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『プールごっこ』
しおりを挟むきみ子も冬馬君の家に戻って来ている、時刻は夕方16時をまわったところ
「しかし、虎鮫代ちゃん また濃いキャラがあらわれたなぁ」と大喜。
「案外、良い人だったね」と冬馬君
しかし、一体あの後どうなったんだろう?
きみ子はこいた ぷシュー。
一時間くらい遊んでから、四人は虎鮫代ちゃんのことが少し気になり、先ほどの場所へ。
そこにはなんと!!
虎鮫代ちゃんのズボンが抜けがらのようにさっきの場所に放置されていた。
驚いたことは、ズボンは人が履いていたふくらみを残しその場にあったことだ。
まるで、セミの抜けがらならぬ、虎鮫代の抜けがら。
一体彼女はどこに行ったんだろうか?
羽がはえて飛んでったのだろうか?
さしずめ、殻を破り巣立った時の鳴き声は、ミーン ミン ミーン ではなく、 アパパネ パネ パネ であろう。
多網が一言
「虎鮫の抜けがら」
しかし、ズボンが脱ぎ捨てられたということは、まさかパンツ一丁で帰ったのであろうか?
うむ、謎である。
そのまま、みんなはまた冬馬宅に戻った。
すると、ピンポーン
「まっまさか?」
ガチャ
なんと、虎鮫代ちゃん。
第一声は、「さっきは寝ちゃった」 だった。
衝撃的な一言である。
「どうぞ、あがって」と冬馬君
「もう、帰る」
えっ?
何故来たんだ虎鮫代ちゃん。
何故か、何度も後ろ姿を見せつけてくる。
どうでもいい余談かも知れないが、舌は出たり入ったりしている。
冬馬君は思った、まさか、うんち踏んでないことをアピールしに来たのか?
「あーズボンなんだかすごく綺麗」と、ひとり言、虎鮫代ちゃん。
「うんち、踏んだら汚れてるはずだもんね」と一人つぶやいている。
なんて、わかりやすいんだ、虎鮫代。
これは、私はうんち踏んでなかったアピールに違いない。
こういう所はきみ子そっくり。
まさに類は友を呼ぶであろうか。
きみ子は驚いていた、確か虎鮫代ちゃんうんち漏らしたと思ったけどあれ私の気のせい?(きみ子だけは、漏らしたと思ってる)
「虎鮫代ちゃん、さっき川べりにズボンの抜けがらあったけど、あれ虎鮫代ちゃんの脱け殻じゃなかったんだね?」
ビクッ
「えっ?朝からズボンこれネーパ パヌン」
絶対に違う、大喜は思った。
彼女の舌がすべてを物語っていた。
虎鮫代ちゃんの舌は時計回りにまわったと思いきや、すぐに逆回りになったそして、また時計まわりにまわるを繰り返す。
まさにバグった時計。
きみ子は頭をボリボリかきながら、
「そうよね、ズボンはきかえられる訳ないもんね、脱け殻が虎鮫代ちゃんのなら今ごろパンツ一丁だもんなぁ」
「パネパヌ」
虎鮫代ちゃんは必死に頷いた。
そしてとどめの一言。
「あーわたしのズボンシミひとつついてないっ汚れてないで綺麗だなぁ」
「じゃ私帰る」
虎鮫代ちゃんはかけだした。
不思議だなぁ、と、きみ子。
しかし、一体どうやって替えのズボンを?皆は家の中に戻った。
その時、玄関先に一人残っていた冬馬君は見た。
虎鮫代ちゃんの走った先に車が?
はっ!
替えのズボンをママに持って来てもらったんだ!!
そしてかすかにきこえた。
「虎鮫代、あのうんちくっついちゃったズボンどうするの?ちゃんと片付けなきゃだめよ」
「あれは、膨らまして人が履いてるように見せてるんだから、大きな声でいわないで」
なんちゅー意味の分からない偽装工作。
一体そこに何の意味があるって言うんだ。
冬馬君は苦笑いを浮かべ、このことはみんなに黙っておくことに。
家の中、きみ子はずっと不思議だなぁと首をかしげていた。
「あのズボンは何なんだったんだろう?私は人がいるの気付かなかったけど膨らんでたし誰か人はいてた?」
あっ、引っかかったのここにいたーっ。
「幽霊がうんち踏んで恥ずかしくて姿消してたのかも、だって人がはいてるように膨らんでたもん」と震えるきみ子
ああ、虎鮫代ちゃんはこう見せかけようとしてたのね、恐るべし。
しかし一体どこの誰が普通そんな風に考えるか。
それを聞いた多網も震えていた。
虎鮫代よあなたの意味不明なトラップは見事こうをせいしたようだ。
「やっぱ、遊んで行こうかと思ったけど、わたしもそろそろ帰ろうかな じゃあまたね、海外旅行楽しみだね」ときみ子
ひょーその言葉にみんなは興奮テンションマックス。
「本当最高に楽しみすぎる!!うん、じゃあ、またね、きみ子ー」
きみ子にバイバイして、三人は冬馬君の部屋にかけあがって行った。
ああ、本当にまだ夏休みは始まったばかり、更に大喜や多網は今日もそしてこれからも泊まり一緒にいられる。
最高すぎるウキウキ。
冬馬君はガッツポーズを決めた。
すると、多網が「プール プール」と騒いでいる。
「さすがにこの時間じゃ遅いよ」と大喜
首を横にふる多網
「お風呂に水 プールごっこ」
こと、多網と言う男はこういう遊びを思いつくのがうまかった。
「あっ、それ良いね、お風呂に水入れてプールごっこかぁ」
ニンマリ冬馬君。
「風呂場に行こうー」
「ひゃっほー」子供達は大ご機嫌
さっそく浴槽に水をためはじめた。
「ゴーグル、ゴーグル」と多網
「気分でるー」
三人は更なる高みを追い求め、海パンまではく始末。
顔にはゴーグル、そして海パンまで着てる。
三人はこれから家の風呂入るんだよなぁ?
「ウキワは?」と冬馬君
さすがに浴槽には入らなかった。
「だめかぁー」
するとニヤリ多網
浴槽の外のシャワーの下にウキワを置きポツリ一言
「あっち砂浜」
ひょおおおおおおお さすが多網。
砂浜つきのプールリゾートの完成である。
みんなはコップに氷とジュースを注ぎ風呂場に直行。
「かんぱーい」
気分は夏のリゾートプール
「ここのプールの名前は?」
すると多網
「冬大多プール」
みなの名前の頭文字をとったのだろう、あまり良くないがまぁ、よし。
「じゃ、さっそくプールに入ろう」と大喜
その時、ピッピッピ~ 笛がなった。
「ビックリしたなぁ、なに多網?」
「準備運動」
二人はビックリ本格的だなぁ~。
ねんいりに運動して浴槽プールに入った。
「うきょー冷たーい プールだ プールだ プールだぁ最高~」
三人は大はしゃぎ。
「そーだ流れるプールつくろう」と冬馬君
三人は浴槽の中でぐるぐるまわった。
「わーい、流れるプールみたい」
多網はウキワの上に寝そべりポツリ
習いたての英語
「ワンダフォー」と小声で言った。
三人はそのまま二時間近く風呂からでなかった。
しかし、終わりは突然やってきた。
ブリッ
「多網今こいた?」
多網は首を横に振った。
実は今回はまさかの冬馬君であった。
「出ちゃった」
みんなはプールごっこを終えようやく風呂を後にした。
「いやー面白かった」と大喜。
やはり、二人が泊まると冬馬家は賑やかだ。
この雰囲気が冬馬君は大好きだった。
隆も仕事から帰り、みんなで夕食
「みんなが泊りにきてると、こっちまで夏休みを味わえてるみたいでなんかいいなぁ」隆が言った。
ああ、自分も休みだったらなぁ。
「あはははは」
夕食時も笑い声と皆の話声が部屋を包み 賑やかだった。
子供達は夕食を終え、二階にかけあがる、夜みんなで部屋でのくつろぎも最高に楽しみなことのひとつ。
部屋に戻って大喜はある事に気づいた。
「あっ!」
「どうしたの大喜?」
指さす方向にかばん。
あっ、あれは
虎鮫代ちゃんのかばん。
うわぁー中になにが入ってるか異様に気になる。
多網がかばんを持ちあげた瞬間、中から色んな物がこぼれ落ちた。
おおおーなんぢゃこりゃー
出てきたのは「虎鮫代ちゃんの謎」とマジックで書かれた、謎のノートだった。
こっ、これは何だ?
世紀の大発見をしたような、気分になった。
興味津々の多網
「見ちゃう?」
「勝手にみたらだめだよ」と冬馬君
だが、見たいという衝動は強かった
なんたって
「虎鮫代ちゃんの謎」と自分でノートに記してるのだから。
「うゎあーすごい見たいよ」 と大喜
「一ページだけ」と多網は開いた。
そう彼らは禁断の果実ならぬ、虎鮫代ちゃんのノートを開いてしまったのだった。
パンドラの箱が今開かれた!!
なんちゅーおおげさなキャッチフレーズで終わるんだ
えーと こっ、こほん 次回につづく。
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