7 / 35
〜 映画デート 〜
しおりを挟む
カーテンの隙間から光が差し込んでいる
チリリリリリン
慌ただしく目覚ましがなった。
いよいよだ
実は昨夜 冬馬君は緊張のせいか嬉しさのせいかあまり眠れなかった。
「大喜 昨日眠れた?」
「うん、まあね」
大喜は眠れてたのか、こんなに緊張するのは僕だけなんだろうか?
二人は昨日買ってもらった服に着替え始め
「うー寒い」
多網は布団の中で薄目をあけて二人を見つめている。
多網は二人から昨夜、何処の映画館に何時 何を観るか、必要な情報は全て聞きだしていた。
「この寒さ布団でぬくぬく出来る多網も良いね」と大喜は笑った
冬馬君はいつもはこんなにお洒落には気をつかわなかったが今日はねんいりに鏡を見てはチエックしている
二人は下に降りて行き、髪の毛までセットし始めた。
下では、すでに起きている、正子と婆ちゃんがもの珍しそうに二人を見つめている。
すぐさま二階から多網もおりて来て
二人のヘアセットを物珍しそうに見つめていた。
これは気合いが入っている二人
「ふーっいよいよか」
冬馬君は囁いた
「うん」大喜も頷く
やはり朝食のパンは冬馬君の喉に通らなかった
詰め込んで牛乳で流しこんだ。
「じゃあ、行ってきます」
正子は「あんな調子で大丈夫かしら」と心配そうだ
正子が二階にあがったすきにすかさず動いたのは婆ちゃんだった
孫が心配なのか興味本位なのかサングラスをかけ、何処からか正子の持ってたカツラを探し出しかぶって出陣した。
多網もすぐさま動いていた
多網なりの変装をして外に出る。
鉢合わせてビックリしたのは二人だった
「何してるんじゃ多網?」
「婆ちゃん」
婆ちゃんは多網を見て驚いた
目にセロハンテープを貼り目をつりあげ顔を変えていたからだ
多網は自分の変装がすぐ様ばれた事にがく然とした。
と、同時に婆ちゃんもがく然とした
自分の自慢のサングラス、更にカツラまでかぶった最高の変装がすぐばれたからだった
しかし、誰が見ても一目で二人だと分かる変装であることには間違いなかった。
「お前もかい多網?」
多網はコクリ頷いた
「これじゃあ二人にすぐばれる、工夫しよう」と婆ちゃんは変装しなおす事に。
場面は変わり
駅のホームに着いた二人
清香達とは映画館で待ち合わせの約束だ。
「久しぶりに会える、緊張もするけどやっぱ嬉しい」ニッと冬馬君は微笑んだ
「うん、ワクワクするね」大喜も嬉しそう
ガタン ガタン
ホームに電車が到着し
電車に乗りこみイスに座った冬馬君は唖然とした
「ねぇ大喜あれって?」
目の前のイスにどうどうと座り込む見慣れた二人の姿
多網はサングラスをかけカツラをかぶり、婆ちゃんは鼻にセロハンテープをくっつけていた
「あれで変装して、ばれてないと思ってるんだよ」大喜は小声で囁き二人は見て見ぬ振りをした。
冬馬君は外の景色を見た
ああ、もうすぐ清香に会えるんだ
何だか夢のようだ、胸は高まり心臓はバクバクいっている
大喜もまた、アミに会えると考えては同じような気持ちであった
「でも二人でこうやって一緒に出かけられて良かったね」と大喜
「確かに二人で一緒にデート出来る、何だか緊張感も少し和らぐ気がする」
カタッ
突然何かが落ちる音
前を見ずにして冬馬君は何が落ちたのか見当がついていた
そう入れ歯である
婆ちゃんは、ばれたと思い焦ったのかこうつぶやき入れ歯を拾った
「婆ちゃんじゃないよ」
衝撃的なセリフであった
多網は鼻くそをほじっている
婆ちゃんは何ごともなかったように歯を装着して席についた
二人は苦笑い、誰が分からないんだろう、あの二人を知ってる者が正体を。
ついに映画館のある駅に着く
「ここだ」と大喜
二人は降りて、すぐに後ろを確認する
二人がホームに降り立って後ろをすぐ見て確認するものだから
婆ちゃん、多網は電車から降りるに降りれず
二人を乗せたまま電車は次のホームに向かい走り去って行った。
これにて、多網、バァ 離脱。
冬馬君達はもちろん可笑しくなり笑った しかし今はそれどころではなかった。
今にも心臓があの入れ歯のように緊張で飛び出してしまいそうだった。
顔は引きつっている
とにかく二人は映画館に向かい歩き始める。
その時だった
「おーい」
こっこの声は・・・・
きっ、清香だ
冬馬君は自分の心臓があの入れ歯のように勢いよく飛び出してしまったように感じ一瞬意識を失いかけた
「しっかりしろ冬馬 これからだぞ」
大喜の喝だ
気がつけば、目の前に清香が立っていた
クリッとした瞳 黒いショートの髪 水色のシャツに黒いズボン 冬馬君は天使を見てるような気分に浸っていた
「久しぶり元気だった?」
「げっげ げんきっだよ」
大喜はあまりの冬馬君の緊張っぷりを心配した
「あれっアミは?」
「後ろ」
目の前にはアミが立っていた
「おひさー」
「おっ、お ひ さ」
冬馬君は大喜の緊張っぷりを心配していた こりゃ、僕等は重傷だと
映画館に向かう途中の会話は凄まじいことになっていた
「最近はどう?」
「えっ、あっまあ そんなに すごい 普通に良いかな」
「冬休みどっか行った?」
「婆ちゃんと行った」
会話になっていなかった
冬馬君と大喜は女の子達が二人で話してるときに小声でお互いを支えあった。
「しっかりしよう、どうしたんだ?」
「これじゃあ嫌われちゃうよ」
前はもっとまともに喋れたのに
今日は意識しすぎていつも通り喋れなくなっていた二人だった
映画館についてアミからチケットをもらい 四人は席に座る
んっ?後ろの席に見慣れた奴らが
そう、真黒と入れ歯だった。
コッコホン、多網と婆ちゃんである。
「あの二人ちゃっかし、後ろスタンばってるよ」と大喜は囁いた
「ほんと暇人だなぁ」と冬馬君
四人はぎこちないまま座っている
その時後ろから囁き声が 「ポップコーン 買ってやれ ポップコーン 買って やれ」
この声は多網
冬馬君達はすぐさま席を立ち
清香達にポップコーンを買ってきてあげた
「わーいっありがとう」
二人はとっても喜んでいる
映画が始まるまで一応喋っていたけど会話は何だかぎこちないままだ。
後ろで見ていた婆ちゃんはじれったくってしょうがなかった。
冬馬君はこんな調子じゃ、もう会ってもらえないんじゃないかとすこし落ち込み始めている
映画が始まり、暗くなった時
後ろから声が
「いつもの冬馬 いつもの大喜 ありのまま、そのまま」
声は丸聞こえだったが、映画の音で清香達には聞こえていなかった
「婆ちゃんからのアドバイスだ」
「たったしかに、こんなんなら、自分を出して嫌われたほうがいい」
二人は吹っ切れいつもの調子でいよう、気に入られるようにしなくて良いんだと決めた。
映画が終わり、二人の調子は戻っていた
「ああ楽しかった」
「そうだ、ここのデパートのフードコートで何か食べようよ」冬馬君が提案する
「賛成ーっ」
四人の会話はいつもの調子に戻っていた
フードコートに着いて辺りを見渡すとそこには多網と婆ちゃんの姿はなかった
きっと、もう帰ったんだ
さすがに、これ以上はと気を遣ってくれたのか、安心したのか二人の姿はもうなかった。
二人は心の中で多網と婆ちゃんに感謝した ありがとう。
その後の会話もはずみ また、今度も何処か行こうと四人は大盛り上がりだった。
二人と別れた後のホーム
「ああ、楽しかったなぁ」
冬馬君は夢のようなひと時をもう振り返っていた
「うん、最初はどうなるかと思ったけど良かった」大喜も大満足の様だった
「さあ帰ろう」
日が暮れ始めた電車のホーム
二人の手には多網と婆ちゃんへのお土産が握られていた。
チリリリリリン
慌ただしく目覚ましがなった。
いよいよだ
実は昨夜 冬馬君は緊張のせいか嬉しさのせいかあまり眠れなかった。
「大喜 昨日眠れた?」
「うん、まあね」
大喜は眠れてたのか、こんなに緊張するのは僕だけなんだろうか?
二人は昨日買ってもらった服に着替え始め
「うー寒い」
多網は布団の中で薄目をあけて二人を見つめている。
多網は二人から昨夜、何処の映画館に何時 何を観るか、必要な情報は全て聞きだしていた。
「この寒さ布団でぬくぬく出来る多網も良いね」と大喜は笑った
冬馬君はいつもはこんなにお洒落には気をつかわなかったが今日はねんいりに鏡を見てはチエックしている
二人は下に降りて行き、髪の毛までセットし始めた。
下では、すでに起きている、正子と婆ちゃんがもの珍しそうに二人を見つめている。
すぐさま二階から多網もおりて来て
二人のヘアセットを物珍しそうに見つめていた。
これは気合いが入っている二人
「ふーっいよいよか」
冬馬君は囁いた
「うん」大喜も頷く
やはり朝食のパンは冬馬君の喉に通らなかった
詰め込んで牛乳で流しこんだ。
「じゃあ、行ってきます」
正子は「あんな調子で大丈夫かしら」と心配そうだ
正子が二階にあがったすきにすかさず動いたのは婆ちゃんだった
孫が心配なのか興味本位なのかサングラスをかけ、何処からか正子の持ってたカツラを探し出しかぶって出陣した。
多網もすぐさま動いていた
多網なりの変装をして外に出る。
鉢合わせてビックリしたのは二人だった
「何してるんじゃ多網?」
「婆ちゃん」
婆ちゃんは多網を見て驚いた
目にセロハンテープを貼り目をつりあげ顔を変えていたからだ
多網は自分の変装がすぐ様ばれた事にがく然とした。
と、同時に婆ちゃんもがく然とした
自分の自慢のサングラス、更にカツラまでかぶった最高の変装がすぐばれたからだった
しかし、誰が見ても一目で二人だと分かる変装であることには間違いなかった。
「お前もかい多網?」
多網はコクリ頷いた
「これじゃあ二人にすぐばれる、工夫しよう」と婆ちゃんは変装しなおす事に。
場面は変わり
駅のホームに着いた二人
清香達とは映画館で待ち合わせの約束だ。
「久しぶりに会える、緊張もするけどやっぱ嬉しい」ニッと冬馬君は微笑んだ
「うん、ワクワクするね」大喜も嬉しそう
ガタン ガタン
ホームに電車が到着し
電車に乗りこみイスに座った冬馬君は唖然とした
「ねぇ大喜あれって?」
目の前のイスにどうどうと座り込む見慣れた二人の姿
多網はサングラスをかけカツラをかぶり、婆ちゃんは鼻にセロハンテープをくっつけていた
「あれで変装して、ばれてないと思ってるんだよ」大喜は小声で囁き二人は見て見ぬ振りをした。
冬馬君は外の景色を見た
ああ、もうすぐ清香に会えるんだ
何だか夢のようだ、胸は高まり心臓はバクバクいっている
大喜もまた、アミに会えると考えては同じような気持ちであった
「でも二人でこうやって一緒に出かけられて良かったね」と大喜
「確かに二人で一緒にデート出来る、何だか緊張感も少し和らぐ気がする」
カタッ
突然何かが落ちる音
前を見ずにして冬馬君は何が落ちたのか見当がついていた
そう入れ歯である
婆ちゃんは、ばれたと思い焦ったのかこうつぶやき入れ歯を拾った
「婆ちゃんじゃないよ」
衝撃的なセリフであった
多網は鼻くそをほじっている
婆ちゃんは何ごともなかったように歯を装着して席についた
二人は苦笑い、誰が分からないんだろう、あの二人を知ってる者が正体を。
ついに映画館のある駅に着く
「ここだ」と大喜
二人は降りて、すぐに後ろを確認する
二人がホームに降り立って後ろをすぐ見て確認するものだから
婆ちゃん、多網は電車から降りるに降りれず
二人を乗せたまま電車は次のホームに向かい走り去って行った。
これにて、多網、バァ 離脱。
冬馬君達はもちろん可笑しくなり笑った しかし今はそれどころではなかった。
今にも心臓があの入れ歯のように緊張で飛び出してしまいそうだった。
顔は引きつっている
とにかく二人は映画館に向かい歩き始める。
その時だった
「おーい」
こっこの声は・・・・
きっ、清香だ
冬馬君は自分の心臓があの入れ歯のように勢いよく飛び出してしまったように感じ一瞬意識を失いかけた
「しっかりしろ冬馬 これからだぞ」
大喜の喝だ
気がつけば、目の前に清香が立っていた
クリッとした瞳 黒いショートの髪 水色のシャツに黒いズボン 冬馬君は天使を見てるような気分に浸っていた
「久しぶり元気だった?」
「げっげ げんきっだよ」
大喜はあまりの冬馬君の緊張っぷりを心配した
「あれっアミは?」
「後ろ」
目の前にはアミが立っていた
「おひさー」
「おっ、お ひ さ」
冬馬君は大喜の緊張っぷりを心配していた こりゃ、僕等は重傷だと
映画館に向かう途中の会話は凄まじいことになっていた
「最近はどう?」
「えっ、あっまあ そんなに すごい 普通に良いかな」
「冬休みどっか行った?」
「婆ちゃんと行った」
会話になっていなかった
冬馬君と大喜は女の子達が二人で話してるときに小声でお互いを支えあった。
「しっかりしよう、どうしたんだ?」
「これじゃあ嫌われちゃうよ」
前はもっとまともに喋れたのに
今日は意識しすぎていつも通り喋れなくなっていた二人だった
映画館についてアミからチケットをもらい 四人は席に座る
んっ?後ろの席に見慣れた奴らが
そう、真黒と入れ歯だった。
コッコホン、多網と婆ちゃんである。
「あの二人ちゃっかし、後ろスタンばってるよ」と大喜は囁いた
「ほんと暇人だなぁ」と冬馬君
四人はぎこちないまま座っている
その時後ろから囁き声が 「ポップコーン 買ってやれ ポップコーン 買って やれ」
この声は多網
冬馬君達はすぐさま席を立ち
清香達にポップコーンを買ってきてあげた
「わーいっありがとう」
二人はとっても喜んでいる
映画が始まるまで一応喋っていたけど会話は何だかぎこちないままだ。
後ろで見ていた婆ちゃんはじれったくってしょうがなかった。
冬馬君はこんな調子じゃ、もう会ってもらえないんじゃないかとすこし落ち込み始めている
映画が始まり、暗くなった時
後ろから声が
「いつもの冬馬 いつもの大喜 ありのまま、そのまま」
声は丸聞こえだったが、映画の音で清香達には聞こえていなかった
「婆ちゃんからのアドバイスだ」
「たったしかに、こんなんなら、自分を出して嫌われたほうがいい」
二人は吹っ切れいつもの調子でいよう、気に入られるようにしなくて良いんだと決めた。
映画が終わり、二人の調子は戻っていた
「ああ楽しかった」
「そうだ、ここのデパートのフードコートで何か食べようよ」冬馬君が提案する
「賛成ーっ」
四人の会話はいつもの調子に戻っていた
フードコートに着いて辺りを見渡すとそこには多網と婆ちゃんの姿はなかった
きっと、もう帰ったんだ
さすがに、これ以上はと気を遣ってくれたのか、安心したのか二人の姿はもうなかった。
二人は心の中で多網と婆ちゃんに感謝した ありがとう。
その後の会話もはずみ また、今度も何処か行こうと四人は大盛り上がりだった。
二人と別れた後のホーム
「ああ、楽しかったなぁ」
冬馬君は夢のようなひと時をもう振り返っていた
「うん、最初はどうなるかと思ったけど良かった」大喜も大満足の様だった
「さあ帰ろう」
日が暮れ始めた電車のホーム
二人の手には多網と婆ちゃんへのお土産が握られていた。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
汚部屋女神に無茶振りされたアラサー清掃員、チートな浄化スキルで魔境ダンジョンを快適ソロライフ聖域に変えます!
虹湖🌈
ファンタジー
女神様、さては…汚部屋の住人ですね? もう足の踏み場がありませーん><
面倒な人間関係はゼロ! 掃除で稼いで推し活に生きる! そんな快適ソロライフを夢見るオタク清掃員が、ダメ女神に振り回されながらも、世界一汚いダンジョンを自分だけの楽園に作り変えていく、異世界お掃除ファンタジー。
不倫妻への鎮魂歌 ―サレ夫が選んだ、最も残酷で静かな復讐―
MisakiNonagase
大衆娯楽
「サレ夫、再生。不倫妻、転落。──その代償は、あまりに重い。」
「嘘で塗り固めた20年より、真実で歩む明日がいい。」
失って初めて気づく、守られていた日々の輝き。
46歳の美香にとって、誠実な夫と二人の息子に囲まれた生活は、退屈で窮屈な「檻」だった。若い男からの甘い誘惑に、彼女は20年の歳月を投げ打って飛び込んだ。 しかし、彼女が捨てたのは「檻」ではなく「聖域」だったのだ。 不倫、発覚、離婚、そして孤独。 かつての「美しい奥様」が、厚化粧で場末のスナックのカウンターに立つまでの足取りと、傷つきながらも真実の幸福を掴み取っていく夫・徹の再生を描く。 家族とは何か、誠実さとは何か。一通の離婚届が、二人の人生を光と影に分かつ。
裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する
克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる