社会では変人な俺は仙人見習い

tukumo

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きょうし?ジャンスー?…キョンシー!?

腐っても道教だった

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「ハアハアッ…うおおお!」

 ハロー読者の諸君、ご機嫌麗しゅう?
 俺は今ね、、とある妖怪が瞬足なってだいぶ早く襲ってくるので全力で逃げております。


 ~年越し宴会を終えて一ヶ月程過ぎた頃に遡る~


「ジャン…なんと?」厄災の訪れはとんでもない知らせを持ってくる。

 年が明けて新年は里帰りに新年の挨拶参りやらなんやかんやしていたが何故だか平和であった。

 そして2月に入ってあの道教崩れの事を忘れかけていた節分が過ぎ旧正月が近いそんな日にのんびりと家でさちえさんと美さんと寛いでいたらドアを蹴破られた…


「「敵襲!?」」俺と美さんが同時に叫んで飛び起きた。

「タルンデオルゾー!小孩子こわっぱ!!」


 …特級の災いがやって参りました。




 ~それからそれから~


「…確かニナそこの年轻女子お嬢さんヲ驚かせて気絶サセテシマッタノハ謝る。对不起ごめんなさい

 まさか美さんに怒られて正座しながら謝る汐小姐…溺愛する妹の喝には堪えたようだ。


 取り敢えずさちえさんは気絶しちゃったので意識が戻るまで布団に寝かしておいたが俺はこの時ひとつだけ凄い気になった…

「あのう…汐小姐?その蹴破られたドアは弁償してくださいね?」


「ハ?ナゼ?」

 ホワイ?あれ、当たり前っすよね?お陰さまで敷金さようなら&大家さんへの信頼ガタ堕ちなんですよこっちは…なんて言っても無駄かなあ。

「其れよリ!タイヘン!僵尸!殭屍!キテルよ!」

「ジャン…なんと?」

 あまりにも発音が良すぎて聞き取れないなあ…なんて、のほほんとしていた俺とは対象の美さん。「ええ!?八仙!緊急事態じゃぞ!」

「な、何がなんですか?そのジャンなんちゃらって奴ですか?」

「ああそうかすまんな日本だときょうし?あ、キョンシーと呼ばれとるじゃろ。それが向かってきているて事じゃ…」

 (え…あれ?ランクにもよるけれ魂が抜けて魄だけ残った死体を術で目覚めさせて使役するあの?)


「…汐小姐、因みにですが術者は健在しておりますよね?というよりも額に御札貼られてます?あと死後硬直の度合いは…」

「…残念ながラ軽く走れる程度ニハもう動ケルね。後、術者は健在シテルけど、、禁術使イネ」

 oh…言葉にならない、あいつら…腐っても道教だったのね、、まあでも使役出来てるなら無差別に襲わないから狙いは俺達かあ。


「まあ…ちょっと安心しましたよなりふり構わず襲わせるのかと流石に関係ない人々をね襲う事態になっていたら、、汐小姐と美さんでも難しくないですか?」


「「コクリッ」」

 阿吽の呼吸?顔とか全然似てないけれど姉妹なんだなあー


「取り敢えず桃の木剣と仙桃と…八卦鏡持っていきますね。あれ?軽く走る程度で此方に近づいているとなるともうすぐそこですか?」


「此処からエート…なんかカマクラ?って辺りデワタシは此処まで必死ニキタ」

 あ、つまりキョンシーは神奈川止まりなのかあ
 …そりゃあ仙人の感覚だとすぐなのか?
 まてよ?来てるとしか行ってないからうん?


 結局次の日迄掛かったので此方から出迎えた








 …続く






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