花言葉

ルドベキア

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はなことば

入学式

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僕の名前は柊 紫苑(ひいらぎ しおん)今年からこの鈴蘭高校の1年生だ。
そして、何故か僕と一緒の高校に進学した幼馴染の山吹 杏(やまぶき あんず)。
杏になぜこの高校を志望したか聞いたが返事は無かった。杏は、僕よりも頭が良い。そしてもっと偏差値の高い高校に進学出来たはずだ。
でも、内心嬉しかった。なぜなら小さな頃から杏と遊んでたせいか途中から親友ではなく、どこか心の中で愛が芽生えてたからだ。
そして、これから大切な人と一緒に3年間も過ごせる嬉しさ僕はいつ死んでも良いと思ってしまった。
そしてドキドキの初めての登校日、桜が散る歩道を杏と2人で歩いている。周りからはチラチラと見られるが気にしない。
杏と2人で居るせいか、無性に心臓の鼓動が早くなる。そして心の中で杏を守りたい取られたくないと必死に唱えている。この気持ちから解き放たれたい。そして、杏にこの気持ちを伝えたい。
でも僕にはそんな勇気が無い。
そして学校に着いた
後から肩を叩かれふと振り返るとそこには懐かしい顔が揃っていた。中学生の友達だ。
何気ない会話から体育館まで歩いてきた。いよいよクラス発表だ。僕は杏と同じクラスになれることだけを祈り、もう他のことは考えれなかった。クラス発表は終わった。。。僕は顔を上げることが出来ない。なぜなら杏と違うクラスになってしまったからだ。杏は、中学生の友達と話していた。そして心の中で思った。「杏は悲しくないのだろうか」僕は悲しくなりトイレに行った。
杏と登下校できる。でも何故だろう杏とずっと居たい離れたくない。こんなことを思ったのはいつからだろう。。。
ある中二の夏の話だった。
僕は杏と杏の家族と旅行へ出掛けた。旅行最終日の夜事件は起きた。2人で買い出しに行っていると
チンピラ達に出会ってしまった。杏はチンピラ2人に捕まれ
必死で抵抗しているがチンピラはヘラヘラと笑いながら楽しんでいる。
僕は、咄嗟に助けなければならないと悟った。
でも僕は昔から小心者だから勇気が出ない。でも、僕はその時だけ…いや杏の為なら何でもできると思った。それが恋の始まりだった。
そんなことを考えている間に学校の初日が終わった。
帰る時も2人で帰り、中学生の時のように話して笑って極普通の友達会話をしながら家に帰った。
杏と僕は、隣同士の家に住んでいる。。。
初登校が疲れたせいか眠ってしまった。
ふと、気付くと22時を回っていた。あれ、外が何やら騒がしい。カーテンを開けて見るとパトカー2台が止まっていた。何かがあったんだ!
僕はLIMEを見た。そしたらそこには「たすけて」の文字が杏から送られていた。
僕は悟った、杏の身に何かあったのだと……
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