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第11話 顕現
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施設を脱走して数時間後、すっかり日が落ちてしまい、アキは暗い山岳道路を歩いていた。
とはいえ、アキはその暗さに怯えはない。
もっと暗く、そして険しい道を歩いたことがある気がする。
相変わらず曖昧な記憶にうんざりしていると、ソフィアが話しかけてきた。
『マスタ。ここに。なぜ?』
ふわふわと浮遊しながら腕にすがりついて甘えるソフィアに、アキは苦笑しながら答える。
「僕が消えて、戻ってきた場所にくれば、記憶が戻るかもしれないって思って」
わざと声に出したのは森がやけに静かだからだろうか。
この気温なら虫の1匹でも鳴いていそうな山中。だが、今は自分が地面を歩く音しか聞こえない。
ここは青木ヶ原樹海に行くためのバスの経路だった。
アキは脱走後に近くの洋服店でパジャマを着替え、靴下のみだった足にもスニーカーを履いている。
昔とは違い、レジも無人で、会計も「きゃっしゅれす」とかいう方式に変わっていたので驚いた。
もちろん店員の姿もあったが、パジャマ姿のアキを不思議そうな目で見ただけで、声はかけられていない。
他人の事情に首を突っ込みたくない、という雰囲気だ。
昔とは少し違うその空気にアキはデジャブを感じたが、これがまた思い出せない。
これもきっと異世界での経験なのだろう。
そうこう思考に耽っていると、道の先に淡い灯りが見える。
トンネルだ。
アキが25年前、最後にいた場所は、あのトンネルを抜けた先にある。
若干古びてはいるが、意外にも見た目は当時のままだ。
てっきり哀愁のひとかけらでも心に感じるものがあるかと思っていたが、そんなことはなかった。
体感的には2日ほどの前に見た光景なのだから当然かもしれない。
どちらかというと綺麗に整備された道路の方に関心が行く。
特に心動かされない自分に、なんとなく「これはハズレかな」と思い、先へ進もうとしたとき――。
『――警告。魔力検知。空間、不安定。振動、揺らぎ? 類する』
警告音と共に、地鳴りのような低い音が山に響いた。
ソフィアの言葉からも地震かと思ったが、地面は揺れていない。
「空間って、転移魔法とか?」
『Negative。より低次元。結界に類するもの。その突破と酷似』
なんだろうなぁ、と収まる気配のない地鳴りに耳を傾けていると、後ろからエンジンの音が近づいてくる。
振り返ると、大型のバイクが物凄い速度で走ってきていた。
暴走族? と思い、道の脇に体を退くと、なぜかそのバイクはアキの目の前で急停止する。
嫌な予感して、アキが知らんぷりして歩き出そうとすると、その背中に怒声が飛んできた。
「ゴルアァァァ! このクソガキ! こんなとこで何やってんのよ!?」
声の主は槇原だった。
観念して顔を向けると、彼女は迷彩柄のツナギにプロテクターとチョッキという、見慣れたナース服とは全く異なる衣装だった。
色気の欠片もない――まるで軍人のようだ。
唯一、ヘルメットを外した際に髪を揺さぶる仕草に女性らしさを感じる。
「あ、あはは。ちょっと散歩したくて……」
「散歩の距離じゃねぇでしょうが! ちょっと殴らせなさい!」
堪忍袋の緒が切れたといわんばかりの槇原の勢いに、ひえっ、とアキは縮こまってみせた。
だが、振り上げた拳は飛んでこない。
槇原はその手を耳に当て、真っ赤だった顔を急激に青くしていた。
「はっ……!? 今、ですか!?」
叫んだ槇原の声が聞き取りづらい。地鳴りのせいだ。
それはどんどん大きくなって、アキ自身の体を叩くような爆音に変わっていった。
「伏せて!」
槇原がヘルメットを投げ捨ててアキに覆いかぶさる。
――瞬間、大地を揺らす衝撃。
トンネルからは突風のような風が吹き、槇原とアキは地面を転がった。
2人は強かにガードレールへ体をぶつけるが、それがなければ崖から滑り落ちていたかもしれない。
無数の瓦礫や小石が雨のように飛んできて、アスファルトを叩く。
そして、それらが収まった時、アキは顔を上げてそれを見た。
トンネルの向こうにそびえたつ影。最初は蕾だった。
だが、それは力を開放するように花開き、周囲を威圧するように雄たけびを上げる。
今までそこには何もなかったはずの光景に、突然、巨大な花が咲いた。
「あれって……」
「境獣よ! 小型も確認されてる! 今すぐ逃げるわよ! アキくん!」
いつの間にかに立ち上がった槇原が、横倒しになっていたバイクを起こす。
しかし、アキはまるで夢の中にいるかのように、ぼうっとしていた。
何かが違う。
あの花の化け物のことから、今すべきことは逃げることなのか、ということまで。
自問自答に耽るアキの背後で、再び衝撃があった。
今度は近い。そして、風に乗って獣のような匂いと――殺気を感じる。
「アキくんッ!」
槇原の悲痛な叫びを無視して、アキは振り返った。
身長は3メートル弱、体は屈強な人型だが、顔は牛に似ていて、角の形状で強さを測ることができる。厄介なのは人の武器を使えるということ。
【牛頭】と呼ばれていた魔物だ。
現実世界になぜ魔物がいるのだろうか。
その問いに答えてくれる人がいるのなら、ぜひ会いたい。
しかし、ここで死んでしまうとそれは叶わない。
今、目の前で振り上げられている棍棒で叩き潰されれば、そうなるだろう。
だから、アキは生きることを選んだ。
――その時、アキの中で何かが目を覚ます。
自分であって、自分ではない感覚。けれどもその根本は同じものであって、不快なものはない。むしろ逆だ。心地の良い変化を感じる。
アキの意識が明瞭に、そして鋭く加速し、周囲の風景が鈍化した。
「【無銘】」
呼びかけに応じ、アキという勇者自体を具現化した剣が顕現する。
その剣が完全に形を成す前に、アキはくるりと踊るように回転した。
それだけで、アキの頭蓋骨を粉砕しようとしていたこん棒は空を切って地面に埋まる。
同時に、白い刃が水のような音を立てて暗闇に奔った。
「嘘……でしょ?」
槇原の驚愕する声が聞こえ、アキの横で【牛頭】だったものが崩れる。
『戦闘支援、網膜投影、開始』
「ああ」
ソフィアに対しての口調の変化も、アキ自身には気にならない。
答えると網膜投影の形が変わった。そして、トンネルの方向から続々と現れる魔物をソフィアがマークしていく。
アキはぼうっとしていた頭の血管が、氷を流されたかのように冴えわたるのがわかった。
「行くぞ。ソフィア」
『Yes。マスタ』
剣を構えると同時に、腰の横に光る翼が顕現し、折りたたまれていたそれを大きく広げる。
そして、群れをなして迫る魔物の集団に、恐れも高揚感もなく、アキは踏み込んでいくのだった。
とはいえ、アキはその暗さに怯えはない。
もっと暗く、そして険しい道を歩いたことがある気がする。
相変わらず曖昧な記憶にうんざりしていると、ソフィアが話しかけてきた。
『マスタ。ここに。なぜ?』
ふわふわと浮遊しながら腕にすがりついて甘えるソフィアに、アキは苦笑しながら答える。
「僕が消えて、戻ってきた場所にくれば、記憶が戻るかもしれないって思って」
わざと声に出したのは森がやけに静かだからだろうか。
この気温なら虫の1匹でも鳴いていそうな山中。だが、今は自分が地面を歩く音しか聞こえない。
ここは青木ヶ原樹海に行くためのバスの経路だった。
アキは脱走後に近くの洋服店でパジャマを着替え、靴下のみだった足にもスニーカーを履いている。
昔とは違い、レジも無人で、会計も「きゃっしゅれす」とかいう方式に変わっていたので驚いた。
もちろん店員の姿もあったが、パジャマ姿のアキを不思議そうな目で見ただけで、声はかけられていない。
他人の事情に首を突っ込みたくない、という雰囲気だ。
昔とは少し違うその空気にアキはデジャブを感じたが、これがまた思い出せない。
これもきっと異世界での経験なのだろう。
そうこう思考に耽っていると、道の先に淡い灯りが見える。
トンネルだ。
アキが25年前、最後にいた場所は、あのトンネルを抜けた先にある。
若干古びてはいるが、意外にも見た目は当時のままだ。
てっきり哀愁のひとかけらでも心に感じるものがあるかと思っていたが、そんなことはなかった。
体感的には2日ほどの前に見た光景なのだから当然かもしれない。
どちらかというと綺麗に整備された道路の方に関心が行く。
特に心動かされない自分に、なんとなく「これはハズレかな」と思い、先へ進もうとしたとき――。
『――警告。魔力検知。空間、不安定。振動、揺らぎ? 類する』
警告音と共に、地鳴りのような低い音が山に響いた。
ソフィアの言葉からも地震かと思ったが、地面は揺れていない。
「空間って、転移魔法とか?」
『Negative。より低次元。結界に類するもの。その突破と酷似』
なんだろうなぁ、と収まる気配のない地鳴りに耳を傾けていると、後ろからエンジンの音が近づいてくる。
振り返ると、大型のバイクが物凄い速度で走ってきていた。
暴走族? と思い、道の脇に体を退くと、なぜかそのバイクはアキの目の前で急停止する。
嫌な予感して、アキが知らんぷりして歩き出そうとすると、その背中に怒声が飛んできた。
「ゴルアァァァ! このクソガキ! こんなとこで何やってんのよ!?」
声の主は槇原だった。
観念して顔を向けると、彼女は迷彩柄のツナギにプロテクターとチョッキという、見慣れたナース服とは全く異なる衣装だった。
色気の欠片もない――まるで軍人のようだ。
唯一、ヘルメットを外した際に髪を揺さぶる仕草に女性らしさを感じる。
「あ、あはは。ちょっと散歩したくて……」
「散歩の距離じゃねぇでしょうが! ちょっと殴らせなさい!」
堪忍袋の緒が切れたといわんばかりの槇原の勢いに、ひえっ、とアキは縮こまってみせた。
だが、振り上げた拳は飛んでこない。
槇原はその手を耳に当て、真っ赤だった顔を急激に青くしていた。
「はっ……!? 今、ですか!?」
叫んだ槇原の声が聞き取りづらい。地鳴りのせいだ。
それはどんどん大きくなって、アキ自身の体を叩くような爆音に変わっていった。
「伏せて!」
槇原がヘルメットを投げ捨ててアキに覆いかぶさる。
――瞬間、大地を揺らす衝撃。
トンネルからは突風のような風が吹き、槇原とアキは地面を転がった。
2人は強かにガードレールへ体をぶつけるが、それがなければ崖から滑り落ちていたかもしれない。
無数の瓦礫や小石が雨のように飛んできて、アスファルトを叩く。
そして、それらが収まった時、アキは顔を上げてそれを見た。
トンネルの向こうにそびえたつ影。最初は蕾だった。
だが、それは力を開放するように花開き、周囲を威圧するように雄たけびを上げる。
今までそこには何もなかったはずの光景に、突然、巨大な花が咲いた。
「あれって……」
「境獣よ! 小型も確認されてる! 今すぐ逃げるわよ! アキくん!」
いつの間にかに立ち上がった槇原が、横倒しになっていたバイクを起こす。
しかし、アキはまるで夢の中にいるかのように、ぼうっとしていた。
何かが違う。
あの花の化け物のことから、今すべきことは逃げることなのか、ということまで。
自問自答に耽るアキの背後で、再び衝撃があった。
今度は近い。そして、風に乗って獣のような匂いと――殺気を感じる。
「アキくんッ!」
槇原の悲痛な叫びを無視して、アキは振り返った。
身長は3メートル弱、体は屈強な人型だが、顔は牛に似ていて、角の形状で強さを測ることができる。厄介なのは人の武器を使えるということ。
【牛頭】と呼ばれていた魔物だ。
現実世界になぜ魔物がいるのだろうか。
その問いに答えてくれる人がいるのなら、ぜひ会いたい。
しかし、ここで死んでしまうとそれは叶わない。
今、目の前で振り上げられている棍棒で叩き潰されれば、そうなるだろう。
だから、アキは生きることを選んだ。
――その時、アキの中で何かが目を覚ます。
自分であって、自分ではない感覚。けれどもその根本は同じものであって、不快なものはない。むしろ逆だ。心地の良い変化を感じる。
アキの意識が明瞭に、そして鋭く加速し、周囲の風景が鈍化した。
「【無銘】」
呼びかけに応じ、アキという勇者自体を具現化した剣が顕現する。
その剣が完全に形を成す前に、アキはくるりと踊るように回転した。
それだけで、アキの頭蓋骨を粉砕しようとしていたこん棒は空を切って地面に埋まる。
同時に、白い刃が水のような音を立てて暗闇に奔った。
「嘘……でしょ?」
槇原の驚愕する声が聞こえ、アキの横で【牛頭】だったものが崩れる。
『戦闘支援、網膜投影、開始』
「ああ」
ソフィアに対しての口調の変化も、アキ自身には気にならない。
答えると網膜投影の形が変わった。そして、トンネルの方向から続々と現れる魔物をソフィアがマークしていく。
アキはぼうっとしていた頭の血管が、氷を流されたかのように冴えわたるのがわかった。
「行くぞ。ソフィア」
『Yes。マスタ』
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