スキルマスター

とわ

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第一章 ムーン・ブル編

第5話 摩訶不思議

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 天才な俺は、良からぬ計画の企てを容易にするために女神を女子高生のセーラー服を着せた姿で見ている。

「うーーーん、んっ、んっ!」

 セーラー服姿の女神は、清々しい表情を見せながら背伸びをしつつリズム良く声を上げた。

(なんだ…、いい顔できるのか…)

 不埒な俺は、思わず不意を突かれて目を少し丸くして思考していた。背伸びを続ける女神は、絶世ではなくて女子高生でもない無垢な様子を見せている。

(初対面が最悪だと、次からはいいとこしか見えないって言うが…)

「「はあ~」」

 新鮮な俺は、過去に耳にした言葉を思い出して複雑に思考した。もどかしく肩を下ろしながら溜息を漏らすと同時に、女神は気持ち良く両腕を下ろしつつ吐息を漏らした。

「お互い、堅苦しい話し方はやめましょ。私もこっちの方が楽だし、あなたも普段通りでいいわよ」

(今度はそうきたか!)

 純白なドレス姿の女神は、左手を腰に当てて右手で俺にもリラックスするようにと促しながら一般的な女性の声色と話し方で話した。困惑な俺は、思わずこれまでの様々な変化と現在の上から目線の提案にたじろいで強く思考していた。

(あ~…、なんかもう、色々考えるのがアホらしくなってきたな…)

 虚無な俺は、思わず視線を左下側に逸らして頭部を右手で掻きながら思考していた。

(まあ…、いいか…)

 観念な俺は、右手を止めて感情を割り切るように思考した。右手を下ろしてリラックスする。

「で、俺はいったい、何をすればいいんだ?」

 リラックスな俺は、視線を女神に戻しながら疑問に尋ねた。視線は女神を捉えられない。

「あれ?」

 動揺な俺は、思わず前方を見回しながら声を疑問に漏らしていた。事態を確認するために前方に移動しようとする。胸元で弾力のある二つの物が押し戻そうとする。視線を胸元に下ろそうとする。純白な糸の纏まりのような物を発見する。

「なんだこの、白っぽい物は?」

 不意な俺は、思わずそれの全体を漠然と見つめて疑問に呟いていた。視線を胸元に下ろす。シルクのような純白な布と弾力のある潤しく純白かのような二つの大きな物とその間に形成されている谷間を発見する。

「うおっ!」

 困惑な俺は、思わず眼下に女神が存在する事態に気付くと同時に右足を後方に一歩引きながら心拍数と声を強く跳ね上げていた。

(いつのまに! 瞬間移動??!!)

 仰天な俺は、思わず俯き加減の女神の頭部を見つめてより疑問に激しく思考していた。

(いや…、まあ…、それは今はいいとして…)

 冷静な俺は、思わず他事を気にして遠慮がちに思考していた。視線を女神の純白な髪に移す。純白な髪の分け目から覗く絶世の頭皮を見つめる。

(なんて透き通るように奇麗な頭皮なんだ。興味深い…)

 柔軟な俺は、絶世の頭皮を興奮しながらも悟られないように見つめて思考した。そして、

「あっ、今はそれどころじゃなかった)

 うっかりした。

「どっ、どうかしたのか?」

 正常な俺は、女神の顔色を窺いながら疑問に尋ねた。俯き加減の女神は返事を戻さない。左右の手を俺の両手に各々伸ばす。

(今度は何をする気だ…?)

 不安な俺は、思わず表情を引きつらせて疑問に思考していた。俺の両手を各々握る女神は、それらを自分の胸元にゆっくり引き寄せつつ優しく握り合わせる。俺に一歩詰め寄り、顔を少し上げる。体を俺に傾けるようにして預ける。顔を更に少し上げ、目元を上目遣いにする。つま先立ちし、儚くも優しくもあるキラキラと潤む二つの瞳を見せつけようと必死に擦り寄る。そして、

「私の世界に、本当に行ってくれるの?」

 猫撫で声を上げた。

(狙い過ぎだ! それに、密着し過ぎと顔が近過ぎだ!)

 狂気な俺は、思わず瞬間に狂おしいほどの愛おしさを覚え、引きつる表情を拒絶に変化して顔を仰け反らせながら苦言を呈そうとするが、身動きが取れずに頭の中で叫ぶようにして思考していた。

(かっ、体が…。声も出ない?!)

 驚愕な俺は、意図せずに女神の儚くも優しくもあるキラキラと潤む二つの瞳を見つめて疑問に強く思考した。色香と摩訶不思議な力が絶望のように迫り来る。

(これが、女神の力なのか?! だが、俺は自分の信念を貫く! こんな女に関わると絶対にろくでもないことしか起こらないし、何よりこんな女が嫌いだし、俺は和服の似合う慎ましやかな女性が好きだ!!!)

 勇猛な俺は、力を全力で全身に込めながら顔を上側に向けようとしつつ心の中で全開に叫ぶようにして思考した。顔が上側に向く。

(動いた!)

「内容次第だ!」

「わっと」

 果敢な俺は、目を見開いて強く思考した。直ちに顔を戻して体を左側に逸らしながら女神の両手を右側に振り解くと同時に色香と摩訶不思議な力も振り解いて声を強く上げた。儚くも優しくもあるキラキラと潤む二つの瞳を俺に見せている女神は、前のめりでよろけつつ声を漏らした。俺に振り向いてキョトンとする表情を見せた。


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