クッキング無双  (不定期更新)

tukumo

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第一章 クッキング無双への一歩

爺さんの孫

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 さてやってきました俺等の畑!
「取り敢えずダラル爺さんに顔を出しとくかあ」
 
 爺さんを探すといっても同じ土地が区別されただけだからこの畑の何処かにいる筈‥「!?」
 広大な畑の中農具やらを収納する小屋の前で俺より歳上のお姉さんが倒れていた
「もし、もし!大丈夫ですか?俺の声は聞こえますか?」取り敢えず脈をとる
「‥脈はある、脈拍も異常なしだが大量の汗あれこれって日射病かな」
「マスターこの方はどうやら脱水状態デス」

 なるほろ?「じゃあ聖なる雨ホーリーレイン!!」お姉さんの口元に大量の聖なる雨ホーリーレインを流し込む

「‥!?ゴボゴボ‥プハッ殺す気か!」
「げぼら!?」腹に的確な正拳突きが繰り出された「うおお‥助けたのに酷いや!」
 まだ痛いや‥

「マスター、この無礼な女処しマスか?」
「いや、俺が悪いところもあるから処さないで木陰に運んで休ませてあげて」

「yesmyMaster!」そういうとβはお姉さんを近くのレモンの実のなる木陰に運んでいく

 承諾するとええ発音するんか‥

「どうですか少しは体調の方は良くなりましたか?」

「ええ、感謝するわこんな畑ばかりの辺境で死んだら都会の女として大恥晒す事になるもの!」

 言葉には謹みたまえよ?若干の苛立ちを押さえつつ何で農具収納小屋の前で倒れていたのか聞く

「お母さんがお爺ちゃんの様子を見に行けってうるさくてね定期的に寄越してくる手紙が途絶えたから私がこんな暑い中わざわざ様子を見に来てあげたのに何処にもいないのよ!」

 ムキ~ッと叫ぶこのお姉さんはダラル爺さんのお孫さんだったんか‥可愛くねえなあ思春期なのかな

「おーいシモツキどしたんだそんなところで今日は来るの遅かったのう!」

 お、噂をすれば「おい、爺さんにお客さんがいらしてるよ~」

 あれ、爺さん少し肉付きがよくなった‥?

「‥なんじゃカネリがなんで此処におるんじゃ、自称都会派のお嬢様(笑)になったから二度とお爺ちゃん処にいかないなんて言っておったのに」

「爺さんのお孫さん大分拗らせてるね?」

「し、失礼ね!私は完璧に都会に染まった貴族候補よ!」

「いい男は見つけたんか?しっかり飯は食っとるか?あ、儂暫くお前らに手紙寄越してなかったなすまんなあ畑作に夢中でなあ」

 うーんいきいきしてるねぇ

「はあ?よ、よけいな御世話よ!というかお爺ちゃんの畑って特に育つものない程荒れ地みたいな場所だったじゃない、それなのに来てみたら何よこれ!環境が変わりすぎよ!なんで草木が生い茂ってるの?」

「それはのう儂の畑の一部を買い取ったこやつのお陰じゃよ!」
 どや顔の爺さん喜んで貰えてなりよりだよ

「まあ詳しく話すとかくかくしかじかまるまるうまうまでダラル爺さんの畑は復活したんですよ」

「そう!そしてもう少しで最高傑作の野菜が大会に出品できそうでな本腰をいれておってなシモツキ!儂が勝つぞ!」

「はっはっはっ面白い冗句を言うじゃない爺さん、俺の方の畑は一からコツコツ改善させたんだ負けるかよ」

「「負けないぜ!!」」

 俺たちがキャッキャウフフしていると爺さんの孫が喚く

「お爺ちゃん!さっきの話が本当なら今相当稼いでるの?」

「うむ、まあ今月分はシモツキが買い取った畑の一部と復活した作物を売ったら白金貨2枚くらいにはなったのう?」

 この国で白金貨2枚は5人家族を3年は働かず養って暮らしていける額ではある

「‥爺さんそんなほいほいお金の話はいくら身内でもしちゃいけねえよほら、お孫さんの顔をみてみなよ見事に金に魅とれてる表情してるじゃない」

「カネリ?金欠かどうか知らんが小遣いはやらんぞおまえ最近帝都で飲み代のツケを踏み倒しては出禁を繰り返しているそうじゃないか」

「ファッ!?何故お爺ちゃんが知ってるのよ?」

「儂の農業仲間の情報網は凄いんじゃよ?」

「あーそうだよね爺さん達の情報網は将軍さんのお墨付きだもんねぇ」

 たまに兵士さん等の不祥事なんかも此処等の農家の情報網から将軍の耳に届くくらいだし

「うぅ‥田舎舐めてた、お爺ぢゃんっ!!せめて割りのいいバイト紹介じでぇよおぉッ」

 ガチ泣きだと‥!?

「それならシモツキに口利きして貰うのがええぞなんか新しい商売やってるんじゃろう?そこで働かせてやってくんねえか?頼む!儂も孫がまともに構成して貰いたいんじゃ!!」

 いや確かに俺なら何かしら伝手もあるしお金には困ってないから雇う‥ん?そういえば

「嗚呼だったら俺の妹の助手として雇って貰えばいいんじゃない?」

「いや‥儂の孫を治験モルモットにさせるのはどうなのかな複雑じゃよ?」

「それって稼げるのかしら?」

「以前妹が助手が欲しいっていってた時には確か一回の治験で金貨三枚の報酬‥「やるわ!!」そう?妹も喜んでくれますよ」

「待て待て待て‥儂はできればシモツキ、お前さんの元で働かせて貰いたいんじゃが」

「ごめんね実は妹から俺のサポート約としてオリハルコン製ゴーレムのβを譲り受けてさこいつが優秀すぎるから雇用募集はしてないの」

「お褒め頂き感謝ノキワミデございマス」

「この全身鎧か、オリハルコンでできたゴーレムて‥贅沢じゃなあいや凄いんじゃよ凄いけども流石に孫をおぬしのマッドサイエンティストに雇用して貰うのもなあ‥(命の危機含め)心配なんじゃよなあ‥」

「アッハッハッお爺ちゃん心配し過ぎよ~♪だって一回で金貨三枚の報酬だよ?こんなおいしいことはやるしかないじゃない♪」

「ハアッなんで儂の孫はバカなんじゃろう」

 ごめんね俺も同意見だけれど妹の贄になってもらうっきゃないよね?


「まあまあ取り敢えず俺、草むしりと少し追肥したらギルドに行くんだけれどその前に家に寄って妹に紹介するので休んでいてくれます?数分で終わらせてきますので‥」

「マスター実は草むしりハ私が全テ終わらせマシタ」

「おお!助かったよ!ご苦労様。じゃあ追肥‥土壌はまだ此のままでも良さそうだな下手に追肥したら作物が病に侵される‥では、カネリさんでしたよね?ご案内致しましょう」

「頼むわ~♪お爺ちゃん暫くこの人の妹さんの元で荒稼ぎしてから帰るからお母さんに手紙送っておいて!じゃあバイバイ~♪」

 俺とβ、金欠で大金に眼が眩んだダラル爺さんの孫カネリさんと家路へ向かう



「儂は畑作に集中するかのう‥少し痛い目みて成長するだろうしのう」

 それはショック療法‥もとい矯正に近いやり方ではあるが構成には持ってこいだろう



 ~実家地下実験室~

「おーい」「あれお帰り!お兄ちゃん結構早く帰ってきたね其方の方は?」

「かくかくしかじかでな此処でお前の治験や助手として働かしてあげて欲しいんだ」

 妹はとてもとても眩い笑顔を放った!

「本当!?それは勿論雇うよ~カネリさんよろしく!」

「はい宜しくです!私雇われの身なのでタメで全然お願いします~先生!」

「先生‥」カネリさんごますり上手いなあ妹が普段とは全く違うネットリ笑顔で俺はこの先に起こるであろう事態を予測して静かに祈った


「じゃあ俺とβはギルドで精算して市場で買い物してくるから」

「「いってらっしゃい」」

 この家がまた賑やかになるんだなと思うと親父やお袋との思い出を振り返り少し黄昏つつもギルドに向かった



 ~フキのギルド受付~

「はいシモツキ様今回の緊急クエスト此方報酬金額の金貨20枚銀貨5枚銅貨35枚ですお確かめください」

「確かに」「また緊急クエストがございましたらご協力願います」

「ハハッ‥平和が続くことが一番ですがね」

 俺はギルトを後にする


 ~帝都市場~

「なあ、β?此処等で大きな魚介類の特売がやっていてなあそこの店のブタマグロと魔王イカ買うから荷物持ち手伝ってくれる?」

「yesmyMaster!」‥ええ発音や


 俺たちは夕飯の買い出しを終えたので家路へ向かう昼はどうしたかって?
 俺は朝方迄実験に付き合って遅めの朝食とったから抜いた。βは基本空気中に漂う魔素で活動できるし妹は俺が留守の間は作り置きを食べてくれるからもんだいなっしんぐである



 ~自宅~

「ただいま~」

「お兄ちゃんお帰り!」

「お帰りなさい‥」だいぶやつれたカネリさん

「今夜は海鮮料理だからなあ夕御飯楽しみにしてなよ~♪」


 カネリさんがβを見てぎょっとした

「あのう‥シモツキさん?」

 俺にも敬語遣われるとなんだかむず痒いのは何故だろうか「はいはいどうしました?」

「あの、ゴーレムが担いでいらっしゃるのって高級食材のブタマグロと魔王イカですか?」

「そうですねちょっと奮発して丸々買ってしまいました荷物持ちがおりますしその他荷物はマジックリングの空間に詰め込めばいいんで楽チンですよ」
 マジックリングも便利なんだけれどβが持ってくれるならそうしようと思ったのはありったけの魔力を注ぎ込まれたから使わないと損した気持ちになると思ったのは内緒


「そ、そんな高級食材を私も口にしても宜しいので?」

「勿論、皆で食べましょうよカネリさんは特に妹の助手として相当HPとMPを使う事になるので俺のスキル付与であらゆるバフと自動回復、自動蘇生なんかも付与して丁寧に真心込めて美味しい料理を作ります」


「やった!有り難うございます!!(くふふたった数時間の治験で何回か死にかけたけれど賄い付きでしかも高級食材も食べられるわ住み込みできるのはそこらのバイトでちまちま働くより美味しいバイトよ!さあ私、あの地獄を耐えれば欲しかった物が沢山買えるわさて頑張るわよ!)」


 ‥なんか気色悪い笑みを浮かべながらぶつぶつ独り言いっているけれどまあいいや夕飯の支度をせねば「β、夕飯の支度を手伝ってくれる?」

「はい、畏まりマシタ」

 あ、そこはyesmyMaster!じゃないんだ‥
 ちょっぴりしょんぼりしたちゃった



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