社会では変人な俺は仙人見習い

tukumo

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暗雲

巫女の真相

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修行を終えて庵に戻ると元気な巫女さんが家事をしている

「私は止めたんだがなリハビリになるならと認めたんだ」

「そうですねさすがに四十九日も寝ていたら筋力衰えますしね」

「お前が一週間あそこで修行している間色々聞いたみたのだが彼女はどうやら昭和の敗戦が色濃くなる頃の時代の者でな、当時あの廃神社で神隠しにあってしまったようだその時に取り憑かれて巫女として鈍泥とかいう怨念の塊で恨みを晴らそうと画策していたらしいそして名前が」

「はい鈴森さちえと申します目を覚ましたは色々混乱してしまいましたが現代の事を教えて頂けると幸いです。」

「というわけで八仙、お前んちで暫く居候させてやれ」

‥はあ?

「いえ、師父何がというわけなのでしょうかこの庵で過ごせばよいのでは?俺の部屋より快適ですし」

「すまん私は暫くあの神社を調べなくてはならなくてな現代知識と風景や食事等を色々楽しませてあげて貰いたいんだ」

「、、、解りましたさちえさんはそれでも大丈夫なのでしょうか」


「私は雨風しのげるうえ現代を見せていただけるなら何処までも」

仕方ない部屋は散らかっているから帰ったらさちえさんにはわりと綺麗な場所に座って貰って片付けるか

「八仙、これは餞別だ受け取っておけ」

中には仙薬の数々これなら身元不明住所不明のさちえさんが病になっても治せる

「では師父、さちえさんがもう少し足腰鍛えて転ばなくなったら人里へ戻ります」

「嗚呼、戸締まりはしておいてくれ植木鉢の下にある」


こうして暫くさちえさんのリハビリに付き合い
順調に安定して歩けるようになったので鍵を締め電車に揺られながら家に向かう

道中さちえさんはおっかなびっくりにしていた
みているだけで和んだ次はバスに乗るけれど現代のバスも驚くのかなぁ改札の電子マネー支払いの音やかざすだけで支払えるそもそも無人の改札に驚く姿に不覚にも萌えたのであった
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