スキルマスター

とわ

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第一章 ムーン・ブル編

第51話 おまけ

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 妄想中な俺は、頬を緩める中で陳列棚のラウンドシールドドよりも奥側に展示されている盾を視界に捉える。顔をそちらに向ける。

(奥に色々あるな! あ~見ると目移りしそうだが…、アイアンシールドぐらいは確認しとくか)

 好奇心な俺は、更に頬を緩めて金属製の重厚な輝きを放つ丸型や四角型の盾と表面に大きな鱗のような物を張り付けたような褐色の盾を確認して思考した。顔をアーロンに向ける。

「アイアンシールドも見せてくれるか?」

「それならこっちだ」

 陽気な俺は、疑問に尋ねた。楽し気な様子のアーロンは、体を左後方に向けながら返事を戻した。ラウンドシールドの左隣の盾の前に移動する。

「これ重いんだ。悪いけど、自分で取ってもらってもいいか?」

 不満な様子のアーロンは、俺を窺うようにして疑問に尋ねた。複雑な俺は、ラウンドシールドを陳列棚に戻す。長方形のアイアンシールドの前に移動する。

(重いのか…。つい最近、腰をやったばかりだからな…)

 超不安な俺は、つい最近の出来事を思い出して思考した。つい最近は、朝一に重たい棚を持ち上げようと力を若い頃の全力の感覚で全身に込めて棚を持ち上げた次の瞬間、腰の右側の筋がビキッとなって両手を床に突く事態となっていた。

 朝一と運動を止めた人は、力を若い頃の全力の感覚で使用することは絶対に止めよう!

(慎重に持とう)

 決意な俺は、両手をアイアンシールドに伸ばして思考した。鷲掴みにし、腰を配慮しながら持ち上げる。

(持てるが、それなりに重いな。これを片手で使えるようになるのか…)

 慎重な俺は、アイアンシールドの表側を確認しながら思考した。裏返して左手で片手持ちにする。

(そう言えば、盾の使い方なんて詳しく知らないな。剣は、包丁を使ってたからイメージが沸いたが。これは、何を選べばいいのかのイメージがまったく沸かない。慣れるまでは、高いのを買っても意味がないだろうな…)

「どうだ? こっちにするのか?」

 冷静な俺は、思わず右手を顎に当てて思考していた。アーロンから疑問の声が届いた。顔をアーロンに向ける。

「いや、ラウンドシールドにするよ。こっちは、まだ重いみたいだ」

「そっか」

 平静な俺は、軽い笑みを見せて返事を戻した。楽し気な様子のアーロンは、笑顔で話した。引き続き平静な俺は、アイアンシールドを陳列棚に戻す。

「兄ちゃんは、これから冒険者になるのか?」

「まあ、そんな感じだ」

「それなら、おまけがあるんだ」

「おまけ?」

「こっちだ」

 アーロンから再び疑問の声が届いた。不意な俺は、顔をアーロンに向けて返事を戻した。楽し気な様子のアーロンは元気に話し、困惑な俺は思わず疑問に尋ねていた。元気な様子のアーロンは、背後に振り向きながら返事を戻した。前進して陳列棚の角を左側に曲がる。

(おまけか…。ふっ、懐かしい響きだ。昔の買い物はお菓子ぐらい貰えて人情や印象が残ったが、最近の買い物はピッて音しか残ってないからな)

 懐古な俺は、思わず頬を緩めてアーロンの後を追いながら期待を膨らませつつ思考していた。他の陳列棚の前で待ち構えているアーロンの下に到着する。

「ここから鞘と鞘用のベルトと、こっちから盾用のベルトを選んでいいぜ」

 待ち構えるアーロンは、それらの陳列棚を両手でオーバーリアクションに示して話した。陳列棚の商品は、日本円に換算すると一点一万円はするであろう品ばかり。

「こんな普通の商品を、3つもおまけでいいのか?!」

「いいぜ。世の中は持ちつ持たれつなんだ。だから、この街の人達は皆優しいんだ」

 困惑な俺は、商品を確認したあとに思わず顔をアーロンに向けて疑問に強く尋ねていた。当然な様子のアーロンは、明るい笑顔で返事を戻した。

「なっ、なんて立派な子供だ! どっかのアホどもに、アーロンの爪の垢を飲ませてやりたい!」

「にっ、兄ちゃん! ちょっと止めてくれ!」

 驚愕な俺は、思わずアーロンを熱く抱きしめて頭を愛情いっぱいに撫でくり返して強く話していた。困惑な様子のアーロンは、嫌がる子犬がじたばたするかのようにして強く話した。慈愛な俺は、アーロンから離れる。

「兄ちゃん、大袈裟だぞ」

「悪い。ついな」

 複雑な様子のアーロンは、複雑な服を整えながら話した。大歓喜な俺は、笑顔を見せて話した。


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