レヴィと運命の7人

本編

プロローグ 混沌

「はっ」
目を開けるとそこは地獄。
空を見上げるとそこは地獄。
目を閉じてもそこは地獄。
「レヴィ！」
どこからか、レヴィを呼ぶ声。
レヴィは、声のする方を見た。そこには、7人の影。
レヴィは、影に向かって、壊れた足で走ったが、気がつけばそこには、何もない。
「レヴィ！レヴィ！」
また、どこからか、レヴィを呼ぶ声。
レヴィは、声のする方を見た。そこには、7人の影。
レヴィは、影に向かって、壊れた足で走ったが、気がつけばそこには、何もない。
レヴィは、腰をガックリと落とし、ひざまづいた。
「どんなときも、『運命』の力を忘れずに」
天からレヴィへの「最後」の語りだ。
ふと、気づけば、雨が降っている。
「神が泣いているのか？」
レヴィは、そう言って、目を見開き、空を見上げるとこう言った。
「我に力を」