スキルマスター

とわ

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第一章 ムーン・ブル編

第52話 似合うぜ

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 一区切りな俺は、体を陳列棚に向けておまけの商品を選び始める。おまけの種類は少ない様子。

(選び放題じゃないが十分だ。どのみち無難な物しか俺は選ばないからな)

 前向きな俺は、思わず天からの声が届いたかのように思考していた。

(あれ? なんか今、おかしな感覚があったな…。まあいいか)

 楽観な俺は、まあいいかと思考した。無難なデザインの鞘と鞘用のベルトと盾用のベルトを選択する。

「これと、これと、これにするよ」

「わかった。あと、他の物はいいか?」

「いいよ。まだまだこれからだからな」

 陽気な俺は、おまけの3つ陳列棚から取り出して話した。真剣な様子のアーロンは、顔を俺に向けて疑問に尋ねた。前向きな俺は、笑顔でまだまだ手探り中と返事を戻した。

「ありがとうございます! ふう~」

(やっぱ子供だし、緊張してたんだな)

 一生懸命な様子のアーロンは、凛々しくしたあとに息を吐き出すようにして話した。慈愛な俺は、アーロンを優しく見つめて思考した。そして、

(あっ、金の問題が残ってた)

 うっかり仕掛けた。

「それで、代金はいくらになる?」

「えっと、代金は…。アイアンショートソードが小金貨1枚で、ラウンドシールドが銀貨7枚です」

 不安な俺は、ゾッとしたあとにやや控えめに疑問に尋ねた。腕組するアーロンは、記憶を辿るようにしたあとに顔を俺に向けて返事を戻した。引き続き不安な俺は、パンツのポケットから金貨1枚と銀貨7枚を選択して取り出す。

「これでいいか?」

「お預かりします。準備するので盾のところでお待ちください」

 やや緊張な俺は、コインをアーロンに手渡しながら疑問に尋ねた。受け取るアーロンは、真剣な様子でコインを確認して返事を戻した。この場から足早に立ち去る。

(金は大丈夫そうだ。だが、どうしたんだろう?)

 怪訝な俺は、男の子を視線で追いながら疑問に思考した。盾の陳列棚に移動する。しばし経過する。アーロンは俺の下に駆け足で戻る。

「お待たせしました。お釣りになります」

 左右の手の平を上下に合わせているアーロンは、それを俺に差し出して笑顔で話した。直感な俺は、手の平を横に並べてアーロンに差し出す。アーロンから金貨のお釣りを受け取る。

(そう言えば、小金貨なんてあったな。この世界はそういう世界か)

 安堵な俺は、先程手渡した金貨よりも一回り小さい金貨を見つめて思考した。枚数を確認する。

(小金貨は9枚。なるほど。ポケットの金貨は、大金貨ということか。となると、大金貨1枚は小金貨10枚と同じ価値があるってことか。小金貨1枚は、多分、銀貨10枚と同じって感じか?)

 真剣な俺は、思わず金貨をじっと見つめて疑問に思考していた。アーロンの不安気な視線に気付く。

「あっ、悪い。他所事を考えてた。お釣りをありがとう」

 冷静な俺は、顔をアーロンに向けて笑顔で話した。不安げな様子のアーロンの表情が緩む。

「びっくりさせるなよ兄ちゃん。ところで、荷物はどうする? 装備してくか? 盾以外なら袋を用意できるけど…」

 安堵な様子のアーロンは、首を小さく傾けて疑問に尋ねた。平静な俺は、荷物を確認する。

(袋がタダでもらえるならなら欲しいよな……。ダメだ。今は荷物を増やさない方がいい気がする!)

「装備してくよ。ただ、よく分からないから手伝ってくれるか?」

「いいぜ」

 直感な俺は、それを信じて疑わないと強く思考し、素直な表情をアーロンに向けて話した。得意な様子のアーロンは、爽やかな笑顔で返事を戻した。安堵な俺は装備を身に着ける。

「似合うぜ」

「なんか、感覚がまだ分からないな」

「他のお客さんも、最初は皆そんな感じだよ」

「そうか。まあ、慣れだな」

「うん」

 楽し気な様子のアーロンは、笑顔で話した。困惑な俺は、違和感を覚えながら話した。引き続き楽し気な様子のアーロンは、察するように話した。楽観な俺は、さらりと話した。同様な様子のアーロンも、さらりと話した。俺達は店の出入り口に向かう。目移りせずに到着する。

「ありがとう」

「是非、また来てください」

「ああ」

 感謝な俺は、礼を述べた。明るい様子のアーロンは、爽やかな笑顔で話した。爽快な俺は、相槌のような返事を戻した。目の前の緑色の扉を開く。楽し気な街並みが眼前に広がる。扉を通り抜けて次の前方の目的地へと進む。

「また来てくださいね!」

 アーロンから元気な声が強く届いた。前向きな俺は背後に顔を向ける。店先のアーロンが俺に声援のように手を振る姿を確認する。

「ああ、また来るよ!」

 探求な俺は、声援に応えるように手を上げて思わず産声かのような声を力強く上げていた。顔を前方に戻して新たな扉へと向かい始めた。


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