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『アイルビーバック』
しおりを挟む冬馬家族達は成田空港についていた。
冬馬君達のスペイン旅行は終わった。
空港のアナウンスには日本語が流れてる。
「ほひょー」嬉しくて泣きそうになる隆
安心するー。
冬馬君も「わぁーこれ、これ本当に帰ってきたんだぁ」
きゃっきゃはしゃぐ子供達。
久しぶりの日本と日本語はやはり落ち着く。
やはり生まれ育った国は良い。
「帰ってきたわね」正子が言う
「米 コメ」と多網
ため息サー「ああ、明日から仕事だぁ」何度も言うが素直なサー。
皆は車に乗り、お家に向かう。
子供達は冬馬君家の車に乗っている
「ああ、終わっちゃった、楽しかったなぁ」ときみ子
「本当、出発の日に戻りたいよ」と大喜
「ああ、本当に楽しかった」冬馬君もしみじみつぶやく。
多網は黄昏ている。
夕陽の光が妙にまぶしいぜ
なんぢゃ?
「ああ、今日きみ子とお別れか~なんかやだなぁ」と冬馬君
きみ子も「ああ、今日の夜は一人か」となんだか寂しそう。
帰りの車は久々の日本が嬉しくもあり、旅の終わりがちょっぴり寂しくも感じた。
車の中子供達は疲れていたのかすぐに眠っていた。
冬馬君だけは車の中、移り変わる景色を見ている
頭の中はスペインの思い出が巡っていた。
サクラダファミリア
バルセロナの街
スペインの人達
皆で過ごした部屋の中
また、沢山の楽しい思い出が出来た、本当に日本に帰ってきたんだなぁ、しみじみと感じている。
気づくと
「起きなさい」正子の声
目を開くと見慣れた景色
いつの間に寝てた。
あっもう着いてる
目の前には久しぶりの我が家
「多網と大喜はおうち帰るの?」と隆
えっ?
すっかり二人は今日も家に泊まると思っていた冬馬君が声をあげる
「えっ、帰っちゃうの?」
すると大喜が
「今日も泊まる」
多網もブリッとこいて「泊まる」
「ひやっほー」冬馬君は飛び跳ねた。
だがすぐにギョッとする
何故ならきみ子が羨ましそうに指をくわえていたからである。
冬馬君は言った
「きみ子も泊まっちゃだめ?」
「うちは全然泊まっても良いけど、きみちゃん疲れちゃってるんじゃない?」と正子
きみ子はキッパリ言った
「まったくもって疲れてない~~」
と言うことできみ子も泊まり決定。
みんなは手を繋ぎ大はしゃぎ
「やったー、ひやっほー」
「まだまだ旅行が続くー」
最高のあがりっぷりである。
勢いあまって、きみ子はぶっこいた
ブブブー
てへへっ、てへへへ
後ろで車を止めて待ってた多網両親。
それを見ていたサー、子供達まだ一緒に居れるんだ、良かったなあ。
それを見届けてから、手を振り車に乗り込んだ。
「サー、多網ママありがとう」子供達は叫んだ。
「またねー」
サーと多網母ニッコリ笑い手を振って車は動き出す。
がここで
「ちゃーちゃ ちゃ ちゃー」
多美が叫んだ
訳すと多美はこう言っていた。
(私だって、居たんだからね、そこんとこちゃんと忘れちゃあかんで)何故に関西弁が混じってたのかは謎だが。
ブウゥン 車は走り出した。
チャーチャー自己アピールする多美を乗せ。
車内では
「明日も子供達休みか、良いなぁ」サーは口に指をくわえていた。
ちゃん ちゃん ちゃーーー(私も居たんだから~そこんとこ忘れないでといてぇー ちょっとチッチでそう)
家に入ると子供達は走って二階へ。
四人は嬉しさの舞と言っては奇妙なダンスをしている
「やったー最高だね」と大喜
「しかも、きみ子うち泊まるの初めてじゃない」冬馬君が言った。
きみ子も「ここ泊まるの初めて~」と更にヒートアップ
奇妙なダンスは続く。
だが一同は知らない
この事が後にこの家に奴を引き寄せようことになることを。
皆は部屋でスペインの話をし盛り上がっている
「本当、カマーン正子とウェルカムウィメンにはギョッとしたよ」と大喜
「ホテルの朝のバイキング恋しい」と多網
「あのモンセラットの岩凄かった」ときみ子
「あのドッキリも凄かった」ニッコリ冬馬君
みんなはスペイン旅行の思い出話を楽しんでいる
楽しかったなぁ
こんな言葉が心から浮かんでくる
「もー、サー達は家帰って今日は一緒じゃないんだもんなぁ、ずっと一緒だったから、居ないとなんか変な感じ」と冬馬君
「ところでさ、お土産いつ渡すの?」ときみ子の発言
その質問にドキッと二人
「えっ、なにっ、それっ?」少しテンパる二人
「ごまかしてもダメ、私の鼻はきくんだから」
鼻かい。
「清香ちゃんとアミちゃんに買ったんでしょ」
二人の名前が出て、二人の会話が出来る事に何だか嬉しく気分があがる冬馬君と大喜。
冬馬君の顔はニタニタしてる
「いゃーまーはやく渡してあげなきゃ」
大喜も「そうだね」
「あー清香ちゃん達にも会いたいわ」ときみ子
ここで清香の話が出来る冬馬君はもう浮かれっぱなし
清香の名前が出るだけでテンションが上がってきた
清香
清香
清香
ムキョー
猿は宇宙に飛び出した
拳を握り 上下に振りかざし立ち上がる
えいやー
えいやー
冬馬だ
僕は冬馬だ
えいやー
冬馬
冬馬
はっ!!
一瞬、冷静になり
皆はゲラゲラ笑っている
「なにそれー」
冬馬君の顔が猿のケツのように真っ赤っかになるが
冬馬君の顔は猿のケツではない(いちいちそんな説明いらんわ)
「あっはは、ちょっとやってみただけ」
「全く分かりやすいんだから」ときみ子ニンマリ
本当に冬馬君は清香が好きなんだなと皆は微笑んだ。
多網は鼻くそを丸めた。
クネクネ
「ねりけし~」こちらも負けじと不気味である。
「今日の夜中の語り合いは、清香ちゃんとアミちゃんの話だ」ときみ子
その発言に、冬馬君と大喜は
笑った
テンションのあがる二匹 あっ違った 二人。
部屋の中を舞っている
きみ子は多網を見て笑う
「分かりやすい二人」
多網も笑う
「ふふっ ナメクジ」
言葉の意味は全く分からんかった。
すでに夜中の語り合いが待ちどおしい冬馬君。
が
ここでまさかの展開が起こる
ピンポーン
「あれっ、この時間に誰だろう?」冬馬君が言った。
時刻は19時
「清香ちゃんだったりして」とニンマリきみ子
ビュビューンッ
その言葉に鉄砲玉より速く飛び出す冬馬玉
玄関に走っていった。
皆は冬馬君のお熱っぷりに大爆笑
「これで本当に清香だったら、面白い」と大喜
すると下の階から冬馬君の声
「えっ、あれっ えっ?」
その言葉にまさかと、皆は顔を見合わせ、下に降りていく
「まさか?」
下に降りて行ったみんなは驚いた
「えーっ、嘘~」
そう、そこに立っていたのは・・・・・・・・
なんと
まさかの
本当に
まさかの
本当の
本当の
本当に
まだ引っ張るかい
そう、そこに立っていたのは
清香
ではなく
虎と鮫がまじったあの顔
そうまさかの
虎鮫代ちゃん
虎鮫代ちゃんの舌は一回前に出て引っ込んだ
ズクシュ(凄い効果音だ)
そして
「きみ子、今の虎鮫代の気持ちはこれ、分かる?」と虎鮫代ちゃんはおっしゃり(何故か敬ってあげた)
舌が時計回りに四回回った。
ああ、やはり 分からん。
そう、冬馬家に虎鮫代再びであった。
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