異世界と現代がダンジョンで繋がるお話

pomu

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とあるダンジョン、100階層へと至る階段の途中で5人の探索者が休憩をしていた。


全身を鎧に包み、背丈ほどの剣と盾を傍らに持つ大柄な男が座ったまま仲間を見渡し声を掛ける
「フィオ、魔力の回復具合はどうだ?」

ローブを羽織り、ところどころに宝石のようなものをはめ込んだ杖を持つ女性が答える
「はい。もう大丈夫です。
いつでも行けます。」

男は頷く。
「リック、道具は方はどうだ?」

腰に小さめのショルダーバッグを着け、大きめのリュックへ様々な草や薬を作る道具などを収めながら
「体力・魔力の回復薬も毒や麻痺、各種状態異常に対する薬も援護用の道具も補充出来ました。
偵察に出てるリグさんが戻って来るまでに終わってよかったです。
先に皆さんに渡しておきます。」
そう言って4人に渡していく。

各々、礼を言いながら受け取りすぐに取り出せる位置へ収める。

大柄な男も
「おう、助かる。」
と言いながら受け取る。

それから、小柄だが筋肉質のドワーフの女性と、反対に長身で無駄なものを削ぎ落としたかのような細身の男性へと声を掛ける。

「レティ、ハロル2人はどうだ?」

小柄なドワーフの女性はハンマーを持ちながら元気に
「いつでも行けるよ!」
と返し、長身のエルフも弓を持ち
「問題ない」
と短く返事をする。
  
そこへ足音を立てず、顔以外全身黒い衣装を纏った男が階段を上って来た。

「グラド、奥の様子を確認してきた。
他に挑んでいるパーティーはいなかった。
相変わらずあのドラゴンが奥に居座っていた。」

「リグ、確認ありがとよ!」
そう礼を言うと立ち上がり
「よし!それじゃあそろそろ、あのばかでかいドラゴンにはご退場してもらうとするか!」

グラドの声に勢いに押されるように、パーティーの5人も力強く頷く。

6人は階段を降り、ドラゴンが待ち構える広間へと足を踏み入れる。


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