7 / 28
1章
⑦レバガチャ格闘士
しおりを挟む
衝撃がコックピットを襲う。
「ぐああぁ!?」
もしレバーを強く握っていなければ、俺の体はシートから吹っ飛んでいたかもしれない。
続く何度かの衝撃がやっと収まり、俺は頭を振って周囲を見回した。
俺たちの乗った魔装は元いた場所から吹き飛ばされ、横倒しになっている。敵に殴り飛ばされて壁に激突したようだった。
前方から白い魔装――敵がゆっくりとこちらに歩いてくるのが見える。
「だああああ! まだ調整中だっつーのぉ!」
叫び声に後ろを振り返ると、両手に膨大な数の魔法陣を発動させたリアナが目を回していた。
「り、リアナ! これどう動かすんだ!?」
「知るか! ガチャガチャやってれば!?」
そんなめちゃくちゃな。だが敵が迫り文句も言えない状況に、俺は言われた通りにする。
つまり――ガチャガチャやってみた。
「うおおおぉぉ!」
敵がすぐ目の前にいる分、とにかく動けばいいと思った。それが功を奏したのかもしれない。
突然、飛び跳ねるように動いたこちらの魔装の足が、敵の腹部を蹴り飛ばした。敵も相当な重量だろうに、凄まじいパワーだ。
……ただ正直にいえば、俺は腕を動かそうと思ったんだが。
「あぁぁぁ! ちょっと! 操作系と動力系の調整してんのに今のでズレた!」
「お前がガチャガチャやれっていったんだろ!?」
どうやら調整不足のおかげでもあるらしい。
とにかくその隙に、リアナは最低限の調整を終わらせたようだ。
「終わった! 基本はアンタの魔力と思考に反応して動く! とりあえず起こして!」
「ああ!」
足に力を入れてペダルを踏むと、魔装が立ち上がった。不思議な感覚だ。実際に動いているのは魔装なのだが、自分の体が動いているような感覚がある。
そして、この操縦が――とんでもなく力を使う。魔力を注ぎ続けていることもあるが、レバーやペダル自体も身体強化魔法有りで動かすのがやっとだ。
この状態を長く維持していられる自信がない。早めにケリをつける必要がありそうだ。
「武器は必要ないわね? 一撃で仕留めなさい」
「わかってる!」
リアナの問いに自分を奮い立たせるために勢いよく答えた。すでに敵は体勢を立て直し、こちらに向かって突進してくる。
「行くぞ!」
「いつでも!」
魔装の右手が赤い光に覆われる。
――攻撃の威力を分散せずに集中させるのならば。
俺とリアナの高ぶった気持ちが絡み合い、互いの思考を読まずとも同じ答えを導き出す。
「炎燐剣撃掌!」
こちらのコックピットめがけて伸ばされた敵の手が迫る中、身を捻って手刀を繰り出した。モニターに巨大な敵の腕が迫り、まるで俺自身を掠るような恐怖に襲われる。
右手に装甲を突き破る感覚――俺は吠えた。
「うおおおぉぉぉ!」
赤熱した手刀が白い装甲を溶断する。
眩い火花と共に腕を振り切ると、敵は魂が抜けたようにくずおれた。
◇ ◇ ◇
・ ・
◇ ◇ ◇
「本当に、本当に助かりましたぁ……!」
「あ、あぁ……無事でよかったな」
ミックと名乗った若い男は憔悴しきった顔で俺の手を握る。
俺たちが倒した白い魔装――その中にいたのは案の定、ドルカスたちとはぐれた冒険者の一人だった。物珍しさに乗り込んだところ、自立起動してしまい閉じ込められたそうだ。
俺の攻撃はわき腹からみぞおちにかけ、コックピットを避ける形で胴体を削り斬っていた。
こちらとコックピットの位置が同じだとわかっていなければ、ミックを助けられなかっただろう。
俺は近くのがれきに腰を掛ける。
「この遺跡のことをアンタたちに教えたのは誰?」
リアナは睨みつけながら問い詰めた。
「ほ、本当は口止めされてるんスけど――領主様っす。ここの魔物の掃除が依頼で」
「口が軽いわね?」
「助けてもらわなきゃこの口も動かせてないんで……」
ミックは自分の体を見下ろしながら苦笑いする。
「そう。別にアンタから聞いたとか言わないから安心しなさい」
リアナはそう言うとミックから視線を外し、「もういいからどっか行きなさい」と手で追い払った。
「じゃ、じゃあ失礼します!」
「気をつけろよ!」
俺がその場から去る背中に声をかけると、へい! と威勢のいい声が返ってきた。
それを見送ってリアナが俺の隣に座る。
「大丈夫?」
「すまん、厳しい」
ミックは気づかなかったようだが、俺は戦いの直後から強烈な眠気に襲われていた。だがこんなところで寝るわけにもいかない。そう耐えていたのだが、限界のようだ。
「魔力の使い過ぎ。でもこれが限界なわけじゃない。もっと精進しなさい」
隣のリアナに顔を向けると、俺の頬に小さな手が伸びてくる。ひんやりとしたその手を素直に受け入れると、笑顔が返ってきた。
「よくできました。もう大丈夫よ」
その言葉に、俺の緊張の糸がぷつんと切れた。
急速に闇に落ちていく意識の中で、頬に当てられた手の冷たさだけが最後まで残っていた。
「ぐああぁ!?」
もしレバーを強く握っていなければ、俺の体はシートから吹っ飛んでいたかもしれない。
続く何度かの衝撃がやっと収まり、俺は頭を振って周囲を見回した。
俺たちの乗った魔装は元いた場所から吹き飛ばされ、横倒しになっている。敵に殴り飛ばされて壁に激突したようだった。
前方から白い魔装――敵がゆっくりとこちらに歩いてくるのが見える。
「だああああ! まだ調整中だっつーのぉ!」
叫び声に後ろを振り返ると、両手に膨大な数の魔法陣を発動させたリアナが目を回していた。
「り、リアナ! これどう動かすんだ!?」
「知るか! ガチャガチャやってれば!?」
そんなめちゃくちゃな。だが敵が迫り文句も言えない状況に、俺は言われた通りにする。
つまり――ガチャガチャやってみた。
「うおおおぉぉ!」
敵がすぐ目の前にいる分、とにかく動けばいいと思った。それが功を奏したのかもしれない。
突然、飛び跳ねるように動いたこちらの魔装の足が、敵の腹部を蹴り飛ばした。敵も相当な重量だろうに、凄まじいパワーだ。
……ただ正直にいえば、俺は腕を動かそうと思ったんだが。
「あぁぁぁ! ちょっと! 操作系と動力系の調整してんのに今のでズレた!」
「お前がガチャガチャやれっていったんだろ!?」
どうやら調整不足のおかげでもあるらしい。
とにかくその隙に、リアナは最低限の調整を終わらせたようだ。
「終わった! 基本はアンタの魔力と思考に反応して動く! とりあえず起こして!」
「ああ!」
足に力を入れてペダルを踏むと、魔装が立ち上がった。不思議な感覚だ。実際に動いているのは魔装なのだが、自分の体が動いているような感覚がある。
そして、この操縦が――とんでもなく力を使う。魔力を注ぎ続けていることもあるが、レバーやペダル自体も身体強化魔法有りで動かすのがやっとだ。
この状態を長く維持していられる自信がない。早めにケリをつける必要がありそうだ。
「武器は必要ないわね? 一撃で仕留めなさい」
「わかってる!」
リアナの問いに自分を奮い立たせるために勢いよく答えた。すでに敵は体勢を立て直し、こちらに向かって突進してくる。
「行くぞ!」
「いつでも!」
魔装の右手が赤い光に覆われる。
――攻撃の威力を分散せずに集中させるのならば。
俺とリアナの高ぶった気持ちが絡み合い、互いの思考を読まずとも同じ答えを導き出す。
「炎燐剣撃掌!」
こちらのコックピットめがけて伸ばされた敵の手が迫る中、身を捻って手刀を繰り出した。モニターに巨大な敵の腕が迫り、まるで俺自身を掠るような恐怖に襲われる。
右手に装甲を突き破る感覚――俺は吠えた。
「うおおおぉぉぉ!」
赤熱した手刀が白い装甲を溶断する。
眩い火花と共に腕を振り切ると、敵は魂が抜けたようにくずおれた。
◇ ◇ ◇
・ ・
◇ ◇ ◇
「本当に、本当に助かりましたぁ……!」
「あ、あぁ……無事でよかったな」
ミックと名乗った若い男は憔悴しきった顔で俺の手を握る。
俺たちが倒した白い魔装――その中にいたのは案の定、ドルカスたちとはぐれた冒険者の一人だった。物珍しさに乗り込んだところ、自立起動してしまい閉じ込められたそうだ。
俺の攻撃はわき腹からみぞおちにかけ、コックピットを避ける形で胴体を削り斬っていた。
こちらとコックピットの位置が同じだとわかっていなければ、ミックを助けられなかっただろう。
俺は近くのがれきに腰を掛ける。
「この遺跡のことをアンタたちに教えたのは誰?」
リアナは睨みつけながら問い詰めた。
「ほ、本当は口止めされてるんスけど――領主様っす。ここの魔物の掃除が依頼で」
「口が軽いわね?」
「助けてもらわなきゃこの口も動かせてないんで……」
ミックは自分の体を見下ろしながら苦笑いする。
「そう。別にアンタから聞いたとか言わないから安心しなさい」
リアナはそう言うとミックから視線を外し、「もういいからどっか行きなさい」と手で追い払った。
「じゃ、じゃあ失礼します!」
「気をつけろよ!」
俺がその場から去る背中に声をかけると、へい! と威勢のいい声が返ってきた。
それを見送ってリアナが俺の隣に座る。
「大丈夫?」
「すまん、厳しい」
ミックは気づかなかったようだが、俺は戦いの直後から強烈な眠気に襲われていた。だがこんなところで寝るわけにもいかない。そう耐えていたのだが、限界のようだ。
「魔力の使い過ぎ。でもこれが限界なわけじゃない。もっと精進しなさい」
隣のリアナに顔を向けると、俺の頬に小さな手が伸びてくる。ひんやりとしたその手を素直に受け入れると、笑顔が返ってきた。
「よくできました。もう大丈夫よ」
その言葉に、俺の緊張の糸がぷつんと切れた。
急速に闇に落ちていく意識の中で、頬に当てられた手の冷たさだけが最後まで残っていた。
0
あなたにおすすめの小説
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
スキル『農業』はゴミだと追放されたが、実は植物の遺伝子を書き換える神スキル【神農】でした。荒野を楽園に変えて異世界万博を開催します!
黒崎隼人
ファンタジー
「そのスキル『農業』?剣も魔法も使えないクズはいらん、失せろ!」
勇者召喚に巻き込まれて異世界へ転生した植物オタクの青年カイルは、地味なスキルを理由に王都を追放され、死の荒野へと捨てられた。
しかし、誰も知らなかったのだ。
彼のスキルが、ただの農業ではなく、植物の遺伝子さえ書き換え、不毛の大地を瞬く間に聖域に変える神の力【神農】であることを。
荒野を一瞬で緑豊かな楽園に変えたカイルは、伝説の魔獣フェンリルを餌付けして相棒にし、傷ついた亡国の美姫ソフィアを助け出し、自由気ままなスローライフを開始する。
やがて彼が育てた作物は「エリクサーより効く」と評判になり、その噂を聞きつけた商人によって、彼の領地で世界規模の祭典――『異世界万博』が開催されることに!?
一方、カイルを追放した王国は深刻な食糧難に陥り、没落の一途をたどっていた。
「今さら戻れと言われても、この野菜は全部、俺とソフィアのとフェンのものですから」
最強の農民が送る、世界を揺るがす大逆転・万博ファンタジー、ここに開幕!
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!
無能スキル【模倣】で追放された俺、実は神々の力さえコピーできる【完全模倣・改】で世界を救うことになった件
黒崎隼人
ファンタジー
クラスごと異世界に勇者として召喚された高校生、佐藤拓海。
彼が授かったのは、他人のスキルを一度だけ劣化させて使うことしかできない【模倣】スキルだった。
「無能はいらない」――仲間からの無慈悲な言葉と共に、彼は魔物が蔓延る森へと追放される。
死の淵で彼が手にしたのは、絶望か、それとも希望か。
これは、外れスキルと呼ばれた【模倣】が、あらゆる理を喰らい尽くす【完全模倣・改】へと覚醒する瞬間から始まる、一人の少年の成り上がり英雄譚。
裏切ったクラスメイト、世界の欺瞞、そして神々が仕組んだ壮大なシステム。
全てに牙を剥き、信頼できる仲間と共に自らの手で望む世界を創り上げる!
絶望の底から始まる、爽快な逆転劇と壮大な世界の謎。
あなたの心を掴んで離さない、究極の異世界ファンタジー、堂々開幕!
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる