1 / 1
第一章 -出会い―
しおりを挟む
僕はいつも不安に駆られている。なんとも言えないような感覚、何に感じているのか自分でも分らない、そんなもやもやとしたものだ。いつからかは覚えていない、いつしかこの感情を気にしないのが日常となっていた。
「はぁ、予想よりも進まないなぁ、実際に旅をするのはこんなに大変だったかぁ」
とため息をつきつつ、重い足取りを動かしていく。
クコの村を出発して、3日、早くも後悔を感じていた。
「この辺の地形もマッピングしていきたいから、徒歩を選んだけど、旅初心者には荷が重かったかなぁ、さっきから独り言が止まらねぇよ。」
とブツブツ文句を言いながら手元の市販の地図に、自分なりに詳細な情報を付け加えいく。
「休憩、休憩。」
とそこらへんにあった岩に腰掛け、休憩を始めた。
「空がきれいだなぁ」
と現実逃避という名の思いにふけっていた時だった。
道の先の岩場の方から、かすかにドタドタと複数の足音がきこえる気がする。
(なんだ、なんだ)とその方向に集中してみる。黄色のオーラが2つが、青色のオーラが1つを追いかけているようだった。
(これは…)と急いで駆け出す。
近づくと、追い詰められて息も切れている少女が一人、イノシシのような魔獣達においかけられているようだった。俺はそこであることに気付いた。
「こっちだ!」
と少女に声をかけながら、荷物をあさりながら、少女に駆け寄る。
「…!?」
少女はこちらに気付いて、俺の方向に駆け寄りながら、疲れた様子で小さく一言
「殺さないで上げて」
と言った。
俺はにこりと微笑みながら、少女と魔獣の間に来たタイミングで、持っていたものを地面に叩きつけながら、少女の手を引っ張って横に移動した。
煙幕玉だった。魔獣達は鳴き声を上げてひるんでいるようだった。
とりあえず魔獣の進路の直線状から避けたので、身を隠すように岩場に隠れた。
煙幕が晴れたころ、魔獣達はまだ興奮していたが、しばらくすると落ち着きを取り戻し、この場を去っていった。
そうして、少女と俺の2人がその場に取り残された。
「ありがとう、突然巻き込んだ上に、殺さないでくれて…普段はおとなしい子たちなの。
今の子たちはバックボアの夫婦で、見えにくかったかもしれないけど後ろにいた子の背中に赤ちゃんがいて、私が刺激してしまって…」
「いや、大丈夫だよ、殺気というより、ただ興奮しているようだったからさ。」
見えていたオーラは黄色、状況的には警戒の意味合いが強そうだった。それに加えて近づいてから新しく見えた小さなオーラは緑だった。安心感といった意味合いのある色で子供連れなのだろうと推察できたから、武器ではなく煙幕玉を用意したわけだ。
「それにしてもあの魔獣はバックボアというのか、あの勢いで突進されたらひとたまりもないなぁ」
「……?初めて見るの?それにしては対応が手馴れていたような…」
「一人で旅をする上で、対応力は必須だからね。旅は初心者だけど、いろいろ準備してきたんだ」
嘘は言っていない、オーラは必ず見えるほど万能なわけではない。強い気持ちがオーラとして見えるだけだ。さっきのような興奮した魔獣や殺気を持つ魔獣なんかは見やすいが、敵意等がない魔獣は何も感じない。うっかりなわばりに迷い込んでからじゃ遅いのだ。そんな時は、煙玉などのアイテムとマッピングで得た地理情報で逃げるというのを準備時代に繰り返したものだ。
すると少女が
「改めましてありがとうございます。私はリュカって言います。旅人さんだったんですね。
私は探し物をしていてこの辺に来ていたんです。良ければ旅人さんは何で旅をしているのかおしえてもらえませんか?そんな多くはできないけど、何かお礼をさせてください。」
旅での初めてのイベントで内心舞い上がっていたのかもしれない。少女のことをしっかり見ていなかった。少女はフードを被っているが、顔はしっかりと確認できた。透き通ったエメラルドグリーンの瞳が特徴的な整った顔に小柄だが先ほどの脚力、なかなかに鍛えているようでただの農民には見えなかった。
「おれはライン、ここからそう離れていないクコの村から旅を始めたばかりの元農民だ。旅をすると決めてから、独学で準備してきたが早速役に立ったようでよかったよ。俺も探し物があるんだ。でもお礼なんていいよ。とりあえずの目的地は王都でそこに向かおうとしているところかな。」
と話し終えたところで、少女がおずおずとしゃべりだした。
「クコの村から来られたとおっしゃっていましたが、’そらの実’というものをご存じないですか?こちらの村から見つかったと噂を聞いてきたのですが…
お礼をするといったばかりで申し訳ありません!何か知っていたら教えてください!」
彼女は深々とお辞儀をしていた。赤いオーラをまとって。
一瞬たじろいだ。赤は攻撃的なオーラだと何度も見てきて頭が認識していたからだ。(この子は俺をだまそうとしているのだろうか?)でも先ほどまでの言葉に嘘は感じなかった。
それにこの赤はいつもと違うと分かった。いつもの嫌な感じがしなかった。これはいわば熱意やそこらの感情を表しているように感じた。
自分の直感を信じることにした。
「’そらの実’なら知っているどころか、持ってるよ。見つけたのは俺だからね。育ててみようとしてみたけど、何もわからないから本で調べたり村にくる商人に聞いていたんだけど、収穫はなくてね、旅のついでに持ってきたんだ。」
「お願いします!譲ってください!それをさがしていたんです!」
そこまでお願いされて断る気にはなれなかった。
「いいよ」
「ありがとうございます!」
快く承諾した俺の目に、今度は黄色のオーラが見えた。この色は知っている。警戒などではない、感謝や幸福を表す色だ。村でも見たことがある。同じ色でもネガティブな意味とポジティブな意味があることを知っていた。
その時気のせいだろうか、彼女の瞳の色も美しいエメラルドグリーンから鮮やかなイエローに変わっているように見えた気がした。
それにしても驚いた。ここまでオーラが見える人に出会ったのは初めてだった。クコの村は老人ばかりで、たまにくる商人も若者はいたが仕事柄、感情を出すようなことが少なかったのだろうか。俺はあまりにも狭い世界で生きていただけで意外にも多いのかもしれない。などといろいろ考えてみたが、とりあえずこの子は純粋ないい子なんだなと結論付けた。
「あの、助けていただいただけでなく、探し物まで…
なんとお礼を言えばいいのか…」
「いいよ、いいよ、君の運がよかっただけじゃないか。日頃の行いがいいのかな」
と笑って答えたところで
「王都ですよね、それに旅は始めたばかりだと。先ほどは提案できませんが、目的も達成できたのでぜひお供させてください。先ほどは失敗しましたけど、私も一人で旅できるくらいのスキルを持っているんですよ。役に立って見せます。」
思ってもない提案に思わず固まってしまった。
旅立ったのは良いものの、正直心配だった。独り言が多かったのもそれを紛らわせようと
していただけだった。
それにこの子が今まとっている緑のオーラは、どこかこちらを安心させてくれてた。旅の
不安ではない、昔から感じていたもやもやを忘れさせてくれるような温かみがあった。
俺は少女のエメラルドグリーンの瞳をしっかりと見据えて
「ぜひ!こちらからもお願いする!」
と強く言い放ち、握手を求めた。
この出会いは、俺にとっていいことかもしれない。そんな予感がしていた。
それは予感ではなかった。リュカの存在は俺の物語の必然であったが今はまだ知らない。
ここから俺の運命の歯車は回り始めた。
「はぁ、予想よりも進まないなぁ、実際に旅をするのはこんなに大変だったかぁ」
とため息をつきつつ、重い足取りを動かしていく。
クコの村を出発して、3日、早くも後悔を感じていた。
「この辺の地形もマッピングしていきたいから、徒歩を選んだけど、旅初心者には荷が重かったかなぁ、さっきから独り言が止まらねぇよ。」
とブツブツ文句を言いながら手元の市販の地図に、自分なりに詳細な情報を付け加えいく。
「休憩、休憩。」
とそこらへんにあった岩に腰掛け、休憩を始めた。
「空がきれいだなぁ」
と現実逃避という名の思いにふけっていた時だった。
道の先の岩場の方から、かすかにドタドタと複数の足音がきこえる気がする。
(なんだ、なんだ)とその方向に集中してみる。黄色のオーラが2つが、青色のオーラが1つを追いかけているようだった。
(これは…)と急いで駆け出す。
近づくと、追い詰められて息も切れている少女が一人、イノシシのような魔獣達においかけられているようだった。俺はそこであることに気付いた。
「こっちだ!」
と少女に声をかけながら、荷物をあさりながら、少女に駆け寄る。
「…!?」
少女はこちらに気付いて、俺の方向に駆け寄りながら、疲れた様子で小さく一言
「殺さないで上げて」
と言った。
俺はにこりと微笑みながら、少女と魔獣の間に来たタイミングで、持っていたものを地面に叩きつけながら、少女の手を引っ張って横に移動した。
煙幕玉だった。魔獣達は鳴き声を上げてひるんでいるようだった。
とりあえず魔獣の進路の直線状から避けたので、身を隠すように岩場に隠れた。
煙幕が晴れたころ、魔獣達はまだ興奮していたが、しばらくすると落ち着きを取り戻し、この場を去っていった。
そうして、少女と俺の2人がその場に取り残された。
「ありがとう、突然巻き込んだ上に、殺さないでくれて…普段はおとなしい子たちなの。
今の子たちはバックボアの夫婦で、見えにくかったかもしれないけど後ろにいた子の背中に赤ちゃんがいて、私が刺激してしまって…」
「いや、大丈夫だよ、殺気というより、ただ興奮しているようだったからさ。」
見えていたオーラは黄色、状況的には警戒の意味合いが強そうだった。それに加えて近づいてから新しく見えた小さなオーラは緑だった。安心感といった意味合いのある色で子供連れなのだろうと推察できたから、武器ではなく煙幕玉を用意したわけだ。
「それにしてもあの魔獣はバックボアというのか、あの勢いで突進されたらひとたまりもないなぁ」
「……?初めて見るの?それにしては対応が手馴れていたような…」
「一人で旅をする上で、対応力は必須だからね。旅は初心者だけど、いろいろ準備してきたんだ」
嘘は言っていない、オーラは必ず見えるほど万能なわけではない。強い気持ちがオーラとして見えるだけだ。さっきのような興奮した魔獣や殺気を持つ魔獣なんかは見やすいが、敵意等がない魔獣は何も感じない。うっかりなわばりに迷い込んでからじゃ遅いのだ。そんな時は、煙玉などのアイテムとマッピングで得た地理情報で逃げるというのを準備時代に繰り返したものだ。
すると少女が
「改めましてありがとうございます。私はリュカって言います。旅人さんだったんですね。
私は探し物をしていてこの辺に来ていたんです。良ければ旅人さんは何で旅をしているのかおしえてもらえませんか?そんな多くはできないけど、何かお礼をさせてください。」
旅での初めてのイベントで内心舞い上がっていたのかもしれない。少女のことをしっかり見ていなかった。少女はフードを被っているが、顔はしっかりと確認できた。透き通ったエメラルドグリーンの瞳が特徴的な整った顔に小柄だが先ほどの脚力、なかなかに鍛えているようでただの農民には見えなかった。
「おれはライン、ここからそう離れていないクコの村から旅を始めたばかりの元農民だ。旅をすると決めてから、独学で準備してきたが早速役に立ったようでよかったよ。俺も探し物があるんだ。でもお礼なんていいよ。とりあえずの目的地は王都でそこに向かおうとしているところかな。」
と話し終えたところで、少女がおずおずとしゃべりだした。
「クコの村から来られたとおっしゃっていましたが、’そらの実’というものをご存じないですか?こちらの村から見つかったと噂を聞いてきたのですが…
お礼をするといったばかりで申し訳ありません!何か知っていたら教えてください!」
彼女は深々とお辞儀をしていた。赤いオーラをまとって。
一瞬たじろいだ。赤は攻撃的なオーラだと何度も見てきて頭が認識していたからだ。(この子は俺をだまそうとしているのだろうか?)でも先ほどまでの言葉に嘘は感じなかった。
それにこの赤はいつもと違うと分かった。いつもの嫌な感じがしなかった。これはいわば熱意やそこらの感情を表しているように感じた。
自分の直感を信じることにした。
「’そらの実’なら知っているどころか、持ってるよ。見つけたのは俺だからね。育ててみようとしてみたけど、何もわからないから本で調べたり村にくる商人に聞いていたんだけど、収穫はなくてね、旅のついでに持ってきたんだ。」
「お願いします!譲ってください!それをさがしていたんです!」
そこまでお願いされて断る気にはなれなかった。
「いいよ」
「ありがとうございます!」
快く承諾した俺の目に、今度は黄色のオーラが見えた。この色は知っている。警戒などではない、感謝や幸福を表す色だ。村でも見たことがある。同じ色でもネガティブな意味とポジティブな意味があることを知っていた。
その時気のせいだろうか、彼女の瞳の色も美しいエメラルドグリーンから鮮やかなイエローに変わっているように見えた気がした。
それにしても驚いた。ここまでオーラが見える人に出会ったのは初めてだった。クコの村は老人ばかりで、たまにくる商人も若者はいたが仕事柄、感情を出すようなことが少なかったのだろうか。俺はあまりにも狭い世界で生きていただけで意外にも多いのかもしれない。などといろいろ考えてみたが、とりあえずこの子は純粋ないい子なんだなと結論付けた。
「あの、助けていただいただけでなく、探し物まで…
なんとお礼を言えばいいのか…」
「いいよ、いいよ、君の運がよかっただけじゃないか。日頃の行いがいいのかな」
と笑って答えたところで
「王都ですよね、それに旅は始めたばかりだと。先ほどは提案できませんが、目的も達成できたのでぜひお供させてください。先ほどは失敗しましたけど、私も一人で旅できるくらいのスキルを持っているんですよ。役に立って見せます。」
思ってもない提案に思わず固まってしまった。
旅立ったのは良いものの、正直心配だった。独り言が多かったのもそれを紛らわせようと
していただけだった。
それにこの子が今まとっている緑のオーラは、どこかこちらを安心させてくれてた。旅の
不安ではない、昔から感じていたもやもやを忘れさせてくれるような温かみがあった。
俺は少女のエメラルドグリーンの瞳をしっかりと見据えて
「ぜひ!こちらからもお願いする!」
と強く言い放ち、握手を求めた。
この出会いは、俺にとっていいことかもしれない。そんな予感がしていた。
それは予感ではなかった。リュカの存在は俺の物語の必然であったが今はまだ知らない。
ここから俺の運命の歯車は回り始めた。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」
「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」
私は思わずそう言った。
だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。
***
私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。
お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。
だから父からも煙たがられているのは自覚があった。
しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。
「必ず仕返ししてやろう」って。
そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる