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第一章 ムーン・ブル編
第37話 現実に帰還
しおりを挟む「…ティ。ルーティ」
曖昧な俺は、意識を平静に戻す中でマリーの声を捉えた。目を開いて背後に振り向く。
「もう。さっきからずっと呼んでるでしょう」
「悪い。違う世界に行ってたんだ」
両手を前のめりでカウンター上に突いているマリーは、頬を膨らませて話した。平静な俺は、誇らし気にして返事を戻した。キョトンとするマリーは、動きを止める。
「そういうことは、あまり人前で言わない方がいいわよ。変人扱いされるから」
「変人って言うな。素直と言え」
呆れる様子のマリーは、姿勢を戻しながら話した。素直な俺は、顔をしかめて話した。互いに見つめ合う。
「それで、何の用だった?」
「これでしょう」
不服な俺は、腰の左右に手を当てて疑問に尋ねた。困惑な様子のマリーは、空中を右の人差し指で示して返事を戻した。平静な俺は、顔を示す先に向ける。そして、
「あっ、そうだった」
うっかりした。
(まだ頭がぼけてるな…)
「ステータスは見ちゃいけないと思って、そっちに行かなかったのよ」
羞恥な俺は、思わず視線を逸らして頭部を右手で掻いて思考していた。冷静な様子のマリーは、手振りを付けて話した。
「気を使ってくれてありがとう」
「どういたしまして」
感謝な俺は、微笑みを見せて話した。和むマリーも、同様にして返事を戻した。平静な俺は、ステータス画面の前に移動して項目を確認する。
(30以外で気になるのはスキルか。スキルマスター……、最強か? 物語でよくあるパターンだが特に興味ないし、テンプレ、天ぷら、それぐらいでいこう)
あっぱれな俺は、ほくそ笑みながらナイスおやじギャグと明るく思考した。
「うっ、ううんっ。画面の確認は、もういいかしら?」
「ああ」
「それなら、説明に移るわね。その画面は、冒険者カードがあなたの魔力を利用して表示してるの。カードは近くにあればいいわ。表示内容はいろいろ切り替えれるから、あとで試してみて。それと、レベルは戦闘経験を積むと上がるわ。ステータスの数値は、レベルが上がった時にカードがあなたの能力を計測し直して更新するわ。だけど、人の能力は計測だけでは図り切れないから、表示されてる数値は参考程度にしてね。スキルも似たような仕組みよ」
(そうか。この世界のステータス画面の表示はカードと魔力を利用してるのか。レベルやステータスの数値は、独特というか理にかなうというか…。とりあえず、ゲームに似てるようで似てない部分だな。いろいろ経験しないと分からない。あとはスキルだが…。気になるが、女神が関係してるからな。今は聞かない方がいいな)
口元に右拳を運ぶマリーは、咳払いして疑問に尋ねた。陽気な俺は、明るく返事を戻した。平静なマリーは身振り手振りを付けて話し、感銘な俺は視線を右下に移して思考した。
「理解はできた?」
「大丈夫だ」
「良かったわ。じゃあ最後に、画面の閉じ方を教えるわね。やり方は簡単で、頭の中でステータス画面が消えるイメージをすればいいわ。慣れないうちは、ステータス画面を意識して、閉じろ、とか、消えろ、って考えるといいわ」
窺う様子のマリーは疑問に尋ね、納得な俺は視線をマリーに戻して返事を戻した。姿勢を戻すマリーは、笑みを見せて話した。同時にマリーのステータス画面が一瞬にして消失する。関心な俺は、視線をステータス画面に移す。
(閉じろ)
意識な俺は、ステータス画面を見つめて消失のイメージを起こして思考した。俺のステータス画面も一瞬にして消失する。微笑むマリーは背後に振り向く。1メートルほどの筒状の巻き紙のような物を右手にして再び振り向く。左手をカウンター上に突く。
『ブワッ』
カウンターを飛び越えるマリーの制服がなびくようにして音を立てた。
「おいおい。行儀悪いぞ」
「いつもこうしてるわ」
唖然な俺は、苦言のように話した。陽気な様子のマリーは、身なりを整えながら話した。整え終えて俺を見つめる。
「私の時間はあまりないけど、街のことを少しだけ話しておくわ。あそこの席に行きましょう」
引き続き陽気な様子のマリーは、俺の背後の最寄りのテーブル席を筒で示して話した。俺達は移動する。
「どうぞ」
どこかしら楽し気な様子のマリーは、左手で奥側の椅子を示して話した。平静な俺は椅子に座る。対面の椅子に座るマリーは、筒をテーブル上に置く。
「これは、この街の地図よ」
得意な様子のマリーは、筒を広げて話した。
「おおっ! 拘ってるな!}
「でしょう。丁寧に作ってもらったの」
感動な俺は、思わずややレトロ調な色合いの地図を前のめりで確認しながら強く話していた。得意な様子のマリーは、胸を張るようにして話した。
「街について説明するわね」
「ああ、頼む!」
微笑むマリーは明るく話し、興奮な俺は姿勢を戻して強く返事を戻した。
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