レヴィと運命の7人

shion42

文字の大きさ
2 / 3
本編

誠 [レヴィ]

しおりを挟む
ここは、「スミス村」
温暖な気候が特徴の和やかな村だ。だが、夜になれば雰囲気は、一変。辺りは、カンカンカンカン錬金をする音。ジーンとする、寒さに覆われ、村の兵士や護衛隊が仕事を始める。それも、人間同士の戦いではない。自然との戦いだ。彼らは、自然と戦っているのだ。だが、動物や植物など可愛いものてはない。禁忌のモンスターたちだ。
「レヴィ、今日の調子はどうだ?」
そう、レヴィは、禁忌のモンスター達と戦う、兵士なのだ。
「普通ですね」
レヴィは、素直に答えた。
「最近、禁忌族の竜が増えていな…」
禁忌のモンスターは、「禁忌菌」という、強い毒性のある菌に感染している。禁忌菌にかかると、瞬く間に体は腐敗し、骨がむき出しになる。その後、モンスターは、苦しみ、死ぬ。ここで終わらないのが禁忌菌だ。禁忌菌は、感染したモンスターが死ぬと、体を乗っとり始める。それで、禁忌菌は、他のモンスターを感染させ、広がるのだ。
「禁忌族、増えていますね。早く、タブードラゴンを倒さないといけないですね」
タブードラゴンは、禁忌のルーツ。地中海で先人たちが生物兵器として、作ったのがタブードラゴン。つまり、ルーツのルーツは、私たち、人間なのだ。タブードラゴンは、もとは、「白竜」として、活躍していたが、ある日を境に暴れ出し、村を破壊してきた。そして、いつしか、「タブードラゴン」と語り継がれるようになったのだ。
「そうだな。レヴィ、お前に任せたぞ」
「はい!」
レヴィは、敬礼をして、回れ右をして砦に戻った。
「はぁー。今日も報酬無しか…」 
レヴィは、溜め息をついて言った。
そして、レヴィは、家に着くと制服を脱ぎ捨て、硬いボロボロのベッドにもたれかかった。
「コンコンコン」
ドアを叩く音だ。
レヴィは、目を擦って、ゆっくりとドアを開けた。
「なんだ?」
「大変だ!早く来てくれ!」 
レヴィは、見知らぬ村民に手を引っ張られた。村の人々は、1人も見当たらなかった。
「何があったんだよ」
「ううん…、説明する時間なんてない」
レヴィは、そのままその村民についていくと、村の入り口付近に着いた。
「ほら!見ろ!」
レヴィは、空を見上げた。すると、濁った白色の竜が空を舞っていた。
「うっ!」
レヴィは、絶句した。何故なら、これは、タブードラゴンだからだ。
「一体、どうすれば」
その村民は、涙目で言った。
タブードラゴンは、鳴き声ひとつもあげずに、白い粉鱗を撒き散らす。これが禁忌菌だ。禁忌菌は、雪のように村を白くしていった。
「早く、あいつを…。ん?村民さん?」
「ぐぬぬぬぬ」
村民は、苦しそうに頭を抱えた。
「大丈夫か?」
レヴィが聞いた瞬間、村民は、倒れた。
「村民さん!どうしたんだ!?」
レヴィが言うと、村民は、立ち上がった。
「村民…さん?」 
レヴィは、優しく語りかける。村民は、答えない。
「ぐぉーーーっ」
いきなり村民が叫んだ。
「!?」
レヴィが全てを理解した瞬間、村民は、長い爪でレヴィの目を引き裂いた。
「うわあっ!」
レヴィは、後方に倒れた。
そして、察した、このままじゃ殺されると。
「ぐぉぉっ」
村民がレヴィに攻撃しようとすると、レヴィは、逃げた。
「くそ、禁忌め!タブードラゴンめ!こんな所で死んでられるか!」
レヴィは、村を出て、広い広い、白い草原へと駆けていった。         
      
  
 
      
             
     
 
      
  
  
      
 
  
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

愛していました。待っていました。でもさようなら。

彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。 やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

ちゃんと忠告をしましたよ?

柚木ゆず
ファンタジー
 ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。 「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」  アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。  アゼット様。まだ間に合います。  今なら、引き返せますよ? ※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

処理中です...