29 / 53
暗雲
邪仙狩りに御注意を
しおりを挟む
「ふう‥撒いたか?」
延々と街中を追いかけ回されるのは百歩譲って良しとしてもだ、、「見つけた待て!」
「もう俺が何したってんですかあぁあ!!」
何で俺は命狙われてるんだっけ?
時を遡ること3週間前、ようやく九月の終わりに差し掛かった頃無事に落札してきた美さんとさちえさんと我が家で神無月の賭博会の日までに土産物は何を持っていくべきか酒の席でネタになる噺を考えようかいつにもなく真面目に考えた
これは賭博宴会という接待なのだ接して粗相は許されぬあ、開催地は諏訪さまの屋敷だったさちえさんは一応美さんと師父の力作の隠形の面を付ける事を条件に諏訪さま後柱から許可を頂いた
山の神々特に女神様は人間の女性に嫉妬する柱が結構昔からいらっしゃるもので隠形の術が込められた面で実質影の薄い地味な立ち位置で参加すればなんとかなると践んだわけだ
「まあこんなもんだろうのうさちえ殿はこれがその隠形の面なんじゃが付けてみてはくれまいか?」
「はいこうですか?」
わあお面つけてもさちえさんは眩しい!
「‥美さんこれ全く隠形の術が発動してないように見えるのですが」
「私もそう見えておる‥結構本気で彼奴と共同で作った中でも最高傑作だと思ったのだがさちえ殿が元々陽の者つまり現世で学園ではトップクラスの陽キャリア充!‥八仙私だったら学園でどんな感じだったと思う?」
急に話題振ってきたな‥
「そうですね、最初は陽キャのように振る舞う隠れ陰キャでしょうがとある転校生男子がやってきて意気投合したら変人陰キャライフを送って後輩の変人陰キャも仲間に入れてエンジョイ陰キャライフ周りからは畏怖な目でみられる学園生活でしょうね」
「冷静な想像ご苦労、じゃが納得いかんのう!陰の者の力が足らんと!?」
「あ、なら俺も加われば多少陽キャから普通のモブAくらいのそこそこ隠形の面が作れるのでは?」
「成る程!では八仙おぬしの黒歴史を頭に浮かべながらこの面に氣を注ぎ込め」
「成る程それなら簡単です」
眼を瞑り過去の記憶を思い出す氣を流し込むため面に触れる
「‥‥‥嗚呼、、、」ホロリと流した涙が苦い
「おお、、、おぬしの黒歴史はその、真っ黒じゃなあ‥あ、ストップストップもう良い注ぎ過ぎると壊れよる」
「はい‥」何だろう急激に襲ってくる希死念慮
「‥すまんお陰で隠形の面は想像以上に効果を発揮しておる」
さちえさんがあのまばゆいさちえさんが垢抜けない芋女のような感じになってらっしゃる
「成功‥しましたね良かったあ‥」
「よし気分転換に私の奢りで隣駅の飲み屋街で新しく開いた焼肉屋にでも行こうではないか!」
「‥八仙さん聞いておりましたかこれは何かの前触れかと」
「そうですねこれは何時もより氣を張って行動するべきですね」
あの美さんの奢りだと?何か興るね絶対
「‥‥‥おぬしら、そうかでは今の話しはなかったと言う「「御馳走になります!!」」事にならんのか?」
それそれ、これはこれ‥
何はともあれその新しく開いた焼肉屋に向かった美さんの奢りで凄く、、、美味しかったです
~帰りの道中~
「あー食った飲んだ!しかしさちえ殿にはちいとすすめすぎたのう」
さちえさんは下戸だ散々止めたんだが飲みやすかったのかグラス5杯飲んだ
「確かにカシスオレンジって呑みやすいですがさちえさんはジュースだって呑みすぎてしまう程甘いのに目がないんですから帰ったら黄連解毒湯飲ましてあげてくださいよ?」
「うむ流石に私も反省しておる」
そんなこんなで夜も更けた帰り道を進んでいると突然声を掛けられた
「待て、貴様邪仙だな?」
声の方を見やると如何にもな女導士服を着た20代くらいの女性が俺に問う
「‥‥‥」
「何故黙るさっさとあたしの問いに答えろ!」
「いや、、、いくらこんな夜更けとはいえコスプレとか痴女なのかなって」
「あ、それ私も思ったコスプレじゃなきゃ現在にそんな破廉恥な導士服なんぞ着たくないのう‥」
美さんは何やら覚ったらしい
「すまんな八仙、私はさちえ殿を送ってそのまま寝るわ、後おぬしのPC貸して貰うからのう?」
「別に構いませんが俺のデータは絶対触らず見ないでくださいよ?」
「解っておる流石に2度も同じ事はせんじゃあ助けが必要になったら呼べ、おぬしの修行相手になるからなせめてぎりぎり迄粘れよ」
スタスタ歩いていった
「此方こそ解ってますって‥」
「ちょっと!話しを聞きなさいよ!!」
「あーすんませんあれでしょう邪仙や物の怪退治を生業とする西洋に渡った道教集団の方でしょう?」
「えっ、何で‥そ、そうよ!アタシ達は堕ちた仙人と物の怪や暗殺も生業にしているわ」
「腐ってるなあ‥御言葉ですが邪仙人でも穀物や肉魚を食い、酒を飲む事をしつつも修行を続ける者だっていますからね?清い仙人が皆霞だけ食って排便もせず煩悩を全て取り払った完ぺきな人に括るから大陸であなた方は西に追いやられたのでしょう?」
「ーーーー!」
何かを唱えた刹那、札が俺に向かって飛んでくる当たったらボンッと爆ぜたがどうってこと無かった
「!?何故生きている」
「その札が弱いから」
「クッ‥!」女は明らかに苛立っている予想よりも遥かに実力不足だと言う事に
「縮地」「八頸!」一気に間合いを摘めてきた導士の腹に一発、手のひらで放つバージョンの寸頸を放った
常人なら内蔵は損傷していて動けないのだが
「ゴフッ‥やるわね」
どうやら氣を纏わせたうえ少し後ろに引いていたようだ深く圧せなかった
「お前らのような外道が邪仙を卑下するとは正直今この場で葬っても良いが、俺もまだ仙人成り立てでね後処理は苦手なんだ。だからさ‥逃げるんだよおーーーー!」
おお‥食後の全速力はキツイでもあの場所まで行けば取り敢えず自分の足で師父の元へ向かう
~現在~
「結局交通機関は利用すべきだった!徒歩で関東北部まで向かうのは‥修行と思えば有りか?」
人混みと監視カメラを避けて戦闘するのは本当難しいお陰で3週間経ったあと少しで管轄の山。
師父が庵か思いあたる場所にいれば後ろの彼奴を引き渡して帰れる
もし不在でもあの山奥なら激しい戦闘でも人目に付かないもう少しだ。
「ぬぉッ危ねぇ!!幾ら畑が多いからってごみを投げ捨てるなあ!」
「ゴミじゃないわよ、私が作ったクナイと毒針よ」
「なに堂々と凶器投げてくるわ毒物保有してるの?お前ぜってぇ許さんからな」
「プププそんなこと言って3週間逃げてばかりの雑魚に何ができるのかしら?」
お、目的地だ今までのツケだ喰らえ!
「オラアッ!」「げぼらあッ!?」
おもいっきりカウンターでアッパーカットしてやった
「よし、じゃあな」
そして戦いやすい目的地へ向かう
「絶対殺すわよ」
案の定追ってきた此処からが俺のターンだ
次回、八仙死す
延々と街中を追いかけ回されるのは百歩譲って良しとしてもだ、、「見つけた待て!」
「もう俺が何したってんですかあぁあ!!」
何で俺は命狙われてるんだっけ?
時を遡ること3週間前、ようやく九月の終わりに差し掛かった頃無事に落札してきた美さんとさちえさんと我が家で神無月の賭博会の日までに土産物は何を持っていくべきか酒の席でネタになる噺を考えようかいつにもなく真面目に考えた
これは賭博宴会という接待なのだ接して粗相は許されぬあ、開催地は諏訪さまの屋敷だったさちえさんは一応美さんと師父の力作の隠形の面を付ける事を条件に諏訪さま後柱から許可を頂いた
山の神々特に女神様は人間の女性に嫉妬する柱が結構昔からいらっしゃるもので隠形の術が込められた面で実質影の薄い地味な立ち位置で参加すればなんとかなると践んだわけだ
「まあこんなもんだろうのうさちえ殿はこれがその隠形の面なんじゃが付けてみてはくれまいか?」
「はいこうですか?」
わあお面つけてもさちえさんは眩しい!
「‥美さんこれ全く隠形の術が発動してないように見えるのですが」
「私もそう見えておる‥結構本気で彼奴と共同で作った中でも最高傑作だと思ったのだがさちえ殿が元々陽の者つまり現世で学園ではトップクラスの陽キャリア充!‥八仙私だったら学園でどんな感じだったと思う?」
急に話題振ってきたな‥
「そうですね、最初は陽キャのように振る舞う隠れ陰キャでしょうがとある転校生男子がやってきて意気投合したら変人陰キャライフを送って後輩の変人陰キャも仲間に入れてエンジョイ陰キャライフ周りからは畏怖な目でみられる学園生活でしょうね」
「冷静な想像ご苦労、じゃが納得いかんのう!陰の者の力が足らんと!?」
「あ、なら俺も加われば多少陽キャから普通のモブAくらいのそこそこ隠形の面が作れるのでは?」
「成る程!では八仙おぬしの黒歴史を頭に浮かべながらこの面に氣を注ぎ込め」
「成る程それなら簡単です」
眼を瞑り過去の記憶を思い出す氣を流し込むため面に触れる
「‥‥‥嗚呼、、、」ホロリと流した涙が苦い
「おお、、、おぬしの黒歴史はその、真っ黒じゃなあ‥あ、ストップストップもう良い注ぎ過ぎると壊れよる」
「はい‥」何だろう急激に襲ってくる希死念慮
「‥すまんお陰で隠形の面は想像以上に効果を発揮しておる」
さちえさんがあのまばゆいさちえさんが垢抜けない芋女のような感じになってらっしゃる
「成功‥しましたね良かったあ‥」
「よし気分転換に私の奢りで隣駅の飲み屋街で新しく開いた焼肉屋にでも行こうではないか!」
「‥八仙さん聞いておりましたかこれは何かの前触れかと」
「そうですねこれは何時もより氣を張って行動するべきですね」
あの美さんの奢りだと?何か興るね絶対
「‥‥‥おぬしら、そうかでは今の話しはなかったと言う「「御馳走になります!!」」事にならんのか?」
それそれ、これはこれ‥
何はともあれその新しく開いた焼肉屋に向かった美さんの奢りで凄く、、、美味しかったです
~帰りの道中~
「あー食った飲んだ!しかしさちえ殿にはちいとすすめすぎたのう」
さちえさんは下戸だ散々止めたんだが飲みやすかったのかグラス5杯飲んだ
「確かにカシスオレンジって呑みやすいですがさちえさんはジュースだって呑みすぎてしまう程甘いのに目がないんですから帰ったら黄連解毒湯飲ましてあげてくださいよ?」
「うむ流石に私も反省しておる」
そんなこんなで夜も更けた帰り道を進んでいると突然声を掛けられた
「待て、貴様邪仙だな?」
声の方を見やると如何にもな女導士服を着た20代くらいの女性が俺に問う
「‥‥‥」
「何故黙るさっさとあたしの問いに答えろ!」
「いや、、、いくらこんな夜更けとはいえコスプレとか痴女なのかなって」
「あ、それ私も思ったコスプレじゃなきゃ現在にそんな破廉恥な導士服なんぞ着たくないのう‥」
美さんは何やら覚ったらしい
「すまんな八仙、私はさちえ殿を送ってそのまま寝るわ、後おぬしのPC貸して貰うからのう?」
「別に構いませんが俺のデータは絶対触らず見ないでくださいよ?」
「解っておる流石に2度も同じ事はせんじゃあ助けが必要になったら呼べ、おぬしの修行相手になるからなせめてぎりぎり迄粘れよ」
スタスタ歩いていった
「此方こそ解ってますって‥」
「ちょっと!話しを聞きなさいよ!!」
「あーすんませんあれでしょう邪仙や物の怪退治を生業とする西洋に渡った道教集団の方でしょう?」
「えっ、何で‥そ、そうよ!アタシ達は堕ちた仙人と物の怪や暗殺も生業にしているわ」
「腐ってるなあ‥御言葉ですが邪仙人でも穀物や肉魚を食い、酒を飲む事をしつつも修行を続ける者だっていますからね?清い仙人が皆霞だけ食って排便もせず煩悩を全て取り払った完ぺきな人に括るから大陸であなた方は西に追いやられたのでしょう?」
「ーーーー!」
何かを唱えた刹那、札が俺に向かって飛んでくる当たったらボンッと爆ぜたがどうってこと無かった
「!?何故生きている」
「その札が弱いから」
「クッ‥!」女は明らかに苛立っている予想よりも遥かに実力不足だと言う事に
「縮地」「八頸!」一気に間合いを摘めてきた導士の腹に一発、手のひらで放つバージョンの寸頸を放った
常人なら内蔵は損傷していて動けないのだが
「ゴフッ‥やるわね」
どうやら氣を纏わせたうえ少し後ろに引いていたようだ深く圧せなかった
「お前らのような外道が邪仙を卑下するとは正直今この場で葬っても良いが、俺もまだ仙人成り立てでね後処理は苦手なんだ。だからさ‥逃げるんだよおーーーー!」
おお‥食後の全速力はキツイでもあの場所まで行けば取り敢えず自分の足で師父の元へ向かう
~現在~
「結局交通機関は利用すべきだった!徒歩で関東北部まで向かうのは‥修行と思えば有りか?」
人混みと監視カメラを避けて戦闘するのは本当難しいお陰で3週間経ったあと少しで管轄の山。
師父が庵か思いあたる場所にいれば後ろの彼奴を引き渡して帰れる
もし不在でもあの山奥なら激しい戦闘でも人目に付かないもう少しだ。
「ぬぉッ危ねぇ!!幾ら畑が多いからってごみを投げ捨てるなあ!」
「ゴミじゃないわよ、私が作ったクナイと毒針よ」
「なに堂々と凶器投げてくるわ毒物保有してるの?お前ぜってぇ許さんからな」
「プププそんなこと言って3週間逃げてばかりの雑魚に何ができるのかしら?」
お、目的地だ今までのツケだ喰らえ!
「オラアッ!」「げぼらあッ!?」
おもいっきりカウンターでアッパーカットしてやった
「よし、じゃあな」
そして戦いやすい目的地へ向かう
「絶対殺すわよ」
案の定追ってきた此処からが俺のターンだ
次回、八仙死す
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる