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一度目の告白
ランプの魔神候補生
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「俺と付き合ってください!」
高校一年生の終業式、宮島博人は学校近くの河川敷で幼馴染の鈴鹿麻衣に告白していた。
「……ごめんなさい」
「そう……か」
幼馴染だからと言って告白が成功するとは限らない。中はそこそこ良好だっただけに考えが甘かったと痛感し、博人は離れていく麻衣の背中をただ見届けるしかなかった。
どれくらいそうしていたか、まだオレンジ色だった空は完全に真っ暗になり星が瞬いていた。ようやく我に返った博人は家路に着く。
「うーん、脈なしではなかったと思うんだけどなぁ」
自分を慰めるように呟きながら歩く博人を街灯が照らした時、何者かが進路を遮った。
「あ、すいません」
「君ぃちょっといいかなぁ?」
ぶつかりそうになった何者かを避けた博人だったが呼び止められた。語尾からして怪しい。これでサングラスをしていたり、体格が良かったりすると逃げようと考えるところだがそのどちらでもなく金髪に中肉中背そこそこイケメンの部類に入るであろう青年だった。
「さっき告白して断られてたよねぇ?」
「見てたんですか、人としてどうかと思いますよ」
「人だったらそうだよねぇ」
背を向けたまま話していた博人は意味深な物言いをする青年に視線を向けた。
「どういうことですか?」
「まともに話してくれる気になったみたいで嬉しいよぉ、僕はねぇ『魔人』ってやつなのよぉ」
「そうですか、それじゃ」
ちょっと興味を持った自分がバカだったと博人は後悔した。やっぱり怪しい人、というよりイタい人だった。
「ちょいまちぃ、君の願いを叶えられるかもしれないよぉ?」
昔話じゃあるまいしそんなことはあり得ない。そう思った博人だったが告白して振られたこのタイミング、わざわざ声をかけてきたこの青年が言っていることが確実に嘘とは考えにくくなっていた。
「へぇ、俺の今の願いを叶えることができると?」
「結果的にはそういうことになるねぇ」
「結果的に?」
「さっき言いそびれてたけど僕はあくまで『将来的にどんな願いも叶えることができる魔人』なんでねぇ、さしずめ今は候補生ってとこかなぁ」
今すぐには叶えられないがそのうちというような何とも中途半端な魔人ではあるものの、あの告白を成功したものにできるなら博人としては背に腹は代えられない。
「早いに越したことはありませんが願いを叶えられるというならその話乗りましょう、どうすればいいんですか?」
「まずは友達になろうってことで他人行儀な話し方はやめようねぇ」
「お、おう」
「それから僕も住むところがなくて困ってるからホームステイさせてもらいたいんだぁ」
「そんな急に言われても無理だ」
両親に話を通さず見ず知らずの男を家に泊まらせるのはさすがに無理だろう。
「これが大丈夫なんだなぁ、ちょっと待ってねぇ」
そう言うと魔人はポケットからスマホを取り出してどこかに電話をかけ始めた。
「かくかくしかじかで……はい、はいお願いしまーす。よし、これでおっけーだよぉ」
「ん?」
「まぁ立ち話もなんだし、お腹空いたから君ん家に向かおうねぇ」
無理だと言ったのにと博人は腑に落ちないながらも魔神と共に自宅へ向かうこととなった。
道中さっきの電話は何だったのか、何をどうすれば願いが叶うのか問いただしたが、魔神は後のお楽しみと躱して足早に博人宅へと向かった。
「ただいまー」
「あんた遅いじゃない……あっ、リード君いらっしゃい!」
「お世話になります」
自然な作り笑いを博人の母に向けた魔神はリードと呼ばれた。
「どういうことだ」
「僕の名前はリード・マージンってことになってるからよろしくねぇ」
小声で説明を求める博人に魔人は仮のフルネームを教えた。あの電話で何か辻褄合わせをしたのか疑わしくあるものの、母が見ず知らずの魔神を受け入れているところを見ると博人は半信半疑だった魔神改めリードの存在を認めつつあった。
「ママさんお腹空きました!」
「用意できてるから博人と食べちゃって! 私は寝るからあとは博人に聞いて」
「ありがとうございます。この匂いは……こっちかな」
「おい勝手に行くなよ」
リードは匂いにつられて来たことない宮島家で正確にリビングに入った。テーブルには三人分の夕食が用意されているが、そのうち一人分はほぼ残っていなかった。
「わー美味しそう!」
「博兄お帰……あっ」
「初めまして妹さん、リードです」
「……」
先に夕食を食べていたのは博人の妹である風花だった。リードに挨拶された風花は硬直している。
「そこは俺の定位置だ。お前はそっち」
「うぃ」
早速目の前の皿に手を付けようとしたリードは博人に促され席を代わる。
「玉砕した上に変なのに巻き込まれて腹減ったわ、いただきまー……あ?」
「……」
「おーい、どうしたー?」
「……はっ! 博兄お帰り、私イケメンの夢を見て……た?」
この場でイケメンと縁があるのはリードだけであるが、今彼の頬は米やらおかずの餃子やらが詰まっておりお世辞にもイケメンとは言えないことになっている。
「さっきはリードさんシュッとしてたような……」
「そ、そんなわけ無いだろ?」
リードは明らかに一度で飲み込めない量を口に含んでいる。にも関わらず必死に飲み込んで元の姿を風花に見せようとしたため博人が口パクで飲み込まないよう制する。
「多分疲れてるんだな、食べ終わったなら二階で横になってた方がいいぞ」
「そう……だね、分かった」
風花が二階に上がったのを見計らってリードは口の中の物を少しずつ飲み込んだ。
「ぷはーっ! 妹さんは一体どうしたのかなぁ?」
「かなり釈だがあいつはお前のシュッとした顔がどストライクらしいな」
「それは光栄だなぁ」
「ちっ、んでまぁ風花は自分好みのものに出会すとフリーズするんだ」
「なーるほどねぇ」
気に入ったものに対して分かりやすい反応をする風花、博人もリードがそこそこのポテンシャルを持っていると認めているだけに気に入らなかったらしい。
「それはさておき、お前はどうしたら願いを叶えられるようになるんだよ」
リビングにリードと二人きりになったことで博人は気になっていたことを切り出した。
「そうだねぇ……一つの方法は僕がその願いを体験することだねぇ」
「なっ!? それだと俺の願いは叶わないだろ、矛盾してるぞ」
リードが麻衣を取ってしまうと博人は悲しき独り童貞になってしまう。それでは願いが叶うどころか不幸一色お先真っ暗になる。
「やっぱり博人の願いはあれなんだねぇ」
「カマかけやがったな!?」
「ごめんごめん、でも博人の早とちりだよぉ」
「??」
「正確には僕が相手を問わず『恋』を体験すればいいんだねぇ」
博人は胸をなでおろす。
「でも残念ながら僕は自分よりポテンシャルが高いと思う存在に対してじゃないと好意が湧かないんだよねぇ」
「お前の理想に付き合ってたらいつまでかかるか分らんな」
「そう言うと思って実はもう一つ方法があるんだぁ、あんまりオススメしないけどねぇ」
リードは教えたくなさそうに、とはいえ一案として教えなければいけないかというように話を続ける。
「その方法は……」
「その方法は?」
「その経験値を持っている魔神候補を狩ればいいんだよぉ」
「魔神候補ってお前以外にもいたのか」
「同期みんな来てるからねぇ、100体前後はいるんじゃないかなぁ?」
軽くため息をつくようなリードとは対照的に博人はやる気になっていた。
「その中から恋に強いやつを倒せばいいわけだな? 早速明日から一狩り行こうぜ」
「そう簡単にはいかないんだよぉ、状況分かってないでしょぉ?」
「おん?」
「僕全魔人候補な中で最弱レベルだよぉ?」
「えー……」
狩る気満々の博人とやる気が見られないリード、急いては事を仕損じるというが二人はどこに着地点を定めるのか。
高校一年生の終業式、宮島博人は学校近くの河川敷で幼馴染の鈴鹿麻衣に告白していた。
「……ごめんなさい」
「そう……か」
幼馴染だからと言って告白が成功するとは限らない。中はそこそこ良好だっただけに考えが甘かったと痛感し、博人は離れていく麻衣の背中をただ見届けるしかなかった。
どれくらいそうしていたか、まだオレンジ色だった空は完全に真っ暗になり星が瞬いていた。ようやく我に返った博人は家路に着く。
「うーん、脈なしではなかったと思うんだけどなぁ」
自分を慰めるように呟きながら歩く博人を街灯が照らした時、何者かが進路を遮った。
「あ、すいません」
「君ぃちょっといいかなぁ?」
ぶつかりそうになった何者かを避けた博人だったが呼び止められた。語尾からして怪しい。これでサングラスをしていたり、体格が良かったりすると逃げようと考えるところだがそのどちらでもなく金髪に中肉中背そこそこイケメンの部類に入るであろう青年だった。
「さっき告白して断られてたよねぇ?」
「見てたんですか、人としてどうかと思いますよ」
「人だったらそうだよねぇ」
背を向けたまま話していた博人は意味深な物言いをする青年に視線を向けた。
「どういうことですか?」
「まともに話してくれる気になったみたいで嬉しいよぉ、僕はねぇ『魔人』ってやつなのよぉ」
「そうですか、それじゃ」
ちょっと興味を持った自分がバカだったと博人は後悔した。やっぱり怪しい人、というよりイタい人だった。
「ちょいまちぃ、君の願いを叶えられるかもしれないよぉ?」
昔話じゃあるまいしそんなことはあり得ない。そう思った博人だったが告白して振られたこのタイミング、わざわざ声をかけてきたこの青年が言っていることが確実に嘘とは考えにくくなっていた。
「へぇ、俺の今の願いを叶えることができると?」
「結果的にはそういうことになるねぇ」
「結果的に?」
「さっき言いそびれてたけど僕はあくまで『将来的にどんな願いも叶えることができる魔人』なんでねぇ、さしずめ今は候補生ってとこかなぁ」
今すぐには叶えられないがそのうちというような何とも中途半端な魔人ではあるものの、あの告白を成功したものにできるなら博人としては背に腹は代えられない。
「早いに越したことはありませんが願いを叶えられるというならその話乗りましょう、どうすればいいんですか?」
「まずは友達になろうってことで他人行儀な話し方はやめようねぇ」
「お、おう」
「それから僕も住むところがなくて困ってるからホームステイさせてもらいたいんだぁ」
「そんな急に言われても無理だ」
両親に話を通さず見ず知らずの男を家に泊まらせるのはさすがに無理だろう。
「これが大丈夫なんだなぁ、ちょっと待ってねぇ」
そう言うと魔人はポケットからスマホを取り出してどこかに電話をかけ始めた。
「かくかくしかじかで……はい、はいお願いしまーす。よし、これでおっけーだよぉ」
「ん?」
「まぁ立ち話もなんだし、お腹空いたから君ん家に向かおうねぇ」
無理だと言ったのにと博人は腑に落ちないながらも魔神と共に自宅へ向かうこととなった。
道中さっきの電話は何だったのか、何をどうすれば願いが叶うのか問いただしたが、魔神は後のお楽しみと躱して足早に博人宅へと向かった。
「ただいまー」
「あんた遅いじゃない……あっ、リード君いらっしゃい!」
「お世話になります」
自然な作り笑いを博人の母に向けた魔神はリードと呼ばれた。
「どういうことだ」
「僕の名前はリード・マージンってことになってるからよろしくねぇ」
小声で説明を求める博人に魔人は仮のフルネームを教えた。あの電話で何か辻褄合わせをしたのか疑わしくあるものの、母が見ず知らずの魔神を受け入れているところを見ると博人は半信半疑だった魔神改めリードの存在を認めつつあった。
「ママさんお腹空きました!」
「用意できてるから博人と食べちゃって! 私は寝るからあとは博人に聞いて」
「ありがとうございます。この匂いは……こっちかな」
「おい勝手に行くなよ」
リードは匂いにつられて来たことない宮島家で正確にリビングに入った。テーブルには三人分の夕食が用意されているが、そのうち一人分はほぼ残っていなかった。
「わー美味しそう!」
「博兄お帰……あっ」
「初めまして妹さん、リードです」
「……」
先に夕食を食べていたのは博人の妹である風花だった。リードに挨拶された風花は硬直している。
「そこは俺の定位置だ。お前はそっち」
「うぃ」
早速目の前の皿に手を付けようとしたリードは博人に促され席を代わる。
「玉砕した上に変なのに巻き込まれて腹減ったわ、いただきまー……あ?」
「……」
「おーい、どうしたー?」
「……はっ! 博兄お帰り、私イケメンの夢を見て……た?」
この場でイケメンと縁があるのはリードだけであるが、今彼の頬は米やらおかずの餃子やらが詰まっておりお世辞にもイケメンとは言えないことになっている。
「さっきはリードさんシュッとしてたような……」
「そ、そんなわけ無いだろ?」
リードは明らかに一度で飲み込めない量を口に含んでいる。にも関わらず必死に飲み込んで元の姿を風花に見せようとしたため博人が口パクで飲み込まないよう制する。
「多分疲れてるんだな、食べ終わったなら二階で横になってた方がいいぞ」
「そう……だね、分かった」
風花が二階に上がったのを見計らってリードは口の中の物を少しずつ飲み込んだ。
「ぷはーっ! 妹さんは一体どうしたのかなぁ?」
「かなり釈だがあいつはお前のシュッとした顔がどストライクらしいな」
「それは光栄だなぁ」
「ちっ、んでまぁ風花は自分好みのものに出会すとフリーズするんだ」
「なーるほどねぇ」
気に入ったものに対して分かりやすい反応をする風花、博人もリードがそこそこのポテンシャルを持っていると認めているだけに気に入らなかったらしい。
「それはさておき、お前はどうしたら願いを叶えられるようになるんだよ」
リビングにリードと二人きりになったことで博人は気になっていたことを切り出した。
「そうだねぇ……一つの方法は僕がその願いを体験することだねぇ」
「なっ!? それだと俺の願いは叶わないだろ、矛盾してるぞ」
リードが麻衣を取ってしまうと博人は悲しき独り童貞になってしまう。それでは願いが叶うどころか不幸一色お先真っ暗になる。
「やっぱり博人の願いはあれなんだねぇ」
「カマかけやがったな!?」
「ごめんごめん、でも博人の早とちりだよぉ」
「??」
「正確には僕が相手を問わず『恋』を体験すればいいんだねぇ」
博人は胸をなでおろす。
「でも残念ながら僕は自分よりポテンシャルが高いと思う存在に対してじゃないと好意が湧かないんだよねぇ」
「お前の理想に付き合ってたらいつまでかかるか分らんな」
「そう言うと思って実はもう一つ方法があるんだぁ、あんまりオススメしないけどねぇ」
リードは教えたくなさそうに、とはいえ一案として教えなければいけないかというように話を続ける。
「その方法は……」
「その方法は?」
「その経験値を持っている魔神候補を狩ればいいんだよぉ」
「魔神候補ってお前以外にもいたのか」
「同期みんな来てるからねぇ、100体前後はいるんじゃないかなぁ?」
軽くため息をつくようなリードとは対照的に博人はやる気になっていた。
「その中から恋に強いやつを倒せばいいわけだな? 早速明日から一狩り行こうぜ」
「そう簡単にはいかないんだよぉ、状況分かってないでしょぉ?」
「おん?」
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