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『冬馬家に泊まる夜』
しおりを挟む「たっだいま~~」冬馬君のテンションは上がっていた。今日は金曜日、そう、明日から三連休の休みなのである。
しかも、大喜や多網、そしてきみ子までも泊まりに遊びに来る。
いまや、すっかり冬馬家に泊まりに来るまで定着した、きみちゃん、みんなは大喜びなのだ。
「さて、部屋でも片付けてるかな」気分ルンルンの冬馬君。
スーパーウルトラ超何度も言うが、この瞬間がまた、たまらないんである。
皆が泊まりに来る前の休みに入る瞬間などは、格別なのだ。
「また、みんなで旅行にでも行きたいなぁ、今年の年末も、去年の冬みたいに、みんなで婆ちゃん家旅行行きたいなぁ」
「そー言えば清香どうしてるかなぁ?最近会ってないなぁ」途端に心配になる冬馬君。
「また会って遊びに行けるよなぁ?」
冬馬君は部屋の片付けをしている。
今日これから、みんなが来るなんて、本当に最高だ。
いつになく真剣に片付けていた。
夕方の5時くらい家のチャイムが鳴る ピンポ~~ン
速攻で、玄関に走る冬馬君。
ドアを開けると大喜が立っていた。
「やあ、冬馬」ニッコリ大喜。
さあ、楽しい週末が始まる。
「それにしても、明日ハロウィンだね」と大喜
冬馬君は、今まであまりハロウィンなどをやったことがなかった。
「お化けに仮装して、お菓子もらうやつ?」
「そう、今年はやってみようよ」
「それは、楽しそうだ」冬馬君は、お化けと言う響きにワクワクした。
「まだ、多網と、きみ子、来てないんだね」
「まっ、来るまで部屋でくつろいでよう」
「賛成~~」
「大喜いらっしゃい」大喜が来たのに気づいた正子が言った。
「おじゃましまーす」
「あっ、部屋が綺麗になってる」
「みんなが来るから、ちょっと片付けたんだ」テヘッ
二人は、清香とアミの話で盛り上がっている。
「また、みんなで計画立てよう」と大喜
「そうだね」
「はやく会いたいなぁ」
「元気かなぁ?」
そんな話をしながら、一時間が過ぎた頃だった。
ピンポ~~ン
「来たっ、きっと二人だよ」二人は顔を見合わせる
「ちょっと、行ってくる」そう言って、玄関に走って行く冬馬君。
ガチャ
「いらっしゃ・・・・ぎゃああああああっ」冬馬君は腰を抜かした。
その声に驚いた大喜も、下に降りて来る。
「うわあぁああああああっ」
なんと、玄関の外に立っているのは、死神と、あれっ良く見ると、一人はワケの分からない格好だ。
てっ天使?頭に一輪の花が咲いていて、羽がついて、何故かセーラー服。
ヌオッ、良く見ると、きみ子天使ではないか。
じゃあ、この全身真っ黒のコヤツは?
多網であった。
「一体どうしたの?」
「おっかし 菓子 菓子 お菓子 菓子」二人は両手を出している。
まさか、これって?
そう、ハロウィンか!!
大喜がすかさず言う「明日だよ」
死神と天使は顔を見合わせる。
沈黙に包まれる二人
これまた、結構意外な光景にうつる玄関先の不思議な光景
死神と天使は互いに顔を見合わせ硬直していた。
そして、「まっ、良いか」と死神と天使は結論づけたのであった。
「まっ、とりあえず 上がって」
「お邪魔しま~~す」
「あっ、いらっ ぎゃ、あああああっ」正子も同じ反応であった。
家の中を死神と天使が喜びながら、かけ上がっていく。
二人は、相当このコスプレが気に入っているのか、全く脱ぐ気はないらしい。
「二人はコスプレしないの?」とエンジェルきみ子。
頭に咲く花が妙に気になる。ちなみに薔薇である。
良く見ると、自分の鼻にも花のシールを貼っとるではないか!! なんぢゃ~。
多網に関してはおデコに第3の目が開眼しとる。
二人はニタニタしているのだが、これはこれで、また不気味である。
目の前に頭から花を咲かす天使と死神悪魔がニタニタニタニタせんべいを美味しそうに食べているのだ。
「うっまー」
「うま、うま 馬 ウマ」
「そう言えば、決戦近い」と、多網がポツリ。
「えっ?決戦?」なんだ?と気になる冬馬君と大喜。
するときみ子が「明日はハロウィン、明後日はスーのデートが決まったの、だからみんなであの計画実行の時」
ヒョエーッ それを聴き、ますますテンションが上がる、冬馬君と大喜。
「これは、面白くなってきた」大喜が言う。
「よーし、週末みんなで楽しもう」
「おーーーーーっ」
しかし、遂にスーのデートが決定したとは。
ハロウィンも楽しみだが、こちらも非常に楽しみだった。
一体スーはどうなるのか?
そこに、冬馬君や大喜、多網、きみ子、更にはサーまで絡む、これは非常に危うい匂いが。今からもう楽しみで仕方がない!!
だが、今はそんなことより、皆で過ごす一日が始まった瞬間。
「ヒャッホーウ、行くぞ~~」
ああ、ああ、なんと嬉しい夜の瞬間。
死神と天使は両手を突き出し叫ぶ。
「天使ファイ 死神ファイ 天使ファイ 死神ファイ」
でたーハロウィンバージョンファイ。
冬馬君と大喜は転げ笑い、大はしゃぎ。
ついでにこれも。
ブリッ プゥゥゥブ プリッ でたぁーTHE 屁
「見て、私の最近編み出した必殺技」
きみ子が構える
「線香花火」
ぷウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥうううゥうううゥううゥゥゥうゥゥううゥううー
ポプッ
ぬおおおおん~~~~
驚く三人、なんちゅー器用な女、きみ子。
屁で線香花火を再現しよった。 普通は、決して喜んで自慢は出来ないが。
「ねえ、私オナラで線香花火出来るんだ、見て~」
うむ、中々すごしだ。
多網は悔しいのか、歯をくいしばる。
すると
「自分も、必殺技」と多網
「死神デスクロウ~~」
ぶうウゥうゥうううゥうううゥゥフゥン~~
なんぢゃー突風のようなオナラ。
これなら空も飛べるんじゃ?
飛べるか!!
ニヤリ「まだまだ」
そこからの
「落雷多網落とし」
ズギャャアアアンッ ブリんっ
ああああああああっ
身がでたった。
ケツをおさまえながら、トイレに直行する死神、多網
身は落とさず、こらえてくれた。
「いっつも、身まで出すんじゃい多網は」きみ子が吠える。
いやっ、あんたも良くやることだ、きみ子天使さん。
ようやく死神と天使は明日に備えて、元に戻る。
良かった、ようやく見慣れた、多網ときみ子。
と、言っても多網は相変わらず全身真っ黒な格好だ。
「ねぇ、やっぱりハロウィンってなると、大人をびっくりさせたくない?」大喜が言った。
「面白そう」きみ子が鼻をヒクヒクさせながら言う。
「そうなると一番びっくりするのはやっぱ」と冬馬君
皆の答えは一致する。
「サー」 「父ちゃん」
決まった、明日は多網の家に乗り込む作戦。
翌日ちょうど、スーの元にも行くし良い。
「みんなー、お皿とかをリビングに運ぶの手伝って~」下の階から、正子の声が。
「はぁ~~い」
料理を台所からリビングに運んでる最中、隆が帰ってくる「おっ、みんな来てるな、賑やかだ」隆も賑やかな家に嬉しくなる。
「おかえんなさ~~い」
大人数で、皆で賑やかにご飯を食べるのも、また良い。
「ああっ、幸せだなぁ」こう言う何気ない日常に幸せを感じる冬馬君。
家族みんなでこうして一緒に居て、過ごせる、なんてありがたいんだろう。
いつまでも、みんな長生きしておくれ。
そんなことを願う冬馬君。
正子は、ふと思う。
実家の両親は元気だろうか?
最近連絡してないなぁ、たまにはしよう。
自分を大切に、愛し、育ててくれた、両親の顔がなんだか浮かぶ。
去年久しぶりに会って、しばらく一緒に過ごした冬。別れの時は妙に寂しく、泣きそうになった正子(冬馬君の冬休み より)ああ元気かなぁ?。
遠くにいる両親をおもふ そんな夜。
若い時、一緒に居る時はうるさぃなぁ、などと思ったりしたが、自分が子育てをしてみて、親の有り難みが良く分かる。
本当に自分を大切にしてくれていたんだなぁ。
今は感謝だけが、わきあがる。
親だって完璧ではない、自身も分からないまま、一生懸命学び、育ててくれていたんだ。
この年になると、会いたくなるものだ。
今夜はなんだか、そんなことを考えては無償に親に感謝をする正子であった。
食事をすました後、冬馬君が言った。
「じゃあみんな、予定通り水着持って来た?」
「おおーっ!!」
水着?なんで?と隆は一瞬考えたが、すぐに分かった。
ああ、こないだのお風呂遊びを、さっそく皆で楽しむんだな。
冬馬君はお風呂で、波音のCD音を流す。
皆は水着に着替え「おーっ雰囲気でるぅ~~」
風呂場は四人でいっぱい、いっぱいなのだが、浴槽の中が海で、外が砂浜と見立てては、はしゃいでいる。
「まさか、10月の終わりに海に来れるとは」きみ子はニッコリ
「音があるだけで、本当雰囲気でるぅ」と大喜。
多網はグラサンまでかけている。「陽射しがしみる」
一応言っておこう、ここは風呂場である。
「みんな見て」七色に光る色が変わるオブジェを海ならぬ浴槽に浮かべる。
「わあーっ、海が光ってる~~」大ご機嫌な子供達。
冬馬君と大喜は水中眼鏡まで着けて、浴槽に潜っている。
「うわぁー珊瑚だぁー」 大喜の足である
「うぎゃああああ、海にデカくて白い桃が」
多網のケツである。
二人が潜った瞬間、わざと脱いでいた多網。
きみ子はなんと、日焼け止めまで塗りだした「あー日焼けしちゃう」かなり力を入れているのか?本当に海に来たと思っているのかは謎である。
多網は日焼け促進クリームまで塗っている「肌やけるかな」
やけるか!!
二匹の猿は、レジャーシートを敷いて天井のライトに腕をかざしたりしてムードを出している。
こやつらは、遊びに全力をかけているのか?
それか、阿呆なのかは謎である。
冬馬君は浮き輪までふくらましている。
「あーっ、海は良いねぇ」
「風が気持ちいい」と大喜
換気扇の風である。
「あー日焼け ヒリヒリ」多網はご機嫌
ブリッブッー
「かーっ、この一発が海では良いんやぁー」
どんなおなごじゃ。
長方形のビーチは大盛況であった。
盛り上がった冬馬家のビーチからようやくあがってきた子供達。
その姿を見た、隆と正子はギョッとした。
水中眼鏡に浮き輪?あんたら一体何処にワープして来たんじゃ?
時刻は22時を過ぎていた。
「みんな、今日はそろそろ寝て、明日また、はやく起きなさい」と正子
「はぁ~~い」やけに素直な子供達
無論、寝るはずはない。
二階の冬馬君の部屋に皆でかけて行く。
部屋いっぱいに布団が敷き詰められる。
これこれ、この部屋の景色。
冬馬君はニッコリ笑う。
「よーし、まだまだ寝ないぞーっ」
「おーっ」
「夜中の語り合い」
子供達の夜はまだまだ続きそう。
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