ? そんなに傍若無人な方だとは……」
そこで激しくテーブルを叩く男と共に、きつく言い聞かせる声が響く。
「騙されてはいけませんぞ、シェリル様!」
「え、だ、騙されるって……」
もう続く話の流れがほぼ完璧に予測できていたものの、シェリルは驚いてたじろいでみせた。するとたたみかける様に、相手が口々に言ってくる。
「あの小生意気なミリア殿は、シェリル姫を母親が出自の知れない平民だと侮って、馬鹿にしておいでなのです!」
「そうでしょうか……」
「姫はお人が宜しいから……。幾ら生母が平民だからと言っても、姫はきちんと陛下に存在を認知され、あの稀代の天才魔術師と当時名高かったアーデン殿に、陛下が直々に養育を依頼された方なのですよ?」
「同時にアーデン殿が王宮を辞したのも、当時は全く理由が分かりませんでしたが、今では陛下が姫を王族の枠に囚われずのびのびと育てて欲しいと望み、アーデン殿がそれに応えた結果だと皆承知しております」
「誠に、アーデン殿は忠臣の鏡! それだけ陛下に大事に思われているシェリル姫を、伯爵家の小娘風情が産んだ我儘娘と同列に語る事すら、私どもにとっては噴飯ものです!」
その話は今回初めて耳にしたシェリルは、思わず遠い目をしてしまった。
(お義父さんが王宮専属魔術師長を辞めた事情が、そんな風に誤解されて広まってるとは知らなかったわ……。実は王妃様に懸想した挙句、一人で思い詰めて仕事を投げ打って森に引き篭もっただけなんです、なんて教えてあげたら、この人達どんな顔をするのかしら?)
そんな事を考えていると、シェリルの正面に座っている某侯爵が、苦々しい顔付きで言い出した。
「伯爵家の小娘と言えば……、あの女が産んだ息子も、娘同様大して出来は良くなさそうですな」
「多少見栄えは良いかもしれんが。我儘で、鼻持ちならない若造ときている」
「あんなのが我が国の王太子だとは……、嘆かわしいにも程がある!」
(……やっぱりそういう話題になるんだ)
(シェリル様! 気持ちは分かりますが、何とか話を合わせて下さい!)
心底うんざりとしたシェリルが、項垂れそうになるのを辛うじて堪えていると、再びリリスから目線で訴えられた。それに(大丈夫だから)と軽く頷いてみせてから、慎重に意見を述べてみる。
「あの……、でも一応、王太子はレオン殿と決まっていますし、それ程欠点があるようにも思えませんが……」
しかし三人組は、薄く笑って彼女の意見を一蹴した。
「誠に姫君は、お人が宜しい」
「欠点があからさまになっている様なら、即座に王太子の座は奪われるに決まっています」
「それはもう、分からない様に注意深く隠蔽しているのですよ」
「そういうものでしょうか?」
(本当に、良く言うわねこの人達)
シェリルは半ば呆れていたが、そんな事は微塵も分かっていないらしい男達は、勢い込んで力強く宣言してきた。
「そういうものなのです。ですがご安心下さい。私達は、シェリル姫の味方ですぞ!?」
「……まあ、心強いですわ」
何とか笑顔を作ろうとして、思わず一瞬反応が遅れたシェリルだったが、相手はそんな事は気にせずに話を続けた。
「王宮で怠惰に暮らしていた連中よりも、市井でまっすぐのびやかにお育ちになられたシェリル姫とラウール殿下なら、きっと気もお合いになると思います」
「そうかもしれませんね……」
「シェリル姫は王妃様と顔を合わせる機会も多いとか。是非、王妃様とお茶の席でもご一緒される機会が有れば、ラウール様もお誘い下さい。きっとお話も盛り上がる事と存じ上げますので!!」
身を乗り出さんばかりにして訴えてくる連中に対し、シェリルは内心で辟易しながらも、取り敢えず相手が望むであろう答えを返した。
「王妃様におかれましては、私などとは違い何かとお忙しい立場でいらっしゃいます。私の方から細かい事を申し出るのは心苦しい為、確約はできませんが、本当に機会が有ればその旨はお話ししてみますので……」
(そして最後に、あの偽者王子に話を繋げるのはお約束……。もうこの一週間で、すっかりパターンが読めちゃったわ。もっと他の流れで来る人、居ないのかしら? そうしたら少なくても緊張して、嫌気がさす暇も無いと思うんだけど……)
そんなある意味贅沢な事を考えていたシェリルに、割り当てられた面会時間の終了が迫っていた面々は、しっかりとラウールと王妃の面会の段取りが整わなかったものの、気落ちする様子など見せず上機嫌に告げた。
「勿論それで結構です。いや、本当にシェリル姫は、慎ましやかでいらっしゃる」
「今回我らが持参した物、姫へのご進物とは別に王妃様宛の物もありますので、王妃様に宜しくお伝え下さい」
「そうですな、姫のお時間が空いた時に、離宮に出向かれてラウール殿下とご対面されては? 殿下もきっとお喜びになりますよ?」
「はぁ、そうですね。考えておきますわ」
「是非ともそうして下さい!」
(だ、だめ……、無理に笑顔を作ってるから、顔が引き攣るっ……。それにこんな腹の探り合いみたいな会話、神経が焼き切れそう……)
そんな事を考えながらも、時間が来たその三人組が礼儀正しく挨拶をして立ち去るまで、シェリルは気力を振り絞って何とか笑顔を保ち続けた。
「いやぁ、シェリル殿下は誠に謙虚なお人柄でいらっしゃる。今日実際にお目にかかれて、感服いたしました」
「本当に。市井でお暮らしと伺っておりましたが、立ち居振る舞い、お考え方が洗練されておられる」
「正に、生まれながらの姫君としか思えませんな」
自己紹介の言葉を述べるなり、見た目が全く異なるにも係わらず円卓越しに延々と自分への美辞麗句を並べ立てる中年男三人組に、王女としての装いもそれなりに板に付いてきたシェリルは、顔が引き攣りそうになるのを何とか堪えながら、殊勝な物言いで言葉を返した。
「そんな……。私は自分の至らない所は、きちんと認識しておりますので。皆様が私を立てて下さっているのはありがたいのですが、過剰な褒め言葉は控えて頂けますか? 気恥ずかしいですわ」
(ううぅ、歯が浮くっ! それに、本の中でしか知らなかった『褒め殺し』の言葉の意味を、こんなシチュエーションで体感することになるなんて……。もういい加減、まともに相手にするのは疲れるんだけど!)
(シェリル様、頑張って下さい! ほら、顔が引き攣ってますよ? 最後まで笑顔笑顔!!)
何とか笑顔は保ちつつ、内心で盛大に愚痴っていると、三人組の背後の壁際に待機しているリリスが、自分の頬を両手で指し示しつつ、手振りで励ましてくる。それでシェリルが何とか気合いを入れ直していると、相手はさり気なく話題を変えてきた。
「全く、シェリル姫のお人柄を、ミリア殿も是非見習って頂きたいものですな」
「誠に。最近では鼻持ちならない姫君になって、侍女達を横柄な態度でこき使っておられるとか」
「何事も傍若無人な振る舞いで、暴言も日常茶飯事だそうですな。同じ姫君でも甘やかされて育てられると、ろくな人間にならないという良い実例です」
(絶対、ミリアに実際会った事も無いくせに、好き放題言ってるわよね。盛大に反論したいのは山々だけど……)
如何にも真実らしく重々しく告げる男達に、この間似たような会話を何度もこなしてきているシェリルは、余裕で控え目に反論してみた。
「あの……、でも、ミリア様は、私が王宮に来て以来、結構親しくお声をかけて下さいますよ? そんなに傍若無人な方だとは……」
そこで激しくテーブルを叩く男と共に、きつく言い聞かせる声が響く。
「騙されてはいけませんぞ、シェリル様!」
「え、だ、騙されるって……」
もう続く話の流れがほぼ完璧に予測できていたものの、シェリルは驚いてたじろいでみせた。するとたたみかける様に、相手が口々に言ってくる。
「あの小生意気なミリア殿は、シェリル姫を母親が出自の知れない平民だと侮って、馬鹿にしておいでなのです!」
「そうでしょうか……」
「姫はお人が宜しいから……。幾ら生母が平民だからと言っても、姫はきちんと陛下に存在を認知され、あの稀代の天才魔術師と当時名高かったアーデン殿に、陛下が直々に養育を依頼された方なのですよ?」
「同時にアーデン殿が王宮を辞したのも、当時は全く理由が分かりませんでしたが、今では陛下が姫を王族の枠に囚われずのびのびと育てて欲しいと望み、アーデン殿がそれに応えた結果だと皆承知しております」
「誠に、アーデン殿は忠臣の鏡! それだけ陛下に大事に思われているシェリル姫を、伯爵家の小娘風情が産んだ我儘娘と同列に語る事すら、私どもにとっては噴飯ものです!」
その話は今回初めて耳にしたシェリルは、思わず遠い目をしてしまった。
(お義父さんが王宮専属魔術師長を辞めた事情が、そんな風に誤解されて広まってるとは知らなかったわ……。実は王妃様に懸想した挙句、一人で思い詰めて仕事を投げ打って森に引き篭もっただけなんです、なんて教えてあげたら、この人達どんな顔をするのかしら?)
そんな事を考えていると、シェリルの正面に座っている某侯爵が、苦々しい顔付きで言い出した。
「伯爵家の小娘と言えば……、あの女が産んだ息子も、娘同様大して出来は良くなさそうですな」
「多少見栄えは良いかもしれんが。我儘で、鼻持ちならない若造ときている」
「あんなのが我が国の王太子だとは……、嘆かわしいにも程がある!」
(……やっぱりそういう話題になるんだ)
(シェリル様! 気持ちは分かりますが、何とか話を合わせて下さい!)
心底うんざりとしたシェリルが、項垂れそうになるのを辛うじて堪えていると、再びリリスから目線で訴えられた。それに(大丈夫だから)と軽く頷いてみせてから、慎重に意見を述べてみる。
「あの……、でも一応、王太子はレオン殿と決まっていますし、それ程欠点があるようにも思えませんが……」
しかし三人組は、薄く笑って彼女の意見を一蹴した。
「誠に姫君は、お人が宜しい」
「欠点があからさまになっている様なら、即座に王太子の座は奪われるに決まっています」
「それはもう、分からない様に注意深く隠蔽しているのですよ」
「そういうものでしょうか?」
(本当に、良く言うわねこの人達)
シェリルは半ば呆れていたが、そんな事は微塵も分かっていないらしい男達は、勢い込んで力強く宣言してきた。
「そういうものなのです。ですがご安心下さい。私達は、シェリル姫の味方ですぞ!?」
「……まあ、心強いですわ」
何とか笑顔を作ろうとして、思わず一瞬反応が遅れたシェリルだったが、相手はそんな事は気にせずに話を続けた。
「王宮で怠惰に暮らしていた連中よりも、市井でまっすぐのびやかにお育ちになられたシェリル姫とラウール殿下なら、きっと気もお合いになると思います」
「そうかもしれませんね……」
「シェリル姫は王妃様と顔を合わせる機会も多いとか。是非、王妃様とお茶の席でもご一緒される機会が有れば、ラウール様もお誘い下さい。きっとお話も盛り上がる事と存じ上げますので!!」
身を乗り出さんばかりにして訴えてくる連中に対し、シェリルは内心で辟易しながらも、取り敢えず相手が望むであろう答えを返した。
「王妃様におかれましては、私などとは違い何かとお忙しい立場でいらっしゃいます。私の方から細かい事を申し出るのは心苦しい為、確約はできませんが、本当に機会が有ればその旨はお話ししてみますので……」
(そして最後に、あの偽者王子に話を繋げるのはお約束……。もうこの一週間で、すっかりパターンが読めちゃったわ。もっと他の流れで来る人、居ないのかしら? そうしたら少なくても緊張して、嫌気がさす暇も無いと思うんだけど……)
そんなある意味贅沢な事を考えていたシェリルに、割り当てられた面会時間の終了が迫っていた面々は、しっかりとラウールと王妃の面会の段取りが整わなかったものの、気落ちする様子など見せず上機嫌に告げた。
「勿論それで結構です。いや、本当にシェリル姫は、慎ましやかでいらっしゃる」
「今回我らが持参した物、姫へのご進物とは別に王妃様宛の物もありますので、王妃様に宜しくお伝え下さい」
「そうですな、姫のお時間が空いた時に、離宮に出向かれてラウール殿下とご対面されては? 殿下もきっとお喜びになりますよ?」
「はぁ、そうですね。考えておきますわ」
「是非ともそうして下さい!」
(だ、だめ……、無理に笑顔を作ってるから、顔が引き攣るっ……。それにこんな腹の探り合いみたいな会話、神経が焼き切れそう……)
そんな事を考えながらも、時間が来たその三人組が礼儀正しく挨拶をして立ち去るまで、シェリルは気力を振り絞って何とか笑顔を保ち続けた。
7
あなたにおすすめの小説
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ
さら
恋愛
会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。
ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。
けれど、測定された“能力値”は最低。
「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。
そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。
優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。
彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。
人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。
やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。
不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる