俺を捕縛するために市街地封鎖するなんて

tukumo

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真夜中のお客様

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無人の小屋に立てこもって待ったりしていたら日も暮れてきた今日はこの小屋で雑魚寝しよう。
寝床を確保できただけ幸いである

腹は減ってはいるが今外に出るのは危険だ
近場でなんか採集すれば牛蛙かヤモリ辺りにはありつけそうだが「‥寝るか」
散々走り回った挙げ句、死に直面したんだ今日はもうできる限り休もう

~数時間後0時を過ぎたころ~

コンコン

コンコンコンコン


コンコンコンコンコン

「うるせぇ!!」
ノックは連続でするもんじゃあないそれにこんな夜更けに人がぐっすり眠っていたのを邪魔する奴は誰だとドアを開ける

「こんばんは」ドアの前に佇む紳士風の男が綺麗な御辞儀をした「あ、こんばんは」つられて御辞儀を返してしまった

(というか何も考えずドアを開けたが新手の刺客か!?)ドア横の壁に掛けてある傘に手を伸ばそうとすると紳士風の男は答える

「けして怪しいものでは御座いません、渡辺様宛にお嬢様から御手紙を受け賜わっておりましてお届けに参りました次第にございます」

紳士は淡々と柔和に話す

(場所はバレていたのか)
「えと、、、お嬢様?という方が見ず知らずの僕に何故手紙を?」一応関係してなかった時の保険を掛けたが

「いいえ渡辺様はお嬢様とは確かにお知り合いです見た目が少し幼く見えますが立派なレディ、しかしいくら何でも‥昨日と今日は大変失礼しましたぁッ!!」

わあ五体投地するタイプの土下座始めてみた

「あのう僕はお宅のお嬢様を(恐らく)子供扱いしたことに激怒して切り付けてきて複数人で追いかけてきたのですよね?」

「確かにお嬢様は子供扱いされたことに大変ご立腹なされておりましたが追跡していたのは全く違う本来の目的で渡辺様を拉致ゴホンお嬢様のお屋敷へご案内するために我々は探しておりました」

おい、明らかに否応なしに拉致るつもりじゃないか

「ま、まあ此方お嬢様からお預かりした御手紙をお読みになって頂けましたら事の真相がお分かりいただけると思いますので‥」

紳士は手紙を渡してきたまあ読むだけなら‥

なんだか高級感溢れる手紙を開くと綺麗な字でこう書かれていた


~拝啓 渡辺優悟殿
  
私は19才ですもう立派なレディです


貴方にお逢いした日私の事を気に停めて頂けたことに誠に感謝します
私の名は北条喜代子ほうじょうきよこインテリヤクザの親分として組を経営しております 
‥ですが!
私はもう19才ですので子供に話し掛けるような感じの声色で来られては誰だって殺意は沸きます

しかし私は寛大ですので許してあげます
さて、貴方を追跡した理由をご説明致します

貴方に惚れてしまいましたどうか交際を申しこみます 
御返事は手紙を届けた私の秘書に屋敷まで案内させますのでどうか貴方の口から直接私へ交際の許可を申し上げ下さい

では屋敷でお待ちしております。~


「、、、」そっと手紙を閉じる
ヤクザとかはこの際どうでもいい、好意を抱かせる様なことしたっけ?
あと俺には拒否権ないんだね交際は確定させられてますやん

「渡辺様如何なさいますか?」
紳士はいやあの幼女組長(笑)の秘書なんだから組のNo.2か、これは断れないなあ逃げられる気がしないような

「‥一つ聞いてもいいですか」

「はい何でもお答えします」

「僕に恋したからとしても手配書作ったりドローンを使ったり迫撃砲落としたり下手したら死んでましたよね?」

「お嬢様は「心配ないわ例えダルマになってでも連れてきなさい!」と‥」

‥怖ッ!

「で、ですが流石にやり過ぎた為少々上と揉めてしまったのでこれ以上は穏便にと言うことで私が派遣されました位置は特定できたのでこうしてお迎えに‥ご案内させて頂くのでご心配なく」

人権ってなんだっけ?
プチゲシュタルト崩壊が脳内で発生する

「はぁ、、、解りました案内してもらえますか」

「!!有り難うございますでは近くにお車を待機させておりますのでご案内致します」

成る程No.2でも数名近くに待機してたのかあ((白目))

(もうどうにでもな~れ♪)なんて思う反面、
めんどくさいが疲れたし腹減ったからまともに回復したら隙を伺いながら逃げればいいやとも考えている



しかしこの後更に面倒になる事になるとは今の俺はまだ知らないのであった







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