スキルマスター

とわ

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第一章 ムーン・ブル編

第50話 本物の盾

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 好奇心な俺は、陳列棚の商品を確認しながらアーロンのあとに続く。きびきびと進むアーロンは、陳列棚の角を右側に曲がる。その陳列棚の角を更に右側に曲がり、奥側へと進む。立ち止まり、俺に振り向く。

「こちらです!」

(いよいよ、本物の盾が見れる!)

 きびきびな様子のアーロンは、右側の陳列棚の微かに窺える盾を左手で示して強く話した。再び興奮な俺は、思わず足を止めて汗ばむ両手をきつく握り締めて強く思考していた。示す盾の前に移動する。縁を金属で補強されている木製の丸盾を確認する。

「木製の盾のラウンドシールドです。剣は預かります。手に取ってみてください」

(丸い! しかも大きい!)

 元気な様子のアーロンは、両手を俺に差し出して話した。狼狽な俺は、思わずたじろぎながらもありのままの見た目を強く思考していた。剣をアーロンに預ける。直径60センチメートルほどのラウンドシールドを手に取る。

「手頃な重さだ。これなら色々試せそうだ」

 歓喜な俺は、重さと表側を確認して思考した。裏側も確認する。

「あっ」

 不満な俺は、思わず腕を通す二か所の持ち手を確認して声を漏らしていた。

(持ち手はこれか…。これだと後々不便になるな。あと、この二か所のプレートはなんだ?)

 困惑な俺は、後の使い方をイメージしたあとに左右のやや上部に存在する何かを取り付けるような形状のプレートを確認して疑問に思考した。

「なあ、持ち手が他の種類のやつはあるか?」

「あります!」

 真剣な俺は、顔をアーロンに向けて疑問に尋ねた。再びきびきびな様子のアーロンは、敬礼して返事を強く戻した。

「ああ…、普通にしていいぞ。お父さんには言わないから」

「…、ふう~」

 困惑な俺は、微笑みを見せて話した。目を見開くアーロンは、脱力すると同時に顔を下側に向けて息を吐き出す声を漏らした。

「兄ちゃんは悪魔みたいな奴だなあ…。で、どんなのがいいんだ?」

(このガキ!)

 顔を下側に向けているアーロンは、そのままでぼやいたあとに顔を上げて明るい笑顔で疑問に尋ねた。我慢な俺は、歯ぎしりしながらも笑顔を絶やさぬようにして強く思考した。

「はあ~。手で握れるのがいいな」

「それなら…」

 大人な俺は、脱力したあとに明るく話した。明るい様子のアーロンは、顔を陳列棚に向けながら強く話した。新しいラウンドシールドに狙いを定めてその前に移動する。

「よっと」

 得意な様子のアーロンは、ラウンドシールドの裏側を見えるようにして持ち上げると同時に声を漏らした。平穏な俺は、手に持つラウンドシールドを陳列棚に戻す。

「これでどうだ?」

 俺の下に歩み寄るアーロンは、笑顔で疑問に尋ねた。引き続き平穏な俺は、ラウンドシールドを受け取る。重かったのであろう様子のアーロンは、体を解したあとに両手を頭の後ろ運ぶ。待望な俺は、持ち手を確認する。金属製の握れる持ち手が中央に一か所存在する。

「この持ち手だ! 盾のイメージでしっくりきたのはこれだったんだ」

 歓喜な俺は、思わず安堵の表情を浮かべて話していた。ラウンドシールドの持ち手を左手できつく握り締める。盾をアーロンに対して構える。

「かっこいいぜ」

「そうか? アーロンも男前だぞ」

「いひひ」

「くふふ」

 平穏な様子のアーロンは、明るい表情で話した。満足な俺も、明るい表情で話した。キョトンとする様子のアーロンは子どもの笑顔を浮かべて声を漏らし、大満足な俺は大人の笑顔を見せて声を漏らした。

(子供は面白いなあ。あっ、そうだ)

「なあ、端の二か所のプレートは何に使うんだ?」

「そこには、肩に掛けるベルトを付けるんだ」

「ベルト?」

「父ちゃんが、そのままだと持ち難いからって考えたんだ。新人冒険者は荷物が多くて大変とか…、そんなこと言ってた」

 大満足中な俺は、アーロンをにやけ顔で見つめてプレートの件を思い出してたと思考し、疑問に尋ねた。顔を俺に向けるアーロンは、得意に話した。困惑な俺は表情を戻して再び疑問に尋ね、同様な様子のアーロンは思い出すようにして話した。

「う~ん…」

(確かに、盾は、持ち歩くには邪魔だからな。背中に背負う感じになるのかな?)

 引き続き困惑な俺は、思わず視線を逸らして声を漏らし、盾を背中に背負う自分のカッコイイ後ろ姿を漠然と妄想しながら頬を緩めて疑問に思考していた。


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